◇38話◇留守番
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壁外調査前日の昼過ぎ、私はリヴァイの馬に乗せられて、数日振りにシガンシナ区へ向かっていた。
目的地は、調査兵団の兵舎ではなく、なまえが所属していたという駐屯兵団施設だ。
リヴァイが壁外調査に出かけている間、私は駐屯兵団施設にあるリコの部屋で留守番をすることになったからだ。
明日の出発は、カラネス区という少し離れた街からになるらしい。
だから、当日に私をシガンシナ区へ送ることは出来ないので、前日から駐屯兵団施設に泊ることになったらしい。
「明日は日帰りの予定だ。夕方にはシガンシナへ帰ってこれると思う。」
「分かった。リコと待ってるね。」
明日は、リコも非番をとってくれているとハンジから聞いている。
死んだなまえが戻って来たことを知っているのは、ごく僅かな限られた駐屯兵だけなのだそうだ。
だから、リヴァイが戻って来るまでリコの部屋から出るなというお達しまでエルヴィン団長から届いている。
何度も古城とシガンシナ区の往復をしたおかげで、もうそろそろシガンシナ区へ入る内門が見えてくる頃だというのが分かった。
あまり口数の多くないリヴァイは、私の背中を抱きしめるように馬に乗って、手綱を持って、前を向いて走るだけでお喋りはしない。
それとも、何か考えることがあって、口数が少なくなっているのだろうか。
どうしようー。
本当はずっと気になっていることがある。
聞きたいけれど、怖くて聞けなくてー。
でも、明日、リヴァイが壁外に行っている間に不安になるのは嫌だー。
やっぱり、訊いてみよう。
一度、ゆっくり息を吸って、そしてー。
「ねぇ、リヴァー。」
「何も心配しなくていい。」
「え?」
「散歩みてぇなもんだ。たまにデケェやつも出てくるが、どうってことねぇ。
新兵に壁外を慣れさせるための散歩だ。だから、お前は何も心配しなくていい。」
「…そっか。うん、わかった。ありがとう。」
少し目を伏せて、緩む頬を隠す。
ホッとしたのと同時に、私の不安に気づいてくれていたことが嬉しかった。
だって、巨人は人を食べるのだと知ってしまったからー。
でも、リヴァイが大丈夫だというのなら、大丈夫なのだろう。
彼はきっと、嘘を吐かないからー。
目的地は、調査兵団の兵舎ではなく、なまえが所属していたという駐屯兵団施設だ。
リヴァイが壁外調査に出かけている間、私は駐屯兵団施設にあるリコの部屋で留守番をすることになったからだ。
明日の出発は、カラネス区という少し離れた街からになるらしい。
だから、当日に私をシガンシナ区へ送ることは出来ないので、前日から駐屯兵団施設に泊ることになったらしい。
「明日は日帰りの予定だ。夕方にはシガンシナへ帰ってこれると思う。」
「分かった。リコと待ってるね。」
明日は、リコも非番をとってくれているとハンジから聞いている。
死んだなまえが戻って来たことを知っているのは、ごく僅かな限られた駐屯兵だけなのだそうだ。
だから、リヴァイが戻って来るまでリコの部屋から出るなというお達しまでエルヴィン団長から届いている。
何度も古城とシガンシナ区の往復をしたおかげで、もうそろそろシガンシナ区へ入る内門が見えてくる頃だというのが分かった。
あまり口数の多くないリヴァイは、私の背中を抱きしめるように馬に乗って、手綱を持って、前を向いて走るだけでお喋りはしない。
それとも、何か考えることがあって、口数が少なくなっているのだろうか。
どうしようー。
本当はずっと気になっていることがある。
聞きたいけれど、怖くて聞けなくてー。
でも、明日、リヴァイが壁外に行っている間に不安になるのは嫌だー。
やっぱり、訊いてみよう。
一度、ゆっくり息を吸って、そしてー。
「ねぇ、リヴァー。」
「何も心配しなくていい。」
「え?」
「散歩みてぇなもんだ。たまにデケェやつも出てくるが、どうってことねぇ。
新兵に壁外を慣れさせるための散歩だ。だから、お前は何も心配しなくていい。」
「…そっか。うん、わかった。ありがとう。」
少し目を伏せて、緩む頬を隠す。
ホッとしたのと同時に、私の不安に気づいてくれていたことが嬉しかった。
だって、巨人は人を食べるのだと知ってしまったからー。
でも、リヴァイが大丈夫だというのなら、大丈夫なのだろう。
彼はきっと、嘘を吐かないからー。