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(イブ side)
俺には最近気になっている人がいる。
それは隣のクラスの女子。
みんなから(名前)と呼ばれている女の子。
気になり始めたきっかけは
俺がちょうど中庭を歩いていた時のこと。
ちょうど男子から告白されていた(名前)。
このタイミングで通るのは
気まずいなと悩んだ結果
近くにあったベンチで少しだけ待つことにした。
ここならちょうど木の影になってバレないだろう…
男子「あの、俺と付き合ってくれないかな?」
(名前)「……ごめんね。私、ずっと好きな人がいるんだ。だから高橋くんとは付き合えない」
男子「そっか……。そいつとは仲良いの?」
(名前)「全然。たぶん私の名前も知らないくらいだよ!
でも、ずっと好きなんだぁ〜…。
あ、でも高橋くんの気持ちすっごく嬉しいよ!
こんな私のこと好きになってくれてありがとう♡」
男子「俺のほうこそありがとう。
(名前)もがんばれよな!」
「ありがとう、高橋くん!」
顔は見えなかったがそんな話声が聞こえてきた。
(そろそろいいか……)
そう思って立ち上がった。
男子「じゃあ、またな!」
「うん、ばいばーーい!」
そちらに向かって歩き出せば
(名前)と呼ばれた子は
その男子に大きく手を振っていた
まだ俺がいることには気づかない(名前)
「がんばれかぁ……。ほんと、私も頑張らなきゃなぁ〜」
そんな独り言を呟き、(名前)は帰ろうとしたのか
俺のいる方向に向きを変えた
そしてそこで俺に気づいたらしい。
「あ…!ご、ごめんなさい。道塞いでたよね!?」
イブ「いや、大丈夫」
そうテンパる姿がなんだか少し面白かった。
さっきの対応といい、
きっといい子なんだろう……。
だが、それだけ
その時はただそう思っただけだった。
ー次の日ー
学校に着いて隣のクラスの前を通ると
なんだか少しざわざわと揉めているのが聞こえた
ほんの少しの興味で、中を覗けば
昨日(名前)と呼ばれた女の子が黒板の前に立って
黒板を眺めていた。
そして、その隣には
高橋「ごめん!」
と謝る男子……
黒板を見れば、大きく相合傘が書かれ
その下には高橋と(名前)と書かれている
(高校にもなってこんなことやる奴らがいるのか……)
そう若干引いていれば
(名前)は
「なんで人の好きって気持ち
からかうようなことするの?
私は高橋くんが私の事好きって言ってくれて
嬉しかったよ?」
そう堂々と言い切った。
高橋「あ、ありがとう!ごめん、俺のせいで」
「別に高橋くんのせいじゃないし!
私、人の好きって気持ち、からかう人とか大嫌い!」
そう言えば、黒板にそれを書いたであろう男子は
「ごめん……」
と謝っていた。
(へぇ〜。面白いな)
そう思った。
それからと言うもの、ふとした時に
(名前)のことを目で追ってしまう自分がいた。
メグ「イブ、最近気になる子でもいるの〜?」
イブ「え?なんでだ?」
メグは、こうゆうことにはかなりめざとい。
人の少しの変化に気づいてくるんだよな……
そう思っていれば
ちょうど廊下を歩く(名前)を見つけた
メグ「……へぇ〜。イブでも女の子に興味持つんだぁ〜」
イブ「おいおい…。それ、どう言う意味だ?」
メグ「いや、べっつに〜。ってか、あれ隣のクラスの(名前)ちゃんじゃん〜」
イブ「知ってるのか?」
メグ「いや、知ってるも何も……、この学校1モテるって言われてる学校のマドンナだよ?」
イブ「へぇ〜。そうなのか」
メグ「でも、なんか好きな子いるみたいでさぁ〜
誰が告白してもずっと誰とも付き合ってないらしいよ〜?」
イブ「あぁ…。そう言えばそんなこと言ってたな…」
メグ「ってかイブ、
(名前)ちゃんと話したことあったんだ〜!」
イブ「いや、たまたま告白されていたところを目撃しただけだ」
メグ「あぁ〜!
