◇第二十六話◇104期の新兵達
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あっという間だった。
組み合った途端に、私の世界は反転して、青い空を視界に入れる余裕もないまま背中に激痛が走った。
私を見下ろすアニの目は、呆れでいっぱいに見えた。
「こんなことがしたくて任務中の私を連れだしたわけ。」
「…本当に申し訳ない。」
冷たく言いながらも、アニは私に手を伸ばしてくれた。
私よりも小さなその身体で、軽々と起こしてくれる。
やっぱり、訓練を3年続けていた兵士は違うと実感する。彼女の場合は、その中でも優秀な成績で卒業したから尚更だろう。
「じゃ、私は戻るから。」
「あ!待ってっ!もういっ―。」
「まだやるなんて言わないよね。」
振り返ったアニに、ダメ押しの笑みを返すと、これでもかというほどのため息を吐かれた。
でも―。
「いいよ。アンタ、そんなんじゃ、調査兵に入ってもすぐ死にそうだし。
私が指導してあげても。」
「本当!?」
「ただし、そっちが先に音を上げるようなことがあれば
もう二度とやらないから。」
「分かったっ!よろしくお願いしますっ!!」
挑戦的なアニと握手したことを、私はこのあと、文字通り、死ぬほど後悔することになる。
組み合った途端に、私の世界は反転して、青い空を視界に入れる余裕もないまま背中に激痛が走った。
私を見下ろすアニの目は、呆れでいっぱいに見えた。
「こんなことがしたくて任務中の私を連れだしたわけ。」
「…本当に申し訳ない。」
冷たく言いながらも、アニは私に手を伸ばしてくれた。
私よりも小さなその身体で、軽々と起こしてくれる。
やっぱり、訓練を3年続けていた兵士は違うと実感する。彼女の場合は、その中でも優秀な成績で卒業したから尚更だろう。
「じゃ、私は戻るから。」
「あ!待ってっ!もういっ―。」
「まだやるなんて言わないよね。」
振り返ったアニに、ダメ押しの笑みを返すと、これでもかというほどのため息を吐かれた。
でも―。
「いいよ。アンタ、そんなんじゃ、調査兵に入ってもすぐ死にそうだし。
私が指導してあげても。」
「本当!?」
「ただし、そっちが先に音を上げるようなことがあれば
もう二度とやらないから。」
「分かったっ!よろしくお願いしますっ!!」
挑戦的なアニと握手したことを、私はこのあと、文字通り、死ぬほど後悔することになる。