≪Levi生誕祭2019≫最高の誕生日プレゼントをあげる
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5年付き合ってきた恋人を捨ててまで愛する彼女のイヤリングが、リヴァイの頬にぶつかった。
思わず顔を顰めたリヴァイの足元に、イヤリングが落ちる。
自分にあたったのが、女物のイヤリングだと気づいたリヴァイは、それを見ると訝し気に口を開いた。
「どうして、お前がこれを持ってる?」
リヴァイが、イヤリングを拾って、私に訊ねる。
「先週、リヴァイの家で見つけたのよ。」
「…来たのか?」
「ソファの下に落ちてた。」
「それをどうしてお前が持って帰って、俺の顔に投げつけるんだ。」
リヴァイが眉を顰める。
逆切れっていうよりも、本当に、自分が怒られている理由が分からない様子だった。
優しく説明してあげればいいだろうか。
だって、今夜がきっと最後なのに、喧嘩で終わりたくない。
でも、いつだって、頭と心が一緒とは限らない。
望まない別れを、どうにかして引き留めたいとまだ諦められずにいる、こんなときなら尚更だ。
それに、自分が心変わりをしたからって、私まで同じだと考えたリヴァイが、許せなかった。
「リヴァイって、最低な男だったんだね。」
「あ?」
「5年も付き合って全然気づかなかった。
本当に一緒にいた時間が無駄でしかない。
私だって、この5年間、リヴァイ以外の男の人に誘われたことだってあるんだよ。」
「あ?そんな話聞いてねぇ。」
「言うほどのことじゃなかったの。興味ないってぜんぶ断ってきたから。
でも、今はすごく後悔してる。他の人にしておけば、私は今夜をもっと幸せに過ごせて、
もしかしたら、素敵な結婚もしてたかもしれない。」
「早く、結婚がしたかったのか。」
「違うよ、私はリヴァイと一緒にいられたらそれでよかったの!
恋人がいるってバレちゃいけないからって、隠されたって、
堂々とデートも出来なくたって、リヴァイと一緒にいられるなら、何だって我慢出来た!」
「なら——。」
リヴァイが私の腕を掴んだ。
でも、私は彼の声に被せて怒鳴る。
「でも、ずっと待たされた挙句に捨てられちゃうくらいなら、
他の人と結婚してた方が幸せだった!!
早く…っ、リヴァイなんかとは別れたらよかった…!!」
私は、ソファの横に置いていたマガジンラックから、数か月前の音楽雑誌を取り上げて、リヴァイに投げつけた。
表紙を飾るNo Nameが、彼の肩にぶつかって落ちる。
そのまま中途半端なページが開いたのは、私が、そのページばかりを飽きもしないで、毎日毎日読んでいたからだ。
目元を包帯で隠した大人気の有名アーティストNo NameのボーカルであるLのインタビュー記事のページだ。
デビュー当時は、プライベートは一切出さずに、インタビューに応じることなんてなかった彼が、初めて自身のことを語るとニュースにまでなった。
初めてのインタビュー記事が載っているこの雑誌は、あっという間に品薄になってしまって、何店舗も本屋を梯子しても手に入れられなくて、すごくショックだった。
そしたら、リヴァイが、仕事仲間から貰ってきてくれて、少し恥ずかしそうにしながら私にくれた。
特別扱いが嬉しくて、彼の恋人なんだって感じて、嬉しかった。
いろんな意味で、私にとって宝物の雑誌だったけど、もう要らない。
だって、私は、彼の恋人のはずなのに、世界中にいる彼のファンと同じように、この記事を読んでは、彼のことを想っていた。
会いたいと願ってた。
馬鹿みたい。
本当に、馬鹿みたいだ———。
思わず顔を顰めたリヴァイの足元に、イヤリングが落ちる。
自分にあたったのが、女物のイヤリングだと気づいたリヴァイは、それを見ると訝し気に口を開いた。
「どうして、お前がこれを持ってる?」
リヴァイが、イヤリングを拾って、私に訊ねる。
「先週、リヴァイの家で見つけたのよ。」
「…来たのか?」
「ソファの下に落ちてた。」
「それをどうしてお前が持って帰って、俺の顔に投げつけるんだ。」
リヴァイが眉を顰める。
逆切れっていうよりも、本当に、自分が怒られている理由が分からない様子だった。
優しく説明してあげればいいだろうか。
だって、今夜がきっと最後なのに、喧嘩で終わりたくない。
でも、いつだって、頭と心が一緒とは限らない。
望まない別れを、どうにかして引き留めたいとまだ諦められずにいる、こんなときなら尚更だ。
それに、自分が心変わりをしたからって、私まで同じだと考えたリヴァイが、許せなかった。
「リヴァイって、最低な男だったんだね。」
「あ?」
「5年も付き合って全然気づかなかった。
本当に一緒にいた時間が無駄でしかない。
私だって、この5年間、リヴァイ以外の男の人に誘われたことだってあるんだよ。」
「あ?そんな話聞いてねぇ。」
「言うほどのことじゃなかったの。興味ないってぜんぶ断ってきたから。
でも、今はすごく後悔してる。他の人にしておけば、私は今夜をもっと幸せに過ごせて、
もしかしたら、素敵な結婚もしてたかもしれない。」
「早く、結婚がしたかったのか。」
「違うよ、私はリヴァイと一緒にいられたらそれでよかったの!
恋人がいるってバレちゃいけないからって、隠されたって、
堂々とデートも出来なくたって、リヴァイと一緒にいられるなら、何だって我慢出来た!」
「なら——。」
リヴァイが私の腕を掴んだ。
でも、私は彼の声に被せて怒鳴る。
「でも、ずっと待たされた挙句に捨てられちゃうくらいなら、
他の人と結婚してた方が幸せだった!!
早く…っ、リヴァイなんかとは別れたらよかった…!!」
私は、ソファの横に置いていたマガジンラックから、数か月前の音楽雑誌を取り上げて、リヴァイに投げつけた。
表紙を飾るNo Nameが、彼の肩にぶつかって落ちる。
そのまま中途半端なページが開いたのは、私が、そのページばかりを飽きもしないで、毎日毎日読んでいたからだ。
目元を包帯で隠した大人気の有名アーティストNo NameのボーカルであるLのインタビュー記事のページだ。
デビュー当時は、プライベートは一切出さずに、インタビューに応じることなんてなかった彼が、初めて自身のことを語るとニュースにまでなった。
初めてのインタビュー記事が載っているこの雑誌は、あっという間に品薄になってしまって、何店舗も本屋を梯子しても手に入れられなくて、すごくショックだった。
そしたら、リヴァイが、仕事仲間から貰ってきてくれて、少し恥ずかしそうにしながら私にくれた。
特別扱いが嬉しくて、彼の恋人なんだって感じて、嬉しかった。
いろんな意味で、私にとって宝物の雑誌だったけど、もう要らない。
だって、私は、彼の恋人のはずなのに、世界中にいる彼のファンと同じように、この記事を読んでは、彼のことを想っていた。
会いたいと願ってた。
馬鹿みたい。
本当に、馬鹿みたいだ———。