出会い
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シーン3は、ほぼ明智先生とのシーンだから
愛蔵にセリフを読んでもらい
私一人で演技をしていく
そしてシーンが進み、勇次郎が登場する
勇次郎はさすが、圧巻の演技を見せて
どんどん物語が進んでいく
そして2人が昔の想い出を話すシーンが終わり
ルークが姫に切ない恋心を吐露するシーン
「ルーク…。そんなに私のことを想っていてくれたのですね…。」
…と勇次郎に横から抱きつき、勇次郎の頭を撫でる
勇次郎「…ちょっと待って!
ここ抱きしめるとか台本に書いてあったっけ?」
「え、無かった?」
愛蔵「あ〜…ないな!」
「ごめん、なんか私お母さんが子供を撫でるみたいなイメージだったから、つい」
勇次郎「…まぁ、別にいいけど」
愛蔵「そうだな、意外と俺はいいと思ったけどな」
勇次郎「まぁ、明日青木にどっちがいいか聞いてみよう」
「うん!」
そして物語は更に進み
ルークが木から姫を守る問題のシーン
私を押し倒す勇次郎
そして私の顔を真っ直ぐ見つめる
勇次郎は私の左手を掴み、私の顔の横で手を握る
そして、右手で私の髪を撫で
その手はそのまま頬を伝い、顎を持ち上げる
勇次郎の顔が近づいてくる
恥ずかしさで涙目になる私
でも勇次郎が上にいるので逃げようにも逃げられない
ギュッと目をつぶり顔を背ける
勇次郎の顔がどんどん近づき
唇が触れそうになったところで
愛蔵「おい!」
と声を荒げる愛蔵と同時に
ドアがバタっと開き、驚いた顔の柴健が入ってきた
柴健「…あ!お楽しみ中悪りぃ♡
…てか3人で!??お前らなかなかやるな!じゃ、」
と言ってバタンと扉を閉められた
「え!!?」
驚く私。
2人を見れば愛蔵も勇次郎も呆然としていた
「え!?今の絶対勘違いしてたよね??」
勇次郎も愛蔵も驚いていて何も言わない
「ちょっと!!2人とも早く弁解してきて!!!」
と2人を追い出す
しばらくすると
がっはっはと笑った柴健先輩が
勇次郎と愛蔵に連れられて部屋に入ってきた
柴健「さっきは急に入ってきちゃってごめんね!
まさか劇の練習だったとは…はは!」
「誤解が解けたならよかったです」
ふぅ、と胸を撫で下ろす
柴健「あ、あと…ごめんねついでに♡
ミリアちゃんのパンツ見ちゃってごめんね!
ごちそうさまでした♡」
そうか、私は今制服で
勇次郎に押し倒されたとき
足がドアの方に向いてたから………
(…ってそんなこと、わざわざ言わなくていい!)
「そ、そーゆうのは心の中にしまって置いてください!!あ、アリサ先輩に言い付けますよ!?」
柴健「え?アリサちゃん!??
絶対だめ!お願い!それだけは絶対辞めて?」
柴健先輩の必死さに、
しょうがないので許してあげることにした
柴健「ミリアちゃん、ありがとう♡
白のレース似合ってたよっ!」
がっはっはと笑う柴健先輩
愛蔵も勇次郎も顔が紅くなる…
「もう絶対アリサ先輩に言いつける!!
柴健先輩絶対許さない!」
柴健先輩は笑っていた
そして、しばらくして柴健先輩は
アリサ先輩とデートだと言って出ていった
勇次郎「てか、愛蔵のお兄さんやばくない?
デリカシーなさすぎでしょ」
愛蔵「あぁ、悪りぃ。ミリアも恥ずかしい思いさせちまってごめんな?」
「うん。愛蔵くんのせいではないけど…」
勇次郎「…まぁ、確かに劇やる時も
位置とか気をつけたほうがいいかもね。
妖精の衣装って言ったらたぶん丈も短そうだし」
「もう、その話ぶり返さないで…」
さっきのを思い出してまた恥ずかしくなる私
愛蔵「勇次郎も意外とデリカシーないんだな」
と笑う愛蔵
勇次郎「は?僕はただ心配しただけで」
「うん、知ってる。」
なんだか言い合っている2人を見て
…はぁ。とため息をつく。
なんか今日はたくさんドキドキしたせいか、すごく疲れた
時間を見ればもう夜の9時。
(今から歩いて帰るの辛いなぁ〜…
ちょっと休んでもいいかな…?)
