Ⅲ 魔界の扉編
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✴︎68✴︎狙撃手-sniper-
海藤や未来、蔵馬の言葉で一歩踏み出す勇気が持てた御手洗。
その頃、自転車で桑原を乗せた軽トラックに並走していた幽助は。
「お前、もうオレから逃げられないぜ」
「何ぃ…!?」
バイクにまたがり後方から追って来た刃霧により、行く手を阻まれていた。
「死紋十字斑。お前がどこへ逃げようとオレはその的をはずさない」
いつの間にか、幽助には両腕、心臓、腹部の四か所にダーツの的のような紋章が浮かび上がっていた。
刃霧が念をこめた四つの小石が、真っ直ぐに幽助の身体の的へと向かっていく。
「くっ」
「お見事。常に緊張して周囲に注意することだ」
全ての小石を素早くキャッチした幽助に、涼しい顔で刃霧が告げる。
「もうお前は寝ることさえ許されない。まあもっとも、穴は今日中、遅くとも明日には開くがな」
「なっ…」
残された時間は長くない。
刃霧の口から出た衝撃の台詞に、幽助はたじろぐ。
「あ!待ちやがれ!」
幽助が叫ぶも、刃霧は轟音をとどろかせバイクでどこかへ去っていった。
(どこだ!?どこから狙ってきやがる)
先ほどいた峠沿いの道路から、小脇の森に移動した幽助が周囲を警戒する。
そんな彼に大量の小石が飛んでくるが、パンチで全て粉々にしてしまう。
「出て来い!こんな攻撃はきかねえぞ!」
どこかで様子を伺っているであろう刃霧に呼びかけるも、現れたのは彼ではなく。
「あれは…何てとんでもねえもんを飛ばしやがる」
飛んできたのは無数の包丁。
まさかの刃物による攻撃を仕掛けてきた刃霧に、幽助は舌を巻く。
「くそったれ…ショットガン!」
一発でもくらったら致命的。ショットガンで包丁を粉砕した幽助だが、二発しくじった。
「くっ」
幽助が避けても、彼の身体めがけ軌道修正して向かってくる包丁。間一髪、逃した二本を指先で受け止める。
(あいつ…持久戦を狙ってきてやがるな?)
こうして攻撃を繰り返し、自分の疲れとミスを待つつもりなのだろうと幽助は読む。
(くっそ…ムカツクぜ)
真っ向から攻撃してこない相手が、こんなに厄介だと幽助は知らなかった。
苛立ちを募らせる幽助は、道路にこちらへ走ってくるタンクローリーを見つける。
「乗せてもらって一旦家に戻るか」
ところが、ある不可解な点に気づく。
―運転手がいない。
「マジかよくそったれー!!!」
信じたくないが、アレも刃霧の弾だ。
どうやら刃霧は、持久戦どころか一気に勝負をつけるつもりらしい。
どでかいタンクローリーに追いかけられ、幽助は森の中をひたすら走り駆け巡る。
(石油満タンのタンクローリーじゃ霊丸ぶっ放すわけにもいかねーし…!)
彼に残された選択肢は“逃げる”だけ。
しかし、刃霧はそれすら許さない。
「ヤロー…そこまでするかよ」
遠くの峠から拳銃でこちらを狙う刃霧の姿に、幽助は冷や汗を流す。
拳銃の照準は、石油の入ったタンクに違いない。
「バイバイ」
死にゆく敵に別れを告げて、躊躇なくひかれた引き金。
刃霧の放った弾は石油タンクに命中し、大きな爆発音と共に一帯の森はむせ返るような煙と炎に包まれる。
しかし、勝利を確信していた刃霧の背中を何者かが剣で貫いた。
ぼんやりとした視界に幽助は倒れていく刃霧の姿をとらえる。
「飛影か…?」
首根っこを掴み自分を爆発から救い出してくれたのは、少し懐かしい対面となった彼だった。
「死ぬのは少し早いぜ。面白いものが見られるのはこれからだ。見ろ。もうすぐ地獄のフタが開く」
麓を見渡せば、ちょうど入魔洞窟の上空を凶来雲が覆う不吉な光景が広がっていた。
「サンキュー飛影。ったく、えらくやりづらい連中だったぜ」
苛立ちと悔しさから、幽助が地面に拳を叩きつける。
「四の五の言ってる場合じゃねえ急がねえと」
「急ぐ?何を急ぐんだ?」
「決まってんだろ、未来と桑原を取り戻す!んで奴らをぶっ倒す!飛影がいない間に二人が奴らに誘拐されちまったんだよ!」
飛び出そうとした幽助の首元に、飛影の剣が鋭く光る。
「そんなザマで奴らを倒せるか?これでお前は今日二回死んでいる」
「なんだとコラ」
