出会い
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目を覚ますとそこは、いつもの自分の家だった
(今日は夢、見られなかったな…)
はぁ、とため息をついて
学校に向かう
いつもの学校に向かう道を歩いて
いつもの学校に着いたはずなのに
そこには桜丘高校があった。
(え、もしかして、夢の続き?)
教室に入ると
勇次郎がおはようと声をかけてくれた
(…やっぱり、夢の続きだ)
「おはよう」
勇次郎に挨拶をして
今日も推しの隣にいられることを
神様に感謝する
(神様、今日も本当に
いい夢を見させてくれてありがとう♡)
席に座ったまま、
祈りのポーズをとるわたしを見て
少し怪訝な顔をする勇次郎
勇次郎「お祈り?」
「あ、ごめん。なんでないです。は、はは。」
乾いた笑いでごまかす
(推しに…推しに
変なところを見られてしまったぁ!!)
と内心うなだれていると
ひより「ミリアちゃん、おはよーっ!」
と、寝癖頭のひよりちゃんがやってきた
「ひよりちゃん、おはよーっ。」
愛蔵「いや、お前、寝癖酷すぎだろ」
勇次郎「うんうん。女子力無さすぎ、大丈夫?」
コソっと呟く2人
ひより「うっ…すみません…。」
「うんうん。大丈夫、大丈夫。
髪の毛短いと寝癖ついちゃうよね」
勇次郎「だからってこれはつきすぎでしょ」
愛蔵「…お前今度、渚とFT4のライブ行くんだよな。
そんなんで大丈夫かよ」
ひより「う…耳が痛い」
勇次郎「姫野さんにプロデュースしてもらったほうがいいんじゃない?」
ひより「え!?いや、それは
ミリアちゃんに悪いよぉ〜」
「え?プロデュース?ぜんっぜん、悪くない!
むしろそーゆうの大好きっ♡♡♡」
ひより「え、ほんまに〜??」
「うんっ!むしろ楽しみすぎるっ♡!」
ひより「ミリアちゃん〜、ありがとうっ♡」
「じゃあ、今日の放課後一緒に服とか見に行こーっ♡」
ひより「うん!めっちゃたのしみっ」
「じゃあさ、オシャレしたついでに
オシャレなカフェとか言って
美味しいデザート食べたりしない♡??」
ひより「え、めっちゃわくわくする〜♡」
(ひよりちゃんとデートとかなんという幸せ♡
放課後が待ち遠しすぎるっ!!)
1人ほくそ笑むわたしに
勇次郎「姫野さんって、涼海のこと本当好きだよね。
まだ昨日会ったばっかりだよね?」
「え?まぁ、そうなんだけど…
でも大好きなんだっ♡」
勇次郎「ふーん。」
一限目の数学が始まる
今日も教科書がまだ届かないので
勇次郎くんに見せてもらった
(勇次郎くんの隣だと、嬉しいけど
なんかサボれないな〜)
と窓の外を眺める
勇次郎「…野さん…姫野さん。」
「え?」
ついぼーっとして
勇次郎に呼ばれていたことに気づかなかった
勇次郎「先生に呼ばれてるよ」
「え!?は、はいっ」
先生「姫野〜。ぼーっとするな〜。
黒板にきてこの問5を解いてみろ」
「げ。」
勇次郎「…はぁ。ぼーっとしすぎ。」
勇次郎くんはがんばって〜と
少し呆れた顔で手をひらひらさせている
(推しが今日もかっこ良い…!!)
(いやいや、そんなことより問5ね…)
「先生〜!わたしこんなの習ってません!」
先生「いや、堂々と言っているが
昨日授業でやったばっかりだ」
「え!?」
ふとクラスのみんなを見ると
「ミリアちゃんおもしろ〜い」
「がんばれ、ミリアちゃん〜」
「ミリアちゃん、授業サボっちゃダメだよ〜」
と声が上がる
「あぁ〜…は、はは」
苦笑いしながらもう一度問題を見る
(うーん…考えてもやっぱわからない)
「先生、一生懸命考えたんですけど…
全然わからないですね〜…」
へへっと笑うと、先生は呆れて
席につけと言った
先生「染谷、悪いが
姫野に問題の解き方を教えてやってくれ」
勇次郎「はい。」
ニコっとアイドルスマイルを見せつける勇次郎。
(アイドルスマイル、神〜♡♡)
わたしが席に座ると
勇次郎に盛大にため息をつかれる
勇次郎「…はぁ。昨日の授業ちゃんと聞いてた?
