出会い
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劇が終わって急いでミスコンの衣装に着替える
昨日よりは時間に余裕があるが
浴衣の着付けとヘアメイクもするため忙しい
更衣室には勇次郎と2人きり
勇次郎「じゃあ、着付けしてくよ?」
「うん。お願いします」
勇次郎「じゃあ一旦、肌着きたら浴衣羽織って待ってて」
と言うと勇次郎は更衣室から出て行った
肌着ってこの前言ってたやつだよね?
なんだっけ…樹里ちゃんが言ってた
ベビーどーる…?だっけ?
と、白い下着の上にベビードールを着る
(あれ?なんか思った以上にすけすけじゃない?
下着透けて見えてるし………
中に着るやつだからいいのかな…?)
浴衣セットを見ると浴衣みたいなやつが
(あれ…?2つある。
この無地の白いやつなんだろう?
でも勇次郎肌着きたら浴衣羽織って待っててって言ったから
柄の付いてるやつでいいんだよね…?)
とりあえず言われた通り浴衣を羽織る
「勇次郎くーん、できたよー」
勇次郎「うん。中の肌着ちゃんと着れた?」
「ん?うん!」
と言うと勇次郎は
「浴衣スリップ(肌着)も着崩れの元になるから
一旦チェックするよ」
と、浴衣をめくる
「え?」
勇次郎は浴衣をめくると一瞬唖然として
勇次郎「は?なんでこんなの着てるの!?」
と顔を真っ赤にした
「なんでって…勇次郎くんが
キャミソールワンピース着てきてって言ってなかったっけ?」
勇次郎「言ったけど、どう考えても違うでしょ。
どんだけバカなの!?
それとも僕のこと誘ってるの!?」
「え?だって樹里ちゃんと下着屋さん行ったら
樹里ちゃんがこれじゃない?って言ってたから…」
勇次郎「服部さんもバカなの?
てか、どんだけバカだったとしても
普通に下着透けてるなって思わなかったの?」
「それは思ったけど、下に着るやつだからいいのかなって…」
勇次郎「じゃあ、こんな下着姿見せられて
僕がミリアのこと襲っちゃうかもって思わなかった?」
「…うん。そんなこと、全然…」
勇次郎「はぁ…。ミリアは僕のこと男だと思ってないわけ?いつも危機感持ってって言ってるよね?
なんでそんな危ういの?
言葉だけじゃわからない?
いつもそんな無防備で誘惑してきて
僕がいつもどれだけ我慢してると思ってんの?」
そう言うと勇次郎は
勇次郎「どうしたら僕のことちゃんと
男だってわかってくれる…?」
と少し切なそうな顔をした
「え?わたし、勇次郎くんのこと
ちゃんと男の子として見てるよ?」
勇次郎「ふ〜ん…じゃあ、こんな状況で襲われても文句ないよね?」
と言うと勇次郎は私のかけていた浴衣をはだけさせ
私を壁際にあった大きなテーブルに追いやると
テーブルの上に押し倒した
「え…、?勇次郎、くん?」
勇次郎は戸惑う私の顔を見ると
右胸のちょうどブラの上辺りに顔を埋める
今の状況に頭が追いつかないでいると
胸にちくりと痛みを感じた
ぼーっとした頭を呼び起こすと
勇次郎が私の胸にキスマークをつけていたことに気づいた
赤面する私
「勇次郎くん、だ、だめ!」
とやっとのことで声を出せば
勇次郎「だめだなんて、今更遅いよ?
誘惑してきたのはミリアだよね?」
と耳元で妖艶に囁かれる
恥ずかしくなって涙目で勇次郎を見つめると
勇次郎「そんな顔しても余計そそられるだけだけど」
と意地悪な顔で笑う勇次郎
勇次郎は、愛おしそうに私の髪を撫で
その手は頬をたどり、私の顎をそっとつかむ
勇次郎の顔が近づき、勇次郎の唇が近づく…
唇が触れる寸前、
(キスされる…っ!!)
