Q7. 慰労会に私も参加してもいいんですか?
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「なまえ、何か落としたよ?」
慰労会も終わり、部屋に戻るために廊下を歩いていたとき、後ろからハンジさんに引き留められた。
立ち止まり振り返れば、モブリットさんと並ぶハンジさんが廊下に落ちた紙を拾ってくれていた。
「あ、すみません…っ。ありがとうございます。」
慌てて自分のカーディガンのポケットの中が空になっていることを確認した私は、ハンジさんからその紙を受け取ると礼を言って頭を下げた。
「それ、なに?」
ポケットに戻そうとしている私に、ハンジさんが指さして訊ねる。
たたまれていた紙は、中は見えない。それが、好奇心と探求心旺盛のハンジさんの心をくすぐったようだ。
彼女を喜ばせるようなものではないのだけれど———教えてあげたときのつまらなそうな反応を想像しながら、私はおずおずと紙を広げる。
「明後日、ローゼ南商店街でやるセールのチラシなんです。」
「セール?」
「はい、すべてが普段の三割以下の値段になっていて、特別なイベントやオマケもあるらしいんです。」
「へぇ!それはすごいな!!」
「今週分の食材はもう足りてるので問題ないのですが、
そこで来週分や、来月分を少しでも安く手に入れられたら、
経費削減にもなりますし、なにより調査兵の皆様にもっとお腹いっぱい食べてもらえるかなと思いまして。」
このチラシには、割引チケットと福引券もついている。
ローゼ南商店街のセールに行くのなら、このチラシはとても重要だった。
だからこそ、拾ってもらえて助かったことを伝え、改めて礼を告げる。
私の話を聞いたハンジさんとモブリットさんは、驚いたように顔を見合わせた。
「ありがとう、それはとても助かるよ。部下達も喜ぶ。」
「それならよかったです。」
ハンジさん達が、少し困ったような顔をしたように見えた私は、そう言ってもらえて、ホッと息を吐いた。
「やっぱり、なまえを慰労会に誘ってよかった!」
「慰労会にですか?」
嬉しそうにニカッと笑ったハンジさんに、私は不思議そうに首を傾げる。
ローゼ南商店街のセールと、今夜の慰労会がどうして繋がるのか、私には分からなかったのだ。
すると、ハンジさんとモブリットさんが、慰労会を計画した1週間前にあったことを、とても楽しそうに教えてくれた。
慰労会も終わり、部屋に戻るために廊下を歩いていたとき、後ろからハンジさんに引き留められた。
立ち止まり振り返れば、モブリットさんと並ぶハンジさんが廊下に落ちた紙を拾ってくれていた。
「あ、すみません…っ。ありがとうございます。」
慌てて自分のカーディガンのポケットの中が空になっていることを確認した私は、ハンジさんからその紙を受け取ると礼を言って頭を下げた。
「それ、なに?」
ポケットに戻そうとしている私に、ハンジさんが指さして訊ねる。
たたまれていた紙は、中は見えない。それが、好奇心と探求心旺盛のハンジさんの心をくすぐったようだ。
彼女を喜ばせるようなものではないのだけれど———教えてあげたときのつまらなそうな反応を想像しながら、私はおずおずと紙を広げる。
「明後日、ローゼ南商店街でやるセールのチラシなんです。」
「セール?」
「はい、すべてが普段の三割以下の値段になっていて、特別なイベントやオマケもあるらしいんです。」
「へぇ!それはすごいな!!」
「今週分の食材はもう足りてるので問題ないのですが、
そこで来週分や、来月分を少しでも安く手に入れられたら、
経費削減にもなりますし、なにより調査兵の皆様にもっとお腹いっぱい食べてもらえるかなと思いまして。」
このチラシには、割引チケットと福引券もついている。
ローゼ南商店街のセールに行くのなら、このチラシはとても重要だった。
だからこそ、拾ってもらえて助かったことを伝え、改めて礼を告げる。
私の話を聞いたハンジさんとモブリットさんは、驚いたように顔を見合わせた。
「ありがとう、それはとても助かるよ。部下達も喜ぶ。」
「それならよかったです。」
ハンジさん達が、少し困ったような顔をしたように見えた私は、そう言ってもらえて、ホッと息を吐いた。
「やっぱり、なまえを慰労会に誘ってよかった!」
「慰労会にですか?」
嬉しそうにニカッと笑ったハンジさんに、私は不思議そうに首を傾げる。
ローゼ南商店街のセールと、今夜の慰労会がどうして繋がるのか、私には分からなかったのだ。
すると、ハンジさんとモブリットさんが、慰労会を計画した1週間前にあったことを、とても楽しそうに教えてくれた。