ここめちゃくちゃ時間かけてやってたとこだけど」
若干、呆れた表情の勇次郎
(さっきのアイドルスマイルはどこに行ったの〜?
いや。むしろ、そこが好き。はい。)
「ごめん…ほんと、びっくりだよね!」
勇次郎「他人事みたいに言ってるけど
自分のことだからね?
このままだと来週のテスト赤点だよ?」
「え!?来週テスト?そんなの聞いてない!」
勇次郎「…はぁ。まぁ、がんばって」
ちょっと意地悪に笑う勇次郎がかっこ良すぎて
テストとかもうどうでもよい
(いや、むしろこれ夢だからなんとかなるか)
勇次郎「そういえば、今日の放課後
涼海のプロデュースするんだよね?」
「そうだよ〜っ」
思い出すだけでもニヤける♡
勇次郎「僕と愛蔵も行くから」
「え!?なんで??」
勇次郎「FT4のライブ僕達も行くことになってるから。
涼海が変な格好してたら僕らまで恥ずかしいでしょ」
「ふ〜ん…そっかぁ。」
(そういえばなんだかんだ2人とも
ひよりちゃんのプロデュース楽しんでたもんね♡)
つい、ニヤニヤしていたのか
そんな私に
勇次郎は少ししかめ面に
「何?」
と聞いてくる
(なんかちょっと照れてるの可愛すぎる〜っ、!!)
「ううん、なんでもない♡」
ふふと笑うわたしに
勇次郎「そんなことより姫野さんは
ちゃんと勉強しなよ」
と憎まれ口をたたく勇次郎
「…はぁ〜い」
そんなこんなで授業が終わり
放課後ー
ひより「ミリアちゃーん♡今日はよろしくねっ」
と満天の笑顔でひよりちゃんが近づいてきた
「こちらこそ♡」
勇次郎「じゃ、早く行こ」
愛蔵「おぅ。」
ひより「え!?なんであんた達もおるん?」
「うーん…なんか付いてくるって」
ひより「えー!!ミリアちゃんと
デートやと思ったのに〜」
勇次郎「まぁ、僕達も一緒に
FT4のライブ行くわけだし
姫野さんにだけ任せるわけに行かないでしょ」
愛蔵「芋女すぎて、姫野だけじゃ心配だしな」
ひより「も〜!!うちは芋女ちゃう!!」
「ふふ。3人とも本当仲良くて羨ましい♡」
わたしが笑うと
「「「仲良くないっ!」」」
と3人の声が揃った
「じゃあ。まずは、髪型からだよねっ♡」
オシャレな美容院で
ひよりちゃんの髪の毛を切ってもらう
ひよりちゃんがシャンプー台に着くと
愛蔵と勇次郎が2人で雑誌を見ながら
ひよりちゃんの髪型を選んでいく
愛蔵「これだろ?」
勇次郎「それ、しいたけ」
愛蔵「こっちは?」
勇次郎「それカッパ」
そんな2人に私はぷっと吹き出してしまった
(このくだり、何度見ても面白すぎる!!)
愛蔵「姫野はどれがいいと思う?」
「わたしは〜、これとかかな?」
勇次郎「これ、おばさん」
「え!?これ絶対可愛いと思ったんだけどな。
ね、愛蔵くん?」
愛蔵「あ〜、髪型は可愛いけど
涼海じゃ似合わないんじゃね?
