◇完結後◇君を知るお弁当
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買い出しして来た食材を冷蔵庫に詰め終えてソファに座ったばかりだった私は、どこか遠くから大勢の叫び声のようなものが聞こえたような気がして、窓の外に目をやった。
リヴァイさんの家の窓からは、遠くに海が見えた。
最近越して来たばかりだといういリヴァイさんは、この立地が気に入ってこの家を選んだとのだと聞いている。
(リヴァイさん、お弁当食べてくれてるかなぁ。)
ソファから立ち上がった私は、窓辺に立って海を眺めながら、リヴァイさんのことを想った。
昨日、出逢って2回目でプロポーズされて、婚約者になって、リヴァイさんの家に来てー。
たった1日にあったことがあまりにもたくさんありすぎて、まだ頭が追い付いていない。
でも、心はもうすっかりリヴァイさんでいっぱいだ。
ううん、きっと生まれるよりもずっと前から、私の心にはリヴァイさんしかいなかったのだと思う。
『あの、これ…!お弁当作ったので、もしよかったら、食べてください。』
『…あぁ。』
恋人や旦那さんにお弁当を作ってあげるのにずっと憧れていた。
だから、今朝、お弁当を作ってリヴァイさんに渡したのだけれど、反応はすごく薄かった。
むしろ、短い返事だけして、リヴァイさんは背を向けて出勤して行ってしまった。
(迷惑だったのかな…。)
窓辺に手を乗せて寄り掛かり、私はため息を吐いた。
リヴァイさんが、あの調査兵団の兵士だというのを知ったのも昨日だ。
この平和な世界では、兵士が戦うことなんてない。
だから、何かあったときの為に日々訓練をしながら、世界各地を転々としながら遠い昔に存在したと言われる巨人について調査している凄い人達だと、それくらいの知識しかない。
事務所というのがどんなところなのかもよく分かっていないのに、お弁当なんて作るべきではなかったのかもしれない。
カフェテリアのある職場かもしれないし、同僚と食べに行くのかもしれない。
(やっちゃったなぁ。)
帰ってきたら謝ろう。
お弁当を渡しただけで、あれこれと不安になってしまうくらい、私はリヴァイさんのことを知らない。
きっと綺麗好きなんだろうな、と掃除道具が整然と並んでいた収納スペースを見て知ったくらい、私はリヴァイさんのことを何も知らないのだ。
でも、私とリヴァイさんは知っている。
これからの未来には、優しく美しい世界が待っていることー。
「早く会いたいなぁ~。」
窓の外の向こうに見える青い海から、柔らかい潮風が流れてきて、伸ばしていた長い髪が靡いた。
早く、会いたかった。
ずっと、会いたかったー。
リヴァイさんの家の窓からは、遠くに海が見えた。
最近越して来たばかりだといういリヴァイさんは、この立地が気に入ってこの家を選んだとのだと聞いている。
(リヴァイさん、お弁当食べてくれてるかなぁ。)
ソファから立ち上がった私は、窓辺に立って海を眺めながら、リヴァイさんのことを想った。
昨日、出逢って2回目でプロポーズされて、婚約者になって、リヴァイさんの家に来てー。
たった1日にあったことがあまりにもたくさんありすぎて、まだ頭が追い付いていない。
でも、心はもうすっかりリヴァイさんでいっぱいだ。
ううん、きっと生まれるよりもずっと前から、私の心にはリヴァイさんしかいなかったのだと思う。
『あの、これ…!お弁当作ったので、もしよかったら、食べてください。』
『…あぁ。』
恋人や旦那さんにお弁当を作ってあげるのにずっと憧れていた。
だから、今朝、お弁当を作ってリヴァイさんに渡したのだけれど、反応はすごく薄かった。
むしろ、短い返事だけして、リヴァイさんは背を向けて出勤して行ってしまった。
(迷惑だったのかな…。)
窓辺に手を乗せて寄り掛かり、私はため息を吐いた。
リヴァイさんが、あの調査兵団の兵士だというのを知ったのも昨日だ。
この平和な世界では、兵士が戦うことなんてない。
だから、何かあったときの為に日々訓練をしながら、世界各地を転々としながら遠い昔に存在したと言われる巨人について調査している凄い人達だと、それくらいの知識しかない。
事務所というのがどんなところなのかもよく分かっていないのに、お弁当なんて作るべきではなかったのかもしれない。
カフェテリアのある職場かもしれないし、同僚と食べに行くのかもしれない。
(やっちゃったなぁ。)
帰ってきたら謝ろう。
お弁当を渡しただけで、あれこれと不安になってしまうくらい、私はリヴァイさんのことを知らない。
きっと綺麗好きなんだろうな、と掃除道具が整然と並んでいた収納スペースを見て知ったくらい、私はリヴァイさんのことを何も知らないのだ。
でも、私とリヴァイさんは知っている。
これからの未来には、優しく美しい世界が待っていることー。
「早く会いたいなぁ~。」
窓の外の向こうに見える青い海から、柔らかい潮風が流れてきて、伸ばしていた長い髪が靡いた。
早く、会いたかった。
ずっと、会いたかったー。