自分を挑発する飛影の言動に、ふつふつと怒りが沸く幽助。
「本当に殺すか」
睨みつけてくる幽助を、冷たく殺意のこもった視線で見据え、飛影が妖力を放出する。
「くたばれ」
「飛影てめェ!」
負けじと幽助が霊力を放出し、二人の拳がぶつかり合う。
本気と本気、強烈なパンチの応酬。
激しい肉弾音が十分間ほど辺りに響いた後、二人はどちらともなく距離をとり、互いに息を整える。
「ふっ…くくく…」
突然低く笑い始めた飛影に、幽助は疑問符を浮かべる。
「安心したぜ。霊力そのものが弱ってるわけじゃなさそうだ」
ペロッと飛影が腕から流れる血を舐めとって、幽助も気づく。
「あー!てめぇオレを試しやがったな!」
「久々に全力で暴れた気分はどうだ?さっきまでのお前は欲求不満がツラ中に広がってたぜ」
なじる幽助の言葉は無視し、続ける飛影。
「連中はお前の力を抑え自分たちの能力を最大限に生かす戦法をとってきている。湯が沸いたような脳ミソで何度戦っても同じようにはめられるぞ」
先走りがちな自分に、頭を冷やして戦えと飛影は言っているのだと幽助は悟る。
今回の事件を通して幻海に何度も幽助が言われてきたことだった。未来にも似たようなことを一度だけ言われたことがある。
「何がおかしい」
「まさかオメーにそんなこと言われると思ってねーもんよ、けけけけ」
意外な彼からの助言に幽助はひとしきり笑うと、晴れやかな顔で告げる。
「飛影、サンキュな。かなりスッキリしたぜ」
飛影らしく、そして一番自分に有効なやり方だったと幽助は思う。
(飛影…ありがとな)
もう一度、胸の中で繰り返した。
「…よし!とにかく未来と桑原を取り戻さねーとな。一旦蔵馬と合流するか」
「未来なら無事だ。今は蔵馬に預けてきている」
思わぬ飛影の返答に、幽助は目を見開いた。
「もしかして飛影…誘拐された未来を探して助け出してたのか!?」
「邪眼の力でな」
正確に言えば助けに行ったものの未来と共に囚われの身となってしまったのだが、罰が悪くあえて言及しなかった飛影。
「かーっ!ナイスだぜ飛影!!」
「やめろ」
よっしゃ!とガッツポーズをとった幽助はその勢いで飛影の肩をくむ。
飛影は誘拐された未来を助けに行っていた。
刃霧に殺されそうになった自分を助けに来てくれた。
“オレたちがヤバい状況になった時、あいつは絶対来る!”
四次元屋敷で未来に告げた通りだったと、幽助は嬉しくなる。
「今未来は蔵馬と一緒にいるって言ったな」
「ああ。蔵馬といれば安全だろ」
飛影は蔵馬の強さに絶対の信頼を置いている。
だから一分の不安もなく未来を預けることができた。
蔵馬も未来が好きだと知った直後なら、恋敵である彼に彼女を任せることに躊躇したかもしれない。
だが、飛影は気づいたのだ。
他人は関係ない。
自分が、ただ彼女を想っていればいいと。
自分の気持ちさえブレなければいいのだと。
飛影は幽助の応戦に行く選択をした。ならば、あの状況で未来を守る最善の策は自分ではなく蔵馬のそばにいさせることだっただろう。
自分のくだらないプライドと嫉妬で彼女を危険に晒したくなかった。
「じゃあ早いとこ蔵馬や未来たちと合流して桑原を取り戻さねーとな。無事だといいんだが…。一緒に来てくれるよな、飛影」
踏み出した幽助に、飛影も並ぶ。
飛影は蔵馬から未来を守る役目を引き継がなければならなかった。それに。
桑原。
顔を合わせばいがみ合う、飛影の口喧嘩相手。
妹の雪菜の前だと態度が急変し、しまりのない面をする相手。
今の関係で満足できない、未来が欲しいのだと、飛影が気づかされた相手。
蔵馬以外に唯一、飛影の未来への気持ちを見破った相手。
四次元屋敷での別れ際、確か自分は彼にめちゃくちゃ怒鳴られたはずだ。
そんな気に食わない相手のはずなのに、あのつぶれ顔が見られなくなるのは…なぜか、もっと気に入らない。
そう思っている自分がいることに、飛影は眉間に皺を寄せる。
「飛影、どうした?機嫌悪そーな顔して」
あ、それはいつものことかと幽助がおどける。
「大丈夫だろ」
すたすたと歩き続けながら、飛影が呟く。
「奴のしぶとさは異常だからな」
たしかに、と幽助が吹き出した。
奴に会ったら、あっさりと敵に捕まりやがって間抜けめ、とでも言ってやろうか。