こんな上級者ヘア」
勇次郎「うん。姫野さん、
そんなんで本当にプロデュース大丈夫?」
「え??辛辣〜」
愛蔵「は、勇次郎が女子に毒吐くとか珍しい〜」
勇次郎「そう?愛蔵だって、女子嫌いなくせに
さっきから普通に喋ってるじゃん」
「…え??どういうこと?わたし、
まさか女子として捉えられてない感じ??」
困惑する私に
2人は顔を見合わせてぷっと吹き出す
愛蔵「いや。姫野は女子力高いと思うけど
…なんか女子って感じじゃないんだよな」
勇次郎「あぁ〜なんかそれわかる。」
「え??どういう意味??」
(推しに女子扱いされてなくて辛い〜
でもからかってくる2人が
イケメンすぎて許す〜!!)
勇次郎「まぁ、いいんじゃない?」
愛蔵「そうだな。」
「…いいのかな?」
そうこうしているうちに
ひよりちゃんのカットが終わった
「ひよりちゃん、かわいい♡」
ひより「ありがとうっ♡なんかほんま、
うちじゃないみたい!!」
勇次郎「ま、いいんじゃない?」
愛蔵「あぁ。じゃあ、次は服だな」
「ひよりちゃんの服選ぶのめっちゃたのしみ♡」
よく行くショップに行くと
みんなそれぞれひよりちゃんに似合う服を探す
愛蔵と勇次郎は
あれじゃない、これじゃないと喧嘩をしている
「ひよりちゃん♡これきて見てーっ」
そう言って白いフリフリのワンピースを着てもらう
ひより「うーん…どうかな?」
とカーテンから姿を現したひよりちゃん
「わぁ、可愛い♡」
愛蔵「うーん、服は可愛いけど
なんか似合ってなくね?」
勇次郎「うん。服は確かに可愛いけど
なんか姫野さんって感じする。
涼海には似合わないんじゃない?」
(この2人、なかなか辛辣〜
ひよりちゃん可愛いと思うんだけどなぁ)
やっとのことでひよりちゃんの服が決まった♡
2人はどっちが払うかで喧嘩していたけど
その間にひよりちゃんが自分で支払っていて
2人は何故か悔しがっていた
ちなみに私もみんなにバレないようにこっそり
ひよりちゃんに勧めた
フリフリのワンピースを購入した
(あとはメイクかぁ♡)
勇次郎「じゃあ、あとはメイクだね。
僕達の事務所でやればいいんじゃない?」
「え?わたし部外者なのにいいの?」
愛蔵「まぁ、いいんじゃね?」
(事務所に入れてもらえるのは嬉しいけど
なんかわたし気まずくない……?)
事務所の個室をかりて
ひよりちゃんにメイクをする
「ひよりちゃんは
ナチュラルメイクが似合うと思うから
薄めのファンデーションに、
可愛いピンクのチークに
チェリーピンクのリップグロス♡
2人とも、どう??」
愛蔵「まぁ、いいんじゃね」
勇次郎「まぁ、ギリ合格かな」
ひより「ギリってなによ〜
こんながんばったのに〜」
愛蔵「がんばったのは涼海じゃなくて
俺らと姫野だろ」
とニコっと笑う愛蔵
(愛蔵スマイル、いただき♡
やっぱり、愛蔵もかっこよすぎる)
ひより「たしかに!
みんなほんまありがとう!」
「いいよーっ。
あ、せっかくオシャレしたし
はやくデザート食べ行こーっ♡」
ひより「ミリアちゃんも
さっき服買ってたんよね?
せっかくだからミリアちゃんも
着替えてから行ったらええんやない?」
「え、なぜ、バレた!コッソリ買ってたのに〜。
まぁ、せっかくだから
わたしも着替えさせてもらおうかな〜」
ちょっと待っててね〜と
隣の更衣室で着替えさせてもらった
(…試着せずに買ったから若干、丈短いな。
でもまぁ、可愛いからいっか)
購入した服は
白のフリフリのミニワンピースで
肩はオフショルになっている
ひよりちゃんに勧めたものより
ワンサイズ下を買ったからか
丈が思ったより短い
更衣室から出て
ひよりちゃんに意見を聞く
「ひよりちゃん、どうかな?」
ひより「わぁ!!めっちゃ可愛い♡♡
ほんまの天使みたい!
