可愛い羊の食べごろに
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調査兵団に入団して1年が過ぎた。
ナナバさんは相変わらず凛々しくて、憧れは憧れのままで、私の態度だけが大きくなっていた。
「終わった~っ。ありがとう~っ。」
ナナバさんの部屋のベッドに背中からダイブした。
両手両足を投げ出して、デスクに向かって丸まったままかたまっていた身体を解放する。
明日の朝までに提出しなければならない書類があることを思い出してすぐに、ナナバさんに助けを求めた。
なんだかんだと優しいナナバさんが手伝ってくれたおかげで、明日、ミケ分隊長の重たい拳骨を食らわずに済みそうだ。
「なまえ、女の子なんだから、もう少し恥じらいを持ちなさい。
そんな裸みたいな恰好で、ベッドの上で無防備になったらいけないよ。」
デスクの上を片付けながら、ナナバさんが呆れた様に言う。
今日はシャワーを浴びてすぐに来た私は、寝る前の格好になっていた。
季節は夏で、夜が暑くて寝苦しいのだ。
だから、上はキャミソール一枚で、下はショートパンツだ。
でもー。
「大丈夫ですよ~。ここにいるのは、ナナバさんだけだし。
ここに来るまではちゃんと、ほら、ガウン羽織って来たから。」
そう言って、私はソファに脱ぎ捨てられているガウンを指さした。
それだって、ちゃんとクローゼットにかけろとナナバさんは言うけれど、どうせまたすぐ着るのだからいいじゃないかと思うのだ。
「そんなに隙だらけだと、巨人の前に欲望だらけの男に喰われてしまうよ。」
「そのときは、ナナバさんが助けてくださ~い。」
「遠慮しとくよ。」
「え~。」
ベッドの上でゴロゴロしながら、ナナバさんのお説教を適当に聞き流す。
「あ、そうだっ。書類をお手伝いしてもらったお礼は何がいいんですか?」
ふと思い出して、私は身体を起こした。
いつもは見返りも無しに手伝ってくれるのに、今日は渋ったナナバさんは、お礼をするからと縋りついたら、漸く頷いてくれたのだ。
どうやら、ミケ分隊長とゲルガーさんに、私のことを甘やかしすぎだと注意されたらしかった。
全く、可愛い妹を甘やかしたいのが姉だというのにー。
でも、それなりの量の書類だったし、私も何かお礼をしないと気が引けるのも事実だ。
「後で貰うよ。先にシャワーを浴びてるから、適当にして待っててくれ。」
「はーい。」
デスクを片付け終わったナナバさんは、チェストから着替えを取り出して、この部屋に備え付けのシャワールームに入って行った。
話し相手もいなくなった広くて綺麗な部屋で、私はボーッとする。
精鋭兵であるナナバさんの部屋のベッドはとてもフカフカで気持ちがいい。
夜中まで入り浸ることは許してくれるのに、お泊りだけはいつもさせてくれなかった。
でも、今日は書類仕事で疲れたし、このまま眠ってしまいたいー。
ナナバさんは相変わらず凛々しくて、憧れは憧れのままで、私の態度だけが大きくなっていた。
「終わった~っ。ありがとう~っ。」
ナナバさんの部屋のベッドに背中からダイブした。
両手両足を投げ出して、デスクに向かって丸まったままかたまっていた身体を解放する。
明日の朝までに提出しなければならない書類があることを思い出してすぐに、ナナバさんに助けを求めた。
なんだかんだと優しいナナバさんが手伝ってくれたおかげで、明日、ミケ分隊長の重たい拳骨を食らわずに済みそうだ。
「なまえ、女の子なんだから、もう少し恥じらいを持ちなさい。
そんな裸みたいな恰好で、ベッドの上で無防備になったらいけないよ。」
デスクの上を片付けながら、ナナバさんが呆れた様に言う。
今日はシャワーを浴びてすぐに来た私は、寝る前の格好になっていた。
季節は夏で、夜が暑くて寝苦しいのだ。
だから、上はキャミソール一枚で、下はショートパンツだ。
でもー。
「大丈夫ですよ~。ここにいるのは、ナナバさんだけだし。
ここに来るまではちゃんと、ほら、ガウン羽織って来たから。」
そう言って、私はソファに脱ぎ捨てられているガウンを指さした。
それだって、ちゃんとクローゼットにかけろとナナバさんは言うけれど、どうせまたすぐ着るのだからいいじゃないかと思うのだ。
「そんなに隙だらけだと、巨人の前に欲望だらけの男に喰われてしまうよ。」
「そのときは、ナナバさんが助けてくださ~い。」
「遠慮しとくよ。」
「え~。」
ベッドの上でゴロゴロしながら、ナナバさんのお説教を適当に聞き流す。
「あ、そうだっ。書類をお手伝いしてもらったお礼は何がいいんですか?」
ふと思い出して、私は身体を起こした。
いつもは見返りも無しに手伝ってくれるのに、今日は渋ったナナバさんは、お礼をするからと縋りついたら、漸く頷いてくれたのだ。
どうやら、ミケ分隊長とゲルガーさんに、私のことを甘やかしすぎだと注意されたらしかった。
全く、可愛い妹を甘やかしたいのが姉だというのにー。
でも、それなりの量の書類だったし、私も何かお礼をしないと気が引けるのも事実だ。
「後で貰うよ。先にシャワーを浴びてるから、適当にして待っててくれ。」
「はーい。」
デスクを片付け終わったナナバさんは、チェストから着替えを取り出して、この部屋に備え付けのシャワールームに入って行った。
話し相手もいなくなった広くて綺麗な部屋で、私はボーッとする。
精鋭兵であるナナバさんの部屋のベッドはとてもフカフカで気持ちがいい。
夜中まで入り浸ることは許してくれるのに、お泊りだけはいつもさせてくれなかった。
でも、今日は書類仕事で疲れたし、このまま眠ってしまいたいー。