なんか1週間に1回は告白されてるらしいからね」
イブ「へぇ〜。それよりメグはなんでそんなに
(名前)のこと詳しいんだ?」
メグ「え?もしかして妬いてる?♪
僕、実は(名前)ちゃんの連絡先知ってるんだよね〜♪」
イブ「……そう、なのか?」
メグ「うん♪(名前)ちゃん可愛いから
連絡先めちゃくちゃ頼み込んで聞いたんだけどさ、
好きな人いるからってガード堅くてさ〜。
だからさすがに僕諦めたんだよね〜
今は(名前)ちゃんの恋、応援中〜♪」
イブ「そうなのか……」
(そんなに好きな人がいるのか……)
それじゃあ、
まだまともに話したこともない俺には
見込み薄だな……。
そうは思ったものの
隣のクラスを通るたび、
なんだかんだ目で追ってしまう自分がいる……
イブ「はぁ〜…」
ダイ「なんか最近イブ、ボーッとしてんじゃね?」
メグ「あっはは〜!もしかして、恋の病〜??♪」
ユイ「ええ!イブが恋とかすんの!?誰、誰!??」
リオ「ユイ、少しうるさいぞ。」
ユイ「だってさ〜、イブの好きな人とか
めっちゃ気になんじゃん!♪」
リオ「まぁ、確かに気にはなるな」
ダイ「……で、誰なんだよ?」
イブ「いや…。別に好きなわけでは……」
メグ「2組の(名前)ちゃんだよ〜ん♪」
イブ「おい、メグ!」
メグ「いいじゃ〜ん、別に♪
隠す必要なんてないでしょ?」
イブ「はぁ〜…。」
ユイ「え、もしかして2組の(名前)ちゃんって
学校のマドンナって言われてる子?」
メグ「お、さっすがユイ〜!
後輩のくせによく知ってるじゃ〜ん♪」
ユイ「いや、めちゃめちゃ有名人じゃん!
1年にもファンクラブあるんだぜ?」
メグ「わぁ〜。そんなに人気あるんだぁ〜。」
ダイ「へぇ〜。
……で、イブはそいつといい感じなのか?」
イブ「いや、ろくに会話をしたこともないな」
ユイ「ええ!?そうなの!?」
メグ「……あ!いい事思いついた〜♪」
ダイ「……なんだよ、いい事って」
メグ「それは、しばらくの間、お楽しみ〜♪」
そして、それから一週間後。
メグがどうしてもカラオケに行きたいと言い出し
久しぶりにみんなでカラオケに行くことになった
部屋に入り、各々自由に過ごしていれば
トントンーー
女子「やっほ〜、メグくん!」
とゾロゾロと部屋の中に入ってくる女の子たち……
イブ「メグ……、どういうことだ?」
メグ「え?たまにはいいかなって思って♪」
悪びれるわけでもないメグに
半ば呆れている俺とダイとリオ。
ユイはと言えば
ユイ「いぇーい、女の子とカラオケ〜♪」
と嬉しそうだ。
入って来たのは女子4人組。
「カナだよ〜」
「ミサでーす」
「リナ!」
「ミキだよ〜!」
正直、誰が誰だかわからない……
メグ「みんなよろしく〜♪」
ミキ「あと1人はちょっと遅れてるみたい」
メグ「了解〜♪」
そういうと各々、自由に盛り上がる。
なんだかんだ楽しそうにしているメンバーたちを見ると
まぁ、たまにはこんな日もあっていいかと思えてきた。
ドリンクバーに飲み物を取りに行こうと席を立った時
ちょうどドアが開き
(名前)「みんな、遅れてごめ〜んっ!!」
と(名前)が入って来た。
俺の顔を見つめ慌てる(名前)。
(名前)「あ、ご、ごめんなさい!部屋間違えちゃったみたい!」
そう言って出て行こうとする(名前)を
ミキ「ここであってるよ〜♪」
と引き止める(名前)の友達。
イブ(……え?どういうことだ?)