ね?染谷くん、柴崎くん!」
ひよりちゃんに意見を求められ
少し困惑している愛蔵と勇次郎
愛蔵「あ、あぁ。可愛いとは思うけど…」
少し赤い顔で目線を逸らされる
勇次郎「…ちょっと肌見せすぎじゃない?」
とこちらも少し赤い顔で指摘される
(推しが2人で何故か照れてるの可愛すぎる♡
アイドルだってやっぱり普通の
思春期の男の子なのかな?)
「うーん、試着せずに買ったから
ちょっと丈短かったみたい。
じゃ、早速デザート食べ行こーっ♡」
勇次郎「え、まさかその格好で行くの?」
「うん。ちょっと短いけど、
まぁ、可愛いし、いいかなって」
勇次郎「ふーん」
少し不機嫌な勇次郎。
ひより「染谷くんと柴崎くんも行くん?」
勇次郎「…僕も行く。甘いもの好きだし」
愛蔵「じゃあ、俺も行く。家帰ってもご飯ないし」
「わーい♡
なんかWデートみたいで楽しいね♡」
勇次郎「…はぁ。姫野さんってなんか
いつもポジティブで楽しそうだよね」
何故か呆れた顔で見られる
「え?言ってること褒め言葉のわりに
呆れた顔してるのなんで?」
(いや、そんなところも好きです、はい。)
愛蔵「ほんと、勇次郎
姫野に対してツンツンしてるよな」
勇次郎「そう?普通じゃない?」
「わたしにもアイドルスマイル見せてくださーい」
勇次郎「…早く行くよ」
とスタスタと先に行ってしまう勇次郎
愛蔵「おぅ。」
(え?まさかのこれ、嫌われてる感じ?
それとも私まさかのいじられキャラ?)
ひより「もう、染谷くんったら
ほんと意地悪なんやから」
私の代わりに怒ってくれるひよりちゃん♡
(いい友達や♡)
目を覚ますとそこは、いつもの自分の家だった
(今日は夢、見られなかったな…)
はぁ、とため息をついて
学校に向かう
いつもの学校に向かう道を歩いて
いつもの学校に着いたはずなのに
そこには桜丘高校があった。
(え、もしかして、夢の続き?)
教室に入ると
勇次郎がおはようと声をかけてくれた
(…やっぱり、夢の続きだ)
「おはよう」
勇次郎に挨拶をして
今日も推しの隣にいられることを
神様に感謝する
(神様、今日も本当に
いい夢を見させてくれてありがとう♡)
席に座ったまま、
祈りのポーズをとるわたしを見て
少し怪訝な顔をする勇次郎
勇次郎「お祈り?」
「あ、ごめん。なんでないです。は、はは。」
乾いた笑いでごまかす
(推しに…推しに
変なところを見られてしまったぁ!!)
と内心うなだれていると
ひより「ミリアちゃん、おはよーっ!」
と、寝癖頭のひよりちゃんがやってきた
「ひよりちゃん、おはよーっ。」
愛蔵「いや、お前、寝癖酷すぎだろ」
勇次郎「うんうん。女子力無さすぎ、大丈夫?」
コソっと呟く2人
ひより「うっ…すみません…。」
「うんうん。大丈夫、大丈夫。
髪の毛短いと寝癖ついちゃうよね」
勇次郎「だからってこれはつきすぎでしょ」
愛蔵「…お前今度、渚とFT4のライブ行くんだよな。
そんなんで大丈夫かよ」
ひより「う…耳が痛い」
勇次郎「姫野さんにプロデュースしてもらったほうがいいんじゃない?」
ひより「え!?いや、それは
ミリアちゃんに悪いよぉ〜」
「え?プロデュース?ぜんっぜん、悪くない!
