出会い
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空いていた隣の部屋で愛蔵と2人でセリフの読み合わせをする
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間いい子にしていたかい?」
「……愛蔵くん、全然気持ちこもってなくない?」
愛蔵「そうか?てかこんなセリフ恥ずかしくて言えねえよ」
「まぁ、その気持ちはわかるけど、
でも私たちの演技にクラスの成功かかってるんだよ?」
愛蔵「それは…わかってる。」
「じゃあ、もう一回練習しよ!」
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間、いい子にしていたかい?」
勇次郎「全然だめ。棒読みにもほどがある」
突然入ってきた勇次郎
愛蔵「は?なんだよ急に」
勇次郎「手が空いたから見にきた。
あまりにも下手くそだったから」
(勇次郎ってほんとズバっと言うよね…)
愛蔵「こんなくさいセリフ言えるかよ」
勇次郎「主演に選ばれたんだからしょうがないでしょ。
これは文化祭だけど、
僕らを目当てに観にくる人だって少なくない。
と言うことはだ、ここで失敗すれば
仕事の幅が減る事にもなりかねない。
柴崎愛蔵として演じるんじゃなくて
リップリップの愛蔵として舞台に立て!」
勇次郎の正論に
愛蔵ははっとしたように考え込んでしまった
愛蔵「……あぁ。そうだよな…ごめん。」
「うん!がんばろ!」
勇次郎「じゃ、早速続き始めて」
(え…?勇次郎くんに見られてやるの?)
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間、いい子にしていたかい?」
リップリップの愛蔵として
王子のキャラをしっかり作る愛蔵
「はい、私の愛おしいアーサー様♡
いつもアーサー様を思ってお祈りを続けておりました♡」
勇次郎に見られながら順調に物語が進んでいく…
そして2シーン目に入る
「アーサー様…
もし…もし、私が行かないでと言ったら
わたくしの願いを聞いてくれますか?」
勇次郎「そこ、もっと悲しそうに。もう一回やって」
「あ、はい。」
「アーサー様…
もし…もし、私が行かないでと言ったら
わたくしの願いを聞いてくれますか?」
涙声で悲しそうな声を出す
勇次郎「なんか大袈裟。もっと汐らしく、気丈に振る舞って」
「…はい」
何度も繰り返され、やっとOKをもらう
勇次郎「まぁ、イメージとしてはそんな感じ。
でももっと悲しみと気丈に振る舞う姫の強さ、
そして汐らしさを出せるといいんだけど…」
「難しい〜〜…」
愛蔵「まぁ、初めてにしては上手だと思うけどな」
(愛蔵…!!いいやつ!)
勇次郎「まぁね。でも、僕らとやるからには
ちゃんと仕上げてもらわないと」
「まぁ、そうだよね…。王子が完璧なのに
姫しょぼくない?とか言われたら…」
想像しただけで辛すぎる…
勇次郎「今のままだと言われちゃうかもね」
意地悪に勇次郎が言う
愛蔵「ま、がんばろうぜ」
勇次郎「愛蔵は、まぁ…
まぁまぁ良くなったんじゃない?」
愛蔵「おう!」
勇次郎「まぁ、まだセリフ読みだけだから
2人の絡みとか含めたらどうかわからないけど」
「絡みって……言い方!」
ふん、っと鼻で笑われる
そんな感じで今日の授業が終わった。
ホームルームー
明智「今日、ミスコン候補者のポスター写真の撮影があるので、姫野さんは残ってください」
「はーい」
勇次郎「じゃ、また明日ね。」
愛蔵「可愛く撮ってもらえよ」
と髪をくしゃくしゃにする愛蔵
「あ〜!!もう!」
愛蔵にくしゃくしゃにされた髪の毛をとかす
先生に言われた教室に向かうと
そこにはモデルみたいに可愛い女の子たちが
たくさん集まっていた
(みんな可愛すぎる…!!
