第1章
夢小説設定
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いやいやいやいや!
何言ってんの?この人!
「さ、さすがにそれは…」
「なんで?こっちの方がオフィスに近いだろ」
「そ、それはまぁ…って!違う違う!普通に考えて有り得ませんから!」
「命令だ、っつても?」
「うっ…」
鋭い視線が私を射抜く。
何これ…断ったら私、海に沈められちゃう感じなの?
グッて掴まれた手首に力がはいると、座らされ、1人分あけていた距離を急に詰められた。
触れた足にビクリとして彼を見る。
深い闇の瞳が、どこか艶っぽく私を見つめて…
本能がマズイ…と警告する。
「あ、あの!私やっぱり…っきゃ、」
ドサッという音と共に体が後ろに倒れた。
同時に感じたのはズシッとした身体の重み…
見上げる先には漆黒の瞳が私を見下ろしていた。
バクバクと心臓が口から出そうなほど脈打つ。
この状況は、何?
「あ、あ…の、どい、て…」
声が震えた。
そんな私に彼はフッと口角をあげる。
「初心な女子高生じゃあるまいし…動揺しすぎだろ」
「わ、私っ、そんなつもりでここに来たんじゃっ、」
「…六花ってさ…
もしかしてこういう経験、なかったりする?」
「っ!」
耳元で吐かれた言葉に、私の顔がカッと赤くなる。
それは…彼の言うことがあたっているから。
「やっぱりな…」
「な、なんで…」
「仕事はかなりできるし、きっちりしてるしできる女って感じだけど…男との距離感だけやたらと遠く、いや、避けてる感じにみえた。
あと、その中学生みたいな反応…」
「っ、やっ!」
ペロッと耳元を舐められてビクリと体がはねた。
泣きたくなる。
付き合ったことがないわけではなかった。
高校も大学も、恋愛はした。
でも…
キス以上の事は、出来なかった。
それには…理由があって…
Yシャツのボタンに手をかけた彼に私は抵抗する。
「っやだ!やめて!」
でもそんな抵抗、彼には無いに等しい。
開かれた胸元に私はぎゅっと目を閉じた。
「…お前が男に抱かれない理由は…これだろ」
そっと彼の指が左肩に触れた。
「みない、で…」
私の醜い身体を…
左肩から胸元に広がる古い、火傷のあと。
誰にも見せたくない
私の傷跡だ。
何言ってんの?この人!
「さ、さすがにそれは…」
「なんで?こっちの方がオフィスに近いだろ」
「そ、それはまぁ…って!違う違う!普通に考えて有り得ませんから!」
「命令だ、っつても?」
「うっ…」
鋭い視線が私を射抜く。
何これ…断ったら私、海に沈められちゃう感じなの?
グッて掴まれた手首に力がはいると、座らされ、1人分あけていた距離を急に詰められた。
触れた足にビクリとして彼を見る。
深い闇の瞳が、どこか艶っぽく私を見つめて…
本能がマズイ…と警告する。
「あ、あの!私やっぱり…っきゃ、」
ドサッという音と共に体が後ろに倒れた。
同時に感じたのはズシッとした身体の重み…
見上げる先には漆黒の瞳が私を見下ろしていた。
バクバクと心臓が口から出そうなほど脈打つ。
この状況は、何?
「あ、あ…の、どい、て…」
声が震えた。
そんな私に彼はフッと口角をあげる。
「初心な女子高生じゃあるまいし…動揺しすぎだろ」
「わ、私っ、そんなつもりでここに来たんじゃっ、」
「…六花ってさ…
もしかしてこういう経験、なかったりする?」
「っ!」
耳元で吐かれた言葉に、私の顔がカッと赤くなる。
それは…彼の言うことがあたっているから。
「やっぱりな…」
「な、なんで…」
「仕事はかなりできるし、きっちりしてるしできる女って感じだけど…男との距離感だけやたらと遠く、いや、避けてる感じにみえた。
あと、その中学生みたいな反応…」
「っ、やっ!」
ペロッと耳元を舐められてビクリと体がはねた。
泣きたくなる。
付き合ったことがないわけではなかった。
高校も大学も、恋愛はした。
でも…
キス以上の事は、出来なかった。
それには…理由があって…
Yシャツのボタンに手をかけた彼に私は抵抗する。
「っやだ!やめて!」
でもそんな抵抗、彼には無いに等しい。
開かれた胸元に私はぎゅっと目を閉じた。
「…お前が男に抱かれない理由は…これだろ」
そっと彼の指が左肩に触れた。
「みない、で…」
私の醜い身体を…
左肩から胸元に広がる古い、火傷のあと。
誰にも見せたくない
私の傷跡だ。