出会い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
夢の世界に戻ってきた。
そういえば今日メイド喫茶でバイトがあるって
勇次郎と愛蔵に言っちゃったけど
現実世界で働いてるからって
この世界でもシフト入ってるのかな?
心配になってバイト先に電話する
「あ、店長、ミリアですけど、
今日わたしシフト入ってましたっけ?」
店長「あ、ミリアちゃんね!
入ってるよ〜!今日猫耳イベントだからよろしくね!」
「はーい」
(現実世界で起こること、共鳴してる…?
でも共鳴してないことも多いし…
しかもここにもいつものバイト先はあるけど
さっき電話に出た店長は違う人だったし…
そうだよね。
現実世界にいる人はこの世界にはいない、
一回も見たことない…
まだまだわからないことだらけ…)
(しかも店長、猫耳イベントとか言ってたな…)
とりあえず携帯で時間を見る
朝9時かぁ。
出勤は12時からだから…とりあえず支度するかなぁ。
メイド喫茶で働く時はいつもより外見に気を使う
普段の茶色の髪を隠すために
黒のロングツインテールのウィッグを被って
普段は入れていないカラコンも入れる
化粧も普段よりちょっとだけ濃いめ
(さて、出勤するか…がんばろーっと)
「あ、店長おはようございます!」
店長「あ、ミリアちゃんだよね、今日はよろしくね。
はい、これ、猫耳と猫のしっぽと猫の手袋…とあと首輪ね」
「…はぁーい。」
(……猫耳だけじゃないんかい!)
更衣室で言われた通り
黒のメイド服を着て
猫耳と猫のしっぽと猫の手袋と首輪をつける
(………いや、待て待て、首輪って。
…まぁ、そうゆうの好きな人もいるのかな〜?)
(…ふぅ、まぁ。今日もキャラ作ってがんばろっ!)
扉のドアが開く
少し戸惑いながら入ってきたのは
変装をした愛蔵と勇次郎
2人の驚いた顔と目が合う
「お帰りなさいなさいませ、ご主人様♡」
勇次郎・愛蔵「…ただいま?」
少し照れた顔でそっぽを向く2人
(…あ、そういえば猫耳イベントだった…!)
「それではお席に案内するにゃん♡」
と急にニャン言葉で接客をして
2人を席に案内する
席に着くとメニューを取り出し
「ご主人様♡ご注文は、にゃにになさいますか?」
愛蔵「…てか、なんで猫耳?」
勇次郎「それにスカート短すぎない?
ほんとにその長さでいいの?」
「よくぞ聞いてくれました♡
にゃにゃにゃんとっ!!今日は猫耳イベントっ♡
ご主人様の愛しいペットににゃったのです♡」
愛蔵「……あ、そうなんだ」
若干とまどい気味の愛蔵
あんまり目線を合わせてくれない
「ご主人様っ♡これは絶対領域と言って
無敵の空間にゃのですよっ♡
いくらでも見ても構いませんが
おイタはダメにゃのです♡」
勇次郎「……」
少し赤くなる勇次郎
勇次郎「……とりあえずオムライス」
愛蔵「あ、じゃあ俺もそれで」
「かしこまりましたっ♡
愛するご主人様のために急いで用意してくるにゃん♡
にゃにゃにゃ?お飲み物はいらにゃいのにゃん?」
勇次郎「じゃあ、アイスココア」
愛蔵「俺、コーヒー」
「にゃにゃ!?アイスココアは、
只今夏のバカンスを楽しんでお休みなーのにゃ♡
代わりにミリアの愛情たーっぷりの
アイスティーはいかがにゃん?」
勇次郎「…じゃあ、それで」
「かしこまりました、にゃん♡」
キッチンに注文をしに行く途中
勇次郎「ねぇ。あれなに?」
愛蔵「なにが?」
勇次郎「見てるこっちが照れる」
愛蔵「あぁ…、ほんとそれだよな」
と2人の声が聞こえた
(ふふふ、照れなんてものは
メイド喫茶初日に捨てたのだよ…!!)
先に飲み物を持って2人のところへ戻る
「ご主人様、お待たせしましたにゃん♡
コーヒーとアイスティーなのにゃん♡」
愛蔵「あ、あぁ。」
勇次郎「ありがと」
「ご主人様、ミルクとガムシロップは
どれくらい入れるにゃん?」
愛蔵「俺はいらない」
勇次郎「僕はたくさん」
「かしこまりましたにゃん♡」
勇次郎のアイスティーに
ミルクとガムシロップをたくさん入れる
「じゃあ、最後にミリアの
愛情はどのくらい入れるにゃん?」
飲み物を飲もうとしていた2人の手が止まる
「にゃ?」
愛蔵「…じゃあ、少し」
「にゃにゃんとっ!少しでいいのにゃん?
ご主人様は謙虚なのにゃん」
首を傾げるポーズをとる
「美味しくなあれ♡」
とコーヒーに片手で軽く投げキッスをする
ちょっと照れてる愛蔵に内心、微笑む
「こちらのご主人様はどうするにゃん?」
勇次郎「じゃあ、たくさん入れて」
「かしこまりましたにゃん♡
ご主人様のアイスティーさん、
たくさんたくさん美味しくなぁれ♡」
と言って今度は
両手をためて投げキッスをする
勇次郎はアイスティーを一口飲むと
勇次郎「あ〜、全然足りてない」
と少し意地悪に言った
「にゃにゃにゃんとっ!!!
