◇完結後◇空と海が交わる、貴方と私の愛が重なる
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あの日のように、私とリヴァイさんは砂浜の上に並んで座っていた。
1週間前と違うのは、私の左手薬指に永遠の愛を使う指輪が輝いていることと、2人の関係が恋人同士になったことだ。
「1週間で指輪って作れるですね。」
私は左手を前に伸ばして、指輪を眺めていた。
夕陽が指輪をキラキラと照らして、なんだかとても情熱的に見える。
サイズもピッタリだし、いつの間に指のサイズをチェックしていたのだろうか。勘だろうか。
ダイヤを包むように小さな羽が幾つも飾っていて、翼のようになっていた。
とても繊細なデザインのそれは1週間で出来るようなものには見えなくてー。
「いつでも渡せるように、指輪はずっと前から用意してあった。
やっと名前を刻めてよかった。」
リヴァイさんが、とても嬉しそうに私を見る。
出逢う前から指輪を用意しておくなんて、変な人だ。
それを、ただただ嬉しくて、それもそうかと受け入れる私も相当頭がおかしいのだろう。
「リヴァイさんの指輪も作りましょうね。黒い翼にしましょう。」
「俺は悪魔かなんかだと思ってんのか。」
「違います…っ、そうじゃなくて、なんとなくそう思って…っ。」
「あぁ、知ってる。」
リヴァイさんが意地悪く口元を歪めて、ククッと喉を鳴らす。
私は今、彼にからかわれたらしい。
真面目な顔で言うから、本気で怒ったのかと思って焦ってしまった。
こうやって冗談を言うのか。
永遠の愛を誓って結婚すると約束をしたのに、私はこれからひとつずつリヴァイさんを知っていくー。
不思議な感じだ。
私は彼のことを何も知らないのだ。
知っているのは名前だけ。
それだけなのに、誰よりも彼を愛していることだけは出逢ったその瞬間から分かっていた。
「笑うと可愛いですね。」
クスリと笑うと、照れ臭かったのかリヴァイさんの笑顔がなくなってしまった。
うるせぇと口を尖らせるその表情もとても豊かだ。
前はもっと無表情でー。
あれ、前って、いつだろうー。
「私、リヴァイさんの笑った顔、好きです。」
折り曲げた膝に頬を乗せて、リヴァイさんを見つめる。
こうやって、これからもずっとずっと、私の瞳に彼だけを映していきたい。
遠い記憶にあるあの頃よりも豊かな時間が流れた彼の泣き顔、怒った顔も、少し長くなった髪も、少し筋肉が落ちた腕も、柔らかくなった笑みも、あの頃と変わらない愛を語る瞳も、彼のすべてをー。
私の髪をクシャリと撫でたリヴァイさんは、とても優しく微笑んでいた。
1週間前と違うのは、私の左手薬指に永遠の愛を使う指輪が輝いていることと、2人の関係が恋人同士になったことだ。
「1週間で指輪って作れるですね。」
私は左手を前に伸ばして、指輪を眺めていた。
夕陽が指輪をキラキラと照らして、なんだかとても情熱的に見える。
サイズもピッタリだし、いつの間に指のサイズをチェックしていたのだろうか。勘だろうか。
ダイヤを包むように小さな羽が幾つも飾っていて、翼のようになっていた。
とても繊細なデザインのそれは1週間で出来るようなものには見えなくてー。
「いつでも渡せるように、指輪はずっと前から用意してあった。
やっと名前を刻めてよかった。」
リヴァイさんが、とても嬉しそうに私を見る。
出逢う前から指輪を用意しておくなんて、変な人だ。
それを、ただただ嬉しくて、それもそうかと受け入れる私も相当頭がおかしいのだろう。
「リヴァイさんの指輪も作りましょうね。黒い翼にしましょう。」
「俺は悪魔かなんかだと思ってんのか。」
「違います…っ、そうじゃなくて、なんとなくそう思って…っ。」
「あぁ、知ってる。」
リヴァイさんが意地悪く口元を歪めて、ククッと喉を鳴らす。
私は今、彼にからかわれたらしい。
真面目な顔で言うから、本気で怒ったのかと思って焦ってしまった。
こうやって冗談を言うのか。
永遠の愛を誓って結婚すると約束をしたのに、私はこれからひとつずつリヴァイさんを知っていくー。
不思議な感じだ。
私は彼のことを何も知らないのだ。
知っているのは名前だけ。
それだけなのに、誰よりも彼を愛していることだけは出逢ったその瞬間から分かっていた。
「笑うと可愛いですね。」
クスリと笑うと、照れ臭かったのかリヴァイさんの笑顔がなくなってしまった。
うるせぇと口を尖らせるその表情もとても豊かだ。
前はもっと無表情でー。
あれ、前って、いつだろうー。
「私、リヴァイさんの笑った顔、好きです。」
折り曲げた膝に頬を乗せて、リヴァイさんを見つめる。
こうやって、これからもずっとずっと、私の瞳に彼だけを映していきたい。
遠い記憶にあるあの頃よりも豊かな時間が流れた彼の泣き顔、怒った顔も、少し長くなった髪も、少し筋肉が落ちた腕も、柔らかくなった笑みも、あの頃と変わらない愛を語る瞳も、彼のすべてをー。
私の髪をクシャリと撫でたリヴァイさんは、とても優しく微笑んでいた。