と思ってキュッと目をつむると
勇次郎は笑って私を解放してくれた
勇次郎「どう?僕だって男だってわかってくれた?」
とくすっと笑う勇次郎
「あ…、うん。」
呆然と立ち尽くす私を見て
勇次郎「なに?もっとしてほしかったの?」
と意地悪に問う勇次郎
「へ?あ…、うん」
頭が働かず、返答を間違える私
勇次郎「……はぁ。 ミリアはどうして
こんなに僕のこと困らせるわけ…?」
ともはや呆れている勇次郎
「え、?」
勇次郎「てか、はやく上、着なよ。」
意味が分からず自分を見ると
浴衣がはだけてほぼベビードール姿の自分がいた
赤面する私に、笑う勇次郎
「勇次郎くんのバカ……」
と呟いた
勇次郎「そんなことより早く着替えないと。」
と急に、顔を引き締める勇次郎
「あ、そうだよね!急がないと」
勇次郎「てか、これセットの浴衣だよね?
肌着入ってなかったわけ?」
「肌着?」
ととりあえずセットの中身を全て勇次郎に見せる
勇次郎「あるじゃん。
浴衣の肌着って言ったら普通これのことだよ」
「そうなんだ!
じゃあ、わざわざ買わなくて良かったんだ」
勇次郎「そうだね。まぁ、僕はミリアに意地悪するの楽しかったけど」
「ちょ、ちょっと!やめてよ!」
とさっきのことを思い出して恥ずかしくなる
勇次郎「じゃあ、まずこの肌着から着てくよ」
勇次郎が私の浴衣を脱がし肌着を着させてくれる
(え、何これ、めっちゃ恥ずかしいんだけど…)
ゆっくりと時間が流れる
浴衣を着せ、襟を正し、帯を巻いてくれる勇次郎
勇次郎「はい、できたよ」
「あ、ありがとう♡」
勇次郎「浴衣似合うじゃん。髪の毛はどうするの?」
「あ、今から樹里ちゃんにアップにしてもらう!」
勇次郎「あぁ。服部さんね。」
「うん!」
勇次郎「じゃあ、僕はもう行くから。
ミスコンがんばってね」
「うん。ありがとう♡」
あんなことがあったのに
普通に接してくる勇次郎くんを見てると
もしかして夢だったのかなと錯覚しはじめる
(…いや、さすがに夢ではないよね?)
と少し思い出して顔が紅くなる
樹里ちゃんの元に戻ると
樹里「なんかめっちゃ遅かったねー?」
と言われて動揺する
「あ、ちょっと手間取っちゃって」
樹里「ふーん。それよりどんな髪にするー??☆」
「アップがいいなぁ♡」
樹里「了解っ☆」
樹里ちゃんは慣れた手つきで
髪を編み込みのアップにしてくれた
「超かわいい♡♡ありがとうっ!!」
そしてメイクをして、
チェリーピンクのグロスをつけて完璧♡
少し早いけど会場付近で待つことにした。
会場は満席。
すごい数の人で溢れている
どうしよう、めっちゃ緊張する!!
心臓がバクバク…手が少し震える
ピコン♪
ふと気づくと携帯にメッセージがたくさん来ていた
確認すると14件ものメッセージが!
誰だろう?と確認すると
14件中10件は星空くんで
残りは飛鳥くん、ユイくん、メグくんだった
【今、会場来とるよー!がんばってな!
ミリアなら1位絶対取れるよ! 飛鳥】
【会場から見てるぜーっ!がんばれよっ ユイ】
【ミリアちゃーん☆緊張してないっ?
大丈夫っ??会場から応援してるからねっ メグ】
そして星空くん
【ミリアちゃん、緊張してへん?
昨日テレビでミスコンの中継見とったけど
めっちゃよかったよ!!
僕らも会場で応援してるから
がんばってなー!!】
と大量のスタンプと
飛鳥くんの下手くそな絵が送られてきた
「ぷっ…なんの絵なのこれ?」
しばらく笑いのツボに入る
あぁ………。緊張ほぐれた
星空くん、みんな、ありがとう♡
がんばるっ!!
そろそろ私の番になる。
メイドで培ったぶりっ子キャラ!
今日も発揮してがんばるんだからっ!!
