第3章
夢小説設定
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「うわぁ…そりゃあ災難だったな。」
「うん…大変だった」
あの後、集会があるからと私とエマはマイキーケンちゃんと一緒に武蔵神社に来ていた。
少し早く来ていた三ツ谷君に私はさっきあったマリナとの話をして…三ツ谷君の明らかに引いた顔に苦笑い。
「あ、三ツ谷君もなんか言われた組?」
「うん。女男!って言われた」
「え?何それ…」
たしかに三ツ谷君は綺麗な中性な顔立ちだけど…
「あ、俺じつは学校では手芸部でさ」
「えっ!裁縫得意なの?」
「うん、縫うのもだけど、デザインしたりするのも好きでさ、ちなみにこれは、全部俺のお手製」
そう言って特攻服を指差す三ツ谷君。
「えぇ!天才なの!?」
かっこいい特攻服だなぁとは思っていたがまさか手作りだったとは!
感動して尊敬の眼差し…
「私、縫い物とか本当不得意だから、こんなすごいの作れる人尊敬する!
じゃあ将来は…そっちの道に進むの?」
「ん〜まぁ、できればデザインの方を中心にやりてぇかな。まぁあくまで夢、だけどな」
「こんなに繊細で綺麗な物が作れる三ツ谷君ならきっと凄いデザイナーさんになるよ!」
興奮気味の私に三ツ谷君がフッと笑う。
「ん?何?」
「あ、いや…六花覚えてねぇよな。いつだったか…六花のお気に入りのスカートが走り回ってて破けちまった事があってさ」
『お母さんに…買ってもらったのに…どうしよう』
項垂れた六花に三ツ谷はじっと敗れたスカートを見る。
「六花、脱げ」
「え!?」
「あ!?三ツ谷お前ふざけんなよ!」
驚く六花と殴りかかりそうなマイキー。
「ばか、ちげぇーよ。そのスカート、俺に貸してみ」
「?」
三ツ谷は持っていた裁縫セットの中から可愛い苺のワッペンを取り出す。
日頃から妹達の服の縫い物をしていたので持っていたのだ。
三ツ谷はあっという間に敗れたスカートの箇所に可愛い苺のワッペンを縫いつけた。
まるでそうやって売られていたもののようなスカートに一同は感動する。
そして何より…1番感動してたのはもちろん
『す、凄い!!可愛い!すっごく素敵!』
そう言って満面の笑みを浮かべた六花
その時三ツ谷は思った…
こんなに喜んでくれるなら…服を作る仕事についてもいいな、と…
「ま…で、デザイナーとかもいいな、ってなったわけ」
「そ、そうだったんだね。ごめんね…私、忘れちゃってて」
「いいんだ。俺ん家、母子家庭でさ。母親仕事でずっといなくて、二人妹もいるし、家の家事は俺が全部やっててさ。
最初はすげぇやらされてる感があって嫌で、裁縫もさ、家事の傍らでやらされるだけだって思ってたんだけどさ
あんな風に目の前で喜んでくれて…
それを…夢にしようって思えたのは六花のおかげだからさ」
だから、感謝だな、と笑った三ツ谷君。
「と、とんでもない!私は何も…でも、私、そうやって皆にたくさん助けて貰ってたんだろうね…」
家族でもない、ましてや女で、喧嘩もできない…
でも皆は
私を仲間だと言ってくれた。
何の取り柄もない私を…
それが有り難くて、同時に早く思い出せない不甲斐なさと申し訳なさ…
頑張らなくちゃ。
「で、まぁ話はそれたんだけどよ…それが俺が女男って言われた理由。
裁縫が趣味なんて女みたいでだせぇ、って言われちまって」
「…言いそうだね…彼女なら」
,
「だろ?まぁ気にしねぇけど…俺以外にも皆言われてたしな。
たとえばパーは脳みそなし男、場地は万年赤点男、ドラケンは…ハゲ三つ編み」
「な、なんて低レベルな悪口っ!」
「だろ?ドラケンなんてこれはハゲじゃねぇ!ってキレてたけどな…」
まぁ、三つ編みでハゲって意味わかんないもんね…
「六花もなんか言われたんだろ?」
多分、と苦笑いの三ツ谷君。
「ひ…貧乳と…言われました」
「……ああ…」
「!ああって何!?」
ちょっと三ツ谷君!
