ハッピーエンドなんて、クソくらえ
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「ぁ…っ。」
声が漏れ、身震いするように眉を顰めた。
そんな私の頬を、モブリットが、愛おしそうに撫でる。
優しく私を見下ろすモブリットの額には、うっすらと汗が浮かび、少し息苦しそうだ。
ジャンと別れて、1日、2日、3日、1週間、そして1か月が経ちながら、モブリットが私に近づいてきていた。
そして今夜、ついに彼は、初めて私の家に泊まった。
それはとても、自然な流れで、彼が何かを私に求めたわけではない。
でも、私が拒めなかったのも、事実だ。
「気持ちいい?」
「…っぁ…、ぅん…っ、あッ。」
「なら、よかった。」
額に汗を浮かべたまま、モブリットが柔らかく微笑む。
私を気遣うようにゆっくりと揺れる腰からは、優しい刺激が絶え間なく与えられる。
気持ち良くないとは思わない。
色白で王子様のような容姿なのに、筋肉質な身体は、とても男らしくて、私の女の部分はあられもなく疼いてしまうくらいだ。
でも、ジャンはもっと激しかった。
欲しいと叫ぶように、私をかき抱いた。
もうやめてと鳴き叫んでも、弄ぶように身体中の至る所に愛した痕を残していった。
そして私は、そんな愛され方が、大好きだった。
ジャンとはまるで正反対のように、優しく守るように愛し続けたモブリットは、事が終わると、私を包み込むように抱きしめてくれた。
まるで、熱が冷めてしまったかのように、ベッドの縁に座って私に背中を向けていたジャンとは大違いだ。
「なまえとこうして抱き合えるなんて、幸せだよ。」
「———私も。」
私の笑みを見下ろして、モブリットが至極幸せそうに目尻を下げる。
出逢った頃から、モブリットは、私の考えてることをすべて分かって、先回りして喜ばせてくれた。
今日の水族館デートでも、そうだった。
でも、モブリットは、私の作り笑いを見抜けない。
ジャンは、私が嘘を吐くと、すぐに気が付いた。
そして、機嫌が悪くなるのだ。
だから、私達はよく喧嘩をしていて、ジャンに背を向けられる度に、私は傷ついた。
でもきっと、モブリットが、私を傷つけることはないのだろう。
だって、私はきっと、モブリットに背を向けられたところで、傷つかない。
こうして、裸で抱きしめられていても、何も感じないのだ。
ジャンといるときは、まるで、ジェットコースターに乗っているみたいに、いつもドキドキしていた。
短気で、喧嘩っ早いジャンは、さりげない気遣いが上手で、心根は優しくて、馬面なのにイケメンで、背が高くて、最高にカッコよかった。
だから、女の子達にもモテていて、恋人がいても構わずに声をかけてくるし、ジャンはそれを喜んでいるような節があって、最低な気分だった。
ジャンは、私を夢中にさせては、イライラさせて、でも結局、大好きだと思わされて、頭の中がいつもめちゃくちゃで混乱してたのを、よく覚えてる。
温かい腕の中でジャンのことを思い出していると、しばらくして、モブリットの寝息が聞こえてきた。
1か月前まで、こうして私を抱きしめて眠るのはジャンだった。
そこで、モブリットが眠っている。
私の隣で眠るのは、ジャンだった。
そう思うと、全く眠れそうになくなる。
私の恋人は、ジャンじゃなくちゃ、いけないのに————モブリットと親しくなるほどに、そんな思いが募ってしまって、だから・・・・・
あなたのいるべき場所に彼がいるから、私は自分を他の誰かだと思い込むの
だって、おかしいでしょう?
私の隣にるのは、あなたで、あなたの隣にいるのは、私なのに———。
声が漏れ、身震いするように眉を顰めた。
そんな私の頬を、モブリットが、愛おしそうに撫でる。
優しく私を見下ろすモブリットの額には、うっすらと汗が浮かび、少し息苦しそうだ。
ジャンと別れて、1日、2日、3日、1週間、そして1か月が経ちながら、モブリットが私に近づいてきていた。
そして今夜、ついに彼は、初めて私の家に泊まった。
それはとても、自然な流れで、彼が何かを私に求めたわけではない。
でも、私が拒めなかったのも、事実だ。
「気持ちいい?」
「…っぁ…、ぅん…っ、あッ。」
「なら、よかった。」
額に汗を浮かべたまま、モブリットが柔らかく微笑む。
私を気遣うようにゆっくりと揺れる腰からは、優しい刺激が絶え間なく与えられる。
気持ち良くないとは思わない。
色白で王子様のような容姿なのに、筋肉質な身体は、とても男らしくて、私の女の部分はあられもなく疼いてしまうくらいだ。
でも、ジャンはもっと激しかった。
欲しいと叫ぶように、私をかき抱いた。
もうやめてと鳴き叫んでも、弄ぶように身体中の至る所に愛した痕を残していった。
そして私は、そんな愛され方が、大好きだった。
ジャンとはまるで正反対のように、優しく守るように愛し続けたモブリットは、事が終わると、私を包み込むように抱きしめてくれた。
まるで、熱が冷めてしまったかのように、ベッドの縁に座って私に背中を向けていたジャンとは大違いだ。
「なまえとこうして抱き合えるなんて、幸せだよ。」
「———私も。」
私の笑みを見下ろして、モブリットが至極幸せそうに目尻を下げる。
出逢った頃から、モブリットは、私の考えてることをすべて分かって、先回りして喜ばせてくれた。
今日の水族館デートでも、そうだった。
でも、モブリットは、私の作り笑いを見抜けない。
ジャンは、私が嘘を吐くと、すぐに気が付いた。
そして、機嫌が悪くなるのだ。
だから、私達はよく喧嘩をしていて、ジャンに背を向けられる度に、私は傷ついた。
でもきっと、モブリットが、私を傷つけることはないのだろう。
だって、私はきっと、モブリットに背を向けられたところで、傷つかない。
こうして、裸で抱きしめられていても、何も感じないのだ。
ジャンといるときは、まるで、ジェットコースターに乗っているみたいに、いつもドキドキしていた。
短気で、喧嘩っ早いジャンは、さりげない気遣いが上手で、心根は優しくて、馬面なのにイケメンで、背が高くて、最高にカッコよかった。
だから、女の子達にもモテていて、恋人がいても構わずに声をかけてくるし、ジャンはそれを喜んでいるような節があって、最低な気分だった。
ジャンは、私を夢中にさせては、イライラさせて、でも結局、大好きだと思わされて、頭の中がいつもめちゃくちゃで混乱してたのを、よく覚えてる。
温かい腕の中でジャンのことを思い出していると、しばらくして、モブリットの寝息が聞こえてきた。
1か月前まで、こうして私を抱きしめて眠るのはジャンだった。
そこで、モブリットが眠っている。
私の隣で眠るのは、ジャンだった。
そう思うと、全く眠れそうになくなる。
私の恋人は、ジャンじゃなくちゃ、いけないのに————モブリットと親しくなるほどに、そんな思いが募ってしまって、だから・・・・・
あなたのいるべき場所に彼がいるから、私は自分を他の誰かだと思い込むの
だって、おかしいでしょう?
私の隣にるのは、あなたで、あなたの隣にいるのは、私なのに———。
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