一瞬理解が出来なかったが、
ドヤ顔のメグを見つめ、
すぐにこれが仕組まれたことだと気がついた
イブ「ちょうど飲み物を取りに行くところだが、何か持ってくるか?」
そう聞けば
(名前)「え?あ、申し訳ないので、私も行きます!」
そう言って着いてきた(名前)。
そして何故かそのまま
2人でドリンクバーに向かうことになった。
イブ「俺の名前はイブだ。よろしく」
(名前)「わ、私は(名前)です!よろしくお願いします…!」
イブ「なんで敬語なんだ?同い年だろ?」
(名前)「え?あ、そうだよね、ごめん!
ところで、今日って……」
イブ((名前)も何も聞かされず連れて来られただけなのか……?)
イブ「(名前)も何も聞いてなかったのか?」
と言えば、顔を赤く染め、口をぽかーんと開けている(名前)。
イブ「……どうかしたか?」
(名前)「……あ!ごめん、名前呼ばれたからちょっとびっくりして」
イブ「あ…。すまない」
(……つい癖で呼び捨てにしてしまった)
(名前)「あ、全然大丈夫!むしろ、呼び捨てのほうが嬉しい!」
そう言って目線を逸らす(名前)。
(……可愛いな)
(名前)「えっと…、イブくんも知らなかったの?」
イブ「え?」
(名前)「今日私たちが来ること」
イブ「あぁ…。カラオケに着いて知ったよ。
メグに仕組まれていたらしい」
そう言って苦笑いを溢せば
(名前)は
(名前)「そっか…。」
と呟いた。
イブ「選んだか?」
(名前)「あ、もう少しかかるから、先に戻ってていいよ?」
イブ「いや、別に急いでないから大丈夫だ。」
(名前)「ありがとう」
そしてドリンクを持って部屋に戻った……
(名前)「え!??」
イブ「……誰もいない」
(名前)「……どうゆうこと?」
イブ(はぁ〜。これは、あからさま過ぎるだろ)
イブ「なんだか悪いな…。ちょっとメグに電話してみる」
そう言って電話をかけるものの電話は通じない
それは(名前)も同じだったようで……
(名前)「えっと……、どうしよう……?」
イブ(急に知らない男と2人きりにされても、可哀想だろう。それに(名前)には好きな人いるんだから、余計困るよな……)
イブ「すまないな。せっかく来たばかりなのに……」
(名前)「え?いや、全然大丈夫だよ?」
イブ「……帰るか?」
(名前)「え?…あ……、どうしよう……」
イブ「(名前)の好きな方にしてくれ」
(名前)「……じゃあ、もう少し居てもいいかな?」
イブ「あぁ。じゃあ、とりあえずここで、みんなから連絡が来るのを待つとするか」
(名前)「うん」
(……とは言ったものの、
初対面でカラオケに2人はなんだか気まずいな)
イブ「……何か歌うか?」
(名前)「え?……あ〜。イブくんが歌って?」
イブ「え?」
(名前)「……だめ?」
イブ「いや、だめではないが…」
そう言われてしまえば断るわけにもいかず…
何故か歌を歌うことになってしまった
曲は、無難にFT4の曲。
「WELCOME TO SICKSだぁ!」
そう言って喜ぶ(名前)。
歌い終われば、キラキラとした瞳で
こっちを見てくる(名前)
(名前)「イブくん、めちゃくちゃ歌うま過ぎる!
