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ところ変わって、ハニワの世界ー
ー文化祭の次の日ー
(勇次郎side)
文化祭が終わって次の日、学校に着くと
いつもはもういるはずのミリアが来ていない
明智「おはようございます。」
明智先生が出欠を取る
明智「姫野さん…、あれ、いないみたいですね。
特に連絡は来ていないみたいですが…。
あとでこちらから連絡してみますね」
ホームルームが終わった
(ミリアが休み…?
まぁ、昨日はだいぶ疲れたみたいだし休んだのかな…?
それともまだ寝てる?
もしくは足を痛めてたから病院に行ってる?)
いろんな疑問が残る中、
とりあえずミリアにメッセージを送る
【おはよ、今日休み?】
だがしばらく経っても珍しく既読がつかない
ー昼休みー
(いや、さすがにもう起きてるはずだ。
なのに、僕にも学校にも連絡が来ない…おかしい。)
とりあえず電話を鳴らす
いつまでも鳴り響く呼び出し音
内心イラっとする
(はぁ…なんで連絡もしてこないわけ?
もしかして昨日僕が告白したから避けられてる…?
いや、ミリアのことだから
それでも連絡くらいは返すはずだ)
とりあえず放課後、ミリアの家に向かう
すると何故か同じ方向に着いてくる愛蔵
勇次郎「何?着いてこないでくれる?」
愛蔵「あ?別にお前に着いて行ってるわけじゃねぇし。
ただミリアの様子見に行くだけだ。
お前こそ着いて来んなよ」
勇次郎「あっそ。…愛蔵も連絡取れないわけ?」
愛蔵「あぁ。お前も?」
勇次郎「まぁね。」
そのあと2人とも黙ってミリアの家に着いた
ピンポーンとチャイムを鳴らす
愛蔵「…あいつの親、シングルマザーで
たまにしか帰ってこないって言ってたよな」
と心配になるような事を言う愛蔵
そっとドアノブに手をかける
カチャー
勇次郎「空いてる…」
(無用心にもほどがある…)
そのまま
「ミリア〜!入るよー」
と声を掛けて家の中に入る
愛蔵「は?勝手に入っていいのかよ?」
勇次郎「は?愛蔵がお母さんいないからって心配させるような事言ったんじゃん」
愛蔵「まぁ、そうだけど…」
と、どんどん部屋の中に入ってく
だが声を掛けても返事はなく部屋を見て回る
ミリアの部屋に着く
コンコンとドアをたたく
勇次郎「ミリア?入るよ?」
と声を掛けてドアを開ける
部屋には誰もいない
特に変わったところもなく愛蔵と顔を見合わせる
勇次郎「どういうこと?」
愛蔵「どっか…出かけてるんじゃね?」
勇次郎「うん…まぁ、そうなのかな?」
愛蔵「どーする?」
勇次郎「まぁ、いつ帰ってくるかもわからないし
とりあえず鍵かけて帰ろ。」
愛蔵「あぁ。」
リビングにあった鍵で玄関に鍵をかけてかえる
鍵はポストの内側に
テープで貼っておけば問題はないだろう
そして、鍵のことと、どこにいるのか?と
もう一度メッセージを送った
そして連絡がないまま1日が終わった
(どういうこと?なんで連絡取れないわけ?
ミリアとこんなに長時間連絡が途絶えたことは初めてだ。
何かがあったとしか思えない。)
心配でいられなくて
次の日も次の日も愛蔵とミリアの家に向かった
でも何度行ってもミリアはいない
学校に行ってもレッスン中にも
ミリアのことで頭がいっぱいで集中できない
(どこ行ったんだよ…!!)
苛立ちと不安が募る
愛蔵も同じ気持ちなのか、
ミリアがいなくなってからは常に苦い顔をしている
愛蔵「あいつ…どこ行っちまったんだろう…」
暗い顔で話しかけてくる
(そんなの…僕が聞きたいくらいだ!)