「ちょっと疲れちゃったから30分くらい寝てもいい?」
勇次郎「…まぁ、確かに、今日は疲れたね。」
愛蔵「あぁ。まぁ、ゆっくり休んでから帰ればいいだろ」
「愛蔵くんのベット使ってもいい?」
少し動揺する愛蔵と勇次郎
愛蔵「あ、まぁ、別にいいけど」
「ありがとう。
じゃあ、30分くらいたったら起こして。おやすみ」
と愛蔵のベットで寝る
多分すぐに眠ってしまったと思う
意識が少しぼんやりして、
目を瞑ったまま耳を澄ませると
勇次郎「普通、男のベットで寝る?しかも思春期真っ最中の男子校生2人を部屋に残して」
愛蔵「ほんと、無防備だよな、こいつ。」
勇次郎「無防備すぎるでしょ。あんなミニスカートで寝られても目のやり場に困るんだけど」
愛蔵「あはは。お前も意外とちゃんと男なんだな」
と笑う愛蔵
勇次郎「はぁ?愛蔵はそう思わないわけ?」
愛蔵「あぁ、まぁ思うけど…。
なんかそれよりも、すやすや寝てて可愛いなって」
勇次郎「…ふーん。ま、いいや。
じゃあ、僕も少し寝るから後で起こして」
愛蔵「は?お前も寝るのかよ」
勇次郎は壁によりかかりながら寝てしまった
しばらくすると愛蔵も寝てしまい…
気づけばもう11時…
「勇次郎くん、愛蔵くん起きて〜」
愛蔵「あぁ?…悪りぃ、寝ちまった。」
勇次郎「ん〜?…今何時?」
「もう11時」
愛蔵「は、まじ?それはやばいな」
勇次郎「てか11時じゃ深夜徘徊で
警察に補導されちゃうよね」
「そだね…。どうしよう」
勇次郎「どうしようもこうしようも、
迎え来てもらえないなら泊まってくしかなくない?」
愛蔵「まぁな。」
「うちはお母さんいないからな…
愛蔵くん、泊まってってもいい?」
愛蔵「あぁ、別にいいけど。勇次郎はどうするんだよ」
勇次郎「僕も泊まってく。連絡すれば大丈夫だから」
愛蔵「あぁ、わかった」
勇次郎「ってことで愛蔵、お風呂と服貸して」
愛蔵「あ?あぁ。ミリアはどーする?」
「あ…どうしよう。でも服無いしなぁ。」
愛蔵「Tシャツとズボンくらいなら貸してやるぞ」
「うーん、じゃあTシャツだけ借りようかな。
丁度、樹里ちゃんに貸してたショーパン持ってるし」
勇次郎「じゃあ、先入ってくれば?」
「あ、うん。そうさせてもらおうかな。」
愛蔵「じゃ、案内するからこっちな」
「うん!」
愛蔵に案内してもらってシャワーを浴びる
体を拭いて愛蔵に借りたTシャツを着ると
丁度ミニスカくらいの丈になった
(愛蔵の服大きいな…。)
そして重大なことに気づく。
…カバンの中からショーパンを出し忘れた
私がお風呂場にいるってことは
この付近には誰も通らないはずだし
(自分で取りに行くしかないか…。
まぁ、愛蔵の服大きいし見えないか…)
愛蔵の部屋につくと、
私を見た2人は少し驚いた顔をしていた
愛蔵「なんかその丈だと、下にズボン履いてないみたいに見えてちょっとあれだな…」
と言葉を濁す愛蔵に
あははは〜と言って
カバンの中からショーパンを持って消える
ドアを閉めると
勇次郎「は?本当に履いてなかったわけ!?」
と勇次郎の声が聞こえた
ショーパンを履いて部屋に戻る
結局ショーパンを履いても
Tシャツの丈に丁度隠れてしまった
私が戻ると愛蔵がお風呂に入りに行った
勇次郎「ねぇ、床濡れてる。髪の毛乾かしてあげようか?」
「え、いいよ。自分でできるし」
勇次郎「長いし、大変でしょ」
と勝手に私の髪を櫛でとかし始める
「あ、ありがとう…」
勇次郎「でも本当に綺麗な髪してるね」
「そうかな?」
タオルとドライヤーで丁寧に髪を乾かしてくれる勇次郎
