◇第十八話◇2人の見た夢
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正気を保っているメンバーで、お酒に溺れた仲間を部屋に送り届けることにして、歓迎会はお開きとなった。
すっかり夢の世界のペトラを任された私は、寝ぼけた彼女に肩を貸してなんとか踏ん張る。
華奢に見えるペトラだが、生存率の低い調査兵団で精鋭と呼ばれるまでの実力を持っているだけあって、必要なところにしっかりとついている筋肉のおかげでそれなりに重たい。
正気を保っているとはいえ、お酒が入っているせいでフラフラの私の足にはそれなりに負担がかかり、結構キツい。
ペトラの部屋にたどり着いた頃には、かなりの体力が失われていた。
なんとかペトラをベッドに寝かせた私は、彼女が着ていた上着をハンガーにかけると、あまりよくはないことだとは分かっていながらも、部屋の中を見回した。
お酒を呑んで気持ちが大きくなっていたことと、他の兵士の部屋に入ったのが初めてだったので純粋な好奇心がそうさせたのだと思う。
個人部屋を与えられているペトラの部屋は、元々は2人用のはずの私の部屋よりも広い。
それに、カーテンの色もさりげなく飾られている小物も可愛らしくて、ガタイのいい兵士達の中で小動物のような可愛らしさのペトラのイメージそのものだった。
デスクの上に写真立てが置いてあることに気づいた。
チラッと視界に入ったときは家族の写真かと思ったが、男女が並んで写る写真だと気づくと、俄然興味が沸いた。
(ペトラの恋人か~。可愛いもんね、いるよね、彼氏くらい。)
どんな恋人だろうか。
同じ兵士だろうか、それとも兵士とは全く違う職業の人かもしれない。
でも、ペトラの恋人ならきっととても素敵な人なのだろう。
下世話な好奇心で、写真立てを手に取った。
頬を染めて幸せそうに微笑むペトラの隣でこちらをじっと見据えている男には、見覚えがあった。
お酒を呑んで酔っ払って頭がぼんやりしていなければ、驚きすぎて悲鳴を上げた自信がある。
でも、そのときの私は、思ったのだ。
(へぇ~…、意外とお似合い。)
ペトラの隣にいるだけで柔らかい表情を浮かべているリヴァイ兵長の顔が、もう少し先の私の頭を支配することになるなんて、思ってもみなかったから―。
「リヴァ、イ…兵ちょ…。」
恋人との夢を見てるらしいペトラの寝言が可愛くて、私は少し笑って、部屋を出た。
すっかり夢の世界のペトラを任された私は、寝ぼけた彼女に肩を貸してなんとか踏ん張る。
華奢に見えるペトラだが、生存率の低い調査兵団で精鋭と呼ばれるまでの実力を持っているだけあって、必要なところにしっかりとついている筋肉のおかげでそれなりに重たい。
正気を保っているとはいえ、お酒が入っているせいでフラフラの私の足にはそれなりに負担がかかり、結構キツい。
ペトラの部屋にたどり着いた頃には、かなりの体力が失われていた。
なんとかペトラをベッドに寝かせた私は、彼女が着ていた上着をハンガーにかけると、あまりよくはないことだとは分かっていながらも、部屋の中を見回した。
お酒を呑んで気持ちが大きくなっていたことと、他の兵士の部屋に入ったのが初めてだったので純粋な好奇心がそうさせたのだと思う。
個人部屋を与えられているペトラの部屋は、元々は2人用のはずの私の部屋よりも広い。
それに、カーテンの色もさりげなく飾られている小物も可愛らしくて、ガタイのいい兵士達の中で小動物のような可愛らしさのペトラのイメージそのものだった。
デスクの上に写真立てが置いてあることに気づいた。
チラッと視界に入ったときは家族の写真かと思ったが、男女が並んで写る写真だと気づくと、俄然興味が沸いた。
(ペトラの恋人か~。可愛いもんね、いるよね、彼氏くらい。)
どんな恋人だろうか。
同じ兵士だろうか、それとも兵士とは全く違う職業の人かもしれない。
でも、ペトラの恋人ならきっととても素敵な人なのだろう。
下世話な好奇心で、写真立てを手に取った。
頬を染めて幸せそうに微笑むペトラの隣でこちらをじっと見据えている男には、見覚えがあった。
お酒を呑んで酔っ払って頭がぼんやりしていなければ、驚きすぎて悲鳴を上げた自信がある。
でも、そのときの私は、思ったのだ。
(へぇ~…、意外とお似合い。)
ペトラの隣にいるだけで柔らかい表情を浮かべているリヴァイ兵長の顔が、もう少し先の私の頭を支配することになるなんて、思ってもみなかったから―。
「リヴァ、イ…兵ちょ…。」
恋人との夢を見てるらしいペトラの寝言が可愛くて、私は少し笑って、部屋を出た。