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ー勇次郎sideー
今日はMVの撮影
姫野ミリアちゃんとの共演を聞いた時は
本当にびっくりした
(あの社長…、今日まで隠してやがったな)
はぁ…ため息が出る。
嬉しいような、恥ずかしいような
でも今日は愛蔵も一緒だから
複雑な気持ちも入り混じる。
「おはようございまーす!」
現場入ってすぐに目に入った君は
真っ赤なドレスに纏われて
世界で1番綺麗だと思った…
「ミリアちゃん、おはよう。
今日はよろしくね」
「おはよう。こちらこそ、2人ともよろしくね」
少し緊張した様子の君を
可愛いと思ってしまうのは
アイドルとしてダメなのだろうか…
撮影は順調に進んで
あと残るはラストシーンのみ
まずは愛蔵の番だ
監督のスタートとともに
愛蔵がミリアちゃんを抱きかかえた
いわゆるお姫様抱っこ
顔をこれでもかと真っ赤にするミリアちゃんに
僕はなんだかものすごい苛立ちを感じた
(…チッ!?…なんなの、あの顔。
…あれじゃあ、まるで愛蔵のこと好きみたいじゃん)
苛立ちがおさまらないまま
僕の番になった
まだ顔の火照りが引かない彼女の目の前に立つと
僕はなんだか思い切り意地悪をしてみたくなった
監督のスタートとともに
僕はあえて彼女の耳元で囁いた
「…ねぇ、妬いちゃうよ」
さっきの愛蔵とのシーンとは
比べ物にならないほど
真っ赤になった彼女の顔を見て
僕はもっと悪戯したくなった
可愛い彼女の唇を
僕の指でちょん、と触れてみれば
案の定、彼女は真っ赤な顔のまま
目を丸くして驚いた
(…ふっ。可愛すぎ)
「カット!!」
監督の声と共に、
床にへたり込んだミリアちゃん
監督は、これなら
大ヒット間違いなしと大喜び!
「大丈夫?」
と彼女に話しかければ
「ぜんぜん。大丈夫じゃない」
と拗ねられた。
それを見て、なんで愛おしいんだろうと
思ってしまう僕ーーー