それはいけないにゃん♡
じゃあ、もう一回やってみるにゃん♡
にゃんにゃん♡にゃんにゃん♡
美味しくなぁれ♡」
とアイスティーに投げキッスをする
勇次郎は少し笑いながら
アイスティーを一口飲むと
勇次郎「うーん…まだ足りないと思う」
と言った
(勇次郎…楽しんでるな!)
「にゃにゃにゃんと…困ったにゃん。
私の愛情だけじゃ足りないにゃん。」
えーん、えーんと泣きまねをする
「にゃにゃ!?これはご主人様にも
手伝ってもらわないといけないにゃん!
2人で美味しくなる魔法をかけるにゃん♡
私が言った言葉をご主人様も言ってにゃん♡」
勇次郎「え、?」
猫のポーズをとりながら
「にゃんにゃん、にゃんにゃん♡」
はい、と勇次郎に振る
勇次郎「……。」
「ご主人様?言わないとだめなのにゃん♡」
はぁ…と勇次郎がため息を吐く
勇次郎「…にゃんにゃん、にゃんにゃん」
勇次郎が小さな声で呟く
「美味しくなあれ♡」
勇次郎「美味しくなあれ」
片手でハートを作り
勇次郎の片手をハートの形にしてくっつける
そしてそれをアイスティーに向ける
「うう〜ん、美味しくなったかにゃ?」
勇次郎「…はい、美味しいです」
勇次郎は少し照れていて
愛蔵はそんな勇次郎の姿にコッソリ笑っている
(へへん!あんまり、からかうほうが悪いのだ!)
「そろそろ、オムライスもできたはずにゃん♡
持ってくるから待ってるにゃーん♡」
キッチンに戻って用意されてあった
オムライスをふたつ持って行く
「ご主人様、お待たせいたしました♡
愛情たっぷりオムライスなのにゃん♡
ケチャップで文字でも絵でもなんでも描けるのにゃ。
なににするにゃん??」
勇次郎「え…たとえば?」
「そうだにゃ〜、大好きとかラブとか
ご主人様の名前とかが多いにゃ♡」
愛蔵「ふーん…俺は何でもいいけど…」
勇次郎「僕もお任せで」
「わかったにゃ♡任せるにゃん」
勇次郎のオムライスには
【ゆうくん大好き♡】
愛蔵のオムライスには
【あいくん♡LOVE】
これを見た2人の
まるで衝撃的な物をみるかのような顔を
しばらく私は忘れないと思う…うん。
「じゃあ、今から美味しくなる
おまじないをかけるにゃ♡
萌え萌えきゅん♡オムライスさん美味しくなぁれ♡」
勇次郎・愛蔵「…いただきます」
「美味しいにゃん?」
愛蔵「…あぁ、美味しい。」
勇次郎「うん。まあまあ、美味しいかな」
「にゃんと、まだ魔法が足りないのかにゃ?
ご主人様、一緒…」
勇次郎「あ、やっぱりすごい美味しい!」
「それは良かったにゃん♡
じゃあ、私はもう行くにゃん♡
またあとで来るから
ごゆっくり食べてほしいのにゃん♡」
この間にチェキの指名をこなす
やっと指名をこなすと、
ちょうど2人がオムライスを食べ終えた頃だったので
2人のところへ向かう
「ご主人様、ご完食さすがですにゃ♡
食後のデザートはいかがにゃ??」
愛蔵「あぁ、俺はパス」
勇次郎「僕、このいちごパフェと、パンケーキと、フォンダンショコラ」
「にゃにゃ!?そんなに食べたら食後に
わ・た・し・のこと食べれにゃくなっちゃうけど大丈夫にゃ?」
アイスティーを飲んでいた勇次郎がむせて咳き込む
顔が赤いのは、むせたせい…?
「冗談だにゃ♡すぐに作ってくるから待つのにゃ♡」
(…勇次郎をからかうの楽しい♡
いつもはからかわれてばかりだけど)
キッチンに行って勇次郎のオーダー通し、
ホールをフラフラしていると
ちょうど勇次郎と愛蔵の席の目の前に来ていたお客さんが
キャストにセクハラをしようとしていた
「にゃにゃにゃ!!?
ご主人様♡お触りはNGなのにゃ♡
出禁になってもう2度と会えなくなってしまうのにゃぁ…」
わざと、しょぼんとした演技を見せる…
モブ男「あ…ごめんね!ちょっとふざけすぎちゃった」
モブ男2「もう絶対やらない!絶対!」
「ありがとうなのにゃ♡にゃんにゃん♡」
はい、せーのと声をかけると
モブ男1・2「にゃんにゃん♡」
そんな私をみて
愛蔵と勇次郎はすごいなと言っていた
勇次郎のデザートができたので運ぶ
「ご主人様♡デザートを持ってきたにゃん♡
今からこの3つに魔法をかけるにゃん♡
私がおいしくなぁれ♡ってハートを作ったら
一緒ににゃんにゃん♡って言ってほしいのにゃ!OKにゃ?」
勇次郎「…嫌なんだけど」
「ご主人様に嫌がられてミリアとっても悲しいのにゃ……。これじゃあ、もう生きてけないにゃ…」
泣きまねをしてみるが効果がないので
うるうる上目遣いでお願いする作戦に変更する
「ご主人様、お願いなのにゃ♡」
勇次郎「……はぁ、わかったよ」
「じゃあ、早速行くにゃ♡
おいしくなぁれ♡にゃんにゃん♡」
勇次郎「にゃんにゃん」
すごく嫌そうな顔だったけど何とか言ってくれた
なんだかんだ美味しそうに食べる勇次郎♡
愛蔵はなんだか落ち着かない様子だ
勇次郎が食べ終わった頃を見計らって
チェキに誘ってみる
「ご主人様、ご主人様?
