◇57ページ◇なんてことのない幸せな日常
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気怠い身体を引きずるように寝返りを打った。
生クリームの甘さに酔ったのか、胸やけまでしていた。
美味しいものを食べた後に、何度も何度も抱き尽くして、眠ってしまうなんて、なんて欲に忠実な休日だろうか。
(まぁ、悪くねぇ。)
重たい瞼を押し上げた俺は、ベッド沿いの窓辺を眺めている名前の綺麗な真っ白い背中を眺めながら、口角を上げた。
空調設備で24時間、温度が適温になるようになっているとは言え、裸のままで寒くはないのだろうか。
もう少し、綺麗な身体を眺めていたい気持ちもなかったわけではないが、名前が風邪を引いてしまってはいけない。
俺は、ゆっくりと起き上がりながら、自分の身体にかかっていた毛布を引きずった。
「何してんだ?」
「わ!」
思った通りの反応を見せてくれた名前を馬鹿にしたようにククッと笑いながら、後ろから毛布と一緒に抱きしめた。
名前の背中の熱が俺の胸元を温める。
2人で毛布に包まると、寒さはどこかへ消えてしまったようだった。
「もう、意地悪したから内緒です。」
名前が拗ねて頬を膨らませた。
それが可愛くて、もっと意地悪をしてやりたくもなるが、ひとりで起きて窓の外を眺めながら何をしていたのかは知りたかった。
「悪ぃ、悪ぃ。それで、何してたんだ?」
「全然、悪かったって思ってなさそうだからダメです。」
「何言ってんだ。すげぇ思ってる。」
「すごいチャラいです。」
「思ってんだけどな。どう謝れば信じてもらえる?」
「ん~…、チューしてくれたら許してあげます。」
「チョロいな。」
クスリと笑って、俺は覗き込むようにして名前の唇に自分の唇を重ねた。
ほんの数秒の簡単なキスだったけれど、名前の頬を緩ませるには充分な力を発揮した。
「で?何してたんだ?」
「教えたら消されちゃうから、秘密です~。」
名前が意地悪くニッと笑った。
やられたー。
どうやら、チョロいのは俺の方だったらしい。
でも、やられっぱなしは悔しい。
「俺を騙した罰を受けてもらわねぇとな。」
名前の両肩を掴んで、ベッドに押し倒した。
驚いた顔をした名前だったけれど、すぐに嬉しそうに俺の頬を撫でた。
「嬉しそうな顔するんじゃねぇ。罰にならねぇだろ。」
「ふふ、そうですね。じゃあ、困った顔しときますね。」
わざとらしく眉尻を下げた名前が可笑しくて、思わず吹き出してしまった。
首筋をくすぐるように噛みつけば、名前が楽しそうな笑い声を上げた。
裸のままでじゃれ合う俺達は、笑っていた。
お互いの顔を見て、触れて、似たような顔で笑っていた。
とても幸せだった。
こんな日々がずっと続きますようにー。
ガラにもなく、毎晩名前を抱きしめて目を瞑るときにそんなことを願ってしまうくらいに、俺は幸せだったのだ。
俺のためにと君が悲しみを取り除いてくれたとき
『幸せ』も持って行ってしまったこと気づいてないんだろ
幸せとは、君と悲しみや苦しみを乗り越えられる日々にあるんだよ
永遠に続く魔法は本当にあるのかもしれない。
毎日が穏やかで、とても幸せなの。
こんな日々がずっと続いてくれたらいいな。
ねぇ、日記さんはどう思う?
このままずっと、私とリヴァイさんは一緒にいられるかしら?
私はね、最近は本気で、魔法は続くんだって信じているわ。
生クリームの甘さに酔ったのか、胸やけまでしていた。
美味しいものを食べた後に、何度も何度も抱き尽くして、眠ってしまうなんて、なんて欲に忠実な休日だろうか。
(まぁ、悪くねぇ。)
重たい瞼を押し上げた俺は、ベッド沿いの窓辺を眺めている名前の綺麗な真っ白い背中を眺めながら、口角を上げた。
空調設備で24時間、温度が適温になるようになっているとは言え、裸のままで寒くはないのだろうか。
もう少し、綺麗な身体を眺めていたい気持ちもなかったわけではないが、名前が風邪を引いてしまってはいけない。
俺は、ゆっくりと起き上がりながら、自分の身体にかかっていた毛布を引きずった。
「何してんだ?」
「わ!」
思った通りの反応を見せてくれた名前を馬鹿にしたようにククッと笑いながら、後ろから毛布と一緒に抱きしめた。
名前の背中の熱が俺の胸元を温める。
2人で毛布に包まると、寒さはどこかへ消えてしまったようだった。
「もう、意地悪したから内緒です。」
名前が拗ねて頬を膨らませた。
それが可愛くて、もっと意地悪をしてやりたくもなるが、ひとりで起きて窓の外を眺めながら何をしていたのかは知りたかった。
「悪ぃ、悪ぃ。それで、何してたんだ?」
「全然、悪かったって思ってなさそうだからダメです。」
「何言ってんだ。すげぇ思ってる。」
「すごいチャラいです。」
「思ってんだけどな。どう謝れば信じてもらえる?」
「ん~…、チューしてくれたら許してあげます。」
「チョロいな。」
クスリと笑って、俺は覗き込むようにして名前の唇に自分の唇を重ねた。
ほんの数秒の簡単なキスだったけれど、名前の頬を緩ませるには充分な力を発揮した。
「で?何してたんだ?」
「教えたら消されちゃうから、秘密です~。」
名前が意地悪くニッと笑った。
やられたー。
どうやら、チョロいのは俺の方だったらしい。
でも、やられっぱなしは悔しい。
「俺を騙した罰を受けてもらわねぇとな。」
名前の両肩を掴んで、ベッドに押し倒した。
驚いた顔をした名前だったけれど、すぐに嬉しそうに俺の頬を撫でた。
「嬉しそうな顔するんじゃねぇ。罰にならねぇだろ。」
「ふふ、そうですね。じゃあ、困った顔しときますね。」
わざとらしく眉尻を下げた名前が可笑しくて、思わず吹き出してしまった。
首筋をくすぐるように噛みつけば、名前が楽しそうな笑い声を上げた。
裸のままでじゃれ合う俺達は、笑っていた。
お互いの顔を見て、触れて、似たような顔で笑っていた。
とても幸せだった。
こんな日々がずっと続きますようにー。
ガラにもなく、毎晩名前を抱きしめて目を瞑るときにそんなことを願ってしまうくらいに、俺は幸せだったのだ。
俺のためにと君が悲しみを取り除いてくれたとき
『幸せ』も持って行ってしまったこと気づいてないんだろ
幸せとは、君と悲しみや苦しみを乗り越えられる日々にあるんだよ
永遠に続く魔法は本当にあるのかもしれない。
毎日が穏やかで、とても幸せなの。
こんな日々がずっと続いてくれたらいいな。
ねぇ、日記さんはどう思う?
このままずっと、私とリヴァイさんは一緒にいられるかしら?
私はね、最近は本気で、魔法は続くんだって信じているわ。