あまり気は乗らないが
FT4と海堂飛鳥、苺谷星空にも事情を話し
何か情報を聞いて回ることにした
イブ「ミリアがいなくなった!?」
ユイ「は?嘘だろ?俺前日の夜会ってたけど…」
メグ「は?その時ミリアちゃん
なんか言ってなかったの!?」
ユイ「いや、別に。好きだって告白したけど
ありがとうって、そん時は別に普通だったけど…」
勇次郎「それ何時の事ですか?」
ユイ「確か…あいつを家に送ったのが
23時くらいだったかな」
勇次郎「じゃあ、僕達が打ち上げで送ってから
最後に見たのがユイさんってことですよね。」
メグ「ミリアちゃん、大丈夫かなぁ〜、、?」
イブ「部屋とかは荒れてなかったんだよな?」
愛蔵「はい。綺麗なままで、
ほんと居なくなったのが嘘みたいで…」
星空「ミリアちゃん……。
捜索願いとかは出せへんの?」
愛蔵「あいつんち、お母さんシングルマザーで
全然帰ってこないみたいで、
どこにいるのかするら俺らには…」
と苦い顔をする愛蔵
ユイ「オレらじゃ出せねぇのかよ?」
飛鳥「捜索願いはどれだけ仲良くても、
友人は受理してもらえないと思います。」
勇次郎「あぁ。それに事件性がないと捜査はしてもらえない。
今回のケースじゃ、家出と思われて
捜査はしてくれないと思う」
ユイ「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!?」
頭を抱えるユイ
メグ「なんかなんでもいいから、気になる事とかないわけ?」
各々考える…
愛蔵「そういえば…あいつが俺んち泊まった時
あいつ夜中、途中で居なくなったんです…!!」
メグ「ああ??お前んちにミリアちゃん泊まったってどう言う事?」
ドス黒い雰囲気で愛蔵に迫るメグさん
勇次郎「いや、その日、僕も居たんですけど
文化祭の劇の練習してて、
途中疲れて寝ちゃって起きたのが深夜だったんで
そのまま愛蔵の家泊まったんです」
飛鳥「それで、消えたってどういうことなん?」
勇次郎「あぁ。僕らが寝てたらいつのまにかいなくなって
朝気付いたら帰ってきてたんだ。」
愛蔵「しかもどこ行ってたんだって聞いたら
どこも行ってない!自分はここに寝てたの一点張りで…」
勇次郎「そういうことが前にもあって、
僕らがふと目を離した隙にいなくなったことがあって。」
愛蔵「あぁ。たしか一本道で、どこにも隠れる場所もないし
見失うはずのない道だったのに…」
イブ「…うん。話が全然見えてこないな…」
リオ「他になにか情報はないのか?」
愛蔵「あとは〜…そういえばあいつ
よく星を見上げてお願い事してたよな」
勇次郎「……あぁ。確かに。
そういえば文化祭の日の夜もずっと月見てたね…」
愛蔵「あ、そういえば
その時青木となんか話してなかったっけ?」
勇次郎「あぁ。確かなんか話してたかも。
ちょっとあいつも呼んでみる」
とすぐに青木を呼び出した
青木「え?どうした?こんな大人数で」
勇次郎「あぁ、ミリアがいなくなってみんな探してるんだ。」
愛蔵「文化祭の夜お前、あいつとなんか話してただろ?」
青木「え?………あぁ。月の話をね。
この前ちょうどブルームーンだっただろ?」
ユイ「ブルームーンってなんだ?」
青木「あぁ。1ヶ月に2回満月が来る事で
"once in a blue moon"って言って
極めて稀なこと、決してあり得ない事って言われてるんだ。って言う話はしたけど」
イブ「極めて稀な事、決して有り得ないこと…か
なんだか意味深だな」
と笑うイブさん
(極めて稀なこと…決して有り得ないこと……)
ユイ「あーーー!もうぜんっぜんわかんねぇ!」
みんなの口からため息がこぼれる
青木「そういえば、姫が転校してきた日もブルームーンだったよな」
勇次郎「え?」
(転校したきた日……?