ミリア、ご主人様と一緒にチェキ撮りたいのにゃ♡だめかにゃ??」
うるうると目を潤ませる。
愛蔵「あ、ああ。いいぜ」
勇次郎「はいはい。」
まずは愛蔵と♡
1枚目は2人で手でハートを作るポーズ
2枚目は愛蔵の顔に向けて、
自分の手にあごを乗せて、チューのポーズ
普段はチューのポーズなんてしないけど
特別サービス♡
次に勇次郎とも同じポーズで写真を撮った♡
チェキに、LOVEと大好きを
たくさん書いて2人に渡した
そしてお会計を済ませた後
行ってらっしゃいませ、ご主人様♡
と2人を見送った
2人が延長をして意外と長くいてくれたので
私のバイトもあっという間に終わって
あとは着替えて帰るだけ
ウィッグをとって服も着替えてお店を出ると
2人が私のことを待っていた
「にゃにゃ、にゃんと!!
ご主人様、出待ちは禁止なのですにゃん♡」
と2人の腕を掴む
2人は少し照れた様子で
勇次郎「もうそれやめて、」
愛蔵「お前いつも、あんなことしてんのか?」
と言った
「うーん…だいたいあんな感じだけど
今日は友達だから特別サービス♡なんてね
どう?メイド喫茶楽しかった?」
勇次郎「…まぁまぁかな」
愛蔵「まぁ。ミリアだったからまだ大丈夫だったけど他の女にあんな事されたら無理だな」
「そっか!愛蔵くん、女の子嫌いだもんね」
愛蔵「まぁ…。てかお前まだ首輪ついてっぞ」
「え?」
首元を触ると確かに首輪が残っている
勇次郎「はぁ…そんなのつけて今からどこ行くつもり?」
愛蔵「こっちこいよ。取ってやるから」
愛蔵の方に行って背中を向ける
愛蔵「……なんだこれ、どうやって取るんだ?」
勇次郎「は?そんなのもわからないわけ?
どいて僕がやる」
と言った勇次郎も何故か苦戦している
勇次郎「何これ…。取れないからもう付けたままでいいんじゃない?」
諦めて意地悪を言う勇次郎
「え??」
愛蔵「そうだな。じゃ、ほんとに紐でも付けとくか」
と冗談を言う愛蔵
勇次郎「あぁ、そうだね。いつも勝手にフラフラどっか行っちゃうし」
愛蔵「あぁ、そうだな。この前もフラフラしてたもんな〜」
愛蔵「な、俺のお姫様」
勇次郎「ね、僕のお姫様」
同時にハモる2人
(こんな時だけ2人とも仲良いんだから…!!)
「え、ほんとにこのまま?」
勇次郎「だって取れないし」
愛蔵「ま、しょうがないな」
「てかむしろ2人とも、首輪付けてる女の子といたら恥ずかしくないの?」
愛蔵「べつに。」
勇次郎「うん。僕の所有物みたいで、悪くない。」
「……どSめ!」
勇次郎「でも、そーゆうの…好きでしょ?」
と妖艶に笑う勇次郎
愛蔵「…ナルシスト」
ボソッと言う愛蔵に
勇次郎が「は?」と突っかかる
喧嘩をし始めた2人
どうしよう…と困っていると
ユイ「お、ミリアじゃん!こんなとこで何してんだ?」
メグ「あっれ〜、リップリップも一緒じゃ〜ん!」
ユイ「てか、お前首に何付けてんの?」
「あ、これ?首輪」
メグ「首輪!?なんでそんなの付けてるの??」
「あ…。実は、2人に付けられちゃって…」
ショボンとした演技する
喧嘩中の2人が「はぁ?」とこっちを向く
ユイ「は?お前らそんな趣味あったの?」
メグ「さいって〜!女の子にこんなことするなんて!
ミリアちゃん大丈夫??」
と頭を撫でてくれるメグくん
「ありがとう。でもごめんね。
2人に着けられたって言うのは嘘。ごめんね?」
メグ「そうなの?びっくりしたぁ〜」
ユイ「じゃあ、何でそんなの付けてんだ?」
「あぁ〜、イベントでね!」
ユイ「…イベント?」
メグ「なんのイベント〜?」
「あ〜…メイ…」
メイド喫茶と言おうとしたら
愛蔵と勇次郎に口を塞がれた
愛蔵「あ〜。めい…めいっ子の誕生日で!」
勇次郎「…そうそう。ね?」
「え?…あ、うん」
メグ「そうなんだぁ〜☆ ミリアちゃん姪っ子いるんだっ!」
ユイ「いや、姪っ子の誕生日に首輪とかおかしいだろ」
「え?へへ〜」
ユイくんは納得してなかったけど
まぁ、この話は終わらせよう
「そういえば2人は何でこんなとこにいたのー??」
メグ「今から撮影なんだぁ〜」
「そうなんだ!」
ユイ「あぁ、じゃ、そういうことだから」
またな、と言うと
ユイくんとメグくんは行ってしまった
FT4の2人がいなくなると
勇次郎「…てか、姪っ子の誕生日とかなに?もっとマシな嘘つけないわけ?」
愛蔵「わ、わりぃかよ!てか文句言うならお前が先に言い訳しろよな」
「…てか、なんでわざわざ嘘つく必要性あったの?」
愛蔵「それは…」
勇次郎「あいつらに、…見せたくないから」
ボソッと言う勇次郎
「…え?」
赤くなる愛蔵と勇次郎。
(………。
……え。なんで?
