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私、夢咲(名前)。中学2年生
親の都合で今日から転校することになった
今は6月…
じめじめした空気がまとわりついてきて気持ちが悪い
「はぁ〜、こんな時期に転校とかほんと最悪。」
なんて独り言を言いつつ学校に向かう
胸まで伸ばしたミルクティー色に染めた髪の毛は
ゆるくパーマをかけてある
首にはピンクゴールドのネックレスに
耳には誕生石の入ったピアス
スカート丈は膝上15センチ
制服のリボンは勝手に
赤とピンクのチェック模様に変更した
メイクはナチュラルだけど抜け目なく♡
(……はぁ。……次の学校でもま〜た怒られるのかなぁ〜。めんどくさい)
と思いつつも、家にいても暇だし
学校くらいは行きなさいと親がうるさいから
しょ〜がなく学校だけは行ってあげる
数十分歩いてやっと学校に辿り着いた
(てか遠いなぁ〜…チャリで来れば良かった〜)
なんて思いつつ職員室に向かう
初めて会った担任の先生は
私のことを見て「あぁ…」と若干うなだれた
(何この反応。まぁ、怒られるよりマシか)
校長が初めましてと挨拶に来る
こんな格好でも嫌な顔せず
校長「学生生活楽しんでください」
と言ってくれたからたぶんいい人ぽい。
そして案内された教室は2年4組
さっそく教壇に立って先生に自己紹介をさせられる
「今日から転校してきました。夢咲(名前)です。
よろしくお願いしま〜す」
と無難な挨拶をして席に案内される
私の席は1番後ろの窓から2番目の席
(1番後ろの窓側とかマジ神じゃ〜ん♪)
なんて心の中で担任に感謝する
でも気になることが一つ
左の席も右の席も机はあるのに本人不在ということ
(隣どんな人なんだろ…。てか2人して風邪?)
そんなこんなで適当に授業を聞き流していると
いつのまにかもうお昼時
「あー、最悪。お弁当持ってくるの忘れた〜。」
(給食なしとか、だるすぎ〜…。前の学校は給食あったのに〜)
なんて、帰ろうか迷っていると
廊下の方すごい大きな笑い声が聞こえた
?「あっはは〜、バッカじゃ〜ん!」
?「あ?しょーがねーだろ??」
(声でか〜。
ってかめちゃくちゃ楽しそうだけど、そんな楽しいことあるのかな〜。分けてほしい〜)
なんて、帰る支度をして席から立ち上がると
ガタイの良い赤髪の男の子とぶつかった
「痛っ…」
赤髪「あ、わりぃ」
「あ、うん。ごめん。」
(てかこの子、血だらけだけど喧嘩?怖っ。)
赤髪「つか、お前だれだよ?
おいメグー、このクラスにこんな不良みたいなやつ居たっけ?」
(いや、わたし不良じゃないし…明らかに不良みたいな人に、不良とか言われたくないんだけど…)
メグ「えー?不良??ってか、そもそもダイ、クラスの奴のこと全然覚えてないじゃーん!」
もう1人の金髪の子に話しかける赤髪くん
後ろを少し見てみれば
金髪の小柄な男の子がこっちを見ていた
(てか…ピアスすご…。怖。
この子も不良ぽいな〜。関わらないよ〜にしよ)
メグ「えぇ〜!?君さー、(名前)だよねぇ〜!?」
「え?そーだけど……誰?知り合いだっけ??」
と言えば
メグ「え〜〜!!ひっどぉ〜い!僕のこと忘れちゃったの〜?」
なんて大袈裟なトーンで話しかけてくる
(え?全然覚えてないけど…誰だっけ??)
ダイ「は?メグ知り合いなのかよ?」
メグ「うん、幼馴染♪」
ダイ「いや、アイツ全然覚えてなさそうだけど」
メグ「え〜!!ほんとに〜!?大人になったら結婚しよって約束したのに覚えてないの〜!??」
「メグ……。その名前で1人思い当たる子はいるけど
もっとお坊ちゃまっぽくて
こんな馬鹿っぽくなかったけどなぁ…」
(でも顔は確かにこんな感じだったかも…
金髪のサラサラヘアに目がくりっと大きくて…)
ダイ「お前、サラッと馬鹿っぽいって言われてってけど」
と冷静に突っ込む赤髪くん
メグ「ええ!それ僕だよ〜!!