こんな中で1位とか取れるのかなぁ〜…)
順番に写真撮影が進んでいき
私の番になった
昔だれかに言われた
"写真を撮るときはカメラを好きな人だと思え"
と言う言葉を思い出して、ある人を思い出す
カメラマン「はい、いいよー」
無事撮影を終える
後ろの子の撮影を見ていると
手でポーズを決めている
(……え。ポーズとかして良かったの?)
よく見るとその次の子も、その次の子も
みんなオリジナルのポーズをしていた
(え!なんかポスターの段階から出遅れてない!?)
ショックを受けて
そのまま帰宅することに…
道を歩いていると後ろから声をかけられた
星空「ミリアちゃーん!
どないしたん?なんか暗い顔して」
「えー、そんな暗い顔してた?」
飛鳥「うん。すっごい暗い顔してたで」
「まじか。
今度文化祭でミスコン出ることになったんだけど、
候補者の子たちみんなモデルみたいに可愛いし
今日ポスター撮影で、
みんなオリジナルのポーズ決めてたのに
わたし全然知らなくて
証明写真みたいな写真になっちゃったと思う…」
はぁ…とため息をつく
飛鳥「確かに、証明写真はきっついなぁ〜」
と笑う飛鳥
星空「でもでも、ミリアちゃんなら
絶対大丈夫やって〜☆僕が保証するっ!」
飛鳥「いや、星空に保証されてもなぁ」
星空「え〜、だめ?」
いつもと変わらず陽気な2人に
なんだかそんなちいさなこと
気にすることでもないのかなと思えてきた
「…なんかよくわかんないけど2人見てたら
元気出てきた〜。ありがとっ!」
飛鳥「あんま色々気にしたらあかんで」
となでなでしてくれる飛鳥くん
(うぅ!こんなイケメンに頭撫でられて
キュンとしない人いる?)
星空「そうそう!
僕らいつもミリアちゃんの味方やから☆」
「ありがとう!星空くん、飛鳥くん!!」
星空「そういえば、文化祭っていつなん?
僕らも見に行ってええの?」
「2週間後の土日だよー!
ちなみに私たちのクラス、劇もやるから見にきてくれたら嬉しいな♪」
飛鳥「2週間後の土日なら僕ら仕事もないから行けそうやな。劇って何やるん?」
「妖精の姫と………2人の王子様の話!」
飛鳥「だいぶ、はしょったな。」
星空「ミリアちゃんは何の役やるん?」
「妖精の姫の役だよ〜。
リップリップの2人が王子様役だよ」
飛鳥「それはすごいな〜。チケット取れへんのちゃう?」
星空「ええ!嫌やー、絶対見たい!」
「ほんとー?
じゃあ、2人の分もチケット取っとくよー♪」
飛鳥「ええの?」
星空「ほんまありがと〜♡」
「うん!2人には見てきて欲しいし♡」
ほな、楽しみに待ってるなぁ!
と2人はレッスンに行ってしまった
ピコン♪
愛蔵からメッセージだ
【今日7時にレッスン終わるから
俺んちで一緒に劇の練習しない? 愛蔵】
(愛蔵の家!??
柴健くんの家でもある、あの柴崎さん家?
そんな神回あっていいのか!)
【いいよー!
じゃあ、7時愛蔵くんの事務所の前行くね!】
愛蔵に返信をして、家に帰る。
遅くなると大変だからもう先にお風呂入っちゃおう
そんなこんなで支度をしていると
あっという間に約束の時間に!