もしかして私のメイド姿変だったかな…?)
勇次郎「てか…そんなこといいから、僕らも早く行くよ」
「どこ行くの?」
愛蔵「俺らこの後仕事だから」
「そうなんだぁ…、残念。」
勇次郎「ま、僕達も忙しいからね」
「まぁ。そうだよね。国民的アイドルだもんね!」
愛蔵「まぁな。」
「………て!!首輪取ってくれない感じ?」
(やばい。このまま1人じゃ、絶対に地雷系だと思われる…)
勇次郎「だって僕らじゃ取れないんだからしょうがないでしょ?」
愛蔵「まぁ、似合ってるぜ」
「全然嬉しくないが。」
2人は、はははと笑って
じゃあなと帰って行った
置いていかれるわたし……
(なんだろこれ。絶望的に恥ずかしい。とにかくはやく帰ろ)
「おーーいっ!!」
突然後ろから話しかけられる
星空「ミリアちゃんやん!こんなとこで何してんの〜?」
飛鳥「てか、その首輪なに〜?」
(この首輪さっきからそんな目立つのかな…?つら。)
「ちょっと色々あって…
この首輪取れなくなっちゃって困ってて、」
星空「そ〜なん?僕らでとってあげるよ〜」
飛鳥「うんうん。見せてみ〜?」
「うん、ありがとう!」
2人に首輪を見せる
星空「あぁ〜、これどうなってるんやろ」
飛鳥「ん〜、こうちゃう?」
星空「え〜、ほんま?こうやろ?」
飛鳥「いや、それはちゃうやろ。」
2人が一生懸命がんばってくれて
やっと首輪を外すことができた
「2人ともほんとありがとう!!ほんと、めっちゃ困ってたからすごい助かったよ!」
星空「ええって、ええって〜」
飛鳥「うん。取れて良かったなぁ」
「うん!」
星空「そや、ミリアちゃん今からなんか予定ある〜?」
「ないよ〜!」
星空「じゃあ、一緒にプリン食べ行かへん?」
「行く行く〜♪」
飛鳥「ミリアちゃん、いつもノリええなぁ〜。リップリップの2人も大変やな」
星空「え、なんでリップリップなん?」
飛鳥「え?星空見ててほんまわからんの?」
星空「わからん〜、なんでなんで?おしえて〜?」
飛鳥「いや、これは教えられへんわ〜。」
星空「え〜、ずるいずるい〜。飛鳥ばっか知っててずるいわ〜、な、ミリアちゃん」
「あ、うん!」
(…完全ぼーっとしてた!何の話だかわからないけど、とりあえず頷いとこ)
星空「まぁ、ええわ。はやくプリン食べ行こ♡プリン、プリン♪」
2人に連れられファミレスに入ると
星空くんが早速プリンをたのんでいる
「星空くんってほんとプリン好きなんだね」
そんな星空くんが可愛くて笑ってしまう
飛鳥「そやで。冷蔵庫の中プリンめっちゃめちゃ入ってんねんで」
星空「うん。めためたな♡めためた♡」
飛鳥「え、そのめちゃめちゃの言い方、なんかめっちゃ腹立つから辞めて」
星空「え?めためた♡?」
「めためたって可愛い♡私もこれから使おうかな」
飛鳥「ミリアちゃんが言うとなんか可愛いなぁ」
星空「え?何で僕はだめなん?ほらよく聞いて!
めためた♡どう?」
飛鳥「いや、やっぱめっちゃ腹立つわ」
星空「もぉ〜飛鳥ひどいなぁ〜」
「2人ともほんと仲良しだね♡」
星空「うん。めためたな♡」
飛鳥「だいぶしつこいな」
(2人ともこんなふうに言い合ってても
めっちゃ仲良さそうでいいな♡)
こんな2人の会話に終始笑ってばっかりの私
星空「やっぱミリアちゃんいると
めっちゃ楽しいなぁ♡」
飛鳥「あ、そこはめためたちゃうんや」
星空「あ、忘れてた。めためた♡」
飛鳥「言い直さんでええで」
「ふふふ。ありがとう♡私も2人といると
めためた楽しい♪」
星空「え〜嬉しい!ミリアちゃん僕らの高校転校してきたりせん?」
飛鳥「いや、転校してきても星空、学年違うから全然会えへんやん」
星空「あぁ〜、そやったぁ〜!!」
「でもほんと、星空くんと飛鳥くんといたら毎日笑ってばっかだろうね!」
飛鳥「そやなぁ〜」
星空「あったりまえや〜ん♡いつでも笑顔にさせたげるよ〜♡」
「ありがとう、2人とも♡」
楽しい時間はあっという間。
2人と別れて家に帰る
家に着いてお風呂に入って
髪の毛を乾かす
ロングの髪は乾かすのが大変…
いっそのことショートにしちゃおうかなぁ
でもここまで伸ばしたロングを切るのは勇気いるな…
ま、とりあえず保留で。
ベッドに着くと勇次郎と愛蔵に
今日チェキを撮ったときに
実は一緒に撮っていたツーショットの写真を送る
【ご主人様♡待ち受けにしてもいいよ♡】
と2人に写真付きメッセージを送った
【バカなの?こんなの待ち受けにするわけないでしょ。
でもありがとう。 勇次郎】
さっそく勇次郎からツンツンのメッセージが届いた
【待ち受けにはしねぇけど、サンキューな!愛蔵】
愛蔵は意外と素直だな。
この日は2人に返信する前に眠ってしまった。
.
