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勇次郎が取り巻き達に声をかける
「あ、隣の席の子が困ってるよ。」
そういうと、取り巻きの女子達は
ごめんといいながら場所をあけてくれた
「あ…!ありがとう」
(勇次郎くん!!!)
正直、驚きを隠せなかった。
だって私の初恋の相手だったから。
(なんで勇次郎くんが、桜丘高校に…?)
キーンコーンカーンコーン…
「おい、そこの女子達、もう時間だ。急いで教室に戻れー。」
「はぁーい」
先生の一声で、勇次郎の周りを
取り囲んでいた女子たちは
急いで教室に帰って行った。
少し圧倒されていると
隣の席の勇次郎くんが話しかけてきた
「さっきはごめんね、僕のファンの子がー。
えっと……ミリアちゃんだよね??」
「全然大丈夫だよっ。そうだよ。
久しぶりだね、勇次郎くん」
そっと微笑むと、勇次郎くんも微笑んでくれた。
「ミリアちゃん、元気だった?
転校しちゃったよね?」
「うん、元気だったよ。
勇次郎くんはアイドルになったんだね!」
「良かった…。」
「えっ…?」
「あ、あぁ、ううん。なんでもない。
えっと、ミリアちゃ…」
何か話そうとした勇次郎くんの声は
そのあとの先生の声に塞がれてしまった
(何て言おうとしてたんだろう。)
先生「まずは1人ずつ自己紹介をしてくれー」
愛蔵「柴崎愛蔵でーすっ!よろしくなっ」
キャーーっ♡愛蔵かわいいーっ
と女子たちから歓声が上がる
ひより「涼海ひよりです!
よろしくお願いします!」
パチパチ…とまばらな拍手が聞こえる。
勇次郎「染谷勇次郎です。
みんな1年間一緒に楽しもうねっ!」
キャー♡勇次郎ーーっ♡と
またもや大きな歓声が湧いた
そして私の番。
ミリア「姫野ミリアです。
よろしくお願いします」
とにっこり笑えば
キャーかわいい♡と女子と男子が騒ぎ出した
休み時間のたびに囲まれる、
勇次郎くんと愛蔵くん
さすが Lip ×Lip 。
同じアイドルとしてその対応に頭が下がる
授業の鐘とともに帰っていく
女子たちを見送ってから
そっと声をかける
「勇次郎くん、すごいねっ」
「え…?」
少し驚いた顔で見つめられる
「なんか対応がプロだなって思って」
「あぁ。やっぱりファンがいてくれるから
こそのアイドルだからね。」
と笑う勇次郎くん。
「ほんと、そういうとこ尊敬するなぁ。」
「えっ」
と言って目を丸くした
勇次郎くんの顔は少し紅くなっていた
そんな彼を見て、
思ったことをそのままいってしまう自分に
少し恥ずかしくなった