【第十三訓】お姫様抱っこが良いんじゃない、誰にされるかが大事なのだ
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ユラユラ———。
身体が優しく揺れる。
なんだかとても温かくてて、心が穏やかになる。
まるで、太陽の優しさに包まれているようだ。
昔から、母の愛を大地にたとえることが多いけれど、それならば、父の愛は〝太陽〟にたとえられるのではないだろうな。
全てを包むほどに大きく、広い心を持ち、涙に濡れる雨の日も、圧倒的な強さで守ってくれる。
遠い日、それは、確かにそばにあった。
でも、そう。
それはもう、遠い日のこと。
熱い太陽には、近づきすぎてはいけないのだ。
焦がされてしまうから、燃やし尽くされてしまうから。
だから、太陽の炎は、すべてを飲み込み、自らも共に消えていった。
ユラユラ、揺れる。
身体が、心が、揺れる。
広い心と深い愛情で、正しいことを教えてくれたあの人はもう、どこにもいない———。