染谷くんと両思い
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先生「明日から3日間、期末試験を行う。
午前中だけだからって、
遊ばずにちゃんと勉強するように」
勇次郎「…一緒に勉強する?」
「え?いいの?」
勇次郎「まぁ、テスト期間は
テストに集中するようにって
マネージャーにも言われてるし」
「ありがとうっ!」
勇次郎「今日は、僕の家で勉強する?」
「え、いいの?
なんかすごく行きづらいんだけど」
勇次郎「あぁ、今日は父さんはいないから大丈夫。
母さんはいるけど、別に嫌がるような人じゃないし」
「…そっかぁ、じゃあお邪魔しようかなっ」
放課後ー
私と勇次郎くんは
一緒に勇次郎くんの家に向かう
「ねぇねぇ、なんかお菓子とか
買ってったほうがいいよね?」
緊張する私に
「別にそんなに気負わなくても大丈夫だよ」
と笑う勇次郎くん
勇次郎「でも、そんなに気になるなら
一緒に買いにいこっか」
「うん!お母さんは何好きかなぁ?」
勇次郎「うーん、母さんはケーキとか
好きなんじゃないかな?」
「そっかぁ、じゃあ、駅前のケーキ屋さんに
すっごい美味しいケーキがあるから買いに行こっ」
勇次郎「うん。」
ー駅前のケーキ屋ー
「わぁ、かわいいケーキがたくさん♡
お母さんと、弟くんと、お父さんと
あと勇次郎くん…はたくさん食べるでしょ…」
どれにしようと迷う私
迷いに迷って
「決めた!」
と言うと、
勇次郎「お会計は僕が出すよ」
と財布を出す
「え、だめだよ!
それじゃあ、私からの贈り物にならないもん」
勇次郎「そう?別に一緒じゃない?」
「全然違う!絶対払う!」
と折れない私に
勇次郎「そっか、ありがとう」
と折れる勇次郎くん
「うぅ、、緊張する…」
勇次郎「ねぇ、そんなこと言ってたら
テスト勉強できないよ。
ただでさえ、
買い物してて遅くなっちゃったんだから」
「そうだよね、、」
勇次郎「じゃあ、行くよ」
勇次郎「ただ今戻りました」
「お邪魔します!」
勇次郎の母「勇次郎おかえりなさい。
あら、珍しい、お友達かしら?」
勇次郎「うん、姫野ミリアちゃん、
一緒にテスト勉強しようと思って」
勇次郎の母「あら、そうなの。
ミリアちゃん、いらっしゃい。」
「はじめまして、姫野ミリアです。
急にお邪魔してしまってすみません。
あの、勇次郎くんから
勇次郎くんのお母様は
ケーキがお好きだと伺ったので
もし良かったら皆さんで召し上がってください」
とさっき買ってきたケーキを渡す
勇次郎の母「あら、ご丁寧にありがとう。
あら、私どこかで…」
勇次郎「あぁ、ミリアちゃんは
アイドルやってるから知ってるんじゃないかな」
勇次郎の母「あら、そうなの。
どおりでこんなに可愛いのね
ミリアちゃん、どうぞゆっくりしていってね」
「ありがとうございます」
勇次郎の母に挨拶をしたあと
長い長い廊下を歩いていると
反対側から誰かがやってきた
勇次郎「光一郎…」
光一郎「…珍しい。
あんたにも家に連れてくるような人がいるなんて」
「あ、こんにちは。
勇次郎くんの弟くんの光一郎くんだよね
わたし、姫野ミリアって言います。
よろしくね♡」
ニコっと笑ってみれば
顔を真っ赤にする光一郎くん
光一郎「ま、まさか、本当に
姫野ミリアちゃん!?」
「…?うん、そうだよ!
もしかして私のこと知ってくれてるの?」
光一郎「え、えっと…まぁ、少しだけ」
勇次郎「ふーん。少しだけね…」
勇次郎(部屋にミリアちゃんの
等身大ポスターまで貼ってるくせに)
「少しだけでも嬉しいよっ!