アナウンサー「それでは17番、姫野ミリアさん、
よろしくお願いしまーす」
の声でステージに上がる
まるで観客みんなが私のファンだと言うくらいの気持ちで
「みんなー、ありがとーっ♡♡♡」
とステージにあがる
観客から「ミリアちゃーーーん♡!!」
と声が上がる
投げキッスのポーズを決めて
自分の席に着く
アナ「今日はまず質疑応答からさせてもらいます。
実はちょっと際どい質疑応答もあるのですが…
心の準備は大丈夫ですか…??」
とアナウンサーが尋ねる
「もっちろんです♡全部答えちゃいますっ!」
アナ「それではまずもう一度自己紹介からお願いします」
「はい♡姫野ミリア、
好きなものはメロンソーダ、いちごショート、みんなの声援♡
いつでもどこでもだれでもっ
応援団募集ちゅーです♡♡♡」
客席からいくつも声援が送られる
「ありがとーっ♡♡♡」
と最高の笑顔で応える
アナ「姫野さんはすごく笑顔が可愛いですね♡
ですが…今からはそんな可愛い笑顔が消えてしまうかもしれないような際どい質問をさせていただきます!
ちなみにもちろん、答えていただかなくても大丈夫です!」
「はーいっ♡了解しました!」
アナ「今日は後程
シチュエーション告白をやっていきますので
ミリアさんの恋愛観について教えてください!
それではまず1問目、ミリアさんの
好きな男性のタイプはどんな人ですか?」
「タイプですか…うーん…
優しいけどSっ気のある人だったり
俺様に見えてすごく大切にしてくれたり
でもMっぽい男性が甘えてくれたりも嬉しいし
完璧に見えて全然完璧じゃない人とか
ヤンチャに見えて実はすっごく優しいとか
可愛い風なのに腹黒いとか…
とにかくギャップがある人が…
というかそのギャップに気づいちゃうと
好きになっちゃいますね♡」
アナ「ギャップですか…。確かに、素敵ですよね♡
じゃあ、ミリアさんのギャップはどこですか?」
「私のギャップですか?
うーん…どこだろう……
あ!
わたしよくMっ気があるって言われるんですけど
実はSっ気のある人を誘惑するのとか好きですね♡
Sっ気のある人に
私には敵わないって言わせたいですね♡
それくらいメロメロにしちゃいたい♡へへ」
アナ「すごい!小悪魔ですね!
じゃあ、ミリアさんは何かフェチと言いますか
男性のつい目に行っちゃうところなどありますか?」
「フェチですか?うーん……声ですね♡
声が良い人とか、たぶんすぐ付いてっちゃう♡!
あとは首かな?
カプって噛みつきたくなっちゃいますね♡」
アナ「それでは男性のキュンとする仕草はありますか?」
「えぇ〜…そうだなぁ。
これちょっと真面目に答えていいですか?
私のことをすごく愛おしそうに
見つめてくれる瞳にキュンってきちゃいますね♡
恋してる瞳って言うんですかね…?
あとは……………ふふふ♡秘密です♡」
アナ「ええ!めっちゃ、気になります!
じゃあ、次はミリアさんの
恋愛観についてなんですが、浮気は許せますか?」
「あー、絶対だめですね。バツです!
そんなことしたらお仕置きです♡」
アナ「ちなみにお仕置きとは…?」
「そうですね〜、繋いじゃいましょっか♡
鎖とかで♡ふふ
私漬けにしてあげますよ♡」
アナ「ちなみに浮気はどこから浮気ですか?」
「私のこと以外を考え出したら浮気ですね♡
浮ついた心なんで♡」
アナ「結構独占欲強いんですね、」
「もちろんですよ♡
だから私のこと貰いに来るつもりの人は
相当な覚悟を持って来てくれないと♡
途中で返品交換とか受け付けないので♡」
アナ「今までの質問でミリアさんが
すっごく小悪魔なのがわかりました。
今までたくさんの方を
メロメロにしてきたのではないですか?」
「ふふふ♡どうでしょう?」
アナ「ちなみにみなさんこんなに全部の質問に答えてくれる方ってあんまりいないんですよ。」
「そーなんですか??」
アナ「そうなんです。ミリアさんは
どうしてこんなに答えてくれるんですか?」
「だって、私のことたくさん知ってほしいですもん♡
私の心の中まで覗いちゃってほしいですね♡ふふ」
アナ「きゃー♡なかなかの小悪魔発言ですねっ。
じゃあ、最後に会場のみなさんに一言お願いします」
「はい!こんな小悪魔なわたしだけど
推してくれる人大募集ちゅうです♡
よろしくお願いしまーすっ♡」
アナ「それではありがとうございました!」.
