《謹賀新年》優しい手を繋いで
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
私は、リヴァイさんに集合をかけられたハンジさん達と一緒に、居間へとやってきていた。
そこで、エルヴィンさんは主に、苦しい経営の相談に乗ってくれた。
一緒に帳簿を見ながら、目から鱗が落ちるようなアドバイスまで貰えて本当に助かった。
分かりやすい説明と、絶対に大丈夫だという彼の落ち着きのある声を聞いていたら、なんとかなりそうな気がして不思議だ。
そして、ハンジさんは、この神社の良さを動画に撮って、Youtubeでアピールする為にやって来たらしい———のだけれど、さっきからずっとリヴァイさんと揉めている。
「だから!!この神社の素晴らしさは分かるよ!?
それだけでいいじゃないかっていうリヴァイの気持ちもわかる!
でもさ、動画には華が必要なんだよ!!」
「椿が咲いてるだろ。」
「冗談はやめてくれよ。
私が言ってるのはそういうことじゃないって君も分かってるはずだ。」
「知るか。」
「なまえは美人だし愛嬌もある、華としてこれ以上に良い素材はないよ!
それに私よりも、ここの経営者であるなまえが動画に出て、
この神社の良さをアピールする方が、視聴者には届くに決まってる!!」
「ダメだ。絶対にソイツは、ユーチューブとかいう
意味の分からねぇ奴らの見世物になるような動画には出さねぇ。
あんなのはバカがして、バカが見るもんだ。」
「君は本当に失礼だね。それで私達は生活をしてるし、
Youtubeは使い方を間違えなければ、とても為になる知識を得られる
素晴らしいツールだよ。」
「どうでもいい。俺は、なまえを晒しものにする気はねぇ。」
「じゃあ、聞くけど。
リヴァイは、なまえを助けたいんだよね?」
「そうだっつってんだろ。だからお前を呼んだんだ。
早く、視聴回数ってのを稼いで、参拝客を呼び込め。」
「だからその為に、なまえを動画に出そうって言ってるの。」
「それはダメだっつってんだろ。馬鹿が、他人の話を聞きやがれ。」
「同じセリフをお返しするよ。」
こんな調子で、リヴァイさんとハンジさんは一方通行の意見を行ったり来たりだ。
一度、この神社の為ならYoutubeの動画への出演は受け入れると、私も口を挟んだのだけれど、リヴァイさんにとてもとても怖い顔で睨まれてしまって、それからはエルヴィンさんと一緒にお茶を飲みながら成り行きを見守ることに徹している。
モブリットさんは慣れているのか、気にしていない様子で、忙しそうに動画を取る準備をしている。
「では、私からひとつ、案を出してもいいかな。」
おもむろに、エルヴィンさんが口を開いた。
「なんだ。」
「何?」
お互いに一歩も譲らずに睨み合いが始まっていたリヴァイさんとハンジさんが、同時に彼へと視線を向けた。
「リヴァイが代わりに動画に出るというのはどうだ?」
「あ?」
「なまえほどの華にはならないかもしれないし、愛想もないが、
リヴァイには人を惹きつけるオーラがある。
それに今は、リヴァイのようなシュッとした顔立ちの俳優が人気もあるし、悪い案ではないと思う。」
エルヴィンさんはそう言うと、リヴァイさんや私が動画に出ることについてのメリットを、分かりやすく説明してくれた。
まず、この神社の立地がとても関係している。
ここは、獣道を長く歩き、さらにその先にある細く急な階段を上がってやっと辿り着く神社だ。
昔馴染みの参拝客が誰一人来なくなったように、年配者や小さな子供のいる家族連れの参拝客を望むのは絶望的だと思われる。
今後、この神社を盛り立ててくれるかもしれない参拝客は、若者だ。
だからこそ、リヴァイさんも若者が好むYoutubeという強い武器を持ったハンジさんを呼んだのだろう。
そこで、同世代の若い私達が、この神社で頑張っていることを知ってもらうのはとても大きな意味を持つ。
エルヴィンさんは、私のことを気に入った若い男性が来てくれるかもしれないと言ったけれど、それよりも、とても魅力的な神主であるリヴァイさんに若い女性のファンがつく可能性の方が高いと思った。
きっと、だから、エルヴィンさんは、私ではなくてリヴァイさんが動画に出ることを勧めたのだろう。
「馬鹿言ってんじゃねぇ、どうして俺が———。」
「それはいい!!ターゲットをなまえ目当ての若い男に絞ろうと思ったけど、
リヴァイ目当ての若い女に変えよう!
