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ーミリアsideー
日曜日。
今日は愛蔵くんとデートの日
今日は
白のワンピースに、
お気に入りのリュックサック
髪の毛は下ろしてストレート
昨日とはまた違った雰囲気にしてみた
(そういえば私、愛蔵くんのこと全然知らないな…
今日少しでも仲良くなれたらいいなっ!)
今日は駅前で愛蔵くんと待ち合わせ。
少し早めに着いたはずなのに
愛蔵くんはもう待ってくれていた
「おはよう!ミリアちゃん。
今日はよろしくね」
笑顔が爽やかな愛蔵くん。
なんか…勇次郎くんとは違う緊張感
まだお互いにあんまり知らないからかな…?
「愛蔵くん、おはよう!こちらこそよろしくねっ」
今日も、昨日と同じカメラマンさんに挨拶して
デートが始まる
「俺…今日どこ行こうかすごく考えて
全然いい案出なかったからさ
ミリアちゃんって何が好きなんだろって
すごい考えて、
そういえばいつも猫のキーホルダー付けてるし
この前も学校帰りにミリアちゃんが
野良猫に餌あげてるの見て
猫好きなのかなって思ったんだけど…」
(愛蔵くん、デートとかはじめてで
よくわからないのにたくさん考えてくれたんだ!)
「そんな一生懸命考えてくれて、すっごい嬉しい!
わたし、猫だいすきだよっ!」
そっか!と安心した顔の愛蔵くんが
なんだか子犬みたいで可愛くみえた
「じゃあ、この近くに
おすすめの猫カフェがあるから行ってみない?」
「いくいくっ!」
愛蔵くんがわざわざ私のことを
知ろうとしてくれてたの
なんか嬉しいなぁ。
「愛蔵くんも猫好きなの?」
「うん、まぁね。なんか猫の自由な姿見てると
俺もこんな自由に生きていいのかなって思えるじゃん」
と笑う愛蔵くん
アイドルスマイルが眩しい
お店に着くと可愛い猫ちゃん達が
わたしたちを出迎えてくれた
「かわいい〜♡」
あまりの可愛さについ口元が緩む
ふわふわ〜♡♡♡と感動する私を見て
微笑む愛蔵くん
見られてた…なんか恥ずかしい
愛蔵くんが座ると
猫ちゃんたちが
一斉に愛蔵くんのところに集合した
驚く私に、
「こっちおいで」
と手を差し伸べる愛蔵くん
人間の女の子だけじゃなくて
猫まで手懐けるとは…
アイドルってすごい!
「愛蔵くんすごい人気だねっ!」
と、羨ましそうに言えば
「俺、ここよく来るからね」
「いや、よく来てたとしても
普通はこんなに好かれないよ!」
そうかなぁと笑う愛蔵くんが
なんだかちょっと嬉しそうで
私も心がほっこりした
「ほら、これがペルシャのリリィ。
めっちゃふわふわなの。こいつ」
愛蔵くんの膝の上に抱かれた
リリィちゃんを撫でながら
「ほんとだぁ。ふわふわだねぇ〜」
と、ふと愛蔵くんの顔を見上げると
愛蔵くんの顔が思ったより近くて
急に恥ずかしくなった
照れて赤くなった私と
もっと赤くなってる愛蔵くん
私よりももっと照れてる愛蔵くんに
なんだか笑ってしまった
ひとしきり猫ちゃんと戯れて
カフェでご飯を食べて
幸せな時間を過ごした
(あ…このキーホルダー可愛い)
ふと、カフェに売っていた
猫のキーホルダーに目がいく
すると、愛蔵くんが
「すみませーん、
これの白と黒ひとつずつください」
「えっ、」
驚くわたしに
「せっかく来たお土産、2人でつけよう」
とニカッと笑う
(…なんか愛蔵くんって王子様みたいだなぁ)
「これさ、白はさっきのリリィで
黒はリリィの恋人のルキを表してるんだって
だからミリアちゃんは白で、俺は黒ね」
と白のキーホルダーを渡す愛蔵くん
「…えっ!?」
(なんかそれって…、それを2人でつけようって…)
「なんかカップルみたい…」
と照れて赤くなる私に
そんな私を見て
自分の言った事の意味に気づいて
照れる愛蔵くん。
少し赤くなった顔で、愛蔵くんは
「もう一つ行きたいとこあるんだけど」
と、別の場所に連れて行ってくれた
丘の上を登ると
そこには夜景の広がるスポットだった
あたりはもう真っ暗なのに
ドームのライトでこの場所は明るい
「ここ俺のお気に入りの場所。
ほんとはみんなには秘密なんだけど…
ミリアちゃんにはなんか知ってほしくて」
「え?」
少し照れる愛蔵くんに、私まで赤くなる
「実は、この場所勇次郎も知ってるんだ…」
「そうなんだ!ふたりの大切な場所なのに
教えてくれてありがとう」
「たまにここで練習したりするんだ。
なんかドームのライトがステージに上がってるみたいだろ?」
「うん!キラキラですっごい素敵!」
ニコっと笑えば
愛蔵くんもニカッと笑いかけてくれる
ひゅーーん………バン!!
ドームのライトが消え、
夜空に花火が咲く
「わぁ!きれい」
「うん。ほんと綺麗だよな。
今度はさ、浴衣で花火大会とか行けたらいいよな」
さりげなく、次回の約束をする彼に
またデートしたいって思ってくれてるのかな?
と嬉しくなる
「うん。約束だよ?」
「あぁ、約束。勇次郎には秘密な」
「…なんで?」
「うるさいから」
と笑う愛蔵くんに少しときめいたのは秘密。
「遅くなってごめんな。家まで送る」
「ありがとう」
一日はあっという間だったけど
今日一日で愛蔵くんのこと
たくさん知れてよかった
愛蔵くんにとって大切な場所を
2つも教えてもらって
きっと愛蔵くんも少しは私と
仲良くしてもいいって思ってくれてるんだよね…??
自意識過剰かな??
うん。でも約束もしたし!
家に着いて、
愛蔵くんとカメラマンさんに挨拶して
やっと、緊張だらけの2日間が終わった…。
キュンキュンし過ぎて
心がもたないよ…
はぁ…。
楽しかったけど疲れたぁ〜
おやすみなさい