◇51話◇消してしまいたい
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2人でベッドに横になっていた。
彼女は背中を向けていて、モブリットはその背中に唇を這わす。
小さく声が漏れるけれど、彼女はシーツを握りしめて必死に声を堪えているようだった。
今の彼女なら、うまいように言い聞かせて、後は、ほんの少しだけ力で押さえ込んでしまえば、最後まで出来そうな気がする。
もし、そうなったとしても、悪いのは本当に男の方だろうか。
こんなお預け状態で終わらせようとしている彼女が悪いと思うのだ。
あぁ、もっと彼女に触れたい。
自分なら、無理はさせないし、痛い思いもさせない。
優しくしてやれるのにー。
「終わったよ。」
唇を離して声をかければ、彼女からホッとした息が漏れた。
それにどれだけ傷ついているか、知りもしない無垢な背中が、むしろ憎い。
憎いほど、愛おしいー。
「あぁ、眠たい。」
モブリットはそう言うと、彼女の腕を掴んで自分と向き合わせた。
一瞬、驚いた顔が見えたけれど、見なかったことにして腕の中に閉じ込めた。
裸の彼女は暖かくて、布団なんて要らなそうだったけれど、さすがに風邪をひかせてはいけない。
雑に布団を手繰りよせて、2人で入れるように身体にかけた。
「え、あの…っ、モブリット…?」
「昨日は一晩中呑んでて、寝てないんだよ、俺。」
彼女の腰を抱き寄せて、包み込む。
腕の中で、混乱して戸惑っている気配は感じていた。
でも、これくらいのご褒美は貰ってもいいと思うのだ。
彼女が必死に声を堪えていたように、自分だって彼女を押し倒して傷つけてしまわないように、自分自身と必死に戦っていたのだからー。
「でも…っ。」
「なまえも寝なよ。昨日は寝かせてもらえなかったんだろ。」
「そうだけど、でも…っ。」
そうなんだー。
余計なこと言わなければよかったと後悔して、腹が立った。
あぁ、もう絶対に放してやらない。
このまま寝てやる。
「おやすみ。」
「え…っ。」
彼女は何か言っていたけれど、無視をした。
抱きしめたまま、頑なに目を閉じた。
彼女は裸だし、自分は下は履いてるものの上半身裸だ。
この光景を誰かに見られたら、勘違いされるに違いない。
でも、寝室に勝手に入って来るのなんてハンジくらいしかいないから、大丈夫だ。
あぁ、でもー。
ケイジあたりがやってきて、大騒ぎしてくれないだろうか。
そうやって、リヴァイに誤解されてしまえばいい。
彼女が傷ついたように、リヴァイも傷つけばいい。
そして、彼女を攫えたらー。
彼女は背中を向けていて、モブリットはその背中に唇を這わす。
小さく声が漏れるけれど、彼女はシーツを握りしめて必死に声を堪えているようだった。
今の彼女なら、うまいように言い聞かせて、後は、ほんの少しだけ力で押さえ込んでしまえば、最後まで出来そうな気がする。
もし、そうなったとしても、悪いのは本当に男の方だろうか。
こんなお預け状態で終わらせようとしている彼女が悪いと思うのだ。
あぁ、もっと彼女に触れたい。
自分なら、無理はさせないし、痛い思いもさせない。
優しくしてやれるのにー。
「終わったよ。」
唇を離して声をかければ、彼女からホッとした息が漏れた。
それにどれだけ傷ついているか、知りもしない無垢な背中が、むしろ憎い。
憎いほど、愛おしいー。
「あぁ、眠たい。」
モブリットはそう言うと、彼女の腕を掴んで自分と向き合わせた。
一瞬、驚いた顔が見えたけれど、見なかったことにして腕の中に閉じ込めた。
裸の彼女は暖かくて、布団なんて要らなそうだったけれど、さすがに風邪をひかせてはいけない。
雑に布団を手繰りよせて、2人で入れるように身体にかけた。
「え、あの…っ、モブリット…?」
「昨日は一晩中呑んでて、寝てないんだよ、俺。」
彼女の腰を抱き寄せて、包み込む。
腕の中で、混乱して戸惑っている気配は感じていた。
でも、これくらいのご褒美は貰ってもいいと思うのだ。
彼女が必死に声を堪えていたように、自分だって彼女を押し倒して傷つけてしまわないように、自分自身と必死に戦っていたのだからー。
「でも…っ。」
「なまえも寝なよ。昨日は寝かせてもらえなかったんだろ。」
「そうだけど、でも…っ。」
そうなんだー。
余計なこと言わなければよかったと後悔して、腹が立った。
あぁ、もう絶対に放してやらない。
このまま寝てやる。
「おやすみ。」
「え…っ。」
彼女は何か言っていたけれど、無視をした。
抱きしめたまま、頑なに目を閉じた。
彼女は裸だし、自分は下は履いてるものの上半身裸だ。
この光景を誰かに見られたら、勘違いされるに違いない。
でも、寝室に勝手に入って来るのなんてハンジくらいしかいないから、大丈夫だ。
あぁ、でもー。
ケイジあたりがやってきて、大騒ぎしてくれないだろうか。
そうやって、リヴァイに誤解されてしまえばいい。
彼女が傷ついたように、リヴァイも傷つけばいい。
そして、彼女を攫えたらー。