≪Levi生誕祭2019≫最高の誕生日プレゼントをあげる
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踵を返して見慣れた歩道を逆戻りした私は、降りたばかりの改札を通って、また電車に乗っていた。
数駅先で降りて、付き合って2年の記念日に貰った合鍵を握りしめながら、リヴァイのマンションへと向かう。
几帳面で綺麗好きな癖に、食事に関してはだらしなく何日もろくな食事をしないことも多い彼は、きっと冷蔵庫の中もほとんど空に近いはずだ。
だから、途中のスーパーに寄って、適当に食材を買い込んだ。
何度見ても圧倒されてしまうほどの高層マンションを見上げて、凄く久しぶりだなと思う。
最後にリヴァイのマンションに来たのは、多分もう数か月以上前だ。
最近は、彼が私の家に泊ることの方が多かった。
マンションのエントランスを抜けて、エレベーターに乗り込んでから、リヴァイの住む階数のボタンを押そうとして、指が止まる。
久しぶり過ぎて、何階だったか忘れてしまった。
必死に頭をフル回転させて、やっと思い出して、今度こそボタンを押した。
目的の階に到着して、エレベーターを降りれば、ホテルのような絨毯張りの廊下を歩いて、一番奥のリヴァイの部屋へ向かう。
合鍵で扉を開けると、真っ暗な廊下から、夜の風とは違う冷たい空気が私の身体を通り抜けた。
靴を脱ぎながら、そういえば、リヴァイに家に来たことを伝えていないことに気がついた。
それに、何時頃に帰ってくるのかも知りたい。
連絡を入れておこうと考えて、スマホを探すためにバッグの中を漁ろうとして、手を止める。
今の私達をマンネリと呼ぶのなら、たまには、サプライズがあってもいいんじゃないかと思ったのだ。
だから、連絡を入れるのをやめて、私は奥のリビングへ向かった。
久しぶりに見たリヴァイの部屋は、相変わらずシンプルで、何度見ても驚くほどに、チリひとつ落ちていないくらいに綺麗だった。
仕事で忙しくても、掃除は手を抜いていないのだろう。
ソファの上にバッグを置いてから、私はキッチンへ向かった。
そして、買ってきた食材を入れる為に、冷蔵庫を開けて、驚いた。
空っぽだと思っていた冷蔵庫の中には、それなりの食材が入っていたのだ。
たくさんあるわけでもないけれど、半分を使っている野菜や肉、ラップをして残してある料理もあって、自炊しているのだとすぐに分かった。
だから、驚いたのだ。
(心境の変化とか?)
珍しいこともあるものだ、と思いながら、買ってきた食材を冷蔵庫に入れようとしたときだった。
バッグの中に入れっぱなしにしていたスマホが、着信音を鳴らした。
リヴァイかも———。
そう思って、私は、急いで冷蔵庫の扉を閉めて、食材を買い物袋に入れたままでリビングに走った。
ソファに投げ捨てたバッグの中を漁る。
急がなきゃ———。
そう思うのだけれど、なかなかスマホが見つからない。
「あった!」
やっとスマホを見つけた私は、急いで取り出した。
でも、焦り過ぎたせいで、スマホを落としてしまった。
落ちて大きな音を立てた後、スマホは、綺麗な床を滑ってソファの下へと潜り込んでしまった。
そのタイミングで、着信音も途切れてしまう。
「あ~、もう、なんで。」
自分に苛立ってため息を吐いてから、私は床に這いつくばってソファの下を覗き込んだ。
奥にスマホを見つけた私は、その隣に何か光るものも見つけた。
とても小さなものだったけれど、チリひとつ落ちていないソファの下で、それはとても光り輝いて見えた。
(何だろう?)