勇次郎「髪長いの大変じゃないの?」
「うん、大変だけど…ロングって可愛くない?」
勇次郎「まぁ、僕は似合ってればなんでもいいけど」
「ふーん、そうなんだ」
勇次郎「はい、できたよ」
「ありがとう♡
勇次郎くんってたまにすごい優しいよね」
勇次郎「そう?好きな人にはいつも優しいと思うけど」
「……そうなんだ。」
(勇次郎好きな人いたんだ……。
しかも好きな人にはいつも優しいのか……。
なんかちょっとショックだな…。)
そこに愛蔵が帰ってくる
愛蔵「勇次郎これ」
と愛蔵がタオルと服を手渡す
勇次郎「ありがと」
とお風呂に入りに行った
愛蔵「どうかしたか?」
「ううん、なんでもないよ!」
愛蔵「ふーん。ミリアって好きなヤツとかいんの?」
「え、なんで?」
愛蔵「なんとなく。こんなに俺らと一緒にいて
勘違いされたりしないかなって思ってさ」
「愛蔵くん、優男だね。」
と笑う
愛蔵「そうか?まぁ、お前は特別だから」
「……え?」
(特別…。これは告白?
…いや、仲良いからかな?愛蔵女嫌いだし)
愛蔵「てか、勇次郎遅いな。
お風呂場で寝てたりしてな」
と笑う愛蔵
(……元気ないのわかって気遣ってくれてるんだ。
愛蔵って優しいな…。)
勇次郎「……さすがにシャワーしながら寝るヤツとかいないでしょ」
と勇次郎が戻ってくる
そそくさと髪の毛を乾かす勇次郎
もうすごく眠そうだ
勇次郎「ねぇ愛蔵、もう眠いんだけど
布団とか敷いてくれないわけ?」
愛蔵「あ?予備の布団なんてあるわけねぇだろ。」
勇次郎「は?じゃあ、どこで寝るわけ?」
愛蔵「ベットか、リビングのソファーか、床しかないな」
勇次郎「布団ないとかありえないんだけど」
「じゃあ、勇次郎くんと愛蔵くんが2人で
ベット使えばいいんじゃない?」
愛蔵「は?こいつの横で寝るなら床で寝る方がマシ」
勇次郎「うん。てかどう考えても優先順位的に
ミリアがベットでしょ」
「そうなの?ありがとう。じゃあ、一緒に寝る?」
勇次郎・愛蔵「はぁ!?」
勇次郎「…もういい。
僕、床で寝るから、せめて毛布貸して」
愛蔵「あぁ。」
と愛蔵は毛布を取りに行った
2人に譲ってもらったベットに寝転びながら
携帯のメッセージを確認する
今日に限っていろんな人からメッセージが来ていた
1通目は樹里ちゃんから
【聞いて聞いて〜♡!!
今日なんと彼氏とチューしちゃったぁ♡♡♡
どうしよう!めっちゃキュンってした♡ 樹里】
そんなメッセージを見ながらニヤける♡
でももうさすがに寝てるかな…?
メッセージは明日の朝返そう♡
他にも何件かメッセージをチェックする
珍しく星空くんからも来ている
星空くんからのメッセージは
飛鳥くんの描いたたぶん動物?の絵の写真と
【飛鳥の描いた絵♡
これミリアちゃんやて!笑】
「ぷっ!」
と笑ってしまった。
(だめだ…笑い止まんない!
むしろこれ人間なの?芸術的過ぎて…!!)
「だめだ、笑いとまんない!
2人とも睡眠妨害ごめん!」
と笑いながら2人に謝る
…呆れた顔の2人と目があった
気を取り直して他のメッセージを見ると
ユイくんから数分前にメッセージがきていた
【ミリア、今何してんだ? ユイ】
(愛蔵の家に泊まってるなんて言えないし…)
とりあえず家にいるよと連絡した
ブブー。と短くバイブが鳴る
【今、電話できない? ユイ】
こっそり2人を見ると
じとーっとした顔で見られていた
「ちょっと電話してきてもいいかな?」
愛蔵「あ…あぁ、べつに。」
勇次郎「別に、ここで電話すれば?
