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ー勇次郎sideー
レッスンが終わって
お母さんから光一郎が倒れたと連絡が来た
すぐにミリアちゃんに連絡をして
急いで家に向かった
『了解だよっ!忙しいのにごめんね、
また忙しくないとき時間空けてくれたら嬉しいな』
彼女からすぐに了解の連絡が来た。
せっかく、彼女と話せるチャンスだったのに…
『ほんとに、ごめんね。また連絡するね』
ミリアちゃんとの連絡はそこで終わった
家に駆け付けると
光一郎は過労で倒れたらしい。
数日安静にしていれば治るそうだ
安心したらすぐに君に会いたくなって、
まだ間に合うかも!と全力で走り出した
ミリアちゃんのアパートにつく
ーピーンポーンーーー。
「はーい。」
とドアを開ける君。
「急に、ごめん、でもどうしても会いたくて…」
走ってきたから汗だくだ
そんな僕を見て
「大丈夫?今、タオル持ってくるね」
とタオルを取りに行く君。
ふと玄関先の靴を見て嫌な胸騒ぎがした
「誰かいるの?」
といぶかしげに問う
「あ、あぁ。今ちょうど沙良くんが…」
その名前を聞いて、一瞬で血の気が引いた
「………そっか。」
なんだ、僕のいる場所は
もうすでに無かったのか…
「お邪魔しちゃったみたいなら、僕帰るよ」
と、出来るだけ平然を装った
「え、?待って!行かないで!」
と涙ぐむ彼女に、
これ以上僕を苦しめないでくれと
叫んでしまいそうだった。
そこにリビングから搭上沙良が出てきた
「薬ありがと。じゃあ、ボクもう行くから」
と彼女の頭をポンポンと撫でた
帰り際、あいつは僕に
「今日は譲ってやるけど
次ミリアちゃんを傷つけたら
その時は僕がミリアちゃんをもらうから」
と、ボソッとつぶやいて帰って行った
(なんだよ、アイツ…)
「今タオル持ってくるから
リビングで待ってて」
と彼女は僕を招き入れた
リビングのテーブルの上には
コップと頭痛薬のゴミが置かれていた
僕はリビングのカーペットの上に座り
彼女の持ってきたタオルとジュースを手に取る
「…急に、ごめん。」
「私こそ、びっくりさせちゃってごめんね。
…勇次郎くんが来れなくなって
沙良くんが家まで送ってくれたんだけど、
急に頭が痛いって言うから
うちに上がって少し休んでもらってたの」
「そっか…。僕もごめん。
レッスンが終わって、お母さんから
光一郎が倒れたと連絡が来て
急いで駆けつけたんだけど
過労だったみたいで休めば治るみたい。
安心したらミリアちゃんに会いたくなって
気づけば走ってここまで来てた」
「そうだったんだね。大変だったね。
わざわざ走って会いにきてくれてありがとう。
わたしも今日どうしても話しがしたかったんだ」
「うん。…僕も君の話を聞きに来たんだ。」
「うん。
まずは、この前せっかく告白してくれたのに
急に泣き出してしまってごめんなさい。
勇次郎くんが私のこと昔から好きだった
って言ってくれてすごくすごく嬉しかった!
でも、私も勇次郎くんもアイドルで
この先どうしたらいいのかもわからないし
沙良くんのこともあって、
色々どうしたらいいのか
わからなくなっちゃって…
急に泣き出しちゃって
勇次郎くんのこと傷つけちゃったんじゃないかって
考え出したらどんどん涙が止まらなくなって…」
ミリアちゃんは、
僕の顔を真っ直ぐ見て
一言一言噛み締めるように話していった
「そうだったんだ、僕のせいで
泣かせてしまったと思ってたから
正直な話を聞かせてくれて嬉しいよ」
「うん、。
それでね、1番大事な話なんだけど…」
少し焦らすような、恥ずかしそうな彼女
(なんだろう、大事な話って…)
「ええとね、私
何回も勇次郎くんの事傷つけて
悲しい顔させちゃった…。
さっきも沙良くんを家に呼んじゃって
真剣に告白してくれた勇次郎くんに
変な勘違いまでさせちゃったし…。
でもさっき勇次郎くんが帰るって言った時
すごく胸が苦しくて、、
勇次郎くんだけには誤解して欲しくないって思った。
他の人になんて言われても何て思われても
全然気にならないのに、
勇次郎くんだけには嫌われたくなくて、、
ええっと…だから…
」
えーっと…この感じは…
もしかして脈あり?
つい、にやけそうになる口元を引き締めて
彼女の言葉を待つ
「わたし、勇次郎くんのことが
………すき」
小さすぎて聞き取れないくらいの声
本当は聞こえてるけど
でももう一回言ってほしくて…
「え?」
と聞き直す
「だから、、、好きなの!!!」
今度は、
はっきり大きな声で
少しヤケになってる君が
世界で1番愛らしくて
「もう一回言って」
と意地悪したくなる
「もう言わない」
真っ赤になって拗ねる君。
そんな君を見て
さっきまでの胸のモヤモヤも、息苦しさも
どこかに飛んでいってしまったみたいだ
そっと彼女を抱きしめて、
耳元にキスをする
「僕はミリアちゃんのこと愛してる」
耳まで真っ赤になった彼女は
世界で1番可愛いお姫様だ