劇が終わって急いでミスコンの衣装に着替える
昨日よりは時間に余裕があるが
浴衣の着付けとヘアメイクもするため忙しい
更衣室には勇次郎と2人きり
勇次郎「じゃあ、着付けしてくよ?」
「うん。お願いします」
勇次郎「じゃあ一旦、肌着きたら浴衣羽織って待ってて」
と言うと勇次郎は更衣室から出て行った
肌着ってこの前言ってたやつだよね?
なんだっけ…樹里ちゃんが言ってた
ベビーどーる…?だっけ?
と、白い下着の上にベビードールを着る
(あれ?なんか思った以上にすけすけじゃない?
下着透けて見えてるし………
中に着るやつだからいいのかな…?)
浴衣セットを見ると浴衣みたいなやつが
(あれ…?2つある。
この無地の白いやつなんだろう?
でも勇次郎肌着きたら浴衣羽織って待っててって言ったから
柄の付いてるやつでいいんだよね…?)
とりあえず言われた通り浴衣を羽織る
「勇次郎くーん、できたよー」
勇次郎「うん。中の肌着ちゃんと着れた?」
「ん?うん!」
と言うと勇次郎は
「浴衣スリップ(肌着)も着崩れの元になるから
一旦チェックするよ」
と、浴衣をめくる
「え?」
勇次郎は浴衣をめくると一瞬唖然として
勇次郎「は?なんでこんなの着てるの!?」
と顔を真っ赤にした
「なんでって…勇次郎くんが
キャミソールワンピース着てきてって言ってなかったっけ?」
勇次郎「言ったけど、どう考えても違うでしょ。
どんだけバカなの!?
それとも僕のこと誘ってるの!?」
「え?だって樹里ちゃんと下着屋さん行ったら
樹里ちゃんがこれじゃない?って言ってたから…」
勇次郎「服部さんもバカなの?
てか、どんだけバカだったとしても
普通に下着透けてるなって思わなかったの?」
「それは思ったけど、下に着るやつだからいいのかなって…」
勇次郎「じゃあ、こんな下着姿見せられて
僕がミリアのこと襲っちゃうかもって思わなかった?」
「…うん。そんなこと、全然…」
勇次郎「はぁ…。ミリアは僕のこと男だと思ってないわけ?いつも危機感持ってって言ってるよね?
なんでそんな危ういの?
言葉だけじゃわからない?
いつもそんな無防備で誘惑してきて
僕がいつもどれだけ我慢してると思ってんの?」
そう言うと勇次郎は
勇次郎「どうしたら僕のことちゃんと
男だってわかってくれる…?」
と少し切なそうな顔をした
「え?わたし、勇次郎くんのこと
ちゃんと男の子として見てるよ?」
勇次郎「ふ〜ん…じゃあ、こんな状況で襲われても文句ないよね?」
と言うと勇次郎は私のかけていた浴衣をはだけさせ
私を壁際にあった大きなテーブルに追いやると
テーブルの上に押し倒した
「え…、?勇次郎、くん?」
勇次郎は戸惑う私の顔を見ると
右胸のちょうどブラの上辺りに顔を埋める
今の状況に頭が追いつかないでいると
胸にちくりと痛みを感じた
ぼーっとした頭を呼び起こすと
勇次郎が私の胸にキスマークをつけていたことに気づいた
赤面する私
「勇次郎くん、だ、だめ!」
とやっとのことで声を出せば
勇次郎「だめだなんて、今更遅いよ?
誘惑してきたのはミリアだよね?」
と耳元で妖艶に囁かれる
恥ずかしくなって涙目で勇次郎を見つめると
勇次郎「そんな顔しても余計そそられるだけだけど」
と意地悪な顔で笑う勇次郎
勇次郎は、愛おしそうに私の髪を撫で
その手は頬をたどり、私の顎をそっとつかむ
勇次郎の顔が近づき、勇次郎の唇が近づく…
唇が触れる寸前、
(キスされる…っ!!)
