◇No.58◇笑って欲しいのです
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夜、食堂にやってきたローは、なまえを探していました。
彼女は、ローが仕事をしているときは、邪魔をしないようにと船長室から出て行くことが多くあります。
気にしなくて構わないと言っても、自然と身についてしまっているそれは、海軍の研究施設でそうするように教えられていたのでしょう。
仕事が終わったローが、一番最初に向かったのが食堂でした。
ちょうど夕食の時間帯でしたし、どうせまた、船員達が、彼女を無理やり笑わせようとして食堂へ連れて行ったと思ったのです。
確かに、シャチ達は、どうやってなまえを笑わせようかという計画は立てていましたが、食堂に彼女はいません。
ローが仕事中に、なまえの姿を見たものもいません。
ですから、シャチ達も、彼女はずっと船長室にいるのだと思っていたくらいです。
「自分の部屋なんじゃないすか?」
ペンギンに言われましたが、ローはそうは思いませんでした。
だって、なまえは、恋人になってから1度も自分の部屋に戻っていませんし、自分の部屋という感覚はあまりないようだったからです。
それでも、確かめに行くくらいはしようとしたときでした。
食堂に、探し人であるなまえがやって来たのです。
誰もが目を疑う顔をして————。
彼女は、ローが仕事をしているときは、邪魔をしないようにと船長室から出て行くことが多くあります。
気にしなくて構わないと言っても、自然と身についてしまっているそれは、海軍の研究施設でそうするように教えられていたのでしょう。
仕事が終わったローが、一番最初に向かったのが食堂でした。
ちょうど夕食の時間帯でしたし、どうせまた、船員達が、彼女を無理やり笑わせようとして食堂へ連れて行ったと思ったのです。
確かに、シャチ達は、どうやってなまえを笑わせようかという計画は立てていましたが、食堂に彼女はいません。
ローが仕事中に、なまえの姿を見たものもいません。
ですから、シャチ達も、彼女はずっと船長室にいるのだと思っていたくらいです。
「自分の部屋なんじゃないすか?」
ペンギンに言われましたが、ローはそうは思いませんでした。
だって、なまえは、恋人になってから1度も自分の部屋に戻っていませんし、自分の部屋という感覚はあまりないようだったからです。
それでも、確かめに行くくらいはしようとしたときでした。
食堂に、探し人であるなまえがやって来たのです。
誰もが目を疑う顔をして————。