急いで愛蔵の事務所の前に向かう
事務所の前に着いてしばらく待っていると
愛蔵と勇次郎が出てきた
「あ、2人ともお疲れ様〜」
愛蔵「おう!」
勇次郎「ミリア?なんでいるの?」
「今から愛蔵くんと劇の練習するんだよ〜」
勇次郎「は?こんな遅い時間から?どこで?」
「愛蔵くんち!」
と言うと勇次郎が愛蔵を睨む
勇次郎「はぁ?こんな遅くから家に女の子連れ込むとかありえないでしょ。
てかミリアも、もっと危機感持ちなよ!」
と勇次郎に怒られる
愛蔵「いや、家に兄貴もいるし」
勇次郎「お兄さんがいるからって、
お兄さんだって男でしょ?」
まぁ、確かに勇次郎の言うことも正しいけど
アニメで愛蔵と柴健を知っているから
全然そんな心配とかしてなかったな〜。
「あ、ごめん。全然気にしてなかった。
でも、愛蔵は私が嫌がることしないでしょ?」
愛蔵「まぁ…そりゃ。」
勇次郎「はぁ…。
別に愛蔵が信用できないわけじゃなくて
愛蔵だって僕だって、
いくら友達だから信用できると思ってたって
所詮男なんだから
危機感持たなきゃだめだって言ってるんだけど」
「あぁ〜………。わかった!」
勇次郎「絶対わかってないよね?」
と怒る勇次郎。
「わかってるよ!勇次郎くんが
とにかく過保護ってことがわかった♡」
勇次郎「はぁ…。愛蔵からもこのバカになんか言ってやって」
愛蔵「あ、あぁ。まぁ、確かにミリアはちょっと無防備かもしんねぇな…」
「無防備……。うーん…そっかぁ。
じゃあ、これからはもう少し気をつける!」
愛蔵「まぁ、そんなに心配なら勇次郎も来るか?」
勇次郎「え?」
「あ、そうだね〜。勇次郎くんに見てもらった方が…」
(でも勇次郎、指導厳しいからな〜…)
勇次郎「今、僕が来たらうるさいって思ったでしょ?」
「え?そんなこと思ってないよ〜」
勇次郎にじーっと見られて、つい、そらしてしまう
勇次郎「…まぁ、いいけど。でもとりあえず
お腹すいたからコンビニで買ってからね」
コンビニによって色々買ってから
愛蔵の家に行く
愛蔵「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」
勇次郎「お邪魔します」
柴健「おかえりぃ〜って、
愛蔵が女の子と一緒だなんて珍し!」
愛蔵「よく見ろよ。コイツも一緒だ」
柴健「あら、ほんと。ざ〜んねん。
って君この前会った子じゃん」
愛蔵「あぁ?何でコイツの事知ってるんだよ」
と喰いかかる愛蔵
柴健「ひ、み、つ〜♡な、ミリアちゃん♡」
「はい♡」
柴健のノリが好きでわたしも乗っかる
勇次郎はじとーとした、
少し呆れた目で私と柴健を眺めている
愛蔵「はぁ…。まぁ、いいから早く練習するぞ。
あと、絶対入ってくんなよ!」
と柴健くんに言い
愛蔵の部屋に案内される
柴健「はいはい。ま、ごゆっくり〜」
愛蔵の部屋に入りドアを閉める
「愛蔵くんの部屋って、意外と綺麗なんだね〜」
愛蔵「あ?そうか?」
勇次郎「ふーん」
と勇次郎はじーっと部屋を物色している
愛蔵「なんだよ?」
勇次郎「別に。なんか隠してないかなと思って」
愛蔵「はぁ?なんだよ、隠してるって」
勇次郎「いや、別に〜」
とシレっと言う勇次郎
コンビニで買ったおにぎりをパクパク食べながら
早く練習しなよ、という勇次郎
(勇次郎、自由だな…!)
「そうだね、じゃあ、練習はじめよ!」
愛蔵「あぁ。」
何度も何度もセリフを読み
たまに勇次郎にアドバイスをうける
勇次郎「ま、結構いい感じなんじゃない?あとはセリフを暗記することだね」
「あ。そっか〜、これ暗記しないといけないのか!」
愛蔵「そうだな〜、あと2週間かぁ。
それにまだ2章と3章もあるもんな…」
勇次郎「ミリアそんなに覚えられるの?」
「ほんと、それ。覚えられると思う?」
勇次郎「絶望的だね。」
愛蔵「あぁ。コイツがセリフを丸暗記してるイメージが湧かないな」
「2人とも酷いな。そんなの私が1番思ってるよ〜」
はぁ…とため息をつく。
勇次郎「ま、やるしかないね。
しかもミリアが1番セリフ多いんだから」
「そっか、2人は出ない章があるのか…
わたしミスコンもあるのに、本当にできるかな…」
急にすごく心配になる
(だめだ…考えれば考えるほど…)
愛蔵「ま、セリフ飛んだら俺がどうにかしてやるよ」
ニッと笑う愛蔵
勇次郎「そんなこと言って自分が忘れないでよ?
