◇10ページ◇休日
Name change
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休日の楽しみ方の醍醐味は、掃除だと思っている。
読みかけの本を開くのも好きだが、まずは平日にしっかりと出来なかった掃除を思いっきりするのは、気持ちがいい。
ついでに、ストレス発散にもなるのだ。
でも、今週は平日も名前が掃除をしてくれていたおかげで、休日だからと言ってそこまで腰を入れてするようなことは残ってはいなかった。
「一緒に洗濯物干すのって楽しいですねっ。」
ベランダに出た名前は、ハンガーにかけた真っ白いシャツの皴を伸ばしながら、本当にとても楽しそうに言った。
掃除をしている間にまわしていた洗濯機が終了の音を鳴らし、俺と名前は一緒に洗濯物を干していた。
休日にやっておきたかったことは、とりあえず、これで終わり。
後は、本を読んだりのんびり過ごすつもりだ。
いつも1人でしていたことを2人でするだけで、時間はとても短縮された。
しかも、名前は手際がよくて、見ていてもどかしい気持ちにもならなかったから、一緒に掃除をすることを嫌だとは思わなかった。
両親に教わったのか、それとも、子供の頃から家事をしていたのかは分からない。
でも、日頃の掃除や料理をとっても、とても手慣れているようだった。
「別に、いつもと何も変わらねぇが。」
「え!?何も!?」
「あぁ、何も。」
「え~、少しは、お前がいてくれて助かったぜ、的なのあるかと思った~。」
名前が頬を膨らませて、口を尖らせる。
目が笑っているから、きっと、本気でそう思っていたわけではないのだろう。
でも、本当はすごく助かっていた。
他人の居候なんて面倒なだけだと思っていたのに、俺はストレスを溜めるどころか、生活が凄く楽になっているのをこの頃から心でも身体でも感じていたはずだ。
ただ、俺が、素直じゃなかっただけだ。
「口ばっかり動かしてねぇで、手を動かせ。」
「はーい。」
どんなに素っ気ない態度をとられても、名前は俺の隣でいつも楽しそうに笑っていた。
休日に他人が家にいるなんて最低なはずだったのに、俺はそれなりに楽しんでいたし、掃除が終わった後は、のんびり過ごすことが出来た。
それは、名前の家事が完璧だったからとか、そういうことじゃなかった。
俺のすべてを許してくれる名前の笑顔のお陰だったのだ。
いつだってそうだ。気づくのは、それを失ったときだ。
そのときも、そうだった。
そんな俺でも、失う前から気づいていたことがある
リヴァイさんと過ごす初めての休日は、とても楽しかった。
いつもと何も変わらないってリヴァイさんには言われてしまったけど、私にとっては特別だった。
幸せ過ぎた。
一緒に掃除をして、昼食を食べて、食料品の買い物にも出かけた。
大切なものは失わないと気づけないってよく言うけど、それは嘘ね。
だって、私は知っているもの。
私にとってなによりも大切なのは、リヴァイさんだってことを。
この恋は、私の宝物。
読みかけの本を開くのも好きだが、まずは平日にしっかりと出来なかった掃除を思いっきりするのは、気持ちがいい。
ついでに、ストレス発散にもなるのだ。
でも、今週は平日も名前が掃除をしてくれていたおかげで、休日だからと言ってそこまで腰を入れてするようなことは残ってはいなかった。
「一緒に洗濯物干すのって楽しいですねっ。」
ベランダに出た名前は、ハンガーにかけた真っ白いシャツの皴を伸ばしながら、本当にとても楽しそうに言った。
掃除をしている間にまわしていた洗濯機が終了の音を鳴らし、俺と名前は一緒に洗濯物を干していた。
休日にやっておきたかったことは、とりあえず、これで終わり。
後は、本を読んだりのんびり過ごすつもりだ。
いつも1人でしていたことを2人でするだけで、時間はとても短縮された。
しかも、名前は手際がよくて、見ていてもどかしい気持ちにもならなかったから、一緒に掃除をすることを嫌だとは思わなかった。
両親に教わったのか、それとも、子供の頃から家事をしていたのかは分からない。
でも、日頃の掃除や料理をとっても、とても手慣れているようだった。
「別に、いつもと何も変わらねぇが。」
「え!?何も!?」
「あぁ、何も。」
「え~、少しは、お前がいてくれて助かったぜ、的なのあるかと思った~。」
名前が頬を膨らませて、口を尖らせる。
目が笑っているから、きっと、本気でそう思っていたわけではないのだろう。
でも、本当はすごく助かっていた。
他人の居候なんて面倒なだけだと思っていたのに、俺はストレスを溜めるどころか、生活が凄く楽になっているのをこの頃から心でも身体でも感じていたはずだ。
ただ、俺が、素直じゃなかっただけだ。
「口ばっかり動かしてねぇで、手を動かせ。」
「はーい。」
どんなに素っ気ない態度をとられても、名前は俺の隣でいつも楽しそうに笑っていた。
休日に他人が家にいるなんて最低なはずだったのに、俺はそれなりに楽しんでいたし、掃除が終わった後は、のんびり過ごすことが出来た。
それは、名前の家事が完璧だったからとか、そういうことじゃなかった。
俺のすべてを許してくれる名前の笑顔のお陰だったのだ。
いつだってそうだ。気づくのは、それを失ったときだ。
そのときも、そうだった。
そんな俺でも、失う前から気づいていたことがある
リヴァイさんと過ごす初めての休日は、とても楽しかった。
いつもと何も変わらないってリヴァイさんには言われてしまったけど、私にとっては特別だった。
幸せ過ぎた。
一緒に掃除をして、昼食を食べて、食料品の買い物にも出かけた。
大切なものは失わないと気づけないってよく言うけど、それは嘘ね。
だって、私は知っているもの。
私にとってなによりも大切なのは、リヴァイさんだってことを。
この恋は、私の宝物。