◇71話◇デート~本番編~
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猛スピードで草原を駆け抜ける荷馬車の上で、遠心力が私達を振り落とそうとする。
「キャーーーーー!」
高い悲鳴を上げて、私はリヴァイの腰に抱き着いた。
ハシャぐ私を、リヴァイが喉を鳴らしながら抱きしめ返す。
ジェットコースターはあんまり好きじゃない。
高いところが怖いからだ。
でも、ジェットコースターみたいで楽しいと思っていた。
リヴァイの腕の中なら安全だと、知っているからだろうか。
『見つけて来た。乗れ。』
いきなり、ここで待ってろと言ってどこかへ行ってしまったリヴァイは、それほど待たずに戻って来た。
彼が引き連れていたのは、調査兵団の所有するものよりは少し小さめの荷馬車だった。
普段は客車をひいているという馭者は、草原をとにかく荷馬車で疾走してくれという注文は初めてだと笑っていた。
そのときは、それはそうだろうと思ったのだけれど、今となっては、それは勿体ない、と本気で思っている。
だってー。
「気持ちいい~~っ!」
荷馬車が直進で走り出して、振れ幅が落ち着くと、私は両手を広げた。
思いっきりあたる風が、火照った身体を冷やしてくれて、すごく気持ちがいいー。
元の世界にいたら見られなかった壮大な草原は圧巻だ。
それに、自然の匂いが、心を癒していくようだった。
「ドライブデートは出来たか。」
リヴァイに訊ねられて、私は漸く、荷馬車に乗せられた理由に気づいた。
思わず、クスリと笑ってしまう。
私が思っていたドライブとは全く違う。
でもー。
「こんなに楽しいドライブデートは初めてっ。」
「ならよかった。」
私が笑えば、リヴァイが満足気に口の端を上げた。
この世界で生きると選んだことで、私はこれからもいろんなことを諦めていくのだと思う。
今までなら当たり前のようにしていたことも、出来なくなることだってたくさんある。
でもその度に、リヴァイはこうして、私をもっともっと幸せにしてくれるんだろう。
この世界は、彼が1人いるだけで、出来ないことよりも素敵なことでいっぱいになる。
「大好き。」
どうしても言いたくなって、私はリヴァイに抱き着いた。
「おれもだ。」
優しい声色で髪を撫でられて、私は甘えるように顔を上げた。
それを待っていたみたいに、キスをされる。
どこまでも続く広い草原の中、真っすぐに走り抜ける荷馬車の上で交わすキスは、どんな映画のワンシーンよりも、私にとってはロマンチックだった。
「キャーーーーー!」
高い悲鳴を上げて、私はリヴァイの腰に抱き着いた。
ハシャぐ私を、リヴァイが喉を鳴らしながら抱きしめ返す。
ジェットコースターはあんまり好きじゃない。
高いところが怖いからだ。
でも、ジェットコースターみたいで楽しいと思っていた。
リヴァイの腕の中なら安全だと、知っているからだろうか。
『見つけて来た。乗れ。』
いきなり、ここで待ってろと言ってどこかへ行ってしまったリヴァイは、それほど待たずに戻って来た。
彼が引き連れていたのは、調査兵団の所有するものよりは少し小さめの荷馬車だった。
普段は客車をひいているという馭者は、草原をとにかく荷馬車で疾走してくれという注文は初めてだと笑っていた。
そのときは、それはそうだろうと思ったのだけれど、今となっては、それは勿体ない、と本気で思っている。
だってー。
「気持ちいい~~っ!」
荷馬車が直進で走り出して、振れ幅が落ち着くと、私は両手を広げた。
思いっきりあたる風が、火照った身体を冷やしてくれて、すごく気持ちがいいー。
元の世界にいたら見られなかった壮大な草原は圧巻だ。
それに、自然の匂いが、心を癒していくようだった。
「ドライブデートは出来たか。」
リヴァイに訊ねられて、私は漸く、荷馬車に乗せられた理由に気づいた。
思わず、クスリと笑ってしまう。
私が思っていたドライブとは全く違う。
でもー。
「こんなに楽しいドライブデートは初めてっ。」
「ならよかった。」
私が笑えば、リヴァイが満足気に口の端を上げた。
この世界で生きると選んだことで、私はこれからもいろんなことを諦めていくのだと思う。
今までなら当たり前のようにしていたことも、出来なくなることだってたくさんある。
でもその度に、リヴァイはこうして、私をもっともっと幸せにしてくれるんだろう。
この世界は、彼が1人いるだけで、出来ないことよりも素敵なことでいっぱいになる。
「大好き。」
どうしても言いたくなって、私はリヴァイに抱き着いた。
「おれもだ。」
優しい声色で髪を撫でられて、私は甘えるように顔を上げた。
それを待っていたみたいに、キスをされる。
どこまでも続く広い草原の中、真っすぐに走り抜ける荷馬車の上で交わすキスは、どんな映画のワンシーンよりも、私にとってはロマンチックだった。