◇サイト再開記念特別編◇貴方と私と永遠の愛、それがすべてです
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あれから、長い月日が流れました。
何処までも続きそうな白い砂浜を歩くローの隣には、相変わらずなまえがいます。
「砂が冷たくて気持ちいいね。」
歩きながら、なまえは嬉しそうに足の指に砂を絡めています。
「感覚がねぇのに分かるのか。」
どこか違和感を覚えたローは、なまえに訊ねました。
すると、なまえは一瞬だけ、キョトンとした表情を見せると、面白そうに吹き出しました。
「分かるよ、機械じゃないんだから。」
「は?何言って——。」
「ロー、海に入って遊ぼうよ!」
唐突にそんなことを言い出したなまえは、ローを引っ張って海の中へと入っていきます。
ローは驚きました。そして、慌てます。
「何やってんだ、海水が身体に入って壊れちまうっ。」
焦って砂浜に戻そうとするローに、なまえは柔らかく微笑み返します。
「大丈夫だよ、ロー。
私はもう、機械じゃないから。」
私達はずっと一緒だよ———。
なまえの笑みは、この世で最も美しい奇跡でした。
まるで、体温が宿ったような微笑みだったのです———。