近所迷惑になると困るし。
なんか目、覚めちゃったし、気にしないで」
(ちょっと不機嫌なのピリピリと感じるのですが…)
「うーん…。ごめんね?」
ユイくんに電話する
「もしもし…?」
ユイ「悪りぃな。なんかすっげぇ、ミリアの声聞きたくなってさ」
「なんかあったの?」
ユイ「いや、別に」
「ふーん。珍しいね」
ユイ「そういえばお前、今度のミスコン出るって
メグが言ってたけどほんと?」
「うん、ほんとだよー!
ユイくんも応援しにきてくれていいからね♪」
ユイ「あぁ、メグが行くって張り切ってた。」
「ははは、メグくんらしいね。」
ユイ「あのさ、文化祭終わったあと一緒に出かけね?」
「文化祭終わったあと?あ〜…」
いいよっと言おうとした瞬間
勇次郎にパッと携帯を取られ
愛蔵に手で口を塞がれた
「え?」
突然のことでびっくりする私。
携帯から、
おーい、ミリア?と聞こえているが
勇次郎が容赦なくブチッと電話を切る
「え??なんで?」
と焦る私
勇次郎「僕らいるのに他の男と
イチャイチャしてる人が悪くない?」
「え?だって勇次郎くんがここで電話しろって…」
勇次郎「別にイチャイチャしろとは言ってない」
「そんな、理不尽な…。
しかも普通に話してただけじゃん…」
勇次郎はなんか怒ってるし、
愛蔵は気まずそうな顔をしてるし
(……一体なんだってんだ)
とりあえず勇次郎に携帯を返してもらい
ユイくんにごめんね!とメッセージを送った
なんか気まずい空気になったので
とりあえず、もう寝ると言って
2人におやすみと声をかけた
勇次郎「おやすみ」
愛蔵「おやすみ」
(……はぁ。なんか気が重い)
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シーン3は、ほぼ明智先生とのシーンだから
愛蔵にセリフを読んでもらい
私一人で演技をしていく
そしてシーンが進み、勇次郎が登場する
勇次郎はさすが、圧巻の演技を見せて
どんどん物語が進んでいく
そして2人が昔の想い出を話すシーンが終わり
ルークが姫に切ない恋心を吐露するシーン
「ルーク…。そんなに私のことを想っていてくれたのですね…。」
…と勇次郎に横から抱きつき、勇次郎の頭を撫でる
勇次郎「…ちょっと待って!
ここ抱きしめるとか台本に書いてあったっけ?」
「え、無かった?」
愛蔵「あ〜…ないな!」
「ごめん、なんか私お母さんが子供を撫でるみたいなイメージだったから、つい」
勇次郎「…まぁ、別にいいけど」
愛蔵「そうだな、意外と俺はいいと思ったけどな」
勇次郎「まぁ、明日青木にどっちがいいか聞いてみよう」
「うん!」
そして物語は更に進み
ルークが木から姫を守る問題のシーン
私を押し倒す勇次郎
そして私の顔を真っ直ぐ見つめる
勇次郎は私の左手を掴み、私の顔の横で手を握る
そして、右手で私の髪を撫で
その手はそのまま頬を伝い、顎を持ち上げる
勇次郎の顔が近づいてくる
恥ずかしさで涙目になる私
でも勇次郎が上にいるので逃げようにも逃げられない
ギュッと目をつぶり顔を背ける
勇次郎の顔がどんどん近づき
唇が触れそうになったところで
愛蔵「おい!」
と声を荒げる愛蔵と同時に
ドアがバタっと開き、驚いた顔の柴健が入ってきた
柴健「…あ!お楽しみ中悪りぃ♡
…てか3人で!??お前らなかなかやるな!じゃ、」
と言ってバタンと扉を閉められた
「え!!?」
驚く私。
2人を見れば愛蔵も勇次郎も呆然としていた
「え!?今の絶対勘違いしてたよね??」
勇次郎も愛蔵も驚いていて何も言わない
「ちょっと!!2人とも早く弁解してきて!!!」
と2人を追い出す
しばらくすると
がっはっはと笑った柴健先輩が
勇次郎と愛蔵に連れられて部屋に入ってきた
柴健「さっきは急に入ってきちゃってごめんね!
