1
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
.
次の日も次の日も、同じように過ごした。
そして4日ほどが経った頃ーー……
カイトとバロンの洗脳は少しずつ解け始めた。
リリアが話しかければ以前のように、優しく話し出すバロン。2人とも少しずつ出された料理も食べれるようになり、順調に回復していくものと思われた。
「リリア〜。ご飯持ってきてくれてありがとう」
『バロン……。いいのよ。たくさん食べて、早く元気になってね?』
「ありがとう!なんだか全然身体に力が入らないんだ……」
『そっか……。だいぶ痩せてしまったからかもしれないわね』
「うん……。リリア、今まで酷い事たくさん言ってごめんね?」
バロンのその一言に泣きそうになるリリア。
『大丈夫よ。ほら、冷めないうちに召し上がれ。』
だがどれだけ食べても、2人はどんどんと痩せこけていく……。
「おかしい……。これだけ食べているはずなのになんでこんなに痩せていくんだろう……?それに……」
顎に手をやり悩むリアム。
『それに、何?』
「それに……、洗脳は解けてきているはずなのに、何故か心の音は鈍いまま……というか、以前よりももっと嫌な音が聞こえるんだ。」
『どうゆうこと?洗脳は解けてきてるんだよね?』
「うん。洗脳は確かに解けてきている。でも、2人の音はなんて言うか……、心と言うより、身体の奥からギシギシと何かが壊れているような……そんなすごく嫌な音なんだ」
『……そうなんだ。でもこの先どうしていけばいいのかしら』
ティアのお菓子を辞めさせることには成功したものの、次の一手を考えていないリリア達は、これからどうしていけばいいのからさっぱりわからなかった。
そして、その夜……。
リリアとリアムがバロンとカイトの部屋に向かうと、バロンの部屋の中からバロンの咳き込む音が聞こえてきた。
急いで中を覗けば、バロンは口から大量の血を流してうずくまっていた。
『バロン!!どうしたの!?大丈夫!?』
驚いたリリアはすぐにバロンの元に駆け寄った。
「リ、リア……。大、丈夫っ……だよ!これくらい……平、気だから……」
そう言いながら、ゴホゴホッと更に咳き込み、バロンはまた大量の吐血をした。
リアムが急いでテオドールと医者を呼んだ。
リリアはあまりの出来事に泣き出してしまい、部屋から追い出される。
(どうして……どうしてこんなことに……!)
しばらく部屋の外で泣いていれば、処置を終わらせた医者とテオドール、リアムが部屋の中から出てきた。
「一命は取り留めてある……。だが、容態は安定していない」
そう呟くテオドール。
リアムは唇を噛み締め、悔しそうな顔をしている。
「……僕、ティアに会ってくる」
「なんだと!?それがどれだけ危ないことなのかわからないのか?」
「そんなの……わかってる!だけど、このままじゃ、バロンもカイトも……!!」
次の日も次の日も、同じように過ごした。
そして4日ほどが経った頃ーー……
カイトとバロンの洗脳は少しずつ解け始めた。
リリアが話しかければ以前のように、優しく話し出すバロン。2人とも少しずつ出された料理も食べれるようになり、順調に回復していくものと思われた。
「リリア〜。ご飯持ってきてくれてありがとう」
『バロン……。いいのよ。たくさん食べて、早く元気になってね?』
「ありがとう!なんだか全然身体に力が入らないんだ……」
『そっか……。だいぶ痩せてしまったからかもしれないわね』
「うん……。リリア、今まで酷い事たくさん言ってごめんね?」
バロンのその一言に泣きそうになるリリア。
『大丈夫よ。ほら、冷めないうちに召し上がれ。』
だがどれだけ食べても、2人はどんどんと痩せこけていく……。
「おかしい……。これだけ食べているはずなのになんでこんなに痩せていくんだろう……?それに……」
顎に手をやり悩むリアム。
『それに、何?』
「それに……、洗脳は解けてきているはずなのに、何故か心の音は鈍いまま……というか、以前よりももっと嫌な音が聞こえるんだ。」
『どうゆうこと?洗脳は解けてきてるんだよね?』
「うん。洗脳は確かに解けてきている。でも、2人の音はなんて言うか……、心と言うより、身体の奥からギシギシと何かが壊れているような……そんなすごく嫌な音なんだ」
『……そうなんだ。でもこの先どうしていけばいいのかしら』
ティアのお菓子を辞めさせることには成功したものの、次の一手を考えていないリリア達は、これからどうしていけばいいのからさっぱりわからなかった。
そして、その夜……。
リリアとリアムがバロンとカイトの部屋に向かうと、バロンの部屋の中からバロンの咳き込む音が聞こえてきた。
急いで中を覗けば、バロンは口から大量の血を流してうずくまっていた。
『バロン!!どうしたの!?大丈夫!?』
驚いたリリアはすぐにバロンの元に駆け寄った。
「リ、リア……。大、丈夫っ……だよ!これくらい……平、気だから……」
そう言いながら、ゴホゴホッと更に咳き込み、バロンはまた大量の吐血をした。
リアムが急いでテオドールと医者を呼んだ。
リリアはあまりの出来事に泣き出してしまい、部屋から追い出される。
(どうして……どうしてこんなことに……!)
しばらく部屋の外で泣いていれば、処置を終わらせた医者とテオドール、リアムが部屋の中から出てきた。
「一命は取り留めてある……。だが、容態は安定していない」
そう呟くテオドール。
リアムは唇を噛み締め、悔しそうな顔をしている。
「……僕、ティアに会ってくる」
「なんだと!?それがどれだけ危ないことなのかわからないのか?」
「そんなの……わかってる!だけど、このままじゃ、バロンもカイトも……!!」
17/17ページ