本当に本当にかっこいい!!」
イブ「ありがとう」
何故か1人テンションが上がっている(名前)は
さっきのよそよそしい態度はどこに行ったのか
まるで遊んで欲しい子猫のように
まん丸の瞳で、これも歌って!とリクエストをしてくる
イブ「……え?」
それはあまりの豹変ぶりに出た言葉だった。
だが
(名前)「あ、ごめん。図々しかったよね」
そう勘違いして、ショボンとしてしまった。
イブ「いや、それはいいんだが。
たださっきまでと全然違ったから……」
(名前)「あ、ごめんね。
わたし……ずっとイブくんのファンで……」
そう自分で言って、照れる(名前)。
イブ「……え?俺の?」
(名前)「うん!イブくんの作る曲が好きで……
それでずっと見てたら曲だけじゃなくて……
どんどんイブくんのこと好きになってて……
……って!待って!
ごめん!初めて会ったのに告白とか
迷惑だったよね……?」
イブ「……じゃあ、ずっと好きだった人って」
(名前)「……イブくんのこと。
……って、なんで私に好きな人いるの知ってるの!?」
イブ「あぁ…、それは……」
(名前)「あ!もしかして、高橋くんに告白されてたとこ見てた!?」
イブ「あぁ。」
(名前)「もしかして……、独り言言ってたのも聞こえてた……?」
イブ「そうだな」
(名前)「わぁ〜…、恥ずかし過ぎる。」
イブ「俺も、ずっと気になってたんだ」
(名前)「……?」
イブ「(名前)のこと。好きだ」
(名前)「………」
フリーズしている(名前)。
イブ「……?俺の彼女になってくれないか……?」
そう言えば、何も言わずに顔を隠す(名前)。
イブ(……え?)
イブ「……返事はくれないのか?」
(名前)「え…!本当に、私に言ってる??」
イブ「あぁ。」
(名前)「どうしよう!……け、」
イブ「け?」
(名前)「け…、結婚してくださいっ!」
イブ「……は、ははは!いきなりだな」
(名前)「あ、違う!彼女にしてください!」
イブ「あぁ。じゃあ、俺のことも彼氏にしてくれるか?」
(名前)「もちろんです!……好きです。」
そう言って目線を逸らす(名前)が可愛くて
ぽんぽんと頭を撫でれば
(名前)は顔を真っ赤にした。
(名前)「ど、どうしよう!」
イブ「どうした?」
(名前)「みんなに報告しなきゃ!
たぶん私のためにこうやって機会作ってくれたんだと思う」
イブ(あぁ…。最初から両思いだとわかっていたから
こんなに強引だったのか)
イブ「いや、それは俺の方も同じだ。」
(名前)「でも、本当メグくんのおかげ!」
イブ「メグ?」
(名前)「うん。ずっとメグくんに相談してたんだ」
イブ「……へぇ〜。メグに、ねぇ〜。」
(名前)「うん…?」
イブ「(名前)、1つ約束してくれ。
これからは何かあったときメグじゃなくて
俺に相談してくれ」
(名前)「……え?わかった!」
後日談。
イブ「メグはいつから知ってたんだ?」
メグ「なんのこと〜?」
イブ「(名前)の好きな人が俺だったこと」
メグ「あ〜…、最初から?」
イブ「へぇ〜。そうか…。
もし俺が(名前)の事を好きじゃないと言えば
そのまま相談を受けるふりをして狙っていたわけだ……」
メグ「え??あ〜……。
ま、まぁ、もう終わった事だし〜?