まさか劇の練習だったとは…はは!」
「誤解が解けたならよかったです」
ふぅ、と胸を撫で下ろす
柴健「あ、あと…ごめんねついでに♡
ミリアちゃんのパンツ見ちゃってごめんね!
ごちそうさまでした♡」
そうか、私は今制服で
勇次郎に押し倒されたとき
足がドアの方に向いてたから………
(…ってそんなこと、わざわざ言わなくていい!)
「そ、そーゆうのは心の中にしまって置いてください!!あ、アリサ先輩に言い付けますよ!?」
柴健「え?アリサちゃん!??
絶対だめ!お願い!それだけは絶対辞めて?」
柴健先輩の必死さに、
しょうがないので許してあげることにした
柴健「ミリアちゃん、ありがとう♡
白のレース似合ってたよっ!」
がっはっはと笑う柴健先輩
愛蔵も勇次郎も顔が紅くなる…
「もう絶対アリサ先輩に言いつける!!
柴健先輩絶対許さない!」
柴健先輩は笑っていた
そして、しばらくして柴健先輩は
アリサ先輩とデートだと言って出ていった
勇次郎「てか、愛蔵のお兄さんやばくない?
デリカシーなさすぎでしょ」
愛蔵「あぁ、悪りぃ。ミリアも恥ずかしい思いさせちまってごめんな?」
「うん。愛蔵くんのせいではないけど…」
勇次郎「…まぁ、確かに劇やる時も
位置とか気をつけたほうがいいかもね。
妖精の衣装って言ったらたぶん丈も短そうだし」
「もう、その話ぶり返さないで…」
さっきのを思い出してまた恥ずかしくなる私
愛蔵「勇次郎も意外とデリカシーないんだな」
と笑う愛蔵
勇次郎「は?僕はただ心配しただけで」
「うん、知ってる。」
なんだか言い合っている2人を見て
…はぁ。とため息をつく。
なんか今日はたくさんドキドキしたせいか、すごく疲れた
時間を見ればもう夜の9時。
(今から歩いて帰るの辛いなぁ〜…
ちょっと休んでもいいかな…?)
「ちょっと疲れちゃったから30分くらい寝てもいい?」
勇次郎「…まぁ、確かに、今日は疲れたね。」
愛蔵「あぁ。まぁ、ゆっくり休んでから帰ればいいだろ」
「愛蔵くんのベット使ってもいい?」
少し動揺する愛蔵と勇次郎
愛蔵「あ、まぁ、別にいいけど」
「ありがとう。
じゃあ、30分くらいたったら起こして。おやすみ」
と愛蔵のベットで寝る
多分すぐに眠ってしまったと思う
意識が少しぼんやりして、
目を瞑ったまま耳を澄ませると
勇次郎「普通、男のベットで寝る?しかも思春期真っ最中の男子校生2人を部屋に残して」
愛蔵「ほんと、無防備だよな、こいつ。」
勇次郎「無防備すぎるでしょ。あんなミニスカートで寝られても目のやり場に困るんだけど」
愛蔵「あはは。お前も意外とちゃんと男なんだな」
と笑う愛蔵
勇次郎「はぁ?愛蔵はそう思わないわけ?」
愛蔵「あぁ、まぁ思うけど…。
なんかそれよりも、すやすや寝てて可愛いなって」
勇次郎「…ふーん。ま、いいや。
じゃあ、僕も少し寝るから後で起こして」
愛蔵「は?お前も寝るのかよ」
勇次郎は壁によりかかりながら寝てしまった
しばらくすると愛蔵も寝てしまい…
気づけばもう11時…
「勇次郎くん、愛蔵くん起きて〜」
愛蔵「あぁ?…悪りぃ、寝ちまった。」
勇次郎「ん〜?…今何時?」
「もう11時」
愛蔵「は、まじ?それはやばいな」
