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次の日、教室に入ると
机に突っ伏して寝ている星空くんを見つけた



（星空くん、また寝てる〜…。可愛いなぁ…。）





実はこの前、

サッカー部の先輩にキスされた事件の日から

星空くんが気になっている私…。







「星空くん〜、また寝てるの〜？？」



星空「あ、（名前）ちゃん、おはよ〜」


眠そうな目を擦りながら
わたしの方を向いてくれる星空くん




「眠そうだね〜。朝練？？」



星空「朝練もそうなんだけど、
昨日バイトのあと課題やってたら
寝るの遅くなっちゃって…」




「そうなんだぁ。大変だね…。お疲れ様」




と星空くんの頭を撫でれば


星空くんは嬉しそうに目を瞑る






星空「どうしよ〜。更に眠気が〜…」



「あ、ごめんごめん。笑」




実は自分でも、
結構いい雰囲気なんじゃないかって思っているんだけど…





（うーん…。告白…してみようかな…。）







「星空くん…、今日放課後って空いてる？？」





星空「今日？あー…そういえば
他のクラスの女の子に呼ばれてるんだよね、
そのあとなら大丈夫だけど…」



「そっかぁ！じゃあ、また今度にしよっかな♪
急ぎじゃないし♪」




（呼び出しって告白かなぁ…。）




星空「ごめんね？」



と星空くんは申し訳なさそうに謝った










そして放課後、

ちょうど体育館裏を通った時

星空くんが告白をされている姿を見てしまった。







女の子「わたし…星空くんのことが好きなんだ！
付き合ってくれないかな？」


星空「ごめん…好きな人がいるんだ…。」








女の子「好きな人って……(名前)ちゃん？」


星空「……違うよ。」












「え…。」



（星空くん…
わたしと同じ気持ちだと思ってたのに……）






涙が止まらなかった。

気づけばあてもなく走り出していた私。







「…違うよ。」

と言った星空の言葉が頭の中をループする。






泣きながら走っていれば
いつのまにか教室にたどり着いていた









カバンを取ろうと教室に入ると

そこには残っていた勇次郎くんが

泣いている私を見て、驚いた顔をした









勇次郎「…どうしたの？」



「……。」



何も言わずに顔を背ければ




ちょうどそこに、
星空くんがカバンを取りに帰ってきた








焦る私…。



そんな状況を見てなんとなく察したのか






勇次郎くんが泣いている私をを抱きしめ

星空から隠してくれた…








勇次郎の胸で涙を隠す私…











星空はカバンをとると急ぎ足で教室を出ていってしまった



私はしばらくの間勇次郎くんに抱きしめていた。





「勇次郎くん…ごめん、ありがとう…」


と無理矢理、笑顔を見せれば
少し顔を歪めた勇次郎くん




勇次郎「無理して笑わなくていいよ。」



「あ…ごめん。」



勇次郎「ねぇ、そんなに辛いなら
僕が忘れさせてあげようか……？」


と私にキスをする勇次郎くん







辞めてと言おうとした唇を

まるで宝物に触れるように

優しくキスをする勇次郎くんに



自分の中の弱い心が揺れる…。









（もう全部忘れたいよ…。

こんなにも胸が苦しいの…。

引きちぎられそうなの…。






勇次郎くんなら…

忘れさせてくれる……？）







そして何度もキスを繰り返す2人…。







勇次郎「僕なら(名前)を悲しませたりしないよ？」









「……ありがとう。」


と悲しそうに涙を流す(名前)









勇次郎「でも…無理にとは言わないから。
(名前)の気持ちの区切りが着くまで、待っててあげる」




と(名前)に優しい笑顔を見せる勇次郎。








だが彼女を抱きしめる表情は少し悲しげだった







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