《謹賀新年》優しい手を繋いで
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
3日後、朝食を終えた私は、本殿の外にいた。
箒を持って、落ち葉を集めながら、白い息を吐く。
あの日、助けてくれる、とそう言ったリヴァイさんだったけれど、あれから具体的な話は何も聞いていない。
本殿の方へと視線を這わせれば、極度の潔癖症のリヴァイさんが、いつものようにせっせと雑巾がけをしていた。
(どうするつもりなんだろう…。)
神社の稼ぎ時である元旦は、もう1週間後に迫っている。
そこで、この神社を立て直すだけの参拝客に来てもらえなかったら、本当にもう終わりだ。
それは、神主である彼だって、嫌というほどによく分かっているはずだった。
その場凌ぎで適当なことを言う人ではないし、それこそ、御神の前で、神主である彼が嘘を吐くようなことは絶対にありえない。
助けると言う言葉は心からの気持ちなのだろうけれど、私は不安でいっぱいだった。
何度目かのため息を吐いた時、長く急な階段を上がって、とても珍しい客がやって来た。
「なまえーーーー!!久しぶりだねーーー!!」
天に伸ばした右手を大袈裟に振って駆け寄ってきたのは、リヴァイさんの友人であるハンジさんだった。
彼女の奇抜な趣向や性格、独特な企画がじわじわと人気を集めて、今では世界中で人気のYoutuberだ。
その隣には、公私共に彼女を支えているパートナーのモブリットさんと、大きな会社を一代で築き上げたエルヴィンさんもいる。
「お久しぶりです。昨日上げてらっしゃった動画見ましたよ。」
「それは嬉しいなぁ~!昨日の動画はなかなか面白く出来た自信があるんだ!」
「はい!すごく面白くって、リヴァイさんと一緒に笑わせて貰いました。」
「え!リヴァイも!?」
「リヴァイさんは、呆れた笑だったかもしれません。」
「ハハハッ、だろうね!!」
ハンジさんが、気持ちが良いくらいにカラカラと笑う。
その隣で、モブリットさんが困ったように頬をかいた。
少し前からは事務所にも所属して、最近はテレビのバラエティ番組にも出るようになって忙しいようで、彼からはちょっとした愚痴も零れる。
そんな忙しい中、わざわざこんな辺鄙な神社へ友人を訊ねに来たのだろうか———。
不思議に思っていると、エルヴィンさんが私に柔らかく微笑んだ。
そして、口を開くと、まるで、私の心が見えたみたいに、疑問の答えを教えてくれる。
「リヴァイから、君を助けるからすぐに来いと
私達に集合がかかったんだ。」
「え?それって——。」
「エルヴィン、余計なこと喋ってんじゃねぇ。」
後ろから、少し不機嫌なリヴァイさんの声がした。
私の後ろにリヴァイさんを見つけたらしいエルヴィンさんが、苦笑しながら、謝った。
箒を持って、落ち葉を集めながら、白い息を吐く。
あの日、助けてくれる、とそう言ったリヴァイさんだったけれど、あれから具体的な話は何も聞いていない。
本殿の方へと視線を這わせれば、極度の潔癖症のリヴァイさんが、いつものようにせっせと雑巾がけをしていた。
(どうするつもりなんだろう…。)
神社の稼ぎ時である元旦は、もう1週間後に迫っている。
そこで、この神社を立て直すだけの参拝客に来てもらえなかったら、本当にもう終わりだ。
それは、神主である彼だって、嫌というほどによく分かっているはずだった。
その場凌ぎで適当なことを言う人ではないし、それこそ、御神の前で、神主である彼が嘘を吐くようなことは絶対にありえない。
助けると言う言葉は心からの気持ちなのだろうけれど、私は不安でいっぱいだった。
何度目かのため息を吐いた時、長く急な階段を上がって、とても珍しい客がやって来た。
「なまえーーーー!!久しぶりだねーーー!!」
天に伸ばした右手を大袈裟に振って駆け寄ってきたのは、リヴァイさんの友人であるハンジさんだった。
彼女の奇抜な趣向や性格、独特な企画がじわじわと人気を集めて、今では世界中で人気のYoutuberだ。
その隣には、公私共に彼女を支えているパートナーのモブリットさんと、大きな会社を一代で築き上げたエルヴィンさんもいる。
「お久しぶりです。昨日上げてらっしゃった動画見ましたよ。」
「それは嬉しいなぁ~!昨日の動画はなかなか面白く出来た自信があるんだ!」
「はい!すごく面白くって、リヴァイさんと一緒に笑わせて貰いました。」
「え!リヴァイも!?」
「リヴァイさんは、呆れた笑だったかもしれません。」
「ハハハッ、だろうね!!」
ハンジさんが、気持ちが良いくらいにカラカラと笑う。
その隣で、モブリットさんが困ったように頬をかいた。
少し前からは事務所にも所属して、最近はテレビのバラエティ番組にも出るようになって忙しいようで、彼からはちょっとした愚痴も零れる。
そんな忙しい中、わざわざこんな辺鄙な神社へ友人を訊ねに来たのだろうか———。
不思議に思っていると、エルヴィンさんが私に柔らかく微笑んだ。
そして、口を開くと、まるで、私の心が見えたみたいに、疑問の答えを教えてくれる。
「リヴァイから、君を助けるからすぐに来いと
私達に集合がかかったんだ。」
「え?それって——。」
「エルヴィン、余計なこと喋ってんじゃねぇ。」
後ろから、少し不機嫌なリヴァイさんの声がした。
私の後ろにリヴァイさんを見つけたらしいエルヴィンさんが、苦笑しながら、謝った。