何だとォ!?と掴みかかってくる桑原の姿が目に浮かんで、飛影はフ、と口角を上げると瞼を閉じた。
***
電車で蟲寄市まで移動し、入魔洞窟に到着した蔵馬、未来、幻海、海藤、御手洗。
そこへ幽助と飛影も合流し、最終決戦に向けて役者は揃った。
「状況を整理しよう」
まとめ役を買って出たのは、浦飯チームのブレーン・蔵馬。
「幽助たちが刃霧を倒し残る敵は四人となった。敵は桑原くんを捕らえ現在入魔洞窟内にいると考えられる」
暗黒天使(ダークエンジェル)・仙水忍。
門番(ゲートキーパー)・樹。
美食家(グルメ)・巻原定男。
遊熟者(ゲームマスター)・天沼月人。
御手洗から得た情報によると、残る敵はこの四人だ。
「霊界はあと一週間との予測だったが、刃霧によると穴は今日中、遅くとも明日には開くらしい」
蟲寄市にはびこる魔虫の数が格段に増えたことからも、穴が完全に広がりつつあることが窺える。
「穴が開き切る前、そして桑原くんが美食家(グルメ)に食われる前に、早く助け出さなければならない」
「食うってさ、具体的にはどうするんだろ」
「相手の身体ごとまるのみさ」
御手洗の返答に、ひ、と未来は小さく悲鳴を漏らす。
「ボクは一度だけ巻原が食っているのを見たことがある」
「その時に食われていたのは戸愚呂という妖怪じゃないか?」
蔵馬の問いに御手洗が頷き、なぜ巻原が戸愚呂兄の技を使っていたかもこれで合点がいった。
「おーい!皆ー!」
空から降ってきた、場に似合わず明るく元気な声。
「ぼたん!」
「はーい、呼ばれて飛び出てぼたんちゃんでーす!」
櫂から飛び降りたぼたんに、幽助は駆け寄る。
「呼ばれて飛び出てって、別に呼んでねえけど。どうしたんだよぼたん?」
「じゃーん!これから敵地に向かう皆のためにさ、応援の気持ちを込めて霊界でジョルジュ早乙女さんとおにぎり作ったから持ってきたんだよ!」
ぼたんがバスケットを広げると、中にはほかほかの美味しそうなおにぎりが並んでいた。
「わあ、美味しそう!」
「だろ?未来も食べて食べて。敵に誘拐されて大変だったらしいじゃないか。いっぱい食べて元気出しなって!皆もさ、腹が減っては戦はできぬってね!」
ほれほれとぼたんがおにぎりを未来、蔵馬、幽助へと渡していく。
「ぼたん、ありがとう!」
「いただきます」
「朝から何も食ってねーもんな。サンキュー、ぼたん」
続いて幻海や海藤、御手洗にもおにぎりを手渡すぼたん。
最初は遠慮していた御手洗だが、ぼたんに勧められおにぎりに口をつける。
「美味しい…ありがとうございます」
「本当かい!?よかった!」
ぼたんの笑顔、そして温かいおにぎりからも、御手洗は人の優しさ、ぬくもりを感じ取る。
自分が壊そうとしていたものの尊さに改めて気づいて、恐ろしくなって。
与えられた優しさがじわっと心に広がって…。
なんだか、胸が熱くなった。
「ほれ、飛影も」
「いらん」
しかし、飛影だけはぼたんからのおにぎりを受け取らない。
「えー、飛影も美味しいからもらえばいいのに」
「未来…お前、食ってばっかだな」
今朝、天沼と三人で食事をとったのにと、飛影は驚き半分、呆れ半分の目でおにぎりを頬張る未来を見つめる。
「あ、あれは朝ごはん!これは昼ごはん!別に食べ過ぎじゃないもん!」
咀嚼していたおにぎりをごくんと飲み込むと、未来が必死に自身の正当性を主張する。
「おま…優雅に飛影と朝飯なんか食ってたのかよ!?オレと蔵馬は未来が心配で昨日から一睡もしてなかったっていうのによー…」
御手洗が起きるのを待ち夜中起きていた幽助が、ジロリと非難の目を未来に向ける。
「そうだったの!?本当ごめんね…」
幽助と蔵馬の二人に申し訳なく、居た堪れなくなる未来である。
「未来、謝ることないよ。なんで朝ごはん食べて責められなきゃいけないのさ!」
「ま、アジトでそんなことする余裕があったってんなら安心したわ」
理不尽じゃないかと唇を尖らせるぼたんの横で、ニッと幽助が笑う。
「蔵馬、よかったな。未来が何事もなく無事に戻ってきてよ」
「ああ。…幽助、ありがとう」
こそっと隣の蔵馬に囁くと、礼を言われて幽助は拍子抜けする。
「何がだ?」
「分からないならいいんだ」
