◇26話◇うたた寝の戯言
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旧調査兵団本部に集まっている調査兵達は、巨人の実験や巨人化出来る人間の実験、訓練で忙しそうだ。
その中でも、モブリットがいつも一番忙しいのだと思う。
ハンジに呼ばれて、あっちへこっちへ走って、リヴァイにも頼りにされている。
トロスト区の兵舎にいるエルヴィンもモブリットを頼りにしているようで、作戦の立案書を作るよう指示が来たとかで、最近はお昼過ぎになると会議室にこもっている。
でも、書類を作るだけなら自分の部屋でも出来るんじゃないかと思うんだ。
だから、たぶん、私のお昼寝スペースを確保してくれているのだと思う。
会議室は静かだし、誰かが来ることもない。
調査兵の誰かの目の届くところにいないといけない私にとって、この部屋はきっと、一番静かな場所だー。
今日も、何かを一生懸命書いているモブリットの背中に自分の背中を預けて目を瞑る。
大きなモブリットの背中は、安定感があって、とても寝心地がいい。
モブリットがくれたブランケットは暖かくて、柔らかくて、痛いくらいに硬くて強いリヴァイの腕の中とは大違いだ。
数日前、休憩所で肩を貸してもらってから、お昼寝は私の日課になっていた。
夜眠れないならせめて昼間でも寝た方がいいから、と提案してくれたのはモブリットだ。
本当は、リヴァイの寝室で寝るように言われたのだけれどー。
1人きりになるのは嫌だ、と思わず零した本音を拾い上げて、こうして、そばにいてくれている。
「ねぇ、モブリット。」
「ん?起きてたんだね。眠れない?」
「ううん、ウトウトしてる。」
「それはよかった。どうかした?」
「私が背中にいたら、仕事の邪魔じゃないかなぁって思って。」
「時々、いるのを忘れてるくらいだよ。」
「えー…、私、そんなに存在感ない…。」
「すごく軽いから、大丈夫ってことさ。」
クスリと笑われた後、モブリットが、背中をあまり動かさないようにして、振り返った。
少し顔を上げると、柔らかい瞳と視線が重なる。
「だから、気にしないで、寝ていいよ。」
「…いつも、ありがとう。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
ふわりと微笑んだモブリットを見た後、私は瞼をおろした。
その中でも、モブリットがいつも一番忙しいのだと思う。
ハンジに呼ばれて、あっちへこっちへ走って、リヴァイにも頼りにされている。
トロスト区の兵舎にいるエルヴィンもモブリットを頼りにしているようで、作戦の立案書を作るよう指示が来たとかで、最近はお昼過ぎになると会議室にこもっている。
でも、書類を作るだけなら自分の部屋でも出来るんじゃないかと思うんだ。
だから、たぶん、私のお昼寝スペースを確保してくれているのだと思う。
会議室は静かだし、誰かが来ることもない。
調査兵の誰かの目の届くところにいないといけない私にとって、この部屋はきっと、一番静かな場所だー。
今日も、何かを一生懸命書いているモブリットの背中に自分の背中を預けて目を瞑る。
大きなモブリットの背中は、安定感があって、とても寝心地がいい。
モブリットがくれたブランケットは暖かくて、柔らかくて、痛いくらいに硬くて強いリヴァイの腕の中とは大違いだ。
数日前、休憩所で肩を貸してもらってから、お昼寝は私の日課になっていた。
夜眠れないならせめて昼間でも寝た方がいいから、と提案してくれたのはモブリットだ。
本当は、リヴァイの寝室で寝るように言われたのだけれどー。
1人きりになるのは嫌だ、と思わず零した本音を拾い上げて、こうして、そばにいてくれている。
「ねぇ、モブリット。」
「ん?起きてたんだね。眠れない?」
「ううん、ウトウトしてる。」
「それはよかった。どうかした?」
「私が背中にいたら、仕事の邪魔じゃないかなぁって思って。」
「時々、いるのを忘れてるくらいだよ。」
「えー…、私、そんなに存在感ない…。」
「すごく軽いから、大丈夫ってことさ。」
クスリと笑われた後、モブリットが、背中をあまり動かさないようにして、振り返った。
少し顔を上げると、柔らかい瞳と視線が重なる。
「だから、気にしないで、寝ていいよ。」
「…いつも、ありがとう。おやすみ。」
「あぁ、おやすみ。」
ふわりと微笑んだモブリットを見た後、私は瞼をおろした。