勇次郎「てか11時じゃ深夜徘徊で
警察に補導されちゃうよね」
「そだね…。どうしよう」
勇次郎「どうしようもこうしようも、
迎え来てもらえないなら泊まってくしかなくない?」
愛蔵「まぁな。」
「うちはお母さんいないからな…
愛蔵くん、泊まってってもいい?」
愛蔵「あぁ、別にいいけど。勇次郎はどうするんだよ」
勇次郎「僕も泊まってく。連絡すれば大丈夫だから」
愛蔵「あぁ、わかった」
勇次郎「ってことで愛蔵、お風呂と服貸して」
愛蔵「あ?あぁ。ミリアはどーする?」
「あ…どうしよう。でも服無いしなぁ。」
愛蔵「Tシャツとズボンくらいなら貸してやるぞ」
「うーん、じゃあTシャツだけ借りようかな。
丁度、樹里ちゃんに貸してたショーパン持ってるし」
勇次郎「じゃあ、先入ってくれば?」
「あ、うん。そうさせてもらおうかな。」
愛蔵「じゃ、案内するからこっちな」
「うん!」
愛蔵に案内してもらってシャワーを浴びる
体を拭いて愛蔵に借りたTシャツを着ると
丁度ミニスカくらいの丈になった
(愛蔵の服大きいな…。)
そして重大なことに気づく。
…カバンの中からショーパンを出し忘れた
私がお風呂場にいるってことは
この付近には誰も通らないはずだし
(自分で取りに行くしかないか…。
まぁ、愛蔵の服大きいし見えないか…)
愛蔵の部屋につくと、
私を見た2人は少し驚いた顔をしていた
愛蔵「なんかその丈だと、下にズボン履いてないみたいに見えてちょっとあれだな…」
と言葉を濁す愛蔵に
あははは〜と言って
カバンの中からショーパンを持って消える
ドアを閉めると
勇次郎「は?本当に履いてなかったわけ!?」
と勇次郎の声が聞こえた
ショーパンを履いて部屋に戻る
結局ショーパンを履いても
Tシャツの丈に丁度隠れてしまった
私が戻ると愛蔵がお風呂に入りに行った
勇次郎「ねぇ、床濡れてる。髪の毛乾かしてあげようか?」
「え、いいよ。自分でできるし」
勇次郎「長いし、大変でしょ」
と勝手に私の髪を櫛でとかし始める
「あ、ありがとう…」
勇次郎「でも本当に綺麗な髪してるね」
「そうかな?」
タオルとドライヤーで丁寧に髪を乾かしてくれる勇次郎
勇次郎「髪長いの大変じゃないの?」
「うん、大変だけど…ロングって可愛くない?」
勇次郎「まぁ、僕は似合ってればなんでもいいけど」
「ふーん、そうなんだ」
勇次郎「はい、できたよ」
「ありがとう♡
勇次郎くんってたまにすごい優しいよね」
勇次郎「そう?好きな人にはいつも優しいと思うけど」
「……そうなんだ。」
(勇次郎好きな人いたんだ……。
しかも好きな人にはいつも優しいのか……。
なんかちょっとショックだな…。)
そこに愛蔵が帰ってくる
愛蔵「勇次郎これ」
と愛蔵がタオルと服を手渡す
勇次郎「ありがと」
とお風呂に入りに行った
愛蔵「どうかしたか?」
「ううん、なんでもないよ!」
愛蔵「ふーん。ミリアって好きなヤツとかいんの?」
「え、なんで?」
愛蔵「なんとなく。こんなに俺らと一緒にいて
勘違いされたりしないかなって思ってさ」
「愛蔵くん、優男だね。」
と笑う
愛蔵「そうか?まぁ、お前は特別だから」
「……え?」
(特別…。これは告白?