そうだ!僕、ミリアを初めて見た時
どっかで見たことあると思ったんだ…)
勇次郎「姫野ミリア…。」
メグ「どうした?急に…?」
勇次郎「いや、ありえない…そんなわけないけど…」
イブ「何か思い当たる節があるのか?」
勇次郎「いや、絶対に有り得ないことなんですけど…」
リオ「なんでもいいから話せって言ったのお前だろ?」
勇次郎「あぁ…まぁ。
実はミリアが転校してきたとき
この子どっかで見たことあるなって思ったんだ」
みんなは黙って僕の話を聞く
勇次郎「…で、最近、休憩中に見た
アニメの主人公に似てるんだってすぐわかった。
で名前を聞いたら姫野ミリアって言ってて
確かアニメの主人公もそんな名前だったから
ちょっとびっくりしたんだよね。」
メグ「アニメ…?」
みんなはきょとんとした顔をしている
(僕だってそんな非現実的なことは考えたくもないし
信じてるわけでもないけど…)
星空「なんのアニメやったん?」
勇次郎「あぁ。ちゃんと見てたわけじゃないから
よくわからないんだけど、歌手の女の子で
すごい天使みたいな歌声で歌うから
聴き入っちゃったんだよね。
まぁ、そのアニメの中の子は髪の毛も
ミリアみたいに長くなくて
肩に付くくらいのショートヘアだったけど。
でも…歌声もすごく似てた…。」
飛鳥「タイトルとか思い出せへんの?」
勇次郎「全然。」
青木「それってもしかして、アイドル育成計画じゃない?」
勇次郎「え?」
青木「実は僕も姫のこと、主人公に似てるなって思ってたんだよね。」
愛蔵「お前、そうゆうのはやく言えよ」
青木「いや、アニメの主人公に似てるとか
そんなこと言ったらお前
僕のことヤバいやつだと思うだろ?」
愛蔵「…あぁ、まぁ。」
メグ「とりあえず、そのアニメ見てみようよ☆」
と言うとタブレットを出して検索をし始める
青木「あ、これっすね。」
『アイドル育成計画 〜第一話〜』
これはアイドルのオーディションで大失態をしてしまい
アイドルの夢を諦めた女の子が
またアイドルを目指すお話だった
ヒロインの名前は姫野ミリア
リオ「ほんとにそっくりだな」
星空「てか、これもうほんまにミリアちゃんやん!」
ユイ「確かに。お尻の下に
ほくろあるとこまであいつと同じだな」
勇次郎・愛蔵・あすかな
「「…え!??」」
メグ「も〜ユイは余分なこと言わなくていいの〜☆」
イブ「まぁ、8割方ミリアで間違いないだろう、
声の質も全く同じだ。」
星空「でもミリアちゃん、髪どうしたんやろ?」
飛鳥「確かにな。
これ僕らと会った後の話なんじゃない?」
愛蔵「あぁ、確かに。
ってかさ、これ続きとかねぇの?」
青木「まだ開始されたばっかりのアニメだから
まだ1話までしか出てないよ」
メグ「ふ〜ん。」
ダイ「でも、これがミリアだったとして
この後どーすんだよ?」
イブ「そうだな…、まずは仮説を立てることにしよう。」
メグ「仮説?」
イブ「あぁ。まぁ、普通に考えればあり得ないが
アイツはアニメ、アイドル育成計画の世界から
こちらにやってきた。そして俺らと出会う」
青木「まぁ、それに付け加えるとしたら
ブルームーンの日にやってきて
ブルームーンの日に帰って行った」
勇次郎「いや、多分僕らには言わなかったけど
ミリアは頻繁に行き来していたんじゃないかな?
