第3章
夢小説設定
マイキーに連れられて来たのはさっきエマに教えてもらったプレハブ小屋。
つまりマイキーの部屋。
「入って」
「え、っと…」
『もし、マイキーに部屋に誘われても絶対入っちゃダメだからね!!』
つい数時間前にエマと約束したばかりの事を思い出す。
「?何?早く入れよ」
「あ…」
マイキーに手をとられて引っ張られると、そのまま中に入ってしまう。
は、入ってしまった…
マイキーの部屋は、モノクロのものが多くて、意外にも綺麗に片付いていた。
全体的に落ちついた雰囲気だ。
「なんか、意外。…マイキーの部屋大人っぽいね」
15歳の男子の部屋なんて、グラビアアイドルのポスターやエロ本で埋め尽くされているもんだとおもってた…
「ん?ああ…元々は兄貴が使ってた部屋だからな。俺の私物はこのベッドだけ」
「ああ…なるほどね。ねぇマイキー、ずっと気になってたんだけど…ずっと持ってるそれ、何?」
それ、とは朝起きてきた時からマイキーが持ってるタオルのようなタオルケットのようなもの。
随分長い事持っているのか、所々毛玉がでてしまっていた。
「あーこれは俺の安眠グッズ、みたいなもん。これないと寝れない。」
あれ?
なんか前にも似たような話を聞いたような…
『俺の、寝る時の必需品、的なの』
ああそうだ。
12年後のマイキーが言ってたんだ。
そこで私は色々思い出してしまう…
そういえば…あの日に初めてマイキーと結ばれたんだっけ…
「…………」
やばい…な、なんか恥ずかしくて…
なんで今思い出すのーっ!
「あ、あった。六花これ…ん?どうした?」
「へぇ!?」
棚から何か持ち出してきたマイキーは振り返ると変な声を出した私に眉を寄せた。
「?熱でもあんの?…顔真っ赤だけど」
「あ、い、いや!なんでもない!」
ブンブン首を横に振る私にマイキーは手を伸ばすと、そっと額に触れた。
少し冷たいマイキーの手に、またドキドキしてしまう。
「熱は…なさそうだな」
「だ、大丈夫!大丈夫!そ、それより何!?それ」
話をそらしたくて、マイキーが持ってた箱を指差す。
「ん?ああ…これ、最近みつけたんだけど…兄貴が撮ってた写真みたいで。こっち、きて」
マイキーはベッドに座ると自分の横をポンポンと叩く。座れ、という事らしい。
少し戸惑いながらも、私は少し距離をあけて座る。
「…何警戒してんの」
「し、してないよ!」
「あっそ…じゃ」
「!」
マイキーが開いた隙間を埋めるように私の方に座り直す。
肩が触れてドキッとした。
「…ここに、六花も映ってる」
手渡された写真を見ると、たしかに小学生の時の私がそこにいて…
「これ、マイキー?」
「そう」
今より髪は短いけど、癖っ毛の猫毛は同じ…私とマイキーは仲良さげに手を繋いでピースサインしている。
「な、なんか不思議。記憶がないから…自分じゃないみたいに感じる」
つまりマイキーの部屋。
「入って」
「え、っと…」
『もし、マイキーに部屋に誘われても絶対入っちゃダメだからね!!』
つい数時間前にエマと約束したばかりの事を思い出す。
「?何?早く入れよ」
「あ…」
マイキーに手をとられて引っ張られると、そのまま中に入ってしまう。
は、入ってしまった…
マイキーの部屋は、モノクロのものが多くて、意外にも綺麗に片付いていた。
全体的に落ちついた雰囲気だ。
「なんか、意外。…マイキーの部屋大人っぽいね」
15歳の男子の部屋なんて、グラビアアイドルのポスターやエロ本で埋め尽くされているもんだとおもってた…
「ん?ああ…元々は兄貴が使ってた部屋だからな。俺の私物はこのベッドだけ」
「ああ…なるほどね。ねぇマイキー、ずっと気になってたんだけど…ずっと持ってるそれ、何?」
それ、とは朝起きてきた時からマイキーが持ってるタオルのようなタオルケットのようなもの。
随分長い事持っているのか、所々毛玉がでてしまっていた。
「あーこれは俺の安眠グッズ、みたいなもん。これないと寝れない。」
あれ?
なんか前にも似たような話を聞いたような…
『俺の、寝る時の必需品、的なの』
ああそうだ。
12年後のマイキーが言ってたんだ。
そこで私は色々思い出してしまう…
そういえば…あの日に初めてマイキーと結ばれたんだっけ…
「…………」
やばい…な、なんか恥ずかしくて…
なんで今思い出すのーっ!
「あ、あった。六花これ…ん?どうした?」
「へぇ!?」
棚から何か持ち出してきたマイキーは振り返ると変な声を出した私に眉を寄せた。
「?熱でもあんの?…顔真っ赤だけど」
「あ、い、いや!なんでもない!」
ブンブン首を横に振る私にマイキーは手を伸ばすと、そっと額に触れた。
少し冷たいマイキーの手に、またドキドキしてしまう。
「熱は…なさそうだな」
「だ、大丈夫!大丈夫!そ、それより何!?それ」
話をそらしたくて、マイキーが持ってた箱を指差す。
「ん?ああ…これ、最近みつけたんだけど…兄貴が撮ってた写真みたいで。こっち、きて」
マイキーはベッドに座ると自分の横をポンポンと叩く。座れ、という事らしい。
少し戸惑いながらも、私は少し距離をあけて座る。
「…何警戒してんの」
「し、してないよ!」
「あっそ…じゃ」
「!」
マイキーが開いた隙間を埋めるように私の方に座り直す。
肩が触れてドキッとした。
「…ここに、六花も映ってる」
手渡された写真を見ると、たしかに小学生の時の私がそこにいて…
「これ、マイキー?」
「そう」
今より髪は短いけど、癖っ毛の猫毛は同じ…私とマイキーは仲良さげに手を繋いでピースサインしている。
「な、なんか不思議。記憶がないから…自分じゃないみたいに感じる」