それに、僕ちゃんと協力したでしょ〜??」
イブ「まぁ、確かにな。それには感謝する」
メグ「いいよ〜ん♪」
イブ「だが、これからは(名前)への連絡は控えてくれ」
メグ「え〜?いいじゃん♪」
イブ「だめだ」
メグ「え〜?僕せっかくキューピッドになったのに〜……」
メグ「……それにしても、イブって結構ヤキモチ妬きなんだね♪」
イブ「……。」
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(イブ side)
俺には最近気になっている人がいる。
それは隣のクラスの女子。
みんなから(名前)と呼ばれている女の子。
気になり始めたきっかけは
俺がちょうど中庭を歩いていた時のこと。
ちょうど男子から告白されていた(名前)。
このタイミングで通るのは
気まずいなと悩んだ結果
近くにあったベンチで少しだけ待つことにした。
ここならちょうど木の影になってバレないだろう…
男子「あの、俺と付き合ってくれないかな?」
(名前)「……ごめんね。私、ずっと好きな人がいるんだ。だから高橋くんとは付き合えない」
男子「そっか……。そいつとは仲良いの?」
(名前)「全然。たぶん私の名前も知らないくらいだよ!
でも、ずっと好きなんだぁ〜…。
あ、でも高橋くんの気持ちすっごく嬉しいよ!
こんな私のこと好きになってくれてありがとう♡」
男子「俺のほうこそありがとう。
(名前)もがんばれよな!」
「ありがとう、高橋くん!」
顔は見えなかったがそんな話声が聞こえてきた。
(そろそろいいか……)
そう思って立ち上がった。
男子「じゃあ、またな!」
「うん、ばいばーーい!」
そちらに向かって歩き出せば
(名前)と呼ばれた子は
その男子に大きく手を振っていた
まだ俺がいることには気づかない(名前)
「がんばれかぁ……。ほんと、私も頑張らなきゃなぁ〜」
そんな独り言を呟き、(名前)は帰ろうとしたのか
俺のいる方向に向きを変えた
そしてそこで俺に気づいたらしい。
「あ…!ご、ごめんなさい。道塞いでたよね!?」
イブ「いや、大丈夫」
そうテンパる姿がなんだか少し面白かった。
さっきの対応といい、
きっといい子なんだろう……。
だが、それだけ
その時はただそう思っただけだった。
ー次の日ー
学校に着いて隣のクラスの前を通ると
なんだか少しざわざわと揉めているのが聞こえた
ほんの少しの興味で、中を覗けば
昨日(名前)と呼ばれた女の子が黒板の前に立って
黒板を眺めていた。
そして、その隣には
高橋「ごめん!」
と謝る男子……
黒板を見れば、大きく相合傘が書かれ
その下には高橋と(名前)と書かれている
(高校にもなってこんなことやる奴らがいるのか……)
そう若干引いていれば
(名前)は
「なんで人の好きって気持ち
からかうようなことするの?
私は高橋くんが私の事好きって言ってくれて
嬉しかったよ?」
そう堂々と言い切った。
高橋「あ、ありがとう!ごめん、俺のせいで」
「別に高橋くんのせいじゃないし!
私、人の好きって気持ち、からかう人とか大嫌い!」
そう言えば、黒板にそれを書いたであろう男子は
「ごめん……」
と謝っていた。
(へぇ〜。面白いな)
そう思った。
それからと言うもの、ふとした時に
(名前)のことを目で追ってしまう自分がいた。
メグ「イブ、最近気になる子でもいるの〜?」
イブ「え?なんでだ?」
メグは、こうゆうことにはかなりめざとい。
人の少しの変化に気づいてくるんだよな……
そう思っていれば
ちょうど廊下を歩く(名前)を見つけた
メグ「……へぇ〜。イブでも女の子に興味持つんだぁ〜」
イブ「おいおい…。それ、どう言う意味だ?」
メグ「いや、べっつに〜。ってか、あれ隣のクラスの(名前)ちゃんじゃん〜」
イブ「知ってるのか?」
メグ「いや、知ってるも何も……、この学校1モテるって言われてる学校のマドンナだよ?」
イブ「へぇ〜。そうなのか」
メグ「でも、なんか好きな子いるみたいでさぁ〜
誰が告白してもずっと誰とも付き合ってないらしいよ〜?」
イブ「あぁ…。そう言えばそんなこと言ってたな…」
メグ「ってかイブ、
(名前)ちゃんと話したことあったんだ〜!」
イブ「いや、たまたま告白されていたところを目撃しただけだ」
メグ「あぁ〜!