じゃないと突然消えた理由がわからない」
イブ「確かに、そうだな。
そうするとブルームーンの力が関係していそうだな。
ブルームーンの日から
この世界とあちらの世界を行き来していたが
ブルームーンの日を境に来ることができなくなった、
もしくは自分で来るのを辞めた」
一同は一斉にユイの方を見る
ユイ「え?おれ!?」
メグ「ユイ、ミリアちゃんに何したの?」
ユイ「なんもしてないって!!」
飛鳥「他に原因は……」
気まずそうにする愛蔵
愛蔵「実は…俺もあの日告白した。」
勇次郎「僕も。」
びっくりする他の人達
メグ「え、じゃあ、みんなに告白されて
困っちゃって帰ってこなくなっちゃったってこと!??」
イブ「無きにしても有らずだが
帰ってこれなくなった説もまだ消えていない。
それに告白されたからといって
急にあちらの世界に戻るようなやつには見えないが…」
リオ「まぁ、たしかに」
メグ「でももしミリアちゃんの意思じゃなくて
こっちに戻れなくなっていたら、
ミリアちゃん悲しんでないかな…??」
そこで一同、ハッと気づく
(僕達だけじゃなくて、もしかしたら
ミリアが1番悲しんでいるのかもしれない…。)
愛蔵「確かに、アイツ寂しがり屋だからな…」
勇次郎「永遠と泣いて、ご飯も食べてないかもね」
メグ「えぇ〜!!ただでさえあんなに細いのに??」
ダイ「まぁ、あいつはそういうタイプだろうな」
星空「確かに…。
なんか僕らでできることとかないんかな?」
飛鳥「できることって言ってもな〜…」
青木「これはあくまで仮説なんだけどさ、
アニメの世界の姫が実在したということは
姫の世界では僕らがアニメだったって言う可能性はないかな?」
愛蔵「え?俺らがアニメ?」
勇次郎「まぁ。普通に考えたら信じれないけど
実際ミリアはアニメの世界から来た可能性が高いし…
可能性としてはありえるかもね」
ユイ「じゃあ、俺が主人公だな!」
メグ「は?なんでユイなわけ〜?僕でしょ☆」
イブ「はぁ…。そんな事はいいから案を出してくれ」
星空「みんなで共同のライブとか…?」
勇次郎「ライブか…確かに。」
愛蔵「そうだな。見てくれるかはわかんねえけど
アイツのためにやれる事はやってやりたい」
イブ「じゃあ、それで決定だな。
じゃあ俺が事務所などには話を通しておく。
そうだな、日時はできるだけ早めがいいな」
そして日時はミリアがいなくなってから
2週間後の夜に決まった
ところ変わって、ハニワの世界ー
ー文化祭の次の日ー
(勇次郎side)
文化祭が終わって次の日、学校に着くと
いつもはもういるはずのミリアが来ていない
明智「おはようございます。」
明智先生が出欠を取る
明智「姫野さん…、あれ、いないみたいですね。
特に連絡は来ていないみたいですが…。
あとでこちらから連絡してみますね」
ホームルームが終わった
(ミリアが休み…?
まぁ、昨日はだいぶ疲れたみたいだし休んだのかな…?
それともまだ寝てる?
もしくは足を痛めてたから病院に行ってる?)
いろんな疑問が残る中、
とりあえずミリアにメッセージを送る
【おはよ、今日休み?】
だがしばらく経っても珍しく既読がつかない
ー昼休みー
(いや、さすがにもう起きてるはずだ。
なのに、僕にも学校にも連絡が来ない…おかしい。)
とりあえず電話を鳴らす
いつまでも鳴り響く呼び出し音
内心イラっとする
(はぁ…なんで連絡もしてこないわけ?
もしかして昨日僕が告白したから避けられてる…?