光一郎くんは歌舞伎の舞台に立ってるんだよね
あ、そうだ!今度見に行ってもいいかな?」
光一郎「え、ほんとに??
ま、まぁ、別に来てくれてもいいけど」
「ありがとう♡」
勇次郎「じゃあ、ミリアちゃん
そろそろ行こっか」
「うんっ。じゃあ、またね光一郎くんっ」
と、バイバイをすると
光一郎くんも照れながら手を振り返してくれた
「なんか光一郎くんって可愛いね」
勇次郎「そうかな?
それより、早くテスト勉強始めるよ」
「あ、そうだね!お願いします」
あれからぶっ通しで3時間…
「頭パンクしそう…」
勇次郎「もうこんな時間だし、
そろそろ送ってくよ」
「ありがとう」
勇次郎「じゃあ、母さんに言ってくるから
支度しといて」
「うん!」
(…あれ?なかなか帰ってこないな)
勇次郎「遅くなってごめんね。
なんか母さんがどうしても
夜ご飯を一緒に食べていってほしい
みたいなんだけど…いいかな?」
「え!むしろいいのかな…」
勇次郎「うん。
母さん言い出したら聞かないから」
勇次郎くんは少し呆れたような
だけど少し嬉しそうな顔で笑った
「じゃあ、せっかくだし
ご一緒させてもらおうかな」
勇次郎「ありがとう、母さん喜ぶよ」
しばらくして
勇次郎くんの母が呼びに来てくれた
勇次郎の母「ミリアちゃん、
無理を言って引き止めちゃってごめんなさいね。
たくさん作ったからいっぱい食べてね」
「ありがとうございます!
いただきます♡」
光一郎・勇次郎「いただきます」
目の前には豪華な和食が広がっている
まずは肉じゃがを一口食べる
「美味しい♡すっごく美味しいです
勇次郎くんも光一郎くんもいつも
こんな美味しいお料理食べてるなんて羨ましい」
勇次郎の母「ふふふ、ありがとう。
それにしても、勇次郎に
こんなに可愛いお友達がいるなんてびっくりしたわ」
「かわいいだなんて、嬉しいです♡」
勇次郎の母「勇次郎から女の子の話を聞いたのなんて
中学生の時以来で…あら?
たしか、あの時の子の名前も
姫野ミリアちゃんじゃなかったかしら?」
勇次郎「母さん!余分なことは言わなくていいから」
少し焦ったような勇次郎くん
「そうなんですか?
実は私たち同じ中学校だったんです。
でも勇次郎くんが私のこと
話してくれてたなんて嬉しいです。ふふ」
勇次郎の母「あらそうだったのね。
そういえば、私アイドルとかって全然知らなくて
どうしてミリアちゃんのことだけ
知ってるか考えたんだけ…」
光一郎「……ぶっ。か、かあさん!!」
突然、光一郎くんがむせる
そんな様子を見て
何故か楽しそうな勇次郎くん
「光一郎くん、大丈夫?」
光一郎「だ、大丈夫!」
勇次郎の母「もう、光一郎ったら。
大好きなミリアちゃんの前だからって
きっと緊張してるのね」
ふふ、と笑う勇次郎の母と
ぷっ、と笑っている勇次郎くん
「…え?光一郎くん私のファンだったの!?」
光一郎「い、いや、たまたま
ポスターを貰ったから貼ってあるだけで、、」
勇次郎の母「あらあら、ミリアちゃんのCD
プレミアもぜ〜んぶ持ってるのに?」
「え、光一郎くん本当に??」
光一郎「…ま、まぁね」
「えー、すっごく嬉しい♡
あとでポスターにサイン描いちゃうっ」
勇次郎の母「あら、良かったわね。
光一郎がアイドルにはまるなんて初めてでね
最初は珍しいと思うだけだったんだけど
ミリアちゃんのCDや雑誌が出るたびに
お店屋さんに買いに行って