いつもライブでも歌詞忘れてるくせに」
愛蔵「あ?」
勇次郎「まぁ、ミリアは僕らに身を任せてたらいいんじゃない?」
「………2人してイケメンかよっ!」
愛蔵「まぁな」
勇次郎「今更知ったわけ?」
なんて減らず口をたたく2人が本当にイケメンすぎる。
しばらく練習をして2人に家まで送ってもらった。
「あ、流れ星!!」
(この幸せが続きますように!!)
と急いでお願い事をするわたし
勇次郎「この前、星にはいつ願い事しても良い
って言ってなかったっけ?」
「言ったけど、流れ星見たら普通願い事するでしょ。
ね、愛蔵くん?」
愛蔵「あ?俺願い事とかわかんねーや」
「え?」
愛蔵「だって、神様とかよくわかんないやつに叶えてもらうのってなんか嫌じゃね?」
勇次郎「そうだね。僕もそう思う。
願い事とかって自分で叶えるものでしょ?」
「はぁ…ほんっと乙女心わかんない人たちだなぁ〜」
と憎まれ口をたたく
(でも2人のこの負けず嫌いが
この2人の強さなんだろうな…すごいな…)
「じゃ、またね〜!2人ともありがとう!」
おやすみ〜と帰っていく2人
(今日もありがとう♡)
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空いていた隣の部屋で愛蔵と2人でセリフの読み合わせをする
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間いい子にしていたかい?」
「……愛蔵くん、全然気持ちこもってなくない?」
愛蔵「そうか?てかこんなセリフ恥ずかしくて言えねえよ」
「まぁ、その気持ちはわかるけど、
でも私たちの演技にクラスの成功かかってるんだよ?」
愛蔵「それは…わかってる。」
「じゃあ、もう一回練習しよ!」
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間、いい子にしていたかい?」
勇次郎「全然だめ。棒読みにもほどがある」
突然入ってきた勇次郎
愛蔵「は?なんだよ急に」
勇次郎「手が空いたから見にきた。
あまりにも下手くそだったから」
(勇次郎ってほんとズバっと言うよね…)
愛蔵「こんなくさいセリフ言えるかよ」
勇次郎「主演に選ばれたんだからしょうがないでしょ。
これは文化祭だけど、
僕らを目当てに観にくる人だって少なくない。
と言うことはだ、ここで失敗すれば
仕事の幅が減る事にもなりかねない。
柴崎愛蔵として演じるんじゃなくて
リップリップの愛蔵として舞台に立て!」
勇次郎の正論に
愛蔵ははっとしたように考え込んでしまった
愛蔵「……あぁ。そうだよな…ごめん。」
「うん!がんばろ!」
勇次郎「じゃ、早速続き始めて」
(え…?勇次郎くんに見られてやるの?)
