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ー勇次郎 sideー
月曜日、
MVの撮影ぶりにミリアちゃんに会える
学校に着くと
机の上に両手で頬杖をついている
ミリアちゃんを見つけた
しばらく遠くから眺めていると
なにか悩んでいるのか
神妙な顔で何度もため息をついている
「ミリアちゃん、どうしたの?」
そんな彼女をほっておけず、声をかける
すると…
「…ひぃ!」
まるで怯えたかのように
ひぃ!っと声が上がった
「ひぃって…失礼だなぁ」
僕の顔を見てなぜだか怯えたことも、
僕の知らないところで
悩んでいるの姿にも
イライラしてしまい
つい皮肉を言ってしまう。
(…はぁ。ため息をつきたいのは僕の方だ…)
「お、おはよう。勇次郎くん」
僕が席に着くとあっという間に
ファンの子たちに囲まれた
いつものようにジュリエッタ達と話をしていると
ミリアちゃんの席の前に
クラスの男子が立った
「あ、あのさ姫野…!!」
「え?」
(…何だ。あいつ)
「きょ、今日の放課後って空いてる?」
少し照れながら話す男子
下心があるのがすぐにわかる
(くそっ、放課後だと…?)
「…え、えーっと……。なんで?」
「い、や。ちょっと話したいことがあって…」
(………これは、もしかして告白か?)
内心焦る気持ちを抑えつつ、平常心を保つ
「あー、そうなんだぁ…。少しなら大丈夫だよー。」
(……はぁ。
クラスの男子だからって軽々しく着いていくなよ。)
「あ、ありがと!じゃあ、あとで!!」
男子はそういうと
にやけた顔で嬉しそうに走っていった
そんな姿にイライラがおさまらないまま
ミリアちゃんのほうを睨む
「………え?」
一瞬、ミリアちゃんの
キョトンとした顔で目が合うと
すぐにそらした
(……イライラが止まらない。
でもアイドルとしてこんな顔を誰かに見せるわけにもいかない…。)
僕はすぐに
いつものアイドルスマイルを貼り付け
ファンの子と話し始めた
胸の気持ちを秘めたままー
(なんだったんだ、、?)