レイラ、覚えてない!?よく一緒にヴィラで遊んでたじゃーん!」
「レイラ…確かにその子の飼ってた犬
レイラだったけど……。え、ほんとにあのメグ??」
と疑いの眼差しで見つめれば
メグ「そーだよーっ!!幼馴染忘れちゃうとか酷くない!?」
と少し拗ねているメグ
「でも……なんか、だいぶ変わったよね??」
メグ「まぁ、あの頃まだ小1だったし??
でも(名前)はあんまり変わらないね♪今も昔もお姫様みたい☆」
「…そうかな?」
ダイ「いや、どー見てもコイツ不良にしか見えねぇだろ」
「……え!?」
メグ「でもさぁ〜、なんで(名前)がここにいるの??」
「私、今日からここの学校転校してきたんだよね〜。
ほら、ここ私の席だよ??」
メグ「ええ〜!めっちゃ嬉しい♪♪しかも僕とダイと隣の席じゃーん」
「あ、そうなんだ〜!両隣の席の人おやすみだと思ってたけどメグと、え〜っと…」
と赤髪くんのほうを見る
メグ「ダイだよ〜☆こんな顔だけど、べつに怖くないからね♪」
ダイ「あ?こんな顔ってなんだよ」
と言ってる顔がもう怖い
「いや、てか明らかに喧嘩してきましたみたいな顔してるけど大丈夫?顔、血付いてるよ?」
あ…!とハンカチがあったのを思い出して
ハンカチをダイくんに差し出す
ダイ「あ、わりぃ。」
「うん、大丈夫!てか、私もう帰らないとだから…」
と言ってカバンを持つ
メグ「ええ!?なんで?早退??」
「うん。お弁当持ってくるの忘れちゃったからもー帰る」
ダイ「いや、お前それサボりじゃん」
「え!?正当な理由だと思うんだけど…
だって食欲って3大欲求だよ?」
メグ「たしかに〜♪じゃあ、僕も(名前)と一緒に帰ろ
〜♪」
ダイ「は?なんでお前も帰るんだよ」
メグ「ええ〜、だって久し振りに婚約者に会えたんだから、あたりまえでしょ〜??」
「え?私、いつのまに婚約者になったの??」
メグ「ええ〜、小さい時に約束したじゃ〜ん!」
ダイ「いや、さすがにもう時効だろ」
「うん。」
メグ「ええ〜!!ひっどぉ〜い!」
「てか、メグだって絶対今まで忘れてたよね??」
と聞けば
メグ「覚えてたに決まってんじゃ〜ん!!」
と拗ねるメグ
(いや、だって所詮小1までの幼馴染だよ?)
ほらっと見せてくれたのはメグの携帯の待ち受け
小さな頃の私とメグとレイラ(犬)が3人で写っている
「え、ほんとに??」
メグ「だから〜、ほんとだって言ったでしょ〜??」
とドヤ顔のメグ
ダイ「まじかよ、お前すげーな。」
メグ「まぁね〜♪」
ダイ「でもアイツ全然覚えてなかったけど」
メグ「……ま、まぁ〜、こうやってまた会えたんだし〜、また仲良くなればいいよね〜♪」
そして私たち3人は学校を勝手に早退して
そのままファミレスにご飯を食べに行った
メグ「てか、(名前)はなんで転校してきたの〜?」
「え〜?単なる親の都合だよ〜。」
ダイ「へー。てかお前もともとここに住んでたのか?」
「そ〜そ〜。6歳まではね〜。メグの家が近所だったからよく家抜け出して遊びに行ってたんだよね」
メグ「うんうん☆(名前)んちも親が全然いなかったからあの頃はほぼ一緒に居たんだよね〜」
ダイ「へ〜。」
ご飯を食べながら話しに花を咲かせる私たち
メグ「ねーねー、このあとカラオケでも行く??」
「行きたーい♪」
ダイ「いーぜー。」
そして3人でカラオケに行って
歌ったり話したりしていれば
あっという間に夜も暮れていく
「メグも、ダイくんも歌うまいんだね〜」
メグ「そ〜?」
ダイ「つか、お前こんな時間まで遊んでていいのかよ?親とか心配しねーの?女だし」
「別に私のこととか気にするような人達じゃないし大丈夫だよ〜」
ダイ「へー…。」
メグ「てかさ〜、さっきからめっちゃ電話来てるけど出なくていいの?」
「あ〜…大丈夫。」
ダイ「親?」
「あー…元カレ」
メグ「ええ!!?(名前)彼氏いたの!??」
「あ〜…と、最近別れたんだぁ…。」
メグ「どうしよう…めっちゃショック〜!!
