特進クラス担任~Levi~
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うだるような夏の暑さは、部活に励む生徒だけではなく教師のもう若くはない体力も否応なしに奪い去っていくー。
夏休みに入って1週間、冷房のかかっていない校内は、信じられないほどに蒸し暑い。
ケチで有名のザックレー校長が、夏の補習時間が過ぎて生徒達が帰ったら、節約のために冷房を切ると決めてしまったせいだ。
事務仕事をしていた私は、ペンを置くと、額にうっすらと浮かんできた汗を拭ってから、窓辺に立った。
いつの間にか赤い夕陽が差していた。
2階にある保健室からはグラウンドの様子が良く見える。
今日は、遠征や大会に出ている部活が多いおかげで、出勤している教師も極端に少ない。
いつもなら部活に励んでいた生徒達が帰る準備を始めている姿が見られるグラウンドもシンと静まり返っていて、刹那的な風景に映った。
そんな風景の向こう、コの字になった校舎の向かい側の廊下に1人の教師の姿を見つけた。
リヴァイ先生もグラウンドを見ていたのかは分からないけれど、遠い距離で目が合っている気がして、顔をそらすことが出来なかった。
実年齢の割には若く見えるリヴァイ先生は、女子生徒に大人気で、どこで見ても可愛らしい笑顔に囲まれている。
一見クールで話しかけづらいオーラは出ているけれど、生徒想いであることがぶっきらぼうな言葉の端々に出ていて、そういうところに感受性豊かな生徒達はちゃんと気づいているのだろう。
養護教諭をしていると、保健室に訪れる生徒のことで担任の先生と話し合いを持つことが多い。
でも、リヴァイ先生の受け持つ特進クラスの生徒達はあまり保健室を利用することもなく、彼と仕事の話をする機会もあまりない。
十数秒間、見つめ合うように立っていたけれど、リヴァイ先生の方から顔を背けた。
廊下を歩いていく彼を数秒見送った後、私もデスクへと戻った。
夏休みだからと言って、暇なわけではない。
でも、保健室に訪れる生徒の数は極端に減ることで、事務仕事の処理スピードは格段に上がる。
だから、夏休みの間に終わらせておきたいー、と事務仕事に夢中になってしまっていた。
「ベッドを借りていいか。」
「ヒヤァ…!」
扉が開いたのにも気づかないで、ペンを走らせていた私はいきなり声をかけられて、変な声を上げてしまった。
間抜けなくらいに驚いた私を、リヴァイ先生は片眉を上げて訝し気に見下ろしていた。
「お化けにでも会ったような反応だな。」
「…すみません。気づかなくて…。
どうぞ、ベッド、使って大丈夫ですよ。」
リヴァイ先生から、お化け、なんてワードが出てきたことになんだかほっこりとしてしまった。
でも、それをおくびにも出さずに、私は立ちあがると一番奥のベッドを案内した。
リヴァイ先生がベッドに腰かけたのを確認してから、訊ねる。
「体調が悪いんですか?熱、計ります?」
「いや、疲れが溜まってるだけだ。少し仮眠すれば問題ねぇ。」
リヴァイ先生はそう言うと、ベッドの中へと潜り込む。
でも、あからさまに顔色が悪い。
熱っぽいというか、少し赤い。
疲れが溜まっていたところに、このうだるような暑さにやられてしまったというのもあるのかもしれないけれどー。
「熱があるんじゃないですか?」
ベッドに横になったリヴァイ先生の長い前髪をそっとかき上げて、私は自分の額を重ねた。
やっぱり熱い。
顔もどんどん赤くなっていくしー。
「ほら、やっぱり、熱がありますよ。熱を計ってみましょう。」
額を離した私は、白衣のポケットから体温計を取り出す。
「…クソガキ共が、わざと熱があるフリをして保健室に来る理由はコレか。」