と思ってキュッと目をつむると
勇次郎は笑って私を解放してくれた
勇次郎「どう?僕だって男だってわかってくれた?」
とくすっと笑う勇次郎
「あ…、うん。」
呆然と立ち尽くす私を見て
勇次郎「なに?もっとしてほしかったの?」
と意地悪に問う勇次郎
「へ?あ…、うん」
頭が働かず、返答を間違える私
勇次郎「……はぁ。 ミリアはどうして
こんなに僕のこと困らせるわけ…?」
ともはや呆れている勇次郎
「え、?」
勇次郎「てか、はやく上、着なよ。」
意味が分からず自分を見ると
浴衣がはだけてほぼベビードール姿の自分がいた
赤面する私に、笑う勇次郎
「勇次郎くんのバカ……」
と呟いた
勇次郎「そんなことより早く着替えないと。」
と急に、顔を引き締める勇次郎
「あ、そうだよね!急がないと」
勇次郎「てか、これセットの浴衣だよね?
肌着入ってなかったわけ?」
「肌着?」
ととりあえずセットの中身を全て勇次郎に見せる
勇次郎「あるじゃん。
浴衣の肌着って言ったら普通これのことだよ」
「そうなんだ!
じゃあ、わざわざ買わなくて良かったんだ」
勇次郎「そうだね。まぁ、僕はミリアに意地悪するの楽しかったけど」
「ちょ、ちょっと!やめてよ!」
とさっきのことを思い出して恥ずかしくなる
勇次郎「じゃあ、まずこの肌着から着てくよ」
勇次郎が私の浴衣を脱がし肌着を着させてくれる
(え、何これ、めっちゃ恥ずかしいんだけど…)
ゆっくりと時間が流れる
浴衣を着せ、襟を正し、帯を巻いてくれる勇次郎
勇次郎「はい、できたよ」
「あ、ありがとう♡」
勇次郎「浴衣似合うじゃん。髪の毛はどうするの?」
「あ、今から樹里ちゃんにアップにしてもらう!」
勇次郎「あぁ。服部さんね。」
「うん!」
勇次郎「じゃあ、僕はもう行くから。
ミスコンがんばってね」
「うん。ありがとう♡」
あんなことがあったのに
普通に接してくる勇次郎くんを見てると
もしかして夢だったのかなと錯覚しはじめる
(…いや、さすがに夢ではないよね?)
と少し思い出して顔が紅くなる
樹里ちゃんの元に戻ると
樹里「なんかめっちゃ遅かったねー?」
と言われて動揺する
「あ、ちょっと手間取っちゃって」
樹里「ふーん。それよりどんな髪にするー??☆」
「アップがいいなぁ♡」
樹里「了解っ☆」
樹里ちゃんは慣れた手つきで
髪を編み込みのアップにしてくれた
「超かわいい♡♡ありがとうっ!!」
そしてメイクをして、
チェリーピンクのグロスをつけて完璧♡
少し早いけど会場付近で待つことにした。
会場は満席。
すごい数の人で溢れている
どうしよう、めっちゃ緊張する!!
心臓がバクバク…手が少し震える
ピコン♪
ふと気づくと携帯にメッセージがたくさん来ていた
確認すると14件ものメッセージが!
誰だろう?と確認すると
14件中10件は星空くんで
残りは飛鳥くん、ユイくん、メグくんだった
【今、会場来とるよー!がんばってな!
ミリアなら1位絶対取れるよ! 飛鳥】
【会場から見てるぜーっ!がんばれよっ ユイ】
【ミリアちゃーん☆緊張してないっ?
大丈夫っ??会場から応援してるからねっ メグ】
そして星空くん
【ミリアちゃん、緊張してへん?
昨日テレビでミスコンの中継見とったけど
めっちゃよかったよ!!
僕らも会場で応援してるから
がんばってなー!!】
と大量のスタンプと
飛鳥くんの下手くそな絵が送られてきた
「ぷっ…なんの絵なのこれ?」
しばらく笑いのツボに入る
あぁ………。緊張ほぐれた
星空くん、みんな、ありがとう♡
がんばるっ!!
そろそろ私の番になる。
メイドで培ったぶりっ子キャラ!
今日も発揮してがんばるんだからっ!!