いや、ミリアのことだから
それでも連絡くらいは返すはずだ)
とりあえず放課後、ミリアの家に向かう
すると何故か同じ方向に着いてくる愛蔵
勇次郎「何?着いてこないでくれる?」
愛蔵「あ?別にお前に着いて行ってるわけじゃねぇし。
ただミリアの様子見に行くだけだ。
お前こそ着いて来んなよ」
勇次郎「あっそ。…愛蔵も連絡取れないわけ?」
愛蔵「あぁ。お前も?」
勇次郎「まぁね。」
そのあと2人とも黙ってミリアの家に着いた
ピンポーンとチャイムを鳴らす
愛蔵「…あいつの親、シングルマザーで
たまにしか帰ってこないって言ってたよな」
と心配になるような事を言う愛蔵
そっとドアノブに手をかける
カチャー
勇次郎「空いてる…」
(無用心にもほどがある…)
そのまま
「ミリア〜!入るよー」
と声を掛けて家の中に入る
愛蔵「は?勝手に入っていいのかよ?」
勇次郎「は?愛蔵がお母さんいないからって心配させるような事言ったんじゃん」
愛蔵「まぁ、そうだけど…」
と、どんどん部屋の中に入ってく
だが声を掛けても返事はなく部屋を見て回る
ミリアの部屋に着く
コンコンとドアをたたく
勇次郎「ミリア?入るよ?」
と声を掛けてドアを開ける
部屋には誰もいない
特に変わったところもなく愛蔵と顔を見合わせる
勇次郎「どういうこと?」
愛蔵「どっか…出かけてるんじゃね?」
勇次郎「うん…まぁ、そうなのかな?」
愛蔵「どーする?」
勇次郎「まぁ、いつ帰ってくるかもわからないし
とりあえず鍵かけて帰ろ。」
愛蔵「あぁ。」
リビングにあった鍵で玄関に鍵をかけてかえる
鍵はポストの内側に
テープで貼っておけば問題はないだろう
そして、鍵のことと、どこにいるのか?と
もう一度メッセージを送った
そして連絡がないまま1日が終わった
(どういうこと?なんで連絡取れないわけ?
ミリアとこんなに長時間連絡が途絶えたことは初めてだ。
何かがあったとしか思えない。)
心配でいられなくて
次の日も次の日も愛蔵とミリアの家に向かった
でも何度行ってもミリアはいない
学校に行ってもレッスン中にも
ミリアのことで頭がいっぱいで集中できない
(どこ行ったんだよ…!!)
苛立ちと不安が募る
愛蔵も同じ気持ちなのか、
ミリアがいなくなってからは常に苦い顔をしている
愛蔵「あいつ…どこ行っちまったんだろう…」
暗い顔で話しかけてくる
(そんなの…僕が聞きたいくらいだ!)
あまり気は乗らないが
FT4と海堂飛鳥、苺谷星空にも事情を話し
何か情報を聞いて回ることにした
イブ「ミリアがいなくなった!?」
ユイ「は?嘘だろ?俺前日の夜会ってたけど…」
メグ「は?その時ミリアちゃん
なんか言ってなかったの!?」
ユイ「いや、別に。好きだって告白したけど
ありがとうって、そん時は別に普通だったけど…」
勇次郎「それ何時の事ですか?」
ユイ「確か…あいつを家に送ったのが
23時くらいだったかな」
勇次郎「じゃあ、僕達が打ち上げで送ってから
最後に見たのがユイさんってことですよね。」
メグ「ミリアちゃん、大丈夫かなぁ〜、、?」
イブ「部屋とかは荒れてなかったんだよな?」
愛蔵「はい。綺麗なままで、
ほんと居なくなったのが嘘みたいで…」
星空「ミリアちゃん……。
捜索願いとかは出せへんの?」
愛蔵「あいつんち、お母さんシングルマザーで
全然帰ってこないみたいで、
どこにいるのかするら俺らには…」
と苦い顔をする愛蔵
ユイ「オレらじゃ出せねぇのかよ?」
飛鳥「捜索願いはどれだけ仲良くても、
友人は受理してもらえないと思います。」
勇次郎「あぁ。それに事件性がないと捜査はしてもらえない。
今回のケースじゃ、家出と思われて
捜査はしてくれないと思う」
ユイ「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!?」
頭を抱えるユイ
メグ「なんかなんでもいいから、気になる事とかないわけ?」
各々考える…