むしろそーゆうの大好きっ♡♡♡」
ひより「え、ほんまに〜??」
「うんっ!むしろ楽しみすぎるっ♡!」
ひより「ミリアちゃん〜、ありがとうっ♡」
「じゃあ、今日の放課後一緒に服とか見に行こーっ♡」
ひより「うん!めっちゃたのしみっ」
「じゃあさ、オシャレしたついでに
オシャレなカフェとか言って
美味しいデザート食べたりしない♡??」
ひより「え、めっちゃわくわくする〜♡」
(ひよりちゃんとデートとかなんという幸せ♡
放課後が待ち遠しすぎるっ!!)
1人ほくそ笑むわたしに
勇次郎「姫野さんって、涼海のこと本当好きだよね。
まだ昨日会ったばっかりだよね?」
「え?まぁ、そうなんだけど…
でも大好きなんだっ♡」
勇次郎「ふーん。」
一限目の数学が始まる
今日も教科書がまだ届かないので
勇次郎くんに見せてもらった
(勇次郎くんの隣だと、嬉しいけど
なんかサボれないな〜)
と窓の外を眺める
勇次郎「…野さん…姫野さん。」
「え?」
ついぼーっとして
勇次郎に呼ばれていたことに気づかなかった
勇次郎「先生に呼ばれてるよ」
「え!?は、はいっ」
先生「姫野〜。ぼーっとするな〜。
黒板にきてこの問5を解いてみろ」
「げ。」
勇次郎「…はぁ。ぼーっとしすぎ。」
勇次郎くんはがんばって〜と
少し呆れた顔で手をひらひらさせている
(推しが今日もかっこ良い…!!)
(いやいや、そんなことより問5ね…)
「先生〜!わたしこんなの習ってません!」
先生「いや、堂々と言っているが
昨日授業でやったばっかりだ」
「え!?」
ふとクラスのみんなを見ると
「ミリアちゃんおもしろ〜い」
「がんばれ、ミリアちゃん〜」
「ミリアちゃん、授業サボっちゃダメだよ〜」
と声が上がる
「あぁ〜…は、はは」
苦笑いしながらもう一度問題を見る
(うーん…考えてもやっぱわからない)
「先生、一生懸命考えたんですけど…
全然わからないですね〜…」
へへっと笑うと、先生は呆れて
席につけと言った
先生「染谷、悪いが
姫野に問題の解き方を教えてやってくれ」
勇次郎「はい。」
ニコっとアイドルスマイルを見せつける勇次郎。
(アイドルスマイル、神〜♡♡)
わたしが席に座ると
勇次郎に盛大にため息をつかれる
勇次郎「…はぁ。昨日の授業ちゃんと聞いてた?
ここめちゃくちゃ時間かけてやってたとこだけど」
若干、呆れた表情の勇次郎
(さっきのアイドルスマイルはどこに行ったの〜?
いや。むしろ、そこが好き。はい。)
「ごめん…ほんと、びっくりだよね!」
勇次郎「他人事みたいに言ってるけど
自分のことだからね?
このままだと来週のテスト赤点だよ?」
「え!?来週テスト?そんなの聞いてない!」
勇次郎「…はぁ。まぁ、がんばって」
ちょっと意地悪に笑う勇次郎がかっこ良すぎて
テストとかもうどうでもよい
(いや、むしろこれ夢だからなんとかなるか)
勇次郎「そういえば、今日の放課後
涼海のプロデュースするんだよね?」
「そうだよ〜っ」
思い出すだけでもニヤける♡
勇次郎「僕と愛蔵も行くから」
「え!?なんで??」
勇次郎「FT4のライブ僕達も行くことになってるから。
涼海が変な格好してたら僕らまで恥ずかしいでしょ」
「ふ〜ん…そっかぁ。」
(そういえばなんだかんだ2人とも
ひよりちゃんのプロデュース楽しんでたもんね♡)
つい、ニヤニヤしていたのか
そんな私に
勇次郎は少ししかめ面に
「何?」
と聞いてくる
(なんかちょっと照れてるの可愛すぎる〜っ、!!)