…いや、仲良いからかな?愛蔵女嫌いだし)
愛蔵「てか、勇次郎遅いな。
お風呂場で寝てたりしてな」
と笑う愛蔵
(……元気ないのわかって気遣ってくれてるんだ。
愛蔵って優しいな…。)
勇次郎「……さすがにシャワーしながら寝るヤツとかいないでしょ」
と勇次郎が戻ってくる
そそくさと髪の毛を乾かす勇次郎
もうすごく眠そうだ
勇次郎「ねぇ愛蔵、もう眠いんだけど
布団とか敷いてくれないわけ?」
愛蔵「あ?予備の布団なんてあるわけねぇだろ。」
勇次郎「は?じゃあ、どこで寝るわけ?」
愛蔵「ベットか、リビングのソファーか、床しかないな」
勇次郎「布団ないとかありえないんだけど」
「じゃあ、勇次郎くんと愛蔵くんが2人で
ベット使えばいいんじゃない?」
愛蔵「は?こいつの横で寝るなら床で寝る方がマシ」
勇次郎「うん。てかどう考えても優先順位的に
ミリアがベットでしょ」
「そうなの?ありがとう。じゃあ、一緒に寝る?」
勇次郎・愛蔵「はぁ!?」
勇次郎「…もういい。
僕、床で寝るから、せめて毛布貸して」
愛蔵「あぁ。」
と愛蔵は毛布を取りに行った
2人に譲ってもらったベットに寝転びながら
携帯のメッセージを確認する
今日に限っていろんな人からメッセージが来ていた
1通目は樹里ちゃんから
【聞いて聞いて〜♡!!
今日なんと彼氏とチューしちゃったぁ♡♡♡
どうしよう!めっちゃキュンってした♡ 樹里】
そんなメッセージを見ながらニヤける♡
でももうさすがに寝てるかな…?
メッセージは明日の朝返そう♡
他にも何件かメッセージをチェックする
珍しく星空くんからも来ている
星空くんからのメッセージは
飛鳥くんの描いたたぶん動物?の絵の写真と
【飛鳥の描いた絵♡
これミリアちゃんやて!笑】
「ぷっ!」
と笑ってしまった。
(だめだ…笑い止まんない!
むしろこれ人間なの?芸術的過ぎて…!!)
「だめだ、笑いとまんない!
2人とも睡眠妨害ごめん!」
と笑いながら2人に謝る
…呆れた顔の2人と目があった
気を取り直して他のメッセージを見ると
ユイくんから数分前にメッセージがきていた
【ミリア、今何してんだ? ユイ】
(愛蔵の家に泊まってるなんて言えないし…)
とりあえず家にいるよと連絡した
ブブー。と短くバイブが鳴る
【今、電話できない? ユイ】
こっそり2人を見ると
じとーっとした顔で見られていた
「ちょっと電話してきてもいいかな?」
愛蔵「あ…あぁ、べつに。」
勇次郎「別に、ここで電話すれば?
近所迷惑になると困るし。
なんか目、覚めちゃったし、気にしないで」
(ちょっと不機嫌なのピリピリと感じるのですが…)
「うーん…。ごめんね?」
ユイくんに電話する
「もしもし…?」
ユイ「悪りぃな。なんかすっげぇ、ミリアの声聞きたくなってさ」
「なんかあったの?」
ユイ「いや、別に」
「ふーん。珍しいね」
ユイ「そういえばお前、今度のミスコン出るって
メグが言ってたけどほんと?」
「うん、ほんとだよー!
ユイくんも応援しにきてくれていいからね♪」
ユイ「あぁ、メグが行くって張り切ってた。」
「ははは、メグくんらしいね。」
ユイ「あのさ、文化祭終わったあと一緒に出かけね?」
「文化祭終わったあと?あ〜…」
いいよっと言おうとした瞬間
勇次郎にパッと携帯を取られ
愛蔵に手で口を塞がれた
「え?」
突然のことでびっくりする私。
携帯から、
おーい、ミリア?と聞こえているが
勇次郎が容赦なくブチッと電話を切る
「え??なんで?」
と焦る私
勇次郎「僕らいるのに他の男と
イチャイチャしてる人が悪くない?」
「え?だって勇次郎くんがここで電話しろって…」
勇次郎「別にイチャイチャしろとは言ってない」
「そんな、理不尽な…。
しかも普通に話してただけじゃん…」
勇次郎はなんか怒ってるし、
愛蔵は気まずそうな顔をしてるし
(……一体なんだってんだ)
とりあえず勇次郎に携帯を返してもらい
ユイくんにごめんね!とメッセージを送った
なんか気まずい空気になったので
とりあえず、もう寝ると言って
2人におやすみと声をかけた
勇次郎「おやすみ」
愛蔵「おやすみ」
(……はぁ。なんか気が重い)
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