愛蔵「そういえば…あいつが俺んち泊まった時
あいつ夜中、途中で居なくなったんです…!!」
メグ「ああ??お前んちにミリアちゃん泊まったってどう言う事?」
ドス黒い雰囲気で愛蔵に迫るメグさん
勇次郎「いや、その日、僕も居たんですけど
文化祭の劇の練習してて、
途中疲れて寝ちゃって起きたのが深夜だったんで
そのまま愛蔵の家泊まったんです」
飛鳥「それで、消えたってどういうことなん?」
勇次郎「あぁ。僕らが寝てたらいつのまにかいなくなって
朝気付いたら帰ってきてたんだ。」
愛蔵「しかもどこ行ってたんだって聞いたら
どこも行ってない!自分はここに寝てたの一点張りで…」
勇次郎「そういうことが前にもあって、
僕らがふと目を離した隙にいなくなったことがあって。」
愛蔵「あぁ。たしか一本道で、どこにも隠れる場所もないし
見失うはずのない道だったのに…」
イブ「…うん。話が全然見えてこないな…」
リオ「他になにか情報はないのか?」
愛蔵「あとは〜…そういえばあいつ
よく星を見上げてお願い事してたよな」
勇次郎「……あぁ。確かに。
そういえば文化祭の日の夜もずっと月見てたね…」
愛蔵「あ、そういえば
その時青木となんか話してなかったっけ?」
勇次郎「あぁ。確かなんか話してたかも。
ちょっとあいつも呼んでみる」
とすぐに青木を呼び出した
青木「え?どうした?こんな大人数で」
勇次郎「あぁ、ミリアがいなくなってみんな探してるんだ。」
愛蔵「文化祭の夜お前、あいつとなんか話してただろ?」
青木「え?………あぁ。月の話をね。
この前ちょうどブルームーンだっただろ?」
ユイ「ブルームーンってなんだ?」
青木「あぁ。1ヶ月に2回満月が来る事で
"once in a blue moon"って言って
極めて稀なこと、決してあり得ない事って言われてるんだ。って言う話はしたけど」
イブ「極めて稀な事、決して有り得ないこと…か
なんだか意味深だな」
と笑うイブさん
(極めて稀なこと…決して有り得ないこと……)
ユイ「あーーー!もうぜんっぜんわかんねぇ!」
みんなの口からため息がこぼれる
青木「そういえば、姫が転校してきた日もブルームーンだったよな」
勇次郎「え?」
(転校したきた日……?
そうだ!僕、ミリアを初めて見た時
どっかで見たことあると思ったんだ…)
勇次郎「姫野ミリア…。」
メグ「どうした?急に…?」
勇次郎「いや、ありえない…そんなわけないけど…」
イブ「何か思い当たる節があるのか?」
勇次郎「いや、絶対に有り得ないことなんですけど…」
リオ「なんでもいいから話せって言ったのお前だろ?」
勇次郎「あぁ…まぁ。
実はミリアが転校してきたとき
この子どっかで見たことあるなって思ったんだ」
みんなは黙って僕の話を聞く
勇次郎「…で、最近、休憩中に見た
アニメの主人公に似てるんだってすぐわかった。
で名前を聞いたら姫野ミリアって言ってて
確かアニメの主人公もそんな名前だったから
ちょっとびっくりしたんだよね。」
メグ「アニメ…?」
みんなはきょとんとした顔をしている
(僕だってそんな非現実的なことは考えたくもないし
信じてるわけでもないけど…)
星空「なんのアニメやったん?」
勇次郎「あぁ。ちゃんと見てたわけじゃないから
よくわからないんだけど、歌手の女の子で
すごい天使みたいな歌声で歌うから
聴き入っちゃったんだよね。
まぁ、そのアニメの中の子は髪の毛も
ミリアみたいに長くなくて
肩に付くくらいのショートヘアだったけど。
でも…歌声もすごく似てた…。」
飛鳥「タイトルとか思い出せへんの?」
勇次郎「全然。」
青木「それってもしかして、アイドル育成計画じゃない?」
勇次郎「え?」
青木「実は僕も姫のこと、主人公に似てるなって思ってたんだよね。」
愛蔵「お前、そうゆうのはやく言えよ」
青木「いや、アニメの主人公に似てるとか
そんなこと言ったらお前
僕のことヤバいやつだと思うだろ?」
愛蔵「…あぁ、まぁ。」