「ううん、なんでもない♡」
ふふと笑うわたしに
勇次郎「そんなことより姫野さんは
ちゃんと勉強しなよ」
と憎まれ口をたたく勇次郎
「…はぁ〜い」
そんなこんなで授業が終わり
放課後ー
ひより「ミリアちゃーん♡今日はよろしくねっ」
と満天の笑顔でひよりちゃんが近づいてきた
「こちらこそ♡」
勇次郎「じゃ、早く行こ」
愛蔵「おぅ。」
ひより「え!?なんであんた達もおるん?」
「うーん…なんか付いてくるって」
ひより「えー!!ミリアちゃんと
デートやと思ったのに〜」
勇次郎「まぁ、僕達も一緒に
FT4のライブ行くわけだし
姫野さんにだけ任せるわけに行かないでしょ」
愛蔵「芋女すぎて、姫野だけじゃ心配だしな」
ひより「も〜!!うちは芋女ちゃう!!」
「ふふ。3人とも本当仲良くて羨ましい♡」
わたしが笑うと
「「「仲良くないっ!」」」
と3人の声が揃った
「じゃあ。まずは、髪型からだよねっ♡」
オシャレな美容院で
ひよりちゃんの髪の毛を切ってもらう
ひよりちゃんがシャンプー台に着くと
愛蔵と勇次郎が2人で雑誌を見ながら
ひよりちゃんの髪型を選んでいく
愛蔵「これだろ?」
勇次郎「それ、しいたけ」
愛蔵「こっちは?」
勇次郎「それカッパ」
そんな2人に私はぷっと吹き出してしまった
(このくだり、何度見ても面白すぎる!!)
愛蔵「姫野はどれがいいと思う?」
「わたしは〜、これとかかな?」
勇次郎「これ、おばさん」
「え!?これ絶対可愛いと思ったんだけどな。
ね、愛蔵くん?」
愛蔵「あ〜、髪型は可愛いけど
涼海じゃ似合わないんじゃね?
こんな上級者ヘア」
勇次郎「うん。姫野さん、
そんなんで本当にプロデュース大丈夫?」
「え??辛辣〜」
愛蔵「は、勇次郎が女子に毒吐くとか珍しい〜」
勇次郎「そう?愛蔵だって、女子嫌いなくせに
さっきから普通に喋ってるじゃん」
「…え??どういうこと?わたし、
まさか女子として捉えられてない感じ??」
困惑する私に
2人は顔を見合わせてぷっと吹き出す
愛蔵「いや。姫野は女子力高いと思うけど
…なんか女子って感じじゃないんだよな」
勇次郎「あぁ〜なんかそれわかる。」
「え??どういう意味??」
(推しに女子扱いされてなくて辛い〜
でもからかってくる2人が
イケメンすぎて許す〜!!)
勇次郎「まぁ、いいんじゃない?」
愛蔵「そうだな。」
「…いいのかな?」
そうこうしているうちに
ひよりちゃんのカットが終わった
「ひよりちゃん、かわいい♡」
ひより「ありがとうっ♡なんかほんま、
うちじゃないみたい!!」
勇次郎「ま、いいんじゃない?」
愛蔵「あぁ。じゃあ、次は服だな」
「ひよりちゃんの服選ぶのめっちゃたのしみ♡」
よく行くショップに行くと
みんなそれぞれひよりちゃんに似合う服を探す
愛蔵と勇次郎は
あれじゃない、これじゃないと喧嘩をしている
「ひよりちゃん♡これきて見てーっ」
そう言って白いフリフリのワンピースを着てもらう
ひより「うーん…どうかな?」
とカーテンから姿を現したひよりちゃん
「わぁ、可愛い♡」
愛蔵「うーん、服は可愛いけど
なんか似合ってなくね?」
勇次郎「うん。服は確かに可愛いけど
なんか姫野さんって感じする。
涼海には似合わないんじゃない?」
(この2人、なかなか辛辣〜
ひよりちゃん可愛いと思うんだけどなぁ)
やっとのことでひよりちゃんの服が決まった♡
2人はどっちが払うかで喧嘩していたけど
その間にひよりちゃんが自分で支払っていて
2人は何故か悔しがっていた
ちなみに私もみんなにバレないようにこっそり
ひよりちゃんに勧めた
フリフリのワンピースを購入した
(あとはメイクかぁ♡)
勇次郎「じゃあ、あとはメイクだね。
僕達の事務所でやればいいんじゃない?」
「え?わたし部外者なのにいいの?」
愛蔵「まぁ、いいんじゃね?」
(事務所に入れてもらえるのは嬉しいけど
なんかわたし気まずくない……?)