体温計をケースから出していると、リヴァイ先生が何かを言った。
でも、小さな声で呟くようなそれは聞き取れなかった。
「どうかしましたか?」
「やっぱり、疲れで熱が出ちまってるのかもしれねぇ。」
「そうですね。特進クラスは朝からずっと補習ですし、大変でしょうしね。
毎日、お疲れ様です。
-はい、これで熱を計ってみてください。」
「いや、こっちでいい。」
リヴァイ先生が、体温計を渡そうとした私の手首を引く。
あー。
何が起こったのか分からないまま、私はリヴァイ先生に唇を押しあてられていた。
ビックリして離れようとする私を許さないとばかりに、後頭部に手がまわる。
「ん…っ、んん…っ。はぁ…っ。」」
リヴァイ先生の舌が、強引に私の唇を開かせる。
酸素を吸うためにどうしても必要だった小さな隙間を逃すことなく、熱い舌が侵入してきた。
咥内を這い回りながら、歯裏をなぞられて思わず肩を震わせる。
絡めとられた舌から身体が痺れて、いつの間にか抵抗すら忘れ始めた頃、漸く、リヴァイ先生の唇が私から離れる。
リヴァイ先生の親指が私の唇を拭って、自分の唇と繋がる銀の糸を断ち切った。
「どうだ、先生?熱はありそうか?」
「え?あ…、はい…、すごく…。高い熱が、ありました…。」
「悪ぃが、下げてくれ。このままじゃ、仕事にならねぇ。」
「…それは、いけませんね。熱を…、下げなきゃ…。」
まるで、言葉を作る口も身体も、思考でさえも、リヴァイ先生に操られているみたいだー。
そんなことを頭のどこかで考えながら、私は引き寄せられるようにリヴァイ先生と唇を重ねる。
次第に貪るようなキスが始まり、剥がされた白衣が軋むベッドの揺れに耐えられずにずり落ちていく。
あぁ、どうしようー。
私の方がー。
貴方に熱が上がっていく
いつもは体調の悪い生徒が眠るベッドの上で、女子生徒に大人気の先生が男になったー。
夏休みに入って1週間、冷房のかかっていない校内は、信じられないほどに蒸し暑い。
ケチで有名のザックレー校長が、夏の補習時間が過ぎて生徒達が帰ったら、節約のために冷房を切ると決めてしまったせいだ。
事務仕事をしていた私は、ペンを置くと、額にうっすらと浮かんできた汗を拭ってから、窓辺に立った。
いつの間にか赤い夕陽が差していた。
2階にある保健室からはグラウンドの様子が良く見える。
今日は、遠征や大会に出ている部活が多いおかげで、出勤している教師も極端に少ない。
いつもなら部活に励んでいた生徒達が帰る準備を始めている姿が見られるグラウンドもシンと静まり返っていて、刹那的な風景に映った。
そんな風景の向こう、コの字になった校舎の向かい側の廊下に1人の教師の姿を見つけた。
リヴァイ先生もグラウンドを見ていたのかは分からないけれど、遠い距離で目が合っている気がして、顔をそらすことが出来なかった。
実年齢の割には若く見えるリヴァイ先生は、女子生徒に大人気で、どこで見ても可愛らしい笑顔に囲まれている。
一見クールで話しかけづらいオーラは出ているけれど、生徒想いであることがぶっきらぼうな言葉の端々に出ていて、そういうところに感受性豊かな生徒達はちゃんと気づいているのだろう。
養護教諭をしていると、保健室に訪れる生徒のことで担任の先生と話し合いを持つことが多い。
でも、リヴァイ先生の受け持つ特進クラスの生徒達はあまり保健室を利用することもなく、彼と仕事の話をする機会もあまりない。
十数秒間、見つめ合うように立っていたけれど、リヴァイ先生の方から顔を背けた。
廊下を歩いていく彼を数秒見送った後、私もデスクへと戻った。
夏休みだからと言って、暇なわけではない。