愛蔵「あぁ、僕の愛おしい姫・エラ。
僕のいない間、いい子にしていたかい?」
リップリップの愛蔵として
王子のキャラをしっかり作る愛蔵
「はい、私の愛おしいアーサー様♡
いつもアーサー様を思ってお祈りを続けておりました♡」
勇次郎に見られながら順調に物語が進んでいく…
そして2シーン目に入る
「アーサー様…
もし…もし、私が行かないでと言ったら
わたくしの願いを聞いてくれますか?」
勇次郎「そこ、もっと悲しそうに。もう一回やって」
「あ、はい。」
「アーサー様…
もし…もし、私が行かないでと言ったら
わたくしの願いを聞いてくれますか?」
涙声で悲しそうな声を出す
勇次郎「なんか大袈裟。もっと汐らしく、気丈に振る舞って」
「…はい」
何度も繰り返され、やっとOKをもらう
勇次郎「まぁ、イメージとしてはそんな感じ。
でももっと悲しみと気丈に振る舞う姫の強さ、
そして汐らしさを出せるといいんだけど…」
「難しい〜〜…」
愛蔵「まぁ、初めてにしては上手だと思うけどな」
(愛蔵…!!いいやつ!)
勇次郎「まぁね。でも、僕らとやるからには
ちゃんと仕上げてもらわないと」
「まぁ、そうだよね…。王子が完璧なのに
姫しょぼくない?とか言われたら…」
想像しただけで辛すぎる…
勇次郎「今のままだと言われちゃうかもね」
意地悪に勇次郎が言う
愛蔵「ま、がんばろうぜ」
勇次郎「愛蔵は、まぁ…
まぁまぁ良くなったんじゃない?」
愛蔵「おう!」
勇次郎「まぁ、まだセリフ読みだけだから
2人の絡みとか含めたらどうかわからないけど」
「絡みって……言い方!」
ふん、っと鼻で笑われる
そんな感じで今日の授業が終わった。
ホームルームー
明智「今日、ミスコン候補者のポスター写真の撮影があるので、姫野さんは残ってください」
「はーい」
勇次郎「じゃ、また明日ね。」
愛蔵「可愛く撮ってもらえよ」
と髪をくしゃくしゃにする愛蔵
「あ〜!!もう!」
愛蔵にくしゃくしゃにされた髪の毛をとかす
先生に言われた教室に向かうと
そこにはモデルみたいに可愛い女の子たちが
たくさん集まっていた
(みんな可愛すぎる…!!
こんな中で1位とか取れるのかなぁ〜…)
順番に写真撮影が進んでいき
私の番になった
昔だれかに言われた
"写真を撮るときはカメラを好きな人だと思え"
と言う言葉を思い出して、ある人を思い出す
カメラマン「はい、いいよー」
無事撮影を終える
後ろの子の撮影を見ていると
手でポーズを決めている
(……え。ポーズとかして良かったの?)
よく見るとその次の子も、その次の子も
みんなオリジナルのポーズをしていた
(え!なんかポスターの段階から出遅れてない!?)
ショックを受けて
そのまま帰宅することに…
道を歩いていると後ろから声をかけられた
星空「ミリアちゃーん!
どないしたん?なんか暗い顔して」
「えー、そんな暗い顔してた?」
飛鳥「うん。すっごい暗い顔してたで」
「まじか。
今度文化祭でミスコン出ることになったんだけど、
候補者の子たちみんなモデルみたいに可愛いし
今日ポスター撮影で、
みんなオリジナルのポーズ決めてたのに
わたし全然知らなくて
証明写真みたいな写真になっちゃったと思う…」
はぁ…とため息をつく
飛鳥「確かに、証明写真はきっついなぁ〜」
と笑う飛鳥
星空「でもでも、ミリアちゃんなら
絶対大丈夫やって〜☆僕が保証するっ!」
飛鳥「いや、星空に保証されてもなぁ」
星空「え〜、だめ?」
いつもと変わらず陽気な2人に
なんだかそんなちいさなこと
気にすることでもないのかなと思えてきた
「…なんかよくわかんないけど2人見てたら
元気出てきた〜。ありがとっ!」
飛鳥「あんま色々気にしたらあかんで」
となでなでしてくれる飛鳥くん
(うぅ!こんなイケメンに頭撫でられて
キュンとしない人いる?)
星空「そうそう!
僕らいつもミリアちゃんの味方やから☆」
「ありがとう!星空くん、飛鳥くん!!」
星空「そういえば、文化祭っていつなん?