事務所の個室をかりて
ひよりちゃんにメイクをする
「ひよりちゃんは
ナチュラルメイクが似合うと思うから
薄めのファンデーションに、
可愛いピンクのチークに
チェリーピンクのリップグロス♡
2人とも、どう??」
愛蔵「まぁ、いいんじゃね」
勇次郎「まぁ、ギリ合格かな」
ひより「ギリってなによ〜
こんながんばったのに〜」
愛蔵「がんばったのは涼海じゃなくて
俺らと姫野だろ」
とニコっと笑う愛蔵
(愛蔵スマイル、いただき♡
やっぱり、愛蔵もかっこよすぎる)
ひより「たしかに!
みんなほんまありがとう!」
「いいよーっ。
あ、せっかくオシャレしたし
はやくデザート食べ行こーっ♡」
ひより「ミリアちゃんも
さっき服買ってたんよね?
せっかくだからミリアちゃんも
着替えてから行ったらええんやない?」
「え、なぜ、バレた!コッソリ買ってたのに〜。
まぁ、せっかくだから
わたしも着替えさせてもらおうかな〜」
ちょっと待っててね〜と
隣の更衣室で着替えさせてもらった
(…試着せずに買ったから若干、丈短いな。
でもまぁ、可愛いからいっか)
購入した服は
白のフリフリのミニワンピースで
肩はオフショルになっている
ひよりちゃんに勧めたものより
ワンサイズ下を買ったからか
丈が思ったより短い
更衣室から出て
ひよりちゃんに意見を聞く
「ひよりちゃん、どうかな?」
ひより「わぁ!!めっちゃ可愛い♡♡
ほんまの天使みたい!
ね?染谷くん、柴崎くん!」
ひよりちゃんに意見を求められ
少し困惑している愛蔵と勇次郎
愛蔵「あ、あぁ。可愛いとは思うけど…」
少し赤い顔で目線を逸らされる
勇次郎「…ちょっと肌見せすぎじゃない?」
とこちらも少し赤い顔で指摘される
(推しが2人で何故か照れてるの可愛すぎる♡
アイドルだってやっぱり普通の
思春期の男の子なのかな?)
「うーん、試着せずに買ったから
ちょっと丈短かったみたい。
じゃ、早速デザート食べ行こーっ♡」
勇次郎「え、まさかその格好で行くの?」
「うん。ちょっと短いけど、
まぁ、可愛いし、いいかなって」
勇次郎「ふーん」
少し不機嫌な勇次郎。
ひより「染谷くんと柴崎くんも行くん?」
勇次郎「…僕も行く。甘いもの好きだし」
愛蔵「じゃあ、俺も行く。家帰ってもご飯ないし」
「わーい♡
なんかWデートみたいで楽しいね♡」
勇次郎「…はぁ。姫野さんってなんか
いつもポジティブで楽しそうだよね」
何故か呆れた顔で見られる
「え?言ってること褒め言葉のわりに
呆れた顔してるのなんで?」
(いや、そんなところも好きです、はい。)
愛蔵「ほんと、勇次郎
姫野に対してツンツンしてるよな」
勇次郎「そう?普通じゃない?」
「わたしにもアイドルスマイル見せてくださーい」
勇次郎「…早く行くよ」
とスタスタと先に行ってしまう勇次郎
愛蔵「おぅ。」
(え?まさかのこれ、嫌われてる感じ?
それとも私まさかのいじられキャラ?)
ひより「もう、染谷くんったら
ほんと意地悪なんやから」
私の代わりに怒ってくれるひよりちゃん♡
(いい友達や♡)