◇No.60◇〝今〟と〝未来〟は繋がっていると信じます
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それから3日が経ち、漸く、ローが船長室から出て来ました。
船内にあるありったけの本を、やっと読み終えたのです。
あの日から、なまえが船長室にやってくることはなくなり、誰の邪魔もなく本を読むことに集中することが出来ました。
でも、ローが知りたかった答えは、とうとう見つからないままです。
どの文献にも、最後の一文は〝未来の天才学者に希望を託す———〟で、終わっているのです。
結局、今までの学者達は、機械に命を吹き込むことに成功はしなかったということです。
やはり無理なのか———。
諦めそうになる心をなんとか奮い立たせたローは、次の島を機械について詳しい学者やもしくは歴史のある島を希望しようと決め、航海士であるベポを探していました。
甲板に出れば、賑やかな一角にすぐに彼を見つけました。
周りには、仲の良いペンギンやシャチも一緒です。
今日は天気も良いので、船縁に並んで座って釣りを楽しんでいるようでした。
「ベポ!」
ローが声をかけると、1匹と2人が勢いよく振り返りました。
「キャプテン!!」
お化けでも見たような顔をした彼らの声が重なり、釣り道具を投げ捨てて船縁から飛び降りました。
やっと船長室から出て来たローに、良い情報は見つかったのかと矢継ぎ早に質問が飛びます。
ですが、その質問には答えず、ローが次の島の希望をベポに出したことで、彼らも文献を読み漁った結果を察したようでした。
最初から無理だと思っていたというのもあるのかもしれません。
もちろん、自分達の自慢の船長ならばもしかして———という僅かな期待はありました。
そして、確かに、なまえが笑ったことは奇跡だと思っています。
でも、機械が人間になるなんて、出来るわけがないのです。
「なまえは?」
ベポと次の島についての簡単な打ち合わせをした後に、ローが訊ねました。
「さぁ?」
「今日は朝から見てねぇっすけど。」
ペンギンとシャチが顔を見合わせて首を傾げました。
「イッカクのところじゃない?
2人で何かコソコソしてるのを見たよ。」
そう言ったのは、ベポでした。
船内にあるありったけの本を、やっと読み終えたのです。
あの日から、なまえが船長室にやってくることはなくなり、誰の邪魔もなく本を読むことに集中することが出来ました。
でも、ローが知りたかった答えは、とうとう見つからないままです。
どの文献にも、最後の一文は〝未来の天才学者に希望を託す———〟で、終わっているのです。
結局、今までの学者達は、機械に命を吹き込むことに成功はしなかったということです。
やはり無理なのか———。
諦めそうになる心をなんとか奮い立たせたローは、次の島を機械について詳しい学者やもしくは歴史のある島を希望しようと決め、航海士であるベポを探していました。
甲板に出れば、賑やかな一角にすぐに彼を見つけました。
周りには、仲の良いペンギンやシャチも一緒です。
今日は天気も良いので、船縁に並んで座って釣りを楽しんでいるようでした。
「ベポ!」
ローが声をかけると、1匹と2人が勢いよく振り返りました。
「キャプテン!!」
お化けでも見たような顔をした彼らの声が重なり、釣り道具を投げ捨てて船縁から飛び降りました。
やっと船長室から出て来たローに、良い情報は見つかったのかと矢継ぎ早に質問が飛びます。
ですが、その質問には答えず、ローが次の島の希望をベポに出したことで、彼らも文献を読み漁った結果を察したようでした。
最初から無理だと思っていたというのもあるのかもしれません。
もちろん、自分達の自慢の船長ならばもしかして———という僅かな期待はありました。
そして、確かに、なまえが笑ったことは奇跡だと思っています。
でも、機械が人間になるなんて、出来るわけがないのです。
「なまえは?」
ベポと次の島についての簡単な打ち合わせをした後に、ローが訊ねました。
「さぁ?」
「今日は朝から見てねぇっすけど。」
ペンギンとシャチが顔を見合わせて首を傾げました。
「イッカクのところじゃない?
2人で何かコソコソしてるのを見たよ。」
そう言ったのは、ベポでした。