夢の世界に戻ってきた。
そういえば今日メイド喫茶でバイトがあるって
勇次郎と愛蔵に言っちゃったけど
現実世界で働いてるからって
この世界でもシフト入ってるのかな?
心配になってバイト先に電話する
「あ、店長、ミリアですけど、
今日わたしシフト入ってましたっけ?」
店長「あ、ミリアちゃんね!
入ってるよ〜!今日猫耳イベントだからよろしくね!」
「はーい」
(現実世界で起こること、共鳴してる…?
でも共鳴してないことも多いし…
しかもここにもいつものバイト先はあるけど
さっき電話に出た店長は違う人だったし…
そうだよね。
現実世界にいる人はこの世界にはいない、
一回も見たことない…
まだまだわからないことだらけ…)
(しかも店長、猫耳イベントとか言ってたな…)
とりあえず携帯で時間を見る
朝9時かぁ。
出勤は12時からだから…とりあえず支度するかなぁ。
メイド喫茶で働く時はいつもより外見に気を使う
普段の茶色の髪を隠すために
黒のロングツインテールのウィッグを被って
普段は入れていないカラコンも入れる
化粧も普段よりちょっとだけ濃いめ
(さて、出勤するか…がんばろーっと)
「あ、店長おはようございます!」
店長「あ、ミリアちゃんだよね、今日はよろしくね。
はい、これ、猫耳と猫のしっぽと猫の手袋…とあと首輪ね」
「…はぁーい。」
(……猫耳だけじゃないんかい!)
更衣室で言われた通り
黒のメイド服を着て
猫耳と猫のしっぽと猫の手袋と首輪をつける
(………いや、待て待て、首輪って。
…まぁ、そうゆうの好きな人もいるのかな〜?)
(…ふぅ、まぁ。今日もキャラ作ってがんばろっ!)
扉のドアが開く
少し戸惑いながら入ってきたのは
変装をした愛蔵と勇次郎
2人の驚いた顔と目が合う
「お帰りなさいなさいませ、ご主人様♡」
勇次郎・愛蔵「…ただいま?」
少し照れた顔でそっぽを向く2人
(…あ、そういえば猫耳イベントだった…!)
「それではお席に案内するにゃん♡」
と急にニャン言葉で接客をして
2人を席に案内する
席に着くとメニューを取り出し
「ご主人様♡ご注文は、にゃにになさいますか?」
愛蔵「…てか、なんで猫耳?」
勇次郎「それにスカート短すぎない?
ほんとにその長さでいいの?」
「よくぞ聞いてくれました♡
にゃにゃにゃんとっ!!今日は猫耳イベントっ♡
ご主人様の愛しいペットににゃったのです♡」
愛蔵「……あ、そうなんだ」
若干とまどい気味の愛蔵
あんまり目線を合わせてくれない
「ご主人様っ♡これは絶対領域と言って
無敵の空間にゃのですよっ♡
いくらでも見ても構いませんが
おイタはダメにゃのです♡」
勇次郎「……」
少し赤くなる勇次郎
勇次郎「……とりあえずオムライス」
愛蔵「あ、じゃあ俺もそれで」
「かしこまりましたっ♡
愛するご主人様のために急いで用意してくるにゃん♡
にゃにゃにゃ?お飲み物はいらにゃいのにゃん?」
勇次郎「じゃあ、アイスココア」
愛蔵「俺、コーヒー」
「にゃにゃ!?アイスココアは、
只今夏のバカンスを楽しんでお休みなーのにゃ♡
代わりにミリアの愛情たーっぷりの
アイスティーはいかがにゃん?」
勇次郎「…じゃあ、それで」
「かしこまりました、にゃん♡」
キッチンに注文をしに行く途中
勇次郎「ねぇ。あれなに?」
愛蔵「なにが?」
勇次郎「見てるこっちが照れる」
愛蔵「あぁ…、ほんとそれだよな」
と2人の声が聞こえた
(ふふふ、照れなんてものは
メイド喫茶初日に捨てたのだよ…!!)
先に飲み物を持って2人のところへ戻る
「ご主人様、お待たせしましたにゃん♡
コーヒーとアイスティーなのにゃん♡」
愛蔵「あ、あぁ。」
勇次郎「ありがと」
「ご主人様、ミルクとガムシロップは
どれくらい入れるにゃん?」
愛蔵「俺はいらない」
勇次郎「僕はたくさん」
「かしこまりましたにゃん♡」
勇次郎のアイスティーに
ミルクとガムシロップをたくさん入れる
「じゃあ、最後にミリアの
愛情はどのくらい入れるにゃん?」
飲み物を飲もうとしていた2人の手が止まる
「にゃ?」
愛蔵「…じゃあ、少し」
「にゃにゃんとっ!少しでいいのにゃん?
ご主人様は謙虚なのにゃん」
首を傾げるポーズをとる
「美味しくなあれ♡」
とコーヒーに片手で軽く投げキッスをする
ちょっと照れてる愛蔵に内心、微笑む
「こちらのご主人様はどうするにゃん?」
勇次郎「じゃあ、たくさん入れて」
「かしこまりましたにゃん♡
ご主人様のアイスティーさん、
たくさんたくさん美味しくなぁれ♡」
と言って今度は
両手をためて投げキッスをする
勇次郎はアイスティーを一口飲むと
勇次郎「あ〜、全然足りてない」
と少し意地悪に言った
「にゃにゃにゃんとっ!!!