僕らも見に行ってええの?」
「2週間後の土日だよー!
ちなみに私たちのクラス、劇もやるから見にきてくれたら嬉しいな♪」
飛鳥「2週間後の土日なら僕ら仕事もないから行けそうやな。劇って何やるん?」
「妖精の姫と………2人の王子様の話!」
飛鳥「だいぶ、はしょったな。」
星空「ミリアちゃんは何の役やるん?」
「妖精の姫の役だよ〜。
リップリップの2人が王子様役だよ」
飛鳥「それはすごいな〜。チケット取れへんのちゃう?」
星空「ええ!嫌やー、絶対見たい!」
「ほんとー?
じゃあ、2人の分もチケット取っとくよー♪」
飛鳥「ええの?」
星空「ほんまありがと〜♡」
「うん!2人には見てきて欲しいし♡」
ほな、楽しみに待ってるなぁ!
と2人はレッスンに行ってしまった
ピコン♪
愛蔵からメッセージだ
【今日7時にレッスン終わるから
俺んちで一緒に劇の練習しない? 愛蔵】
(愛蔵の家!??
柴健くんの家でもある、あの柴崎さん家?
そんな神回あっていいのか!)
【いいよー!
じゃあ、7時愛蔵くんの事務所の前行くね!】
愛蔵に返信をして、家に帰る。
遅くなると大変だからもう先にお風呂入っちゃおう
そんなこんなで支度をしていると
あっという間に約束の時間に!
急いで愛蔵の事務所の前に向かう
事務所の前に着いてしばらく待っていると
愛蔵と勇次郎が出てきた
「あ、2人ともお疲れ様〜」
愛蔵「おう!」
勇次郎「ミリア?なんでいるの?」
「今から愛蔵くんと劇の練習するんだよ〜」
勇次郎「は?こんな遅い時間から?どこで?」
「愛蔵くんち!」
と言うと勇次郎が愛蔵を睨む
勇次郎「はぁ?こんな遅くから家に女の子連れ込むとかありえないでしょ。
てかミリアも、もっと危機感持ちなよ!」
と勇次郎に怒られる
愛蔵「いや、家に兄貴もいるし」
勇次郎「お兄さんがいるからって、
お兄さんだって男でしょ?」
まぁ、確かに勇次郎の言うことも正しいけど
アニメで愛蔵と柴健を知っているから
全然そんな心配とかしてなかったな〜。
「あ、ごめん。全然気にしてなかった。
でも、愛蔵は私が嫌がることしないでしょ?」
愛蔵「まぁ…そりゃ。」
勇次郎「はぁ…。
別に愛蔵が信用できないわけじゃなくて
愛蔵だって僕だって、
いくら友達だから信用できると思ってたって
所詮男なんだから
危機感持たなきゃだめだって言ってるんだけど」
「あぁ〜………。わかった!」
勇次郎「絶対わかってないよね?」
と怒る勇次郎。
「わかってるよ!勇次郎くんが
とにかく過保護ってことがわかった♡」
勇次郎「はぁ…。愛蔵からもこのバカになんか言ってやって」
愛蔵「あ、あぁ。まぁ、確かにミリアはちょっと無防備かもしんねぇな…」
「無防備……。うーん…そっかぁ。
じゃあ、これからはもう少し気をつける!」
愛蔵「まぁ、そんなに心配なら勇次郎も来るか?」
勇次郎「え?」
「あ、そうだね〜。勇次郎くんに見てもらった方が…」
(でも勇次郎、指導厳しいからな〜…)
勇次郎「今、僕が来たらうるさいって思ったでしょ?」
「え?そんなこと思ってないよ〜」
勇次郎にじーっと見られて、つい、そらしてしまう
勇次郎「…まぁ、いいけど。でもとりあえず
お腹すいたからコンビニで買ってからね」
コンビニによって色々買ってから
愛蔵の家に行く
愛蔵「ただいま〜」
「お邪魔しま〜す」
勇次郎「お邪魔します」
柴健「おかえりぃ〜って、