ミリアちゃんの出るテレビも
全部録画してたから
きっとよっぽどミリアちゃんに
惹かれたのね、きっと。」
「えー、すっごい嬉しい♡
光一郎くん、最初から言ってくれたら良かったのに」
少しほっぺを膨らませながら拗ねてみると
真っ赤になりながら照れている光一郎くん
勇次郎「でも、まさか光一郎が
芸事以外に興味を持つなんて意外だな」
勇次郎の母「何を言ってるのよ。
勇次郎だって、
女の子の話をするのだって珍しいのに
まさか女の子を連れてくるだなんてびっくりよ」
勇次郎「そうかな?」
勇次郎の母「そうよ。
勇次郎も光一郎もいい年頃なのに
今まで全然浮いた話もなくて
お母さん心配してたんだから。」
勇次郎・光一郎「母さん!」
もう黙ってくれと言わんばかりの2人に
楽しそうな勇次郎の母
勇次郎の母「ミリアちゃんなら
勇次郎でも、光一郎が相手でも
いつでもうちに嫁いで来てくれていいわよ」
勇次郎・光一郎「母さん!!!」
赤くなる2人
「ふふ、ありがとうございます♡」
楽しい時間はあっという間に終わり
気づけばもう夜の9時
勇次郎の母「ミリアちゃん、今日はありがとう。
またいつでもいらしてね」
「いえ、こちらこそ
美味しいお料理と楽しいお話
ありがとうございました♡
私、1人暮らしなので、久しぶりに
誰かと一緒に食卓を囲めて嬉しかったです」
勇次郎の母「あら、そうなの?
じゃあ、またいつでも食べに来ていいのよ♡
花嫁修行としてお料理教えてあげるわ」
「え、ほんとですか??
それすっごく嬉しいです♡ふふ」
勇次郎「母さん、もう遅いんだから
これ以上引き止めないで」
と呆れる勇次郎くん
勇次郎の母「あら、ごめんなさい。
じゃあ勇次郎、気をつけて送ってあげてね」
勇次郎「うん。じゃあ、行ってくる」
「お邪魔しました!光一郎くん、おやすみ」
光一郎(ミリアちゃんに、
お、おやすみって言ってもらえるなんて…)
光一郎「お、おやすみ」
勇次郎(あんなに嬉しそうな光一郎初めて見るな…)
「勇次郎くんのお母さん、面白い人だね」
勇次郎「そうかな?
でもなんかすごく気に入られたみたいだね」
「そうかなぁ?嬉しい♡
でもまさか光一郎くんが私のファンだったなんて!
勇次郎は知ってたの??」
勇次郎「まぁね。部屋に等身大のポスター
貼ってあるくらいだからね」
「そうなんだ!
あ、そういえばサインするの忘れちゃったな。
今度新しくCD出るから
サインしてプレゼントしよっかな」
勇次郎「うん。光一郎の場合
観賞用と保管用で2つあげたら喜ぶと思うよ」
「そっか、じゃあそうする♡」
ウキウキと話していた矢先
ふと現実に戻り落ち込む
「…でも
こんな身近にファンの子がいるからこそ
やっぱり私達の関係って
バレちゃダメなんだよね…」
勇次郎「うん。そうだね、バレてしまったら
きっとたくさんの人を傷つけてしまうよね」
「…そうだよね。」
勇次郎「うん。ミリアちゃんは
僕と付き合ったこと後悔してる?」
「ううん。ファンの子たちは大好きだし、
ファンの子を傷つけたくはないけど
私は勇次郎君と一緒にいたい。
だから、勇次郎君と付き合ってても
ファンの子たちを喜ばせれるような
アイドルになりたい」
勇次郎「そうだね。」
勇次郎は嬉しそうに、笑った
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