予測変換が教えてくれる私のキモチ
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「ギュッとしていい?」
座布団に座って、暇つぶしにスマホを眺めていた私がそう訊ねられたときにはもう、後ろからまわってきた長い腕に包まれていた。
さっきまでだらしなく横になってソファを独り占めにしながらテレビを見ていた銀時の覇気のない掠れた声に、身体が甘く痺れる。
「もうしてるじゃん。」
「嬉しいくせに。」
今度は、空気を震わせるような低い笑い声に、耳元がくすぐったくなる。
胸の前にまわっている腕に両手を添えて、銀時に寄りかかるように、大きな胸板に背中を預ければ、私を抱きしめる腕の力だ強くなった。
「はぁ~、・・・・・好き。」
嬉しい言葉が、吐息と共に吐き出されるから、心の声が漏れたみたいに聞こえてしまう。
「なまえの匂い、すげぇ好き。いい匂い。
今すぐお召し上がりさせてほしいくらい。」
「変態。」
引いたフリをして、口を尖らせる。
でも、本当は、胸のトキメキを邪魔してきそうな言葉だって、銀時の『好き』なら、なんだって嬉しい。
それはきっと銀時もお見通しで、だから、甘えるように「なまえだけにね。」なんて言うんだろう。
「今日は甘えたい気分なの?」
クスクスと笑いながら、私も銀時の腕をギュッと強く握る。
「アイツらもいねぇし、たまにはいいだろ?」
「そうだね。」
「なんかさぁ。好きだなぁって、思ってさ。」
「ふふ、ありがとう。私もだよ。」
「抱きしめたいなぁって思わせる小せぇ背中も、デカくはないけど、絶妙なサイズの胸の——。」
「なに?」
「あのその、あれ。抱き心地。抱き心地も、柔らけぇ声も、全部好き。」
普段、銀時は、大切なことはいつも冗談ではぐらかしてばかりで、あんまり気持ちを言葉にしてくれない。
ふたりきりになったのも初めてではない。
でも、〝ふたりきり〟という空間は、大好きな人を独り占めしているみたいで、嬉しくなる。
銀時もそう感じてくれているのだろうか。
「大好き。」
銀時が、私の肩に顔を埋めて、小さく言う。
でも、私の耳元には、とてつもなく大きく聞こえた。
肌寒い風が吹き始めた季節も、じゃれ合う私達の前ではその本領を半分も発揮できない。
きっと、ずっと。
座布団に座って、暇つぶしにスマホを眺めていた私がそう訊ねられたときにはもう、後ろからまわってきた長い腕に包まれていた。
さっきまでだらしなく横になってソファを独り占めにしながらテレビを見ていた銀時の覇気のない掠れた声に、身体が甘く痺れる。
「もうしてるじゃん。」
「嬉しいくせに。」
今度は、空気を震わせるような低い笑い声に、耳元がくすぐったくなる。
胸の前にまわっている腕に両手を添えて、銀時に寄りかかるように、大きな胸板に背中を預ければ、私を抱きしめる腕の力だ強くなった。
「はぁ~、・・・・・好き。」
嬉しい言葉が、吐息と共に吐き出されるから、心の声が漏れたみたいに聞こえてしまう。
「なまえの匂い、すげぇ好き。いい匂い。
今すぐお召し上がりさせてほしいくらい。」
「変態。」
引いたフリをして、口を尖らせる。
でも、本当は、胸のトキメキを邪魔してきそうな言葉だって、銀時の『好き』なら、なんだって嬉しい。
それはきっと銀時もお見通しで、だから、甘えるように「なまえだけにね。」なんて言うんだろう。
「今日は甘えたい気分なの?」
クスクスと笑いながら、私も銀時の腕をギュッと強く握る。
「アイツらもいねぇし、たまにはいいだろ?」
「そうだね。」
「なんかさぁ。好きだなぁって、思ってさ。」
「ふふ、ありがとう。私もだよ。」
「抱きしめたいなぁって思わせる小せぇ背中も、デカくはないけど、絶妙なサイズの胸の——。」
「なに?」
「あのその、あれ。抱き心地。抱き心地も、柔らけぇ声も、全部好き。」
普段、銀時は、大切なことはいつも冗談ではぐらかしてばかりで、あんまり気持ちを言葉にしてくれない。
ふたりきりになったのも初めてではない。
でも、〝ふたりきり〟という空間は、大好きな人を独り占めしているみたいで、嬉しくなる。
銀時もそう感じてくれているのだろうか。
「大好き。」
銀時が、私の肩に顔を埋めて、小さく言う。
でも、私の耳元には、とてつもなく大きく聞こえた。
肌寒い風が吹き始めた季節も、じゃれ合う私達の前ではその本領を半分も発揮できない。
きっと、ずっと。
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