愛蔵が女の子と一緒だなんて珍し!」
愛蔵「よく見ろよ。コイツも一緒だ」
柴健「あら、ほんと。ざ〜んねん。
って君この前会った子じゃん」
愛蔵「あぁ?何でコイツの事知ってるんだよ」
と喰いかかる愛蔵
柴健「ひ、み、つ〜♡な、ミリアちゃん♡」
「はい♡」
柴健のノリが好きでわたしも乗っかる
勇次郎はじとーとした、
少し呆れた目で私と柴健を眺めている
愛蔵「はぁ…。まぁ、いいから早く練習するぞ。
あと、絶対入ってくんなよ!」
と柴健くんに言い
愛蔵の部屋に案内される
柴健「はいはい。ま、ごゆっくり〜」
愛蔵の部屋に入りドアを閉める
「愛蔵くんの部屋って、意外と綺麗なんだね〜」
愛蔵「あ?そうか?」
勇次郎「ふーん」
と勇次郎はじーっと部屋を物色している
愛蔵「なんだよ?」
勇次郎「別に。なんか隠してないかなと思って」
愛蔵「はぁ?なんだよ、隠してるって」
勇次郎「いや、別に〜」
とシレっと言う勇次郎
コンビニで買ったおにぎりをパクパク食べながら
早く練習しなよ、という勇次郎
(勇次郎、自由だな…!)
「そうだね、じゃあ、練習はじめよ!」
愛蔵「あぁ。」
何度も何度もセリフを読み
たまに勇次郎にアドバイスをうける
勇次郎「ま、結構いい感じなんじゃない?あとはセリフを暗記することだね」
「あ。そっか〜、これ暗記しないといけないのか!」
愛蔵「そうだな〜、あと2週間かぁ。
それにまだ2章と3章もあるもんな…」
勇次郎「ミリアそんなに覚えられるの?」
「ほんと、それ。覚えられると思う?」
勇次郎「絶望的だね。」
愛蔵「あぁ。コイツがセリフを丸暗記してるイメージが湧かないな」
「2人とも酷いな。そんなの私が1番思ってるよ〜」
はぁ…とため息をつく。
勇次郎「ま、やるしかないね。
しかもミリアが1番セリフ多いんだから」
「そっか、2人は出ない章があるのか…
わたしミスコンもあるのに、本当にできるかな…」
急にすごく心配になる
(だめだ…考えれば考えるほど…)
愛蔵「ま、セリフ飛んだら俺がどうにかしてやるよ」
ニッと笑う愛蔵
勇次郎「そんなこと言って自分が忘れないでよ?
いつもライブでも歌詞忘れてるくせに」
愛蔵「あ?」
勇次郎「まぁ、ミリアは僕らに身を任せてたらいいんじゃない?」
「………2人してイケメンかよっ!」
愛蔵「まぁな」
勇次郎「今更知ったわけ?」
なんて減らず口をたたく2人が本当にイケメンすぎる。
しばらく練習をして2人に家まで送ってもらった。
「あ、流れ星!!」
(この幸せが続きますように!!)
と急いでお願い事をするわたし
勇次郎「この前、星にはいつ願い事しても良い
って言ってなかったっけ?」
「言ったけど、流れ星見たら普通願い事するでしょ。
ね、愛蔵くん?」
愛蔵「あ?俺願い事とかわかんねーや」
「え?」
愛蔵「だって、神様とかよくわかんないやつに叶えてもらうのってなんか嫌じゃね?」
勇次郎「そうだね。僕もそう思う。
願い事とかって自分で叶えるものでしょ?」
「はぁ…ほんっと乙女心わかんない人たちだなぁ〜」
と憎まれ口をたたく
(でも2人のこの負けず嫌いが
この2人の強さなんだろうな…すごいな…)
「じゃ、またね〜!2人ともありがとう!」
おやすみ〜と帰っていく2人
(今日もありがとう♡)
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