「あ…いやいや!ま、まぁとにかくあの女は相当掻き回していったって話!」
「そうだよね…みんな男の子は大きいのが好きだよね…」
「だ、誰もそんな事言ってねぇよ…」
「何がデカい方がいいって?」
後ろから腰に回ってきた手にビクリとする。
三ツ谷君は助かったばかりにホッとした顔。
振り返るとマイキーの髪が頬にあたる。
「…マイキーは大きいのが好きだよね…」
私の問いにマイキーは、は?と首を傾げたが、しばらく考えて…
「そりゃ、男はなんでもデカい方が好きだろ」
「……エマんとこ行こう」
私はペイっとマイキーの手を払いのける。
「え?何?なんで六花怒ってんだ」
頭に?マークを浮かべるマイキーに三ツ谷はやれやれ…とため息をついた。
「うん…大変だった」
あの後、集会があるからと私とエマはマイキーケンちゃんと一緒に武蔵神社に来ていた。
少し早く来ていた三ツ谷君に私はさっきあったマリナとの話をして…三ツ谷君の明らかに引いた顔に苦笑い。
「あ、三ツ谷君もなんか言われた組?」
「うん。女男!って言われた」
「え?何それ…」
たしかに三ツ谷君は綺麗な中性な顔立ちだけど…
「あ、俺じつは学校では手芸部でさ」
「えっ!裁縫得意なの?」
「うん、縫うのもだけど、デザインしたりするのも好きでさ、ちなみにこれは、全部俺のお手製」
そう言って特攻服を指差す三ツ谷君。
「えぇ!天才なの!?」
かっこいい特攻服だなぁとは思っていたがまさか手作りだったとは!
感動して尊敬の眼差し…
「私、縫い物とか本当不得意だから、こんなすごいの作れる人尊敬する!
じゃあ将来は…そっちの道に進むの?」
「ん〜まぁ、できればデザインの方を中心にやりてぇかな。まぁあくまで夢、だけどな」
「こんなに繊細で綺麗な物が作れる三ツ谷君ならきっと凄いデザイナーさんになるよ!」
興奮気味の私に三ツ谷君がフッと笑う。
「ん?何?」
「あ、いや…六花覚えてねぇよな。いつだったか…六花のお気に入りのスカートが走り回ってて破けちまった事があってさ」
『お母さんに…買ってもらったのに…どうしよう』
項垂れた六花に三ツ谷はじっと敗れたスカートを見る。
「六花、脱げ」
「え!?」
「あ!?三ツ谷お前ふざけんなよ!」
驚く六花と殴りかかりそうなマイキー。
「ばか、ちげぇーよ。そのスカート、俺に貸してみ」
「?」
三ツ谷は持っていた裁縫セットの中から可愛い苺のワッペンを取り出す。
日頃から妹達の服の縫い物をしていたので持っていたのだ。
三ツ谷はあっという間に敗れたスカートの箇所に可愛い苺のワッペンを縫いつけた。
まるでそうやって売られていたもののようなスカートに一同は感動する。
そして何より…1番感動してたのはもちろん
『す、凄い!!可愛い!すっごく素敵!』
そう言って満面の笑みを浮かべた六花
その時三ツ谷は思った…
こんなに喜んでくれるなら…服を作る仕事についてもいいな、と…
「ま…で、デザイナーとかもいいな、ってなったわけ」
「そ、そうだったんだね。ごめんね…私、忘れちゃってて」
「いいんだ。俺ん家、母子家庭でさ。母親仕事でずっといなくて、二人妹もいるし、家の家事は俺が全部やっててさ。
最初はすげぇやらされてる感があって嫌で、裁縫もさ、家事の傍らでやらされるだけだって思ってたんだけどさ
あんな風に目の前で喜んでくれて…
それを…夢にしようって思えたのは六花のおかげだからさ」
だから、感謝だな、と笑った三ツ谷君。
「と、とんでもない!私は何も…でも、私、そうやって皆にたくさん助けて貰ってたんだろうね…」
家族でもない、ましてや女で、喧嘩もできない…
でも皆は
私を仲間だと言ってくれた。
何の取り柄もない私を…
それが有り難くて、同時に早く思い出せない不甲斐なさと申し訳なさ…
頑張らなくちゃ。
「で、まぁ話はそれたんだけどよ…それが俺が女男って言われた理由。
裁縫が趣味なんて女みたいでだせぇ、って言われちまって」
「…言いそうだね…彼女なら」
,
「だろ?まぁ気にしねぇけど…俺以外にも皆言われてたしな。
たとえばパーは脳みそなし男、場地は万年赤点男、ドラケンは…ハゲ三つ編み」
「な、なんて低レベルな悪口っ!」
「だろ?ドラケンなんてこれはハゲじゃねぇ!ってキレてたけどな…」
まぁ、三つ編みでハゲって意味わかんないもんね…
「六花もなんか言われたんだろ?」
多分、と苦笑いの三ツ谷君。
「ひ…貧乳と…言われました」
「……ああ…」
「!ああって何!?」
ちょっと三ツ谷君!
「あ…いやいや!ま、まぁとにかくあの女は相当掻き回していったって話!」
「そうだよね…みんな男の子は大きいのが好きだよね…」
「だ、誰もそんな事言ってねぇよ…」
「何がデカい方がいいって?」
後ろから腰に回ってきた手にビクリとする。
三ツ谷君は助かったばかりにホッとした顔。
振り返るとマイキーの髪が頬にあたる。
「…マイキーは大きいのが好きだよね…」
私の問いにマイキーは、は?と首を傾げたが、しばらく考えて…
「そりゃ、男はなんでもデカい方が好きだろ」
「……エマんとこ行こう」
私はペイっとマイキーの手を払いのける。
「え?何?なんで六花怒ってんだ」
頭に?マークを浮かべるマイキーに三ツ谷はやれやれ…とため息をついた。