アナウンサー「それでは17番、姫野ミリアさん、
よろしくお願いしまーす」
の声でステージに上がる
まるで観客みんなが私のファンだと言うくらいの気持ちで
「みんなー、ありがとーっ♡♡♡」
とステージにあがる
観客から「ミリアちゃーーーん♡!!」
と声が上がる
投げキッスのポーズを決めて
自分の席に着く
アナ「今日はまず質疑応答からさせてもらいます。
実はちょっと際どい質疑応答もあるのですが…
心の準備は大丈夫ですか…??」
とアナウンサーが尋ねる
「もっちろんです♡全部答えちゃいますっ!」
アナ「それではまずもう一度自己紹介からお願いします」
「はい♡姫野ミリア、
好きなものはメロンソーダ、いちごショート、みんなの声援♡
いつでもどこでもだれでもっ
応援団募集ちゅーです♡♡♡」
客席からいくつも声援が送られる
「ありがとーっ♡♡♡」
と最高の笑顔で応える
アナ「姫野さんはすごく笑顔が可愛いですね♡
ですが…今からはそんな可愛い笑顔が消えてしまうかもしれないような際どい質問をさせていただきます!
ちなみにもちろん、答えていただかなくても大丈夫です!」
「はーいっ♡了解しました!」
アナ「今日は後程
シチュエーション告白をやっていきますので
ミリアさんの恋愛観について教えてください!
それではまず1問目、ミリアさんの
好きな男性のタイプはどんな人ですか?」
「タイプですか…うーん…
優しいけどSっ気のある人だったり
俺様に見えてすごく大切にしてくれたり
でもMっぽい男性が甘えてくれたりも嬉しいし
完璧に見えて全然完璧じゃない人とか
ヤンチャに見えて実はすっごく優しいとか
可愛い風なのに腹黒いとか…
とにかくギャップがある人が…
というかそのギャップに気づいちゃうと
好きになっちゃいますね♡」
アナ「ギャップですか…。確かに、素敵ですよね♡
じゃあ、ミリアさんのギャップはどこですか?」
「私のギャップですか?
うーん…どこだろう……
あ!
わたしよくMっ気があるって言われるんですけど
実はSっ気のある人を誘惑するのとか好きですね♡
Sっ気のある人に
私には敵わないって言わせたいですね♡
それくらいメロメロにしちゃいたい♡へへ」
アナ「すごい!小悪魔ですね!
じゃあ、ミリアさんは何かフェチと言いますか
男性のつい目に行っちゃうところなどありますか?」
「フェチですか?うーん……声ですね♡
声が良い人とか、たぶんすぐ付いてっちゃう♡!
あとは首かな?
カプって噛みつきたくなっちゃいますね♡」
アナ「それでは男性のキュンとする仕草はありますか?」
「えぇ〜…そうだなぁ。
これちょっと真面目に答えていいですか?
私のことをすごく愛おしそうに
見つめてくれる瞳にキュンってきちゃいますね♡
恋してる瞳って言うんですかね…?
あとは……………ふふふ♡秘密です♡」
アナ「ええ!めっちゃ、気になります!
じゃあ、次はミリアさんの
恋愛観についてなんですが、浮気は許せますか?」
「あー、絶対だめですね。バツです!
そんなことしたらお仕置きです♡」
アナ「ちなみにお仕置きとは…?」
「そうですね〜、繋いじゃいましょっか♡
鎖とかで♡ふふ
私漬けにしてあげますよ♡」
アナ「ちなみに浮気はどこから浮気ですか?」
「私のこと以外を考え出したら浮気ですね♡
浮ついた心なんで♡」
アナ「結構独占欲強いんですね、」
「もちろんですよ♡
だから私のこと貰いに来るつもりの人は
相当な覚悟を持って来てくれないと♡
途中で返品交換とか受け付けないので♡」
アナ「今までの質問でミリアさんが
すっごく小悪魔なのがわかりました。
今までたくさんの方を
メロメロにしてきたのではないですか?」
「ふふふ♡どうでしょう?」
アナ「ちなみにみなさんこんなに全部の質問に答えてくれる方ってあんまりいないんですよ。」
「そーなんですか??」
アナ「そうなんです。ミリアさんは
どうしてこんなに答えてくれるんですか?」
「だって、私のことたくさん知ってほしいですもん♡
私の心の中まで覗いちゃってほしいですね♡ふふ」
アナ「きゃー♡なかなかの小悪魔発言ですねっ。
じゃあ、最後に会場のみなさんに一言お願いします」
「はい!こんな小悪魔なわたしだけど
推してくれる人大募集ちゅうです♡
よろしくお願いしまーすっ♡」
アナ「それではありがとうございました!」.