でも、保健室に訪れる生徒の数は極端に減ることで、事務仕事の処理スピードは格段に上がる。
だから、夏休みの間に終わらせておきたいー、と事務仕事に夢中になってしまっていた。
「ベッドを借りていいか。」
「ヒヤァ…!」
扉が開いたのにも気づかないで、ペンを走らせていた私はいきなり声をかけられて、変な声を上げてしまった。
間抜けなくらいに驚いた私を、リヴァイ先生は片眉を上げて訝し気に見下ろしていた。
「お化けにでも会ったような反応だな。」
「…すみません。気づかなくて…。
どうぞ、ベッド、使って大丈夫ですよ。」
リヴァイ先生から、お化け、なんてワードが出てきたことになんだかほっこりとしてしまった。
でも、それをおくびにも出さずに、私は立ちあがると一番奥のベッドを案内した。
リヴァイ先生がベッドに腰かけたのを確認してから、訊ねる。
「体調が悪いんですか?熱、計ります?」
「いや、疲れが溜まってるだけだ。少し仮眠すれば問題ねぇ。」
リヴァイ先生はそう言うと、ベッドの中へと潜り込む。
でも、あからさまに顔色が悪い。
熱っぽいというか、少し赤い。
疲れが溜まっていたところに、このうだるような暑さにやられてしまったというのもあるのかもしれないけれどー。
「熱があるんじゃないですか?」
ベッドに横になったリヴァイ先生の長い前髪をそっとかき上げて、私は自分の額を重ねた。
やっぱり熱い。
顔もどんどん赤くなっていくしー。
「ほら、やっぱり、熱がありますよ。熱を計ってみましょう。」
額を離した私は、白衣のポケットから体温計を取り出す。
「…クソガキ共が、わざと熱があるフリをして保健室に来る理由はコレか。」
体温計をケースから出していると、リヴァイ先生が何かを言った。
でも、小さな声で呟くようなそれは聞き取れなかった。
「どうかしましたか?」
「やっぱり、疲れで熱が出ちまってるのかもしれねぇ。」
「そうですね。特進クラスは朝からずっと補習ですし、大変でしょうしね。
毎日、お疲れ様です。
-はい、これで熱を計ってみてください。」
「いや、こっちでいい。」
リヴァイ先生が、体温計を渡そうとした私の手首を引く。
あー。
何が起こったのか分からないまま、私はリヴァイ先生に唇を押しあてられていた。
ビックリして離れようとする私を許さないとばかりに、後頭部に手がまわる。
「ん…っ、んん…っ。はぁ…っ。」」
リヴァイ先生の舌が、強引に私の唇を開かせる。
酸素を吸うためにどうしても必要だった小さな隙間を逃すことなく、熱い舌が侵入してきた。
咥内を這い回りながら、歯裏をなぞられて思わず肩を震わせる。
絡めとられた舌から身体が痺れて、いつの間にか抵抗すら忘れ始めた頃、漸く、リヴァイ先生の唇が私から離れる。
リヴァイ先生の親指が私の唇を拭って、自分の唇と繋がる銀の糸を断ち切った。
「どうだ、先生?熱はありそうか?」
「え?あ…、はい…、すごく…。高い熱が、ありました…。」
「悪ぃが、下げてくれ。このままじゃ、仕事にならねぇ。」
「…それは、いけませんね。熱を…、下げなきゃ…。」
まるで、言葉を作る口も身体も、思考でさえも、リヴァイ先生に操られているみたいだー。
そんなことを頭のどこかで考えながら、私は引き寄せられるようにリヴァイ先生と唇を重ねる。
次第に貪るようなキスが始まり、剥がされた白衣が軋むベッドの揺れに耐えられずにずり落ちていく。
あぁ、どうしようー。
私の方がー。
貴方に熱が上がっていく
いつもは体調の悪い生徒が眠るベッドの上で、女子生徒に大人気の先生が男になったー。
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