16.精一杯の初デート
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誰にも気づかれないように、コッソリと手を振った。 その途端に、名前の頬が真っ赤になる。 恥ずかしいのか嬉しいのか。きっと、どちらもなのだろう。
『ばーか。』
声には出さないで、口パクで伝える。 そんな顔をしたら、知らない誰かにも自分達が恋人同士だとバレてしまう。 慌てて両手で顔を隠している名前のことを心の中で笑っていたら、窓に反射している自分の顔が視界に映った。
(なんだよ…、俺もかよ。)
大好き———そう叫んでいるみたいな表情だった名前にそっくりな男を、向かいの窓に見つけた俺は、慌てて顔の筋肉に力を込めた。
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