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ー勇次郎 sideー
社長に言われてしょうがなく
桜丘高校に入学することになった
正直、高校とか青春とかどうでも良かった
ただ僕は舞台に上がれれば、それでいいーー
校門を入ってからずっと歓声がなりやまない
教室に着いて自分の席に座れば
すぐにジュリエッタ達が周りを取り囲んだ
「勇次郎と同じクラスなんて超嬉しい♡♡」
「勇次郎ー♡サインちょうだーいっ」
「僕も嬉しいよ。順番にサインするからね」
正直めんどくさい。
でも舞台に立てるのは
もちろんファンの子あってのことだ
だから下手に扱うわけにはいけない。
コツコツー…
あ、隣の席の子かな?
「あ、隣の席の子が困ってるよ」
と言うと、何故か女子たちが騒ぎ出した。
(何だー…??)
その子の顔を見てすぐにわかった。
姫野ミリア
中学の頃からアイドルを始めて
今や高校生アイドルとして超人気のカリスマだ
そしてー……
僕の初恋の人でもあった。
(何故、彼女がここに…?
まさか、同じ高校、そして同じクラスとは…)
「あ…、ありがとう!」
少しはにかむ顔が昔と変わらなくて
可愛いと思った。
キーンコーンカーンコーン…
やっと取り囲んでいた女子達が帰っていく
「さっきはごめんね、僕のファンの子がー。
えっと……ミリアちゃんだよね??」
「全然大丈夫だよっ。そうだよ。
久しぶりだね、勇次郎くん。」
そっと微笑む君が可愛くて、
また君に逢えたことが嬉しくて
僕は緩む頬を止められなかった。
「ミリアちゃん、元気だった?
転校しちゃったよね?」
「うん、元気だったよ。
勇次郎くんはアイドルになったんだね!」
「良かった…!」
ずっと心配していた。
彼女が元気でいるか。
「えっ…?」
少しびっくりしたような顔の彼女に
自分の言動を振り返る
…あ。少し余分なことを言ったかな。
僕たちはただのクラスメイトで
心配するような関係ではなかったから
「あ、あぁ、ううん、なんでもない。
えっと… ミリアちゃ…」
先生「まずは1人ずつ自己紹介をしてくれー」
先生の言葉に開いた口を塞がれる
僕は…彼女に何を言おうとしていたんだろう。
正直、久しぶりに会えた嬉しさと
もっと話したいと急かしている僕の心に
自分自身、1番驚いた