なんか1週間に1回は告白されてるらしいからね」
イブ「へぇ〜。それよりメグはなんでそんなに
(名前)のこと詳しいんだ?」
メグ「え?もしかして妬いてる?♪
僕、実は(名前)ちゃんの連絡先知ってるんだよね〜♪」
イブ「……そう、なのか?」
メグ「うん♪(名前)ちゃん可愛いから
連絡先めちゃくちゃ頼み込んで聞いたんだけどさ、
好きな人いるからってガード堅くてさ〜。
だからさすがに僕諦めたんだよね〜
今は(名前)ちゃんの恋、応援中〜♪」
イブ「そうなのか……」
(そんなに好きな人がいるのか……)
それじゃあ、
まだまともに話したこともない俺には
見込み薄だな……。
そうは思ったものの
隣のクラスを通るたび、
なんだかんだ目で追ってしまう自分がいる……
イブ「はぁ〜…」
ダイ「なんか最近イブ、ボーッとしてんじゃね?」
メグ「あっはは〜!もしかして、恋の病〜??♪」
ユイ「ええ!イブが恋とかすんの!?誰、誰!??」
リオ「ユイ、少しうるさいぞ。」
ユイ「だってさ〜、イブの好きな人とか
めっちゃ気になんじゃん!♪」
リオ「まぁ、確かに気にはなるな」
ダイ「……で、誰なんだよ?」
イブ「いや…。別に好きなわけでは……」
メグ「2組の(名前)ちゃんだよ〜ん♪」
イブ「おい、メグ!」
メグ「いいじゃ〜ん、別に♪
隠す必要なんてないでしょ?」
イブ「はぁ〜…。」
ユイ「え、もしかして2組の(名前)ちゃんって
学校のマドンナって言われてる子?」
メグ「お、さっすがユイ〜!
後輩のくせによく知ってるじゃ〜ん♪」
ユイ「いや、めちゃめちゃ有名人じゃん!
1年にもファンクラブあるんだぜ?」
メグ「わぁ〜。そんなに人気あるんだぁ〜。」
ダイ「へぇ〜。
……で、イブはそいつといい感じなのか?」
イブ「いや、ろくに会話をしたこともないな」
ユイ「ええ!?そうなの!?」
メグ「……あ!いい事思いついた〜♪」
ダイ「……なんだよ、いい事って」
メグ「それは、しばらくの間、お楽しみ〜♪」
そして、それから一週間後。
メグがどうしてもカラオケに行きたいと言い出し
久しぶりにみんなでカラオケに行くことになった
部屋に入り、各々自由に過ごしていれば
トントンーー
女子「やっほ〜、メグくん!」
とゾロゾロと部屋の中に入ってくる女の子たち……
イブ「メグ……、どういうことだ?」
メグ「え?たまにはいいかなって思って♪」
悪びれるわけでもないメグに
半ば呆れている俺とダイとリオ。
ユイはと言えば
ユイ「いぇーい、女の子とカラオケ〜♪」
と嬉しそうだ。
入って来たのは女子4人組。
「カナだよ〜」
「ミサでーす」
「リナ!」
「ミキだよ〜!」
正直、誰が誰だかわからない……
メグ「みんなよろしく〜♪」
ミキ「あと1人はちょっと遅れてるみたい」
メグ「了解〜♪」
そういうと各々、自由に盛り上がる。
なんだかんだ楽しそうにしているメンバーたちを見ると
まぁ、たまにはこんな日もあっていいかと思えてきた。
ドリンクバーに飲み物を取りに行こうと席を立った時
ちょうどドアが開き
(名前)「みんな、遅れてごめ〜んっ!!」
と(名前)が入って来た。
俺の顔を見つめ慌てる(名前)。
(名前)「あ、ご、ごめんなさい!部屋間違えちゃったみたい!」
そう言って出て行こうとする(名前)を
ミキ「ここであってるよ〜♪」
と引き止める(名前)の友達。
イブ(……え?どういうことだ?)