むしろ、そっちの方が効果があるかもしれない!!」
リヴァイさんは、あり得ないと言う顔をしていたけれど、ハンジさんは、エルヴィンさんの案にノリノリだった。
そして、断固として断ろうとしたリヴァイさんに、ハンジさんが言う。
「まぁ、リヴァイが決めていいよ。
なまえか君か、どっちかが出ないなら、私は協力しない。」
恩人の娘をどうしてもYoutubeに出したくなかったリヴァイさんにとってそれは、私を人質に取られたようなものだったのだろう。
彼は、苦々し気に自分の身を捧げることを選んだ。
そこで、エルヴィンさんは主に、苦しい経営の相談に乗ってくれた。
一緒に帳簿を見ながら、目から鱗が落ちるようなアドバイスまで貰えて本当に助かった。
分かりやすい説明と、絶対に大丈夫だという彼の落ち着きのある声を聞いていたら、なんとかなりそうな気がして不思議だ。
そして、ハンジさんは、この神社の良さを動画に撮って、Youtubeでアピールする為にやって来たらしい———のだけれど、さっきからずっとリヴァイさんと揉めている。
「だから!!この神社の素晴らしさは分かるよ!?
それだけでいいじゃないかっていうリヴァイの気持ちもわかる!
でもさ、動画には華が必要なんだよ!!」
「椿が咲いてるだろ。」
「冗談はやめてくれよ。
私が言ってるのはそういうことじゃないって君も分かってるはずだ。」
「知るか。」
「なまえは美人だし愛嬌もある、華としてこれ以上に良い素材はないよ!
それに私よりも、ここの経営者であるなまえが動画に出て、
この神社の良さをアピールする方が、視聴者には届くに決まってる!!」
「ダメだ。絶対にソイツは、ユーチューブとかいう
意味の分からねぇ奴らの見世物になるような動画には出さねぇ。
あんなのはバカがして、バカが見るもんだ。」
「君は本当に失礼だね。それで私達は生活をしてるし、
Youtubeは使い方を間違えなければ、とても為になる知識を得られる
素晴らしいツールだよ。」
「どうでもいい。俺は、なまえを晒しものにする気はねぇ。」
「じゃあ、聞くけど。
リヴァイは、なまえを助けたいんだよね?」
「そうだっつってんだろ。だからお前を呼んだんだ。
早く、視聴回数ってのを稼いで、参拝客を呼び込め。」
「だからその為に、なまえを動画に出そうって言ってるの。」
「それはダメだっつってんだろ。馬鹿が、他人の話を聞きやがれ。」
「同じセリフをお返しするよ。」
こんな調子で、リヴァイさんとハンジさんは一方通行の意見を行ったり来たりだ。
一度、この神社の為ならYoutubeの動画への出演は受け入れると、私も口を挟んだのだけれど、リヴァイさんにとてもとても怖い顔で睨まれてしまって、それからはエルヴィンさんと一緒にお茶を飲みながら成り行きを見守ることに徹している。
モブリットさんは慣れているのか、気にしていない様子で、忙しそうに動画を取る準備をしている。
「では、私からひとつ、案を出してもいいかな。」
おもむろに、エルヴィンさんが口を開いた。
「なんだ。」
「何?」
お互いに一歩も譲らずに睨み合いが始まっていたリヴァイさんとハンジさんが、同時に彼へと視線を向けた。
「リヴァイが代わりに動画に出るというのはどうだ?」
「あ?」
「なまえほどの華にはならないかもしれないし、愛想もないが、
リヴァイには人を惹きつけるオーラがある。
それに今は、リヴァイのようなシュッとした顔立ちの俳優が人気もあるし、悪い案ではないと思う。」
エルヴィンさんはそう言うと、リヴァイさんや私が動画に出ることについてのメリットを、分かりやすく説明してくれた。
まず、この神社の立地がとても関係している。
ここは、獣道を長く歩き、さらにその先にある細く急な階段を上がってやっと辿り着く神社だ。
昔馴染みの参拝客が誰一人来なくなったように、年配者や小さな子供のいる家族連れの参拝客を望むのは絶望的だと思われる。
今後、この神社を盛り立ててくれるかもしれない参拝客は、若者だ。
だからこそ、リヴァイさんも若者が好むYoutubeという強い武器を持ったハンジさんを呼んだのだろう。
そこで、同世代の若い私達が、この神社で頑張っていることを知ってもらうのはとても大きな意味を持つ。
エルヴィンさんは、私のことを気に入った若い男性が来てくれるかもしれないと言ったけれど、それよりも、とても魅力的な神主であるリヴァイさんに若い女性のファンがつく可能性の方が高いと思った。
きっと、だから、エルヴィンさんは、私ではなくてリヴァイさんが動画に出ることを勧めたのだろう。
「馬鹿言ってんじゃねぇ、どうして俺が———。」
「それはいい!!ターゲットをなまえ目当ての若い男に絞ろうと思ったけど、
リヴァイ目当ての若い女に変えよう!
むしろ、そっちの方が効果があるかもしれない!!」
リヴァイさんは、あり得ないと言う顔をしていたけれど、ハンジさんは、エルヴィンさんの案にノリノリだった。
そして、断固として断ろうとしたリヴァイさんに、ハンジさんが言う。
「まぁ、リヴァイが決めていいよ。
なまえか君か、どっちかが出ないなら、私は協力しない。」
恩人の娘をどうしてもYoutubeに出したくなかったリヴァイさんにとってそれは、私を人質に取られたようなものだったのだろう。
彼は、苦々し気に自分の身を捧げることを選んだ。