蔵馬は優しい、けれど本心は隠したような、そんな笑い方をする。
未来が心配だ。
一刻も早く助けに行きたい。
幽助が代わりに全部言葉にしてくれたから、昨夜どうにか自分を保っていられたと蔵馬は思う。
「行く人間をしぼった方がいいね。やみくもに人数を増やしても敵につけこまれる危険の方が大きいからな」
幻海が指名したのは、幽助、蔵馬、飛影の三名。
「それと、御手洗か。洞窟の中の道案内、頼んだよ」
「任せてくれ。あいつを…桑原だけは助けたい」
御手洗が力強く宣言する。その顔は先ほどまでの彼とは見違えて、凛々しく頼もしい。
「気をつけて行ってくるんだよ!」
洞窟へと足を踏み出した幽助、蔵馬、飛影、御手洗の背中に、ぼたんが呼びかける。
「あ、飛影!」
未来が飛影の元に駆け寄り、はい、と一つラップに包まれたおにぎりを差し出した。
「飛影が食べないんだったらさ、このおにぎり桑ちゃんに持って行ってあげてよ。お腹すかせてるだろうから」
「そうだね、それがいいよ!飛影、桑ちゃんに渡しといてやって!」
ぼたんも同意し、飛影は渋々という感じでおにぎりを受け取った。
「じゃあ、幽助、蔵馬、飛影、御手洗くん。気をつけて。桑ちゃんをよろしくね」
神妙な面持ちで、未来が四人の顔を順に見つめ告げる。
「ああ。任せとけ」
幽助が頷いて、四人の姿は暗い洞窟の中へと消えていった。
(皆…死なないで)
彼らの背中が見えなくなるまで、未来は手を組みそう強く祈っていた。
辺りにはぼたん、幻海、海藤、未来が残される。
「こうして残ってるのも落ち着かないし暇だねえ」
「我々も安心はできんぞ。奴らの仲間がまだ外にいて挟み撃ちを狙ってるかもしれないからな」
幻海の発言に、ええ!?と大袈裟にぼたんが慌てふためき、周囲を警戒する。
「たしかに何かしてないと手持無沙汰で落ち着かないね。しりとりでもするかい?」
「苦い記憶が甦るよ。海藤くん、私を“り”攻めにしていじめるんだもん!」
四次元屋敷での禁句(タブー)戦を思い出し、冗談めかしく海藤を責める未来。
「オレは楽しかったよ」
当時も今も未来の反応が面白く、海藤がニヤッと笑みを浮かべて言う。
「私は命懸けのしりとりなんてドッキドキだったけどね…よし、じゃあリベンジだ!しりとりしよう!」
「海藤くんは言葉のスペシャリストなんだろう?お手柔らかにね」
未来とぼたんが腕まくりをして参戦に備える。無意味な行為だが、気合は十分である。
「あ。普通にやるのも面白くないから、南野とやった時と同じルールでやろうか?」
「やめてー!もうあのドキドキ味わいたくない!」
禁句(タブー)の能力を発動しようとする海藤の提案を、未来は全力で拒否する。
「師範もやりましょう!海藤くんかなり強いんですよ~」
(全く…緊張感の欠片もないね)
呆れる幻海だが、自分に笑いかけたその顔とは対照的に、震える彼女の手に気づく。
(…まあ、何かしてないと不安で押しつぶされそうって気持ちは分からないでもないけどね)
笑顔の裏に隠された未来の不安を幻海は見抜いた。
「じゃあ私から、しりとり。次、師範です!」
「…リレー」
だから、彼女の提案にも乗ってやる。
「えくぼ」
「ああ、それならとっておきがあるよ。なんたって自分の名前だからね~。ぼたん!」
「…キミ、四次元屋敷に来なくてよかったね」
は、と自分の犯した致命的なミスに気づき青ざめるぼたん。
「未来」
一巡もせずしりとりが終了した傍ら、幻海が真剣な眼差しで未来を見据える。
「一番近くで見てきたあんたならよく分かってるはずだよ。あいつらがそんなヤワな奴らじゃないってことをね」
「!」
幻海の言葉が、未来の胸を突く。
敵の本拠地に向かった幽助たちが、未来はとても心配で…大きな不安を抱えていた。
けれど、未来はこれまでずっと一番近くで彼らを見てきたのだ。
だから誰よりも知っている。
皆の強さを。皆の絆を。
浦飯チームには桑原がいなくては。
絶対、彼を取り戻してくれる。
穴が開くのを彼らなら阻止してくれる。
そう信じることができる。
「はい!」
今度こそ心から未来が笑うと、幻海も口角をあげる。
(信じよう…皆を)
今一度、洞窟内の大切な仲間たちにエールを送る未来だった。