一瞬理解が出来なかったが、
ドヤ顔のメグを見つめ、
すぐにこれが仕組まれたことだと気がついた
イブ「ちょうど飲み物を取りに行くところだが、何か持ってくるか?」
そう聞けば
(名前)「え?あ、申し訳ないので、私も行きます!」
そう言って着いてきた(名前)。
そして何故かそのまま
2人でドリンクバーに向かうことになった。
イブ「俺の名前はイブだ。よろしく」
(名前)「わ、私は(名前)です!よろしくお願いします…!」
イブ「なんで敬語なんだ?同い年だろ?」
(名前)「え?あ、そうだよね、ごめん!
ところで、今日って……」
イブ((名前)も何も聞かされず連れて来られただけなのか……?)
イブ「(名前)も何も聞いてなかったのか?」
と言えば、顔を赤く染め、口をぽかーんと開けている(名前)。
イブ「……どうかしたか?」
(名前)「……あ!ごめん、名前呼ばれたからちょっとびっくりして」
イブ「あ…。すまない」
(……つい癖で呼び捨てにしてしまった)
(名前)「あ、全然大丈夫!むしろ、呼び捨てのほうが嬉しい!」
そう言って目線を逸らす(名前)。
(……可愛いな)
(名前)「えっと…、イブくんも知らなかったの?」
イブ「え?」
(名前)「今日私たちが来ること」
イブ「あぁ…。カラオケに着いて知ったよ。
メグに仕組まれていたらしい」
そう言って苦笑いを溢せば
(名前)は
(名前)「そっか…。」
と呟いた。
イブ「選んだか?」
(名前)「あ、もう少しかかるから、先に戻ってていいよ?」
イブ「いや、別に急いでないから大丈夫だ。」
(名前)「ありがとう」
そしてドリンクを持って部屋に戻った……
(名前)「え!??」
イブ「……誰もいない」
(名前)「……どうゆうこと?」
イブ(はぁ〜。これは、あからさま過ぎるだろ)
イブ「なんだか悪いな…。ちょっとメグに電話してみる」
そう言って電話をかけるものの電話は通じない
それは(名前)も同じだったようで……
(名前)「えっと……、どうしよう……?」
イブ(急に知らない男と2人きりにされても、可哀想だろう。それに(名前)には好きな人いるんだから、余計困るよな……)
イブ「すまないな。せっかく来たばかりなのに……」
(名前)「え?いや、全然大丈夫だよ?」
イブ「……帰るか?」
(名前)「え?…あ……、どうしよう……」
イブ「(名前)の好きな方にしてくれ」
(名前)「……じゃあ、もう少し居てもいいかな?」
イブ「あぁ。じゃあ、とりあえずここで、みんなから連絡が来るのを待つとするか」
(名前)「うん」
(……とは言ったものの、
初対面でカラオケに2人はなんだか気まずいな)
イブ「……何か歌うか?」
(名前)「え?……あ〜。イブくんが歌って?」
イブ「え?」
(名前)「……だめ?」
イブ「いや、だめではないが…」
そう言われてしまえば断るわけにもいかず…
何故か歌を歌うことになってしまった
曲は、無難にFT4の曲。
「WELCOME TO SICKSだぁ!」
そう言って喜ぶ(名前)。
歌い終われば、キラキラとした瞳で
こっちを見てくる(名前)
(名前)「イブくん、めちゃくちゃ歌うま過ぎる!