それはいけないにゃん♡
じゃあ、もう一回やってみるにゃん♡
にゃんにゃん♡にゃんにゃん♡
美味しくなぁれ♡」
とアイスティーに投げキッスをする
勇次郎は少し笑いながら
アイスティーを一口飲むと
勇次郎「うーん…まだ足りないと思う」
と言った
(勇次郎…楽しんでるな!)
「にゃにゃにゃんと…困ったにゃん。
私の愛情だけじゃ足りないにゃん。」
えーん、えーんと泣きまねをする
「にゃにゃ!?これはご主人様にも
手伝ってもらわないといけないにゃん!
2人で美味しくなる魔法をかけるにゃん♡
私が言った言葉をご主人様も言ってにゃん♡」
勇次郎「え、?」
猫のポーズをとりながら
「にゃんにゃん、にゃんにゃん♡」
はい、と勇次郎に振る
勇次郎「……。」
「ご主人様?言わないとだめなのにゃん♡」
はぁ…と勇次郎がため息を吐く
勇次郎「…にゃんにゃん、にゃんにゃん」
勇次郎が小さな声で呟く
「美味しくなあれ♡」
勇次郎「美味しくなあれ」
片手でハートを作り
勇次郎の片手をハートの形にしてくっつける
そしてそれをアイスティーに向ける
「うう〜ん、美味しくなったかにゃ?」
勇次郎「…はい、美味しいです」
勇次郎は少し照れていて
愛蔵はそんな勇次郎の姿にコッソリ笑っている
(へへん!あんまり、からかうほうが悪いのだ!)
「そろそろ、オムライスもできたはずにゃん♡
持ってくるから待ってるにゃーん♡」
キッチンに戻って用意されてあった
オムライスをふたつ持って行く
「ご主人様、お待たせいたしました♡
愛情たっぷりオムライスなのにゃん♡
ケチャップで文字でも絵でもなんでも描けるのにゃ。
なににするにゃん??」
勇次郎「え…たとえば?」
「そうだにゃ〜、大好きとかラブとか
ご主人様の名前とかが多いにゃ♡」
愛蔵「ふーん…俺は何でもいいけど…」
勇次郎「僕もお任せで」
「わかったにゃ♡任せるにゃん」
勇次郎のオムライスには
【ゆうくん大好き♡】
愛蔵のオムライスには
【あいくん♡LOVE】
これを見た2人の
まるで衝撃的な物をみるかのような顔を
しばらく私は忘れないと思う…うん。
「じゃあ、今から美味しくなる
おまじないをかけるにゃ♡
萌え萌えきゅん♡オムライスさん美味しくなぁれ♡」
勇次郎・愛蔵「…いただきます」
「美味しいにゃん?」
愛蔵「…あぁ、美味しい。」
勇次郎「うん。まあまあ、美味しいかな」
「にゃんと、まだ魔法が足りないのかにゃ?
ご主人様、一緒…」
勇次郎「あ、やっぱりすごい美味しい!」
「それは良かったにゃん♡
じゃあ、私はもう行くにゃん♡
またあとで来るから
ごゆっくり食べてほしいのにゃん♡」
この間にチェキの指名をこなす
やっと指名をこなすと、
ちょうど2人がオムライスを食べ終えた頃だったので
2人のところへ向かう
「ご主人様、ご完食さすがですにゃ♡
食後のデザートはいかがにゃ??」
愛蔵「あぁ、俺はパス」
勇次郎「僕、このいちごパフェと、パンケーキと、フォンダンショコラ」
「にゃにゃ!?そんなに食べたら食後に
わ・た・し・のこと食べれにゃくなっちゃうけど大丈夫にゃ?」
アイスティーを飲んでいた勇次郎がむせて咳き込む
顔が赤いのは、むせたせい…?
「冗談だにゃ♡すぐに作ってくるから待つのにゃ♡」
(…勇次郎をからかうの楽しい♡
いつもはからかわれてばかりだけど)
キッチンに行って勇次郎のオーダー通し、
ホールをフラフラしていると
ちょうど勇次郎と愛蔵の席の目の前に来ていたお客さんが
キャストにセクハラをしようとしていた
「にゃにゃにゃ!!?
ご主人様♡お触りはNGなのにゃ♡
出禁になってもう2度と会えなくなってしまうのにゃぁ…」
わざと、しょぼんとした演技を見せる…
モブ男「あ…ごめんね!ちょっとふざけすぎちゃった」
モブ男2「もう絶対やらない!絶対!」
「ありがとうなのにゃ♡にゃんにゃん♡」
はい、せーのと声をかけると
モブ男1・2「にゃんにゃん♡」
そんな私をみて
愛蔵と勇次郎はすごいなと言っていた
勇次郎のデザートができたので運ぶ
「ご主人様♡デザートを持ってきたにゃん♡
今からこの3つに魔法をかけるにゃん♡
私がおいしくなぁれ♡ってハートを作ったら
一緒ににゃんにゃん♡って言ってほしいのにゃ!OKにゃ?」
勇次郎「…嫌なんだけど」
「ご主人様に嫌がられてミリアとっても悲しいのにゃ……。これじゃあ、もう生きてけないにゃ…」
泣きまねをしてみるが効果がないので
うるうる上目遣いでお願いする作戦に変更する
「ご主人様、お願いなのにゃ♡」
勇次郎「……はぁ、わかったよ」
「じゃあ、早速行くにゃ♡
おいしくなぁれ♡にゃんにゃん♡」
勇次郎「にゃんにゃん」
すごく嫌そうな顔だったけど何とか言ってくれた
なんだかんだ美味しそうに食べる勇次郎♡
愛蔵はなんだか落ち着かない様子だ
勇次郎が食べ終わった頃を見計らって
チェキに誘ってみる
「ご主人様、ご主人様?