いや、でももう別れてるんだよね??」
「ん〜…たぶん。」
メグ「え?たぶんってどうゆうこと!??」
「別れ話してそのままこっちに来ちゃったから…」
メグ「えぇ〜!それ彼氏絶対納得してないよね!?
流石に可哀想じゃない?」
「いや…私が振られたの…。で返事する前に
そのまま転校しちゃって…」
メグ「え??何そいつ。(名前)のこと振るとかあり得ないんだけど」
とキレているメグ
ダイ「なんで元カレに転校すること言わなかったんだよ?」
「急にいなくなったら、わたしのこと探してくれないかな〜なんて…思った。すごい好きだったから…」
(まだ本当は過去形になんてできてないけど…)
メグ「(名前)……。」
ダイ「でも元カレ心配してんだろ?なんで電話出ねーんだよ?」
「…う〜ん、どうかなぁ。だって電話出たら…」
(好きってすがりついちゃうから…)
と急に涙が溢れ出す
メグ「え?えぇ!?泣かないで!?」
と焦っているメグ
ダイくんは静かに何か考えてるようだった
しばらく泣いてしまって
そんなわたしをメグが隣で一生懸命撫でて慰めてくれた
「メグ、ありがとう…。久しぶりに会ったのに、覚えててくれて、優しくしてくれて。」
と言えば
メグ「あったりまえじゃ〜ん!僕にとって(名前)とレイラはたった2人の家族なんだから〜」
「家族かぁ…、」
とその言葉の温かさにそっと笑みが溢れる
メグ「だから、辛い時はいつだって頼っていいんだからね♪」
優しく笑うメグが可愛くて、不良になっても
昔と変わらないんだって思って、なんだか嬉しくなった
ダイ「でもさー、けじめはちゃんと付けたほうがいいんじゃねーの?」
メグ「まぁ、そーだけどさー…でも一方的に振ってきたの、そいつでしょ〜??」
ダイ「いや、そいつの為じゃなくてさ(名前)の為にだよ。お前そんなんじゃ次の恋愛進めねーだろ?」
「……確かにそうかも。でももう少し未練なくなってから連絡しようかな…今はまだ、好きだって、すがりついちゃうと思うから。そんなのかっこ悪いでしょ?」
ダイ「そうか?別にいいんじゃね?