本当に本当にかっこいい!!」
イブ「ありがとう」
何故か1人テンションが上がっている(名前)は
さっきのよそよそしい態度はどこに行ったのか
まるで遊んで欲しい子猫のように
まん丸の瞳で、これも歌って!とリクエストをしてくる
イブ「……え?」
それはあまりの豹変ぶりに出た言葉だった。
だが
(名前)「あ、ごめん。図々しかったよね」
そう勘違いして、ショボンとしてしまった。
イブ「いや、それはいいんだが。
たださっきまでと全然違ったから……」
(名前)「あ、ごめんね。
わたし……ずっとイブくんのファンで……」
そう自分で言って、照れる(名前)。
イブ「……え?俺の?」
(名前)「うん!イブくんの作る曲が好きで……
それでずっと見てたら曲だけじゃなくて……
どんどんイブくんのこと好きになってて……
……って!待って!
ごめん!初めて会ったのに告白とか
迷惑だったよね……?」
イブ「……じゃあ、ずっと好きだった人って」
(名前)「……イブくんのこと。
……って、なんで私に好きな人いるの知ってるの!?」
イブ「あぁ…、それは……」
(名前)「あ!もしかして、高橋くんに告白されてたとこ見てた!?」
イブ「あぁ。」
(名前)「もしかして……、独り言言ってたのも聞こえてた……?」
イブ「そうだな」
(名前)「わぁ〜…、恥ずかし過ぎる。」
イブ「俺も、ずっと気になってたんだ」
(名前)「……?」
イブ「(名前)のこと。好きだ」
(名前)「………」
フリーズしている(名前)。
イブ「……?俺の彼女になってくれないか……?」
そう言えば、何も言わずに顔を隠す(名前)。
イブ(……え?)
イブ「……返事はくれないのか?」
(名前)「え…!本当に、私に言ってる??」
イブ「あぁ。」
(名前)「どうしよう!……け、」
イブ「け?」
(名前)「け…、結婚してくださいっ!」
イブ「……は、ははは!いきなりだな」
(名前)「あ、違う!彼女にしてください!」
イブ「あぁ。じゃあ、俺のことも彼氏にしてくれるか?」
(名前)「もちろんです!……好きです。」
そう言って目線を逸らす(名前)が可愛くて
ぽんぽんと頭を撫でれば
(名前)は顔を真っ赤にした。
(名前)「ど、どうしよう!」
イブ「どうした?」
(名前)「みんなに報告しなきゃ!
たぶん私のためにこうやって機会作ってくれたんだと思う」
イブ(あぁ…。最初から両思いだとわかっていたから
こんなに強引だったのか)
イブ「いや、それは俺の方も同じだ。」
(名前)「でも、本当メグくんのおかげ!」
イブ「メグ?」
(名前)「うん。ずっとメグくんに相談してたんだ」
イブ「……へぇ〜。メグに、ねぇ〜。」
(名前)「うん…?」
イブ「(名前)、1つ約束してくれ。
これからは何かあったときメグじゃなくて
俺に相談してくれ」
(名前)「……え?わかった!」
後日談。
イブ「メグはいつから知ってたんだ?」
メグ「なんのこと〜?」
イブ「(名前)の好きな人が俺だったこと」
メグ「あ〜…、最初から?」
イブ「へぇ〜。そうか…。
もし俺が(名前)の事を好きじゃないと言えば
そのまま相談を受けるふりをして狙っていたわけだ……」
メグ「え??あ〜……。
ま、まぁ、もう終わった事だし〜?
それに、僕ちゃんと協力したでしょ〜??」
イブ「まぁ、確かにな。それには感謝する」
メグ「いいよ〜ん♪」
イブ「だが、これからは(名前)への連絡は控えてくれ」
メグ「え〜?いいじゃん♪」
イブ「だめだ」
メグ「え〜?僕せっかくキューピッドになったのに〜……」
メグ「……それにしても、イブって結構ヤキモチ妬きなんだね♪」
イブ「……。」
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