彼女にプロポーズしてみた
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ざわつく試合会場に、知衣子はいつも結んでいる髪を下ろし目深にキャップをかぶり隠れるように席に着いた。
隣の席の女の子たちが木兎の応援タオルや、日向のデコうちわをもって嬉々として楽しみにしている様子を見て知衣子はため息をついた。
本当は今日、試合を観戦しに行くという予定はなかった。
一週間前、週刊誌熱愛報道を出されて、盛大に木兎に怒りをぶつけ、今に至るからだ。
もちろん怒りをぶつけた理由は相手が自分ではなかったから。
(まあ、どうせこれだけ変装してまぎれてれば、光太郎も分かるわけない……)
そう思って知衣子はほんの少しむなしくなる。
試合が始まれば木兎のビッグプレーが飛び出す度に歓声が地鳴りのように響くのに、自分の周りだけが隔絶された世界な気さえしてくる。
「今日は大活躍でしたね、木兎選手!」
「そりゃ、絶対勝って、どうしても伝えたい事があったんで!」
「伝えたい事?」
MVPになった木兎はヒーローインタビューを受けている。
知衣子もその内容に首をかしげていた。
すると木兎は、す、っと息を吸い込むと
「加藤知衣子さん!!俺の大事な人はお前だけだ!!結婚してくれ!!」
そう叫んで、ウイニングボールを観客席に投げ入れた。
そのボールは弧を描き、正確に確実に、知衣子の腕に落とされる。
(なんで、ここにいるってわかったの……?)
「知衣子!答え!家で聞くから逃げんなよ!?」
(その前に私、無事に帰れるのかな)
そんなことが頭をよぎるが、知衣子はそのボールを絶対に離さないと抱きしめた。
隣の席の女の子たちが木兎の応援タオルや、日向のデコうちわをもって嬉々として楽しみにしている様子を見て知衣子はため息をついた。
本当は今日、試合を観戦しに行くという予定はなかった。
一週間前、週刊誌熱愛報道を出されて、盛大に木兎に怒りをぶつけ、今に至るからだ。
もちろん怒りをぶつけた理由は相手が自分ではなかったから。
(まあ、どうせこれだけ変装してまぎれてれば、光太郎も分かるわけない……)
そう思って知衣子はほんの少しむなしくなる。
試合が始まれば木兎のビッグプレーが飛び出す度に歓声が地鳴りのように響くのに、自分の周りだけが隔絶された世界な気さえしてくる。
「今日は大活躍でしたね、木兎選手!」
「そりゃ、絶対勝って、どうしても伝えたい事があったんで!」
「伝えたい事?」
MVPになった木兎はヒーローインタビューを受けている。
知衣子もその内容に首をかしげていた。
すると木兎は、す、っと息を吸い込むと
「加藤知衣子さん!!俺の大事な人はお前だけだ!!結婚してくれ!!」
そう叫んで、ウイニングボールを観客席に投げ入れた。
そのボールは弧を描き、正確に確実に、知衣子の腕に落とされる。
(なんで、ここにいるってわかったの……?)
「知衣子!答え!家で聞くから逃げんなよ!?」
(その前に私、無事に帰れるのかな)
そんなことが頭をよぎるが、知衣子はそのボールを絶対に離さないと抱きしめた。
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