変に気持ちに嘘ついてごまかすより、
正面からぶつかってったほーがかっけーだろ」
メグ「出た!猪突猛進〜♪」
ダイ「はー?俺はイノシシかよ」
楽しそうなメグと少し呆れ顔のダイくん
そんな2人の空気感が好き
「ははっ。なんか2人といると嫌なこと忘れちゃうかも。」
メグ「あったりまえじゃ〜ん☆(名前)に嫌な事があったら全力で守ってあげるんだから〜♪♪」
「ありがと♡ちょっと好きかも。……なんてね」
と笑えば
メグは少し放心状態になって
メグ「ええ!どうしよう、告白されちゃった〜!!」
と焦っている
ダイ「いや、どー見ても今の告白じゃねーよ」
と冷静にツッコむダイくんと
そんなメグを見て笑い合う
(笑えてるのは君がいたからー。)
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私、夢咲(名前)。中学2年生
親の都合で今日から転校することになった
今は6月…
じめじめした空気がまとわりついてきて気持ちが悪い
「はぁ〜、こんな時期に転校とかほんと最悪。」
なんて独り言を言いつつ学校に向かう
胸まで伸ばしたミルクティー色に染めた髪の毛は
ゆるくパーマをかけてある
首にはピンクゴールドのネックレスに
耳には誕生石の入ったピアス
スカート丈は膝上15センチ
制服のリボンは勝手に
赤とピンクのチェック模様に変更した
メイクはナチュラルだけど抜け目なく♡
(……はぁ。……次の学校でもま〜た怒られるのかなぁ〜。めんどくさい)
と思いつつも、家にいても暇だし
学校くらいは行きなさいと親がうるさいから
しょ〜がなく学校だけは行ってあげる
数十分歩いてやっと学校に辿り着いた
(てか遠いなぁ〜…チャリで来れば良かった〜)
なんて思いつつ職員室に向かう
初めて会った担任の先生は
私のことを見て「あぁ…」と若干うなだれた
(何この反応。まぁ、怒られるよりマシか)
校長が初めましてと挨拶に来る
こんな格好でも嫌な顔せず
校長「学生生活楽しんでください」
と言ってくれたからたぶんいい人ぽい。
そして案内された教室は2年4組
さっそく教壇に立って先生に自己紹介をさせられる
「今日から転校してきました。夢咲(名前)です。
よろしくお願いしま〜す」
と無難な挨拶をして席に案内される
私の席は1番後ろの窓から2番目の席
(1番後ろの窓側とかマジ神じゃ〜ん♪)
なんて心の中で担任に感謝する
でも気になることが一つ
左の席も右の席も机はあるのに本人不在ということ
(隣どんな人なんだろ…。てか2人して風邪?)
そんなこんなで適当に授業を聞き流していると
いつのまにかもうお昼時
「あー、最悪。お弁当持ってくるの忘れた〜。」
(給食なしとか、だるすぎ〜…。前の学校は給食あったのに〜)
なんて、帰ろうか迷っていると
廊下の方すごい大きな笑い声が聞こえた
?「あっはは〜、バッカじゃ〜ん!」
?「あ?しょーがねーだろ??」
(声でか〜。
ってかめちゃくちゃ楽しそうだけど、そんな楽しいことあるのかな〜。分けてほしい〜)
なんて、帰る支度をして席から立ち上がると
ガタイの良い赤髪の男の子とぶつかった
「痛っ…」
赤髪「あ、わりぃ」
「あ、うん。ごめん。」
(てかこの子、血だらけだけど喧嘩?怖っ。)
赤髪「つか、お前だれだよ?
おいメグー、このクラスにこんな不良みたいなやつ居たっけ?」
(いや、わたし不良じゃないし…明らかに不良みたいな人に、不良とか言われたくないんだけど…)
メグ「えー?不良??ってか、そもそもダイ、クラスの奴のこと全然覚えてないじゃーん!」
もう1人の金髪の子に話しかける赤髪くん
後ろを少し見てみれば
金髪の小柄な男の子がこっちを見ていた
(てか…ピアスすご…。怖。
この子も不良ぽいな〜。関わらないよ〜にしよ)
メグ「えぇ〜!?君さー、(名前)だよねぇ〜!?」
「え?そーだけど……誰?知り合いだっけ??」
と言えば
メグ「え〜〜!!ひっどぉ〜い!僕のこと忘れちゃったの〜?」
なんて大袈裟なトーンで話しかけてくる
(え?全然覚えてないけど…誰だっけ??)
ダイ「は?メグ知り合いなのかよ?」
メグ「うん、幼馴染♪」
ダイ「いや、アイツ全然覚えてなさそうだけど」
メグ「え〜!!ほんとに〜!?大人になったら結婚しよって約束したのに覚えてないの〜!??」
「メグ……。その名前で1人思い当たる子はいるけど
もっとお坊ちゃまっぽくて
こんな馬鹿っぽくなかったけどなぁ…」
(でも顔は確かにこんな感じだったかも…
金髪のサラサラヘアに目がくりっと大きくて…)
ダイ「お前、サラッと馬鹿っぽいって言われてってけど」
と冷静に突っ込む赤髪くん
メグ「ええ!それ僕だよ〜!!