ミリア、ご主人様と一緒にチェキ撮りたいのにゃ♡だめかにゃ??」
うるうると目を潤ませる。
愛蔵「あ、ああ。いいぜ」
勇次郎「はいはい。」
まずは愛蔵と♡
1枚目は2人で手でハートを作るポーズ
2枚目は愛蔵の顔に向けて、
自分の手にあごを乗せて、チューのポーズ
普段はチューのポーズなんてしないけど
特別サービス♡
次に勇次郎とも同じポーズで写真を撮った♡
チェキに、LOVEと大好きを
たくさん書いて2人に渡した
そしてお会計を済ませた後
行ってらっしゃいませ、ご主人様♡
と2人を見送った
2人が延長をして意外と長くいてくれたので
私のバイトもあっという間に終わって
あとは着替えて帰るだけ
ウィッグをとって服も着替えてお店を出ると
2人が私のことを待っていた
「にゃにゃ、にゃんと!!
ご主人様、出待ちは禁止なのですにゃん♡」
と2人の腕を掴む
2人は少し照れた様子で
勇次郎「もうそれやめて、」
愛蔵「お前いつも、あんなことしてんのか?」
と言った
「うーん…だいたいあんな感じだけど
今日は友達だから特別サービス♡なんてね
どう?メイド喫茶楽しかった?」
勇次郎「…まぁまぁかな」
愛蔵「まぁ。ミリアだったからまだ大丈夫だったけど他の女にあんな事されたら無理だな」
「そっか!愛蔵くん、女の子嫌いだもんね」
愛蔵「まぁ…。てかお前まだ首輪ついてっぞ」
「え?」
首元を触ると確かに首輪が残っている
勇次郎「はぁ…そんなのつけて今からどこ行くつもり?」
愛蔵「こっちこいよ。取ってやるから」
愛蔵の方に行って背中を向ける
愛蔵「……なんだこれ、どうやって取るんだ?」
勇次郎「は?そんなのもわからないわけ?
どいて僕がやる」
と言った勇次郎も何故か苦戦している
勇次郎「何これ…。取れないからもう付けたままでいいんじゃない?」
諦めて意地悪を言う勇次郎
「え??」
愛蔵「そうだな。じゃ、ほんとに紐でも付けとくか」
と冗談を言う愛蔵
勇次郎「あぁ、そうだね。いつも勝手にフラフラどっか行っちゃうし」
愛蔵「あぁ、そうだな。この前もフラフラしてたもんな〜」
愛蔵「な、俺のお姫様」
勇次郎「ね、僕のお姫様」
同時にハモる2人
(こんな時だけ2人とも仲良いんだから…!!)
「え、ほんとにこのまま?」
勇次郎「だって取れないし」
愛蔵「ま、しょうがないな」
「てかむしろ2人とも、首輪付けてる女の子といたら恥ずかしくないの?」
愛蔵「べつに。」
勇次郎「うん。僕の所有物みたいで、悪くない。」
「……どSめ!」
勇次郎「でも、そーゆうの…好きでしょ?」
と妖艶に笑う勇次郎
愛蔵「…ナルシスト」
ボソッと言う愛蔵に
勇次郎が「は?」と突っかかる
喧嘩をし始めた2人
どうしよう…と困っていると
ユイ「お、ミリアじゃん!こんなとこで何してんだ?」
メグ「あっれ〜、リップリップも一緒じゃ〜ん!」
ユイ「てか、お前首に何付けてんの?」
「あ、これ?首輪」
メグ「首輪!?なんでそんなの付けてるの??」
「あ…。実は、2人に付けられちゃって…」
ショボンとした演技する
喧嘩中の2人が「はぁ?」とこっちを向く
ユイ「は?お前らそんな趣味あったの?」
メグ「さいって〜!女の子にこんなことするなんて!
ミリアちゃん大丈夫??」
と頭を撫でてくれるメグくん
「ありがとう。でもごめんね。
2人に着けられたって言うのは嘘。ごめんね?」
メグ「そうなの?びっくりしたぁ〜」
ユイ「じゃあ、何でそんなの付けてんだ?」
「あぁ〜、イベントでね!」
ユイ「…イベント?」
メグ「なんのイベント〜?」
「あ〜…メイ…」
メイド喫茶と言おうとしたら
愛蔵と勇次郎に口を塞がれた
愛蔵「あ〜。めい…めいっ子の誕生日で!」
勇次郎「…そうそう。ね?」
「え?…あ、うん」
メグ「そうなんだぁ〜☆ ミリアちゃん姪っ子いるんだっ!」
ユイ「いや、姪っ子の誕生日に首輪とかおかしいだろ」
「え?へへ〜」
ユイくんは納得してなかったけど
まぁ、この話は終わらせよう
「そういえば2人は何でこんなとこにいたのー??」
メグ「今から撮影なんだぁ〜」
「そうなんだ!」
ユイ「あぁ、じゃ、そういうことだから」
またな、と言うと
ユイくんとメグくんは行ってしまった
FT4の2人がいなくなると
勇次郎「…てか、姪っ子の誕生日とかなに?もっとマシな嘘つけないわけ?」
愛蔵「わ、わりぃかよ!てか文句言うならお前が先に言い訳しろよな」
「…てか、なんでわざわざ嘘つく必要性あったの?」
愛蔵「それは…」
勇次郎「あいつらに、…見せたくないから」
ボソッと言う勇次郎
「…え?」
赤くなる愛蔵と勇次郎。
(………。
……え。なんで?
