◇No.15◇手を掴んで「ありがとう」です。
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船長室に戻ったローは、昨日、なまえが書き終えた医学関連の書籍を読み漁っていました。
どれくらい時間が経ったのかは分かりません。
数時間は経っていたでしょうか。
昨日の不寝番の報告をしにペンギンがやってきました。
また、1度だけですが、おかしな動きをする何かがレーダーに映ったということでした。
次にまたその何かがレーダーに映った場合の対処法について話し合っていると、今度は困った顔をしたベポがやってきました。
「ここにもいないかぁ…。」
ノックもなしに扉を開き、船長室の中を覗き込んだベポは、残念そうに言ってため息を吐きました。
「どうかしたのか?」
ペンギンが訊ねます。
「キャプテンに薬品の補充を頼まれて船内に入ってから、なまえが甲板に戻って来ないんだ。
お昼からは一緒に釣りをしようって言ってたのに、お昼ご飯の時にも食堂に来なかったし。」
「なまえは飯は食わねぇから、食堂に行かなかっただけじゃねぇのか。
ちゃんと部屋は見たのか?」
ローがベポに言います。
でも、それくらいは当然分かっているという顔で、ベポが答えます。
「最初に見たよ。でもいないんだ。」
ベポが困ったように首を竦めます。
ローがなまえに仕事を頼んだのは、今朝です。
今はもうお昼も過ぎています。
なくなりかけていた薬品を薬品庫に取りに行って、医務室にある薬品瓶に入れるだけの仕事が、数時間もかかるとは思えません。
どれだけ時間がかかっても1時間以内で終わるはずです。
それはおかしい——。
ローもそう考えたとき、ペンギンが訝し気に眉を顰めてから口を開きました。
「薬品の補充…?薬品庫の床は、腐食して危ないから立ち入り禁止の札を貼っていたはずです。
次の島で良い床板材が見つかるまでは、薬品の補充をするなら新しい薬品を買うしかないって
俺、キャプテンに説明したはずなんですけど。」
「・・・・・・あ。」
そういえば、そんなことを言われたような記憶がローの脳裏に蘇ります。
でも、時すでに遅しです。
なまえが、方向音痴でなければ、薬品庫に辿り着いているはずです。
「キャプテン!!なんてこと頼んだんだよ!!
床が抜けてなまえが怪我してたらどうするんだよ!?」
驚きと焦りの赴くまま、ベポが、ローの両肩を掴んで前後に揺さぶりました。
どれくらい時間が経ったのかは分かりません。
数時間は経っていたでしょうか。
昨日の不寝番の報告をしにペンギンがやってきました。
また、1度だけですが、おかしな動きをする何かがレーダーに映ったということでした。
次にまたその何かがレーダーに映った場合の対処法について話し合っていると、今度は困った顔をしたベポがやってきました。
「ここにもいないかぁ…。」
ノックもなしに扉を開き、船長室の中を覗き込んだベポは、残念そうに言ってため息を吐きました。
「どうかしたのか?」
ペンギンが訊ねます。
「キャプテンに薬品の補充を頼まれて船内に入ってから、なまえが甲板に戻って来ないんだ。
お昼からは一緒に釣りをしようって言ってたのに、お昼ご飯の時にも食堂に来なかったし。」
「なまえは飯は食わねぇから、食堂に行かなかっただけじゃねぇのか。
ちゃんと部屋は見たのか?」
ローがベポに言います。
でも、それくらいは当然分かっているという顔で、ベポが答えます。
「最初に見たよ。でもいないんだ。」
ベポが困ったように首を竦めます。
ローがなまえに仕事を頼んだのは、今朝です。
今はもうお昼も過ぎています。
なくなりかけていた薬品を薬品庫に取りに行って、医務室にある薬品瓶に入れるだけの仕事が、数時間もかかるとは思えません。
どれだけ時間がかかっても1時間以内で終わるはずです。
それはおかしい——。
ローもそう考えたとき、ペンギンが訝し気に眉を顰めてから口を開きました。
「薬品の補充…?薬品庫の床は、腐食して危ないから立ち入り禁止の札を貼っていたはずです。
次の島で良い床板材が見つかるまでは、薬品の補充をするなら新しい薬品を買うしかないって
俺、キャプテンに説明したはずなんですけど。」
「・・・・・・あ。」
そういえば、そんなことを言われたような記憶がローの脳裏に蘇ります。
でも、時すでに遅しです。
なまえが、方向音痴でなければ、薬品庫に辿り着いているはずです。
「キャプテン!!なんてこと頼んだんだよ!!
床が抜けてなまえが怪我してたらどうするんだよ!?」
驚きと焦りの赴くまま、ベポが、ローの両肩を掴んで前後に揺さぶりました。