◇93話◇招かれざる客
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招かれざる客ー。
それが一番似合うのがハンジだと、リヴァイは今、心の底から思っている。
よりにもよって、どうして今日なのか。
「いやぁ~、早くリヴァイとなまえに見せたくてさ!!
ほぼ2年、この発明だけに時間を費やして本当によかったよ!!
思ったより時間かかっちゃったけど、よかった。よかった〜。」
広い庭の倉庫の中に押し込んだハンジが、嬉しそうに騒いでいる。
なまえが起きてしまうから静かにしろと言っているのにー。
「…たったの2年で作り上げんなよ、頭ん中、バケモンかよ。」
苛立ちのまま、リヴァイはボソリと文句を垂れる。
「何か言ったぁ~?」
「何でもねぇ、さっさと準備しやがれ。」
「ほいほーい。
-ところでさ、なんで物置の中なの?」
「隠れて使うから。」
「ん~?そういうプレイ?」
「あぁ、そう。そうそう、そういうプレイ。だから、早くしやがれ。
なまえが起きてきちまうだろおが。」
タラタラと時空間移動装置をセットしているハンジの尻を蹴り飛ばしたいのをなんとか堪えて、早く終わらせるように急かした。
行方不明になっていたなまえが、実はパラレルワールドに飛んでいたと知ったハンジは、パラレルワールドが本当に存在したことにいたく感動していた。
だが、向こうの世界のリヴァイが鏡を割ったことで、もう二度とその世界には行けないのだと理解すると、パラレルワールドに移動できる装置を作りたいと言い出したのだ。
以前、渋るなまえから、リヴァイに貰ったというネックレスをほぼ強引に奪うようにして借りたのも、その装置を作るためだった。
パラレルワールドの物がこの世界でも消滅することなく存在しているということを確かめるのと、その成分を参考に装置を作る数値をどうのと言っていたが、途中から面倒くさくなって聞いていない。
とにかく、頭の中の構造が普通の人間とは違うハンジは、たったの2年で、パラレルワールドへ行けてしまう装置を作ってしまったそうだ。
その名もー。
「どこでもパラレルドア~~~ルドっ!!!」
ハンジが両手をヒラヒラさせて、ピンク色の扉のカタチをした装置を自慢する。
ネーミングセンスの雑さとダサさ、その装置のインスピレーション元に心当たりがありすぎて、リヴァイは死んだ目でハンジを見やる。
「ちょうど2人共休みだしさ、パラレルワールドに旅行に行って来ればいい!!
私も一緒に行きたいんだけどさぁ、どうしても抜けられない仕事があってさ…。
じゃあ、私はもう行く!!使い方はここに書いてあるから!!」
朝っぱらから騒がしくやって来たハンジは、皴くちゃの紙をリヴァイに押しつけて、走り去る。
嵐のようー、とはこのことだ。
リヴァイは、使い方が書いてあるというその皺くちゃの紙に視線を落とす。
引くほど汚い字だが、かろうじて読めなくもない。
カメラ忘れないで、写真撮って来てよ!ー。
ハンジの似顔絵つきで、一番太いペンで書かれていたその文字は、読まなかったことにしよう。
心に、ハッキリと決意した。
それが一番似合うのがハンジだと、リヴァイは今、心の底から思っている。
よりにもよって、どうして今日なのか。
「いやぁ~、早くリヴァイとなまえに見せたくてさ!!
ほぼ2年、この発明だけに時間を費やして本当によかったよ!!
思ったより時間かかっちゃったけど、よかった。よかった〜。」
広い庭の倉庫の中に押し込んだハンジが、嬉しそうに騒いでいる。
なまえが起きてしまうから静かにしろと言っているのにー。
「…たったの2年で作り上げんなよ、頭ん中、バケモンかよ。」
苛立ちのまま、リヴァイはボソリと文句を垂れる。
「何か言ったぁ~?」
「何でもねぇ、さっさと準備しやがれ。」
「ほいほーい。
-ところでさ、なんで物置の中なの?」
「隠れて使うから。」
「ん~?そういうプレイ?」
「あぁ、そう。そうそう、そういうプレイ。だから、早くしやがれ。
なまえが起きてきちまうだろおが。」
タラタラと時空間移動装置をセットしているハンジの尻を蹴り飛ばしたいのをなんとか堪えて、早く終わらせるように急かした。
行方不明になっていたなまえが、実はパラレルワールドに飛んでいたと知ったハンジは、パラレルワールドが本当に存在したことにいたく感動していた。
だが、向こうの世界のリヴァイが鏡を割ったことで、もう二度とその世界には行けないのだと理解すると、パラレルワールドに移動できる装置を作りたいと言い出したのだ。
以前、渋るなまえから、リヴァイに貰ったというネックレスをほぼ強引に奪うようにして借りたのも、その装置を作るためだった。
パラレルワールドの物がこの世界でも消滅することなく存在しているということを確かめるのと、その成分を参考に装置を作る数値をどうのと言っていたが、途中から面倒くさくなって聞いていない。
とにかく、頭の中の構造が普通の人間とは違うハンジは、たったの2年で、パラレルワールドへ行けてしまう装置を作ってしまったそうだ。
その名もー。
「どこでもパラレルドア~~~ルドっ!!!」
ハンジが両手をヒラヒラさせて、ピンク色の扉のカタチをした装置を自慢する。
ネーミングセンスの雑さとダサさ、その装置のインスピレーション元に心当たりがありすぎて、リヴァイは死んだ目でハンジを見やる。
「ちょうど2人共休みだしさ、パラレルワールドに旅行に行って来ればいい!!
私も一緒に行きたいんだけどさぁ、どうしても抜けられない仕事があってさ…。
じゃあ、私はもう行く!!使い方はここに書いてあるから!!」
朝っぱらから騒がしくやって来たハンジは、皴くちゃの紙をリヴァイに押しつけて、走り去る。
嵐のようー、とはこのことだ。
リヴァイは、使い方が書いてあるというその皺くちゃの紙に視線を落とす。
引くほど汚い字だが、かろうじて読めなくもない。
カメラ忘れないで、写真撮って来てよ!ー。
ハンジの似顔絵つきで、一番太いペンで書かれていたその文字は、読まなかったことにしよう。
心に、ハッキリと決意した。