レイラ、覚えてない!?よく一緒にヴィラで遊んでたじゃーん!」
「レイラ…確かにその子の飼ってた犬
レイラだったけど……。え、ほんとにあのメグ??」
と疑いの眼差しで見つめれば
メグ「そーだよーっ!!幼馴染忘れちゃうとか酷くない!?」
と少し拗ねているメグ
「でも……なんか、だいぶ変わったよね??」
メグ「まぁ、あの頃まだ小1だったし??
でも(名前)はあんまり変わらないね♪今も昔もお姫様みたい☆」
「…そうかな?」
ダイ「いや、どー見てもコイツ不良にしか見えねぇだろ」
「……え!?」
メグ「でもさぁ〜、なんで(名前)がここにいるの??」
「私、今日からここの学校転校してきたんだよね〜。
ほら、ここ私の席だよ??」
メグ「ええ〜!めっちゃ嬉しい♪♪しかも僕とダイと隣の席じゃーん」
「あ、そうなんだ〜!両隣の席の人おやすみだと思ってたけどメグと、え〜っと…」
と赤髪くんのほうを見る
メグ「ダイだよ〜☆こんな顔だけど、べつに怖くないからね♪」
ダイ「あ?こんな顔ってなんだよ」
と言ってる顔がもう怖い
「いや、てか明らかに喧嘩してきましたみたいな顔してるけど大丈夫?顔、血付いてるよ?」
あ…!とハンカチがあったのを思い出して
ハンカチをダイくんに差し出す
ダイ「あ、わりぃ。」
「うん、大丈夫!てか、私もう帰らないとだから…」
と言ってカバンを持つ
メグ「ええ!?なんで?早退??」
「うん。お弁当持ってくるの忘れちゃったからもー帰る」
ダイ「いや、お前それサボりじゃん」
「え!?正当な理由だと思うんだけど…
だって食欲って3大欲求だよ?」
メグ「たしかに〜♪じゃあ、僕も(名前)と一緒に帰ろ
〜♪」
ダイ「は?なんでお前も帰るんだよ」
メグ「ええ〜、だって久し振りに婚約者に会えたんだから、あたりまえでしょ〜??」
「え?私、いつのまに婚約者になったの??」
メグ「ええ〜、小さい時に約束したじゃ〜ん!」
ダイ「いや、さすがにもう時効だろ」
「うん。」
メグ「ええ〜!!ひっどぉ〜い!」
「てか、メグだって絶対今まで忘れてたよね??」
と聞けば
メグ「覚えてたに決まってんじゃ〜ん!!」
と拗ねるメグ
(いや、だって所詮小1までの幼馴染だよ?)
ほらっと見せてくれたのはメグの携帯の待ち受け
小さな頃の私とメグとレイラ(犬)が3人で写っている
「え、ほんとに??」
メグ「だから〜、ほんとだって言ったでしょ〜??」
とドヤ顔のメグ
ダイ「まじかよ、お前すげーな。」
メグ「まぁね〜♪」
ダイ「でもアイツ全然覚えてなかったけど」
メグ「……ま、まぁ〜、こうやってまた会えたんだし〜、また仲良くなればいいよね〜♪」
そして私たち3人は学校を勝手に早退して
そのままファミレスにご飯を食べに行った
メグ「てか、(名前)はなんで転校してきたの〜?」
「え〜?単なる親の都合だよ〜。」
ダイ「へー。てかお前もともとここに住んでたのか?」
「そ〜そ〜。6歳まではね〜。メグの家が近所だったからよく家抜け出して遊びに行ってたんだよね」
メグ「うんうん☆(名前)んちも親が全然いなかったからあの頃はほぼ一緒に居たんだよね〜」
ダイ「へ〜。」
ご飯を食べながら話しに花を咲かせる私たち
メグ「ねーねー、このあとカラオケでも行く??」
「行きたーい♪」
ダイ「いーぜー。」
そして3人でカラオケに行って
歌ったり話したりしていれば
あっという間に夜も暮れていく
「メグも、ダイくんも歌うまいんだね〜」
メグ「そ〜?」
ダイ「つか、お前こんな時間まで遊んでていいのかよ?親とか心配しねーの?女だし」
「別に私のこととか気にするような人達じゃないし大丈夫だよ〜」
ダイ「へー…。」
メグ「てかさ〜、さっきからめっちゃ電話来てるけど出なくていいの?」
「あ〜…大丈夫。」
ダイ「親?」
「あー…元カレ」
メグ「ええ!!?(名前)彼氏いたの!??」
「あ〜…と、最近別れたんだぁ…。」
メグ「どうしよう…めっちゃショック〜!!