もしかして私のメイド姿変だったかな…?)
勇次郎「てか…そんなこといいから、僕らも早く行くよ」
「どこ行くの?」
愛蔵「俺らこの後仕事だから」
「そうなんだぁ…、残念。」
勇次郎「ま、僕達も忙しいからね」
「まぁ。そうだよね。国民的アイドルだもんね!」
愛蔵「まぁな。」
「………て!!首輪取ってくれない感じ?」
(やばい。このまま1人じゃ、絶対に地雷系だと思われる…)
勇次郎「だって僕らじゃ取れないんだからしょうがないでしょ?」
愛蔵「まぁ、似合ってるぜ」
「全然嬉しくないが。」
2人は、はははと笑って
じゃあなと帰って行った
置いていかれるわたし……
(なんだろこれ。絶望的に恥ずかしい。とにかくはやく帰ろ)
「おーーいっ!!」
突然後ろから話しかけられる
星空「ミリアちゃんやん!こんなとこで何してんの〜?」
飛鳥「てか、その首輪なに〜?」
(この首輪さっきからそんな目立つのかな…?つら。)
「ちょっと色々あって…
この首輪取れなくなっちゃって困ってて、」
星空「そ〜なん?僕らでとってあげるよ〜」
飛鳥「うんうん。見せてみ〜?」
「うん、ありがとう!」
2人に首輪を見せる
星空「あぁ〜、これどうなってるんやろ」
飛鳥「ん〜、こうちゃう?」
星空「え〜、ほんま?こうやろ?」
飛鳥「いや、それはちゃうやろ。」
2人が一生懸命がんばってくれて
やっと首輪を外すことができた
「2人ともほんとありがとう!!ほんと、めっちゃ困ってたからすごい助かったよ!」
星空「ええって、ええって〜」
飛鳥「うん。取れて良かったなぁ」
「うん!」
星空「そや、ミリアちゃん今からなんか予定ある〜?」
「ないよ〜!」
星空「じゃあ、一緒にプリン食べ行かへん?」
「行く行く〜♪」
飛鳥「ミリアちゃん、いつもノリええなぁ〜。リップリップの2人も大変やな」
星空「え、なんでリップリップなん?」
飛鳥「え?星空見ててほんまわからんの?」
星空「わからん〜、なんでなんで?おしえて〜?」
飛鳥「いや、これは教えられへんわ〜。」
星空「え〜、ずるいずるい〜。飛鳥ばっか知っててずるいわ〜、な、ミリアちゃん」
「あ、うん!」
(…完全ぼーっとしてた!何の話だかわからないけど、とりあえず頷いとこ)
星空「まぁ、ええわ。はやくプリン食べ行こ♡プリン、プリン♪」
2人に連れられファミレスに入ると
星空くんが早速プリンをたのんでいる
「星空くんってほんとプリン好きなんだね」
そんな星空くんが可愛くて笑ってしまう
飛鳥「そやで。冷蔵庫の中プリンめっちゃめちゃ入ってんねんで」
星空「うん。めためたな♡めためた♡」
飛鳥「え、そのめちゃめちゃの言い方、なんかめっちゃ腹立つから辞めて」
星空「え?めためた♡?」
「めためたって可愛い♡私もこれから使おうかな」
飛鳥「ミリアちゃんが言うとなんか可愛いなぁ」
星空「え?何で僕はだめなん?ほらよく聞いて!
めためた♡どう?」
飛鳥「いや、やっぱめっちゃ腹立つわ」
星空「もぉ〜飛鳥ひどいなぁ〜」
「2人ともほんと仲良しだね♡」
星空「うん。めためたな♡」
飛鳥「だいぶしつこいな」
(2人ともこんなふうに言い合ってても
めっちゃ仲良さそうでいいな♡)
こんな2人の会話に終始笑ってばっかりの私
星空「やっぱミリアちゃんいると
めっちゃ楽しいなぁ♡」
飛鳥「あ、そこはめためたちゃうんや」
星空「あ、忘れてた。めためた♡」
飛鳥「言い直さんでええで」
「ふふふ。ありがとう♡私も2人といると
めためた楽しい♪」
星空「え〜嬉しい!ミリアちゃん僕らの高校転校してきたりせん?」
飛鳥「いや、転校してきても星空、学年違うから全然会えへんやん」
星空「あぁ〜、そやったぁ〜!!」
「でもほんと、星空くんと飛鳥くんといたら毎日笑ってばっかだろうね!」
飛鳥「そやなぁ〜」
星空「あったりまえや〜ん♡いつでも笑顔にさせたげるよ〜♡」
「ありがとう、2人とも♡」
楽しい時間はあっという間。
2人と別れて家に帰る
家に着いてお風呂に入って
髪の毛を乾かす
ロングの髪は乾かすのが大変…
いっそのことショートにしちゃおうかなぁ
でもここまで伸ばしたロングを切るのは勇気いるな…
ま、とりあえず保留で。
ベッドに着くと勇次郎と愛蔵に
今日チェキを撮ったときに
実は一緒に撮っていたツーショットの写真を送る
【ご主人様♡待ち受けにしてもいいよ♡】
と2人に写真付きメッセージを送った
【バカなの?こんなの待ち受けにするわけないでしょ。
でもありがとう。 勇次郎】
さっそく勇次郎からツンツンのメッセージが届いた
【待ち受けにはしねぇけど、サンキューな!愛蔵】
愛蔵は意外と素直だな。
この日は2人に返信する前に眠ってしまった。
.