不思議に思いながら、スマホを取った後に、私は、片手で包んでしまえるほどに小さなそれを掴んで、ソファの下から取り出した。
拳を開いて、私は中にあるそれを確認する。
それは、イヤリングだった。
ハートのカタチをしたそれには、小さなダイヤがついていた。
光っていたのは、このダイヤだったようだ。
どう見ても女性もののイヤリングだけれど、私のものではない。
それなら、誰の———。
(あ…。)
リヴァイらしくない冷蔵庫の中身が、ここで繋がった。
きっと、自炊をしていたのはリヴァイではなくて、このイヤリングの持ち主だ。
私は、バッグを握りしめて立ち上がってから、スマホを中に投げ入れる。
走って部屋を出ていこうとして、キッチンに買い物袋を置いたままにしていたことを思い出した。
置いたままにしていたら、私が来たことに気づかれてしまう。
合鍵をくれた恋人の家に来ただけなのだから、悪いことをしているのは私ではないのに、証拠を残しちゃいけないと思った。
だから、キッチンへ戻って、買い物袋を取ってから、今度こそ部屋を出た。
冷たい夜の風が、私の頬を殴った。
あぁ、でも、全然平気だ。
だって、可愛らしいイヤリングに殴られた頭の方が、痛いから———。
数駅先で降りて、付き合って2年の記念日に貰った合鍵を握りしめながら、リヴァイのマンションへと向かう。
几帳面で綺麗好きな癖に、食事に関してはだらしなく何日もろくな食事をしないことも多い彼は、きっと冷蔵庫の中もほとんど空に近いはずだ。
だから、途中のスーパーに寄って、適当に食材を買い込んだ。
何度見ても圧倒されてしまうほどの高層マンションを見上げて、凄く久しぶりだなと思う。
最後にリヴァイのマンションに来たのは、多分もう数か月以上前だ。
最近は、彼が私の家に泊ることの方が多かった。
マンションのエントランスを抜けて、エレベーターに乗り込んでから、リヴァイの住む階数のボタンを押そうとして、指が止まる。
久しぶり過ぎて、何階だったか忘れてしまった。
必死に頭をフル回転させて、やっと思い出して、今度こそボタンを押した。
目的の階に到着して、エレベーターを降りれば、ホテルのような絨毯張りの廊下を歩いて、一番奥のリヴァイの部屋へ向かう。
合鍵で扉を開けると、真っ暗な廊下から、夜の風とは違う冷たい空気が私の身体を通り抜けた。
靴を脱ぎながら、そういえば、リヴァイに家に来たことを伝えていないことに気がついた。
それに、何時頃に帰ってくるのかも知りたい。
連絡を入れておこうと考えて、スマホを探すためにバッグの中を漁ろうとして、手を止める。
今の私達をマンネリと呼ぶのなら、たまには、サプライズがあってもいいんじゃないかと思ったのだ。
だから、連絡を入れるのをやめて、私は奥のリビングへ向かった。
久しぶりに見たリヴァイの部屋は、相変わらずシンプルで、何度見ても驚くほどに、チリひとつ落ちていないくらいに綺麗だった。
仕事で忙しくても、掃除は手を抜いていないのだろう。
ソファの上にバッグを置いてから、私はキッチンへ向かった。
そして、買ってきた食材を入れる為に、冷蔵庫を開けて、驚いた。
空っぽだと思っていた冷蔵庫の中には、それなりの食材が入っていたのだ。
たくさんあるわけでもないけれど、半分を使っている野菜や肉、ラップをして残してある料理もあって、自炊しているのだとすぐに分かった。
だから、驚いたのだ。
(心境の変化とか?)
珍しいこともあるものだ、と思いながら、買ってきた食材を冷蔵庫に入れようとしたときだった。
バッグの中に入れっぱなしにしていたスマホが、着信音を鳴らした。
リヴァイかも———。
そう思って、私は、急いで冷蔵庫の扉を閉めて、食材を買い物袋に入れたままでリビングに走った。
ソファに投げ捨てたバッグの中を漁る。
急がなきゃ———。
そう思うのだけれど、なかなかスマホが見つからない。
「あった!」
やっとスマホを見つけた私は、急いで取り出した。
でも、焦り過ぎたせいで、スマホを落としてしまった。
落ちて大きな音を立てた後、スマホは、綺麗な床を滑ってソファの下へと潜り込んでしまった。
そのタイミングで、着信音も途切れてしまう。
「あ~、もう、なんで。」
自分に苛立ってため息を吐いてから、私は床に這いつくばってソファの下を覗き込んだ。
奥にスマホを見つけた私は、その隣に何か光るものも見つけた。
とても小さなものだったけれど、チリひとつ落ちていないソファの下で、それはとても光り輝いて見えた。
(何だろう?)
不思議に思いながら、スマホを取った後に、私は、片手で包んでしまえるほどに小さなそれを掴んで、ソファの下から取り出した。
拳を開いて、私は中にあるそれを確認する。
それは、イヤリングだった。
ハートのカタチをしたそれには、小さなダイヤがついていた。
光っていたのは、このダイヤだったようだ。
どう見ても女性もののイヤリングだけれど、私のものではない。
それなら、誰の———。
(あ…。)
リヴァイらしくない冷蔵庫の中身が、ここで繋がった。
きっと、自炊をしていたのはリヴァイではなくて、このイヤリングの持ち主だ。
私は、バッグを握りしめて立ち上がってから、スマホを中に投げ入れる。
走って部屋を出ていこうとして、キッチンに買い物袋を置いたままにしていたことを思い出した。
置いたままにしていたら、私が来たことに気づかれてしまう。
合鍵をくれた恋人の家に来ただけなのだから、悪いことをしているのは私ではないのに、証拠を残しちゃいけないと思った。
だから、キッチンへ戻って、買い物袋を取ってから、今度こそ部屋を出た。
冷たい夜の風が、私の頬を殴った。
あぁ、でも、全然平気だ。
だって、可愛らしいイヤリングに殴られた頭の方が、痛いから———。