いや、でももう別れてるんだよね??」
「ん〜…たぶん。」
メグ「え?たぶんってどうゆうこと!??」
「別れ話してそのままこっちに来ちゃったから…」
メグ「えぇ〜!それ彼氏絶対納得してないよね!?
流石に可哀想じゃない?」
「いや…私が振られたの…。で返事する前に
そのまま転校しちゃって…」
メグ「え??何そいつ。(名前)のこと振るとかあり得ないんだけど」
とキレているメグ
ダイ「なんで元カレに転校すること言わなかったんだよ?」
「急にいなくなったら、わたしのこと探してくれないかな〜なんて…思った。すごい好きだったから…」
(まだ本当は過去形になんてできてないけど…)
メグ「(名前)……。」
ダイ「でも元カレ心配してんだろ?なんで電話出ねーんだよ?」
「…う〜ん、どうかなぁ。だって電話出たら…」
(好きってすがりついちゃうから…)
と急に涙が溢れ出す
メグ「え?えぇ!?泣かないで!?」
と焦っているメグ
ダイくんは静かに何か考えてるようだった
しばらく泣いてしまって
そんなわたしをメグが隣で一生懸命撫でて慰めてくれた
「メグ、ありがとう…。久しぶりに会ったのに、覚えててくれて、優しくしてくれて。」
と言えば
メグ「あったりまえじゃ〜ん!僕にとって(名前)とレイラはたった2人の家族なんだから〜」
「家族かぁ…、」
とその言葉の温かさにそっと笑みが溢れる
メグ「だから、辛い時はいつだって頼っていいんだからね♪」
優しく笑うメグが可愛くて、不良になっても
昔と変わらないんだって思って、なんだか嬉しくなった
ダイ「でもさー、けじめはちゃんと付けたほうがいいんじゃねーの?」
メグ「まぁ、そーだけどさー…でも一方的に振ってきたの、そいつでしょ〜??」
ダイ「いや、そいつの為じゃなくてさ(名前)の為にだよ。お前そんなんじゃ次の恋愛進めねーだろ?」
「……確かにそうかも。でももう少し未練なくなってから連絡しようかな…今はまだ、好きだって、すがりついちゃうと思うから。そんなのかっこ悪いでしょ?」
ダイ「そうか?別にいいんじゃね?
変に気持ちに嘘ついてごまかすより、
正面からぶつかってったほーがかっけーだろ」
メグ「出た!猪突猛進〜♪」
ダイ「はー?俺はイノシシかよ」
楽しそうなメグと少し呆れ顔のダイくん
そんな2人の空気感が好き
「ははっ。なんか2人といると嫌なこと忘れちゃうかも。」
メグ「あったりまえじゃ〜ん☆(名前)に嫌な事があったら全力で守ってあげるんだから〜♪♪」
「ありがと♡ちょっと好きかも。……なんてね」
と笑えば
メグは少し放心状態になって
メグ「ええ!どうしよう、告白されちゃった〜!!」
と焦っている
ダイ「いや、どー見ても今の告白じゃねーよ」
と冷静にツッコむダイくんと
そんなメグを見て笑い合う
(笑えてるのは君がいたからー。)
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