メグ「とりあえず、そのアニメ見てみようよ☆」
と言うとタブレットを出して検索をし始める
青木「あ、これっすね。」
『アイドル育成計画 〜第一話〜』
これはアイドルのオーディションで大失態をしてしまい
アイドルの夢を諦めた女の子が
またアイドルを目指すお話だった
ヒロインの名前は姫野ミリア
リオ「ほんとにそっくりだな」
星空「てか、これもうほんまにミリアちゃんやん!」
ユイ「確かに。お尻の下に
ほくろあるとこまであいつと同じだな」
勇次郎・愛蔵・あすかな
「「…え!??」」
メグ「も〜ユイは余分なこと言わなくていいの〜☆」
イブ「まぁ、8割方ミリアで間違いないだろう、
声の質も全く同じだ。」
星空「でもミリアちゃん、髪どうしたんやろ?」
飛鳥「確かにな。
これ僕らと会った後の話なんじゃない?」
愛蔵「あぁ、確かに。
ってかさ、これ続きとかねぇの?」
青木「まだ開始されたばっかりのアニメだから
まだ1話までしか出てないよ」
メグ「ふ〜ん。」
ダイ「でも、これがミリアだったとして
この後どーすんだよ?」
イブ「そうだな…、まずは仮説を立てることにしよう。」
メグ「仮説?」
イブ「あぁ。まぁ、普通に考えればあり得ないが
アイツはアニメ、アイドル育成計画の世界から
こちらにやってきた。そして俺らと出会う」
青木「まぁ、それに付け加えるとしたら
ブルームーンの日にやってきて
ブルームーンの日に帰って行った」
勇次郎「いや、多分僕らには言わなかったけど
ミリアは頻繁に行き来していたんじゃないかな?
じゃないと突然消えた理由がわからない」
イブ「確かに、そうだな。
そうするとブルームーンの力が関係していそうだな。
ブルームーンの日から
この世界とあちらの世界を行き来していたが
ブルームーンの日を境に来ることができなくなった、
もしくは自分で来るのを辞めた」
一同は一斉にユイの方を見る
ユイ「え?おれ!?」
メグ「ユイ、ミリアちゃんに何したの?」
ユイ「なんもしてないって!!」
飛鳥「他に原因は……」
気まずそうにする愛蔵
愛蔵「実は…俺もあの日告白した。」
勇次郎「僕も。」
びっくりする他の人達
メグ「え、じゃあ、みんなに告白されて
困っちゃって帰ってこなくなっちゃったってこと!??」
イブ「無きにしても有らずだが
帰ってこれなくなった説もまだ消えていない。
それに告白されたからといって
急にあちらの世界に戻るようなやつには見えないが…」
リオ「まぁ、たしかに」
メグ「でももしミリアちゃんの意思じゃなくて
こっちに戻れなくなっていたら、
ミリアちゃん悲しんでないかな…??」
そこで一同、ハッと気づく
(僕達だけじゃなくて、もしかしたら
ミリアが1番悲しんでいるのかもしれない…。)
愛蔵「確かに、アイツ寂しがり屋だからな…」
勇次郎「永遠と泣いて、ご飯も食べてないかもね」
メグ「えぇ〜!!ただでさえあんなに細いのに??」
ダイ「まぁ、あいつはそういうタイプだろうな」
星空「確かに…。
なんか僕らでできることとかないんかな?」
飛鳥「できることって言ってもな〜…」
青木「これはあくまで仮説なんだけどさ、
アニメの世界の姫が実在したということは
姫の世界では僕らがアニメだったって言う可能性はないかな?」
愛蔵「え?俺らがアニメ?」
勇次郎「まぁ。普通に考えたら信じれないけど
実際ミリアはアニメの世界から来た可能性が高いし…
可能性としてはありえるかもね」
ユイ「じゃあ、俺が主人公だな!」
メグ「は?なんでユイなわけ〜?僕でしょ☆」
イブ「はぁ…。そんな事はいいから案を出してくれ」
星空「みんなで共同のライブとか…?」
勇次郎「ライブか…確かに。」
愛蔵「そうだな。見てくれるかはわかんねえけど
アイツのためにやれる事はやってやりたい」
イブ「じゃあ、それで決定だな。
じゃあ俺が事務所などには話を通しておく。
そうだな、日時はできるだけ早めがいいな」
そして日時はミリアがいなくなってから
2週間後の夜に決まった