◇18ページ◇役に立つということ
Name change
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宿泊棟に用意してもらった部屋に荷物を置いてから、俺は名前を連れて研究施設へと向かった。
弁当の入ったバスケットだけなら1人で持てるし、車を使って帰ってくれて構わないと言ったのだが、俺が働いている研究施設が見てみたいとお願いされたのだ。
弁当を作ってもらったうえ、荷物持ちまでさせてしまった。
そんな簡単な願いくらいなら叶えてやってもいいかと了承してやれば、飛び跳ねるくらいに喜んで、今も隣でスキップしそうな軽い足取りで長い廊下を楽しそうに見渡している。
まるで子供みたいだー。
俺は、そう思った。
名前のことを、女として見ているつもりはなかった。
素直な反応が可愛らしい無垢な子供、もしくは、それこそ仔犬に見えていたつもりだった。
俺が自由に使っても構わないと許可をもらったフロアは、廊下の奥にあった。
研究施設は白を基調とした真四角の独特な建物で、内部もほとんどが白で統一されている。
真っ白な長い廊下の奥の扉の前で立ち止まると、名前は緊張すると言いながら、俺の後ろに隠れた。
「待たせたな。」
「あ、リヴァイさん、お帰りなさー。」
研究を続けていたエルド達は、俺の後ろからひょっこりと顔を出した名前に驚いていた。
「えっと…、後ろにいる可愛らしいお嬢さんはどなたですか?」
エルドが躊躇いがちに訊ねた。
実を言うと、俺に連れられてやってきた名前を見た彼らがどんな反応をするのか、知りたかったというのもあった。
やっぱり、恋人には見えなかったのだろう。
お嬢さんという言い方から、エルド達にも名前はひどく年下の若い女に見えたのだと分かった。
「あ~…、コイツはー。」
「はじめまして、名前です!
今日は、研究施設を見てみたくて、
リヴァイさんに無理にお願いして連れてきてもらっちゃいました。」
名前は、とても人懐っこい笑顔を見せた。
自分のことをお試し恋人だと呼ぶのに、お嬢さんと呼ばれたことは気にもしていないようだった。
「コイツが弁当を作ってくれた。腹減ってるだろ、飯にしよう。」
俺がバスケットを手前に出して見せると、オルオから歓喜の声が上がった。
弁当の入ったバスケットだけなら1人で持てるし、車を使って帰ってくれて構わないと言ったのだが、俺が働いている研究施設が見てみたいとお願いされたのだ。
弁当を作ってもらったうえ、荷物持ちまでさせてしまった。
そんな簡単な願いくらいなら叶えてやってもいいかと了承してやれば、飛び跳ねるくらいに喜んで、今も隣でスキップしそうな軽い足取りで長い廊下を楽しそうに見渡している。
まるで子供みたいだー。
俺は、そう思った。
名前のことを、女として見ているつもりはなかった。
素直な反応が可愛らしい無垢な子供、もしくは、それこそ仔犬に見えていたつもりだった。
俺が自由に使っても構わないと許可をもらったフロアは、廊下の奥にあった。
研究施設は白を基調とした真四角の独特な建物で、内部もほとんどが白で統一されている。
真っ白な長い廊下の奥の扉の前で立ち止まると、名前は緊張すると言いながら、俺の後ろに隠れた。
「待たせたな。」
「あ、リヴァイさん、お帰りなさー。」
研究を続けていたエルド達は、俺の後ろからひょっこりと顔を出した名前に驚いていた。
「えっと…、後ろにいる可愛らしいお嬢さんはどなたですか?」
エルドが躊躇いがちに訊ねた。
実を言うと、俺に連れられてやってきた名前を見た彼らがどんな反応をするのか、知りたかったというのもあった。
やっぱり、恋人には見えなかったのだろう。
お嬢さんという言い方から、エルド達にも名前はひどく年下の若い女に見えたのだと分かった。
「あ~…、コイツはー。」
「はじめまして、名前です!
今日は、研究施設を見てみたくて、
リヴァイさんに無理にお願いして連れてきてもらっちゃいました。」
名前は、とても人懐っこい笑顔を見せた。
自分のことをお試し恋人だと呼ぶのに、お嬢さんと呼ばれたことは気にもしていないようだった。
「コイツが弁当を作ってくれた。腹減ってるだろ、飯にしよう。」
俺がバスケットを手前に出して見せると、オルオから歓喜の声が上がった。