◇第百五十八話◇運命の日の前夜も貴方を愛する
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シガンシナ区決戦前夜。
肉にハシャぎ過ぎたエレン達がリヴァイ兵長から猛烈なパンチを食らってからいくつか時間が過ぎていた。
窓の外では、今夜も月が優しくこの世界を照らしている。
「俺のために白いドレスを着てるなまえを見れるまで、あと少しだな。」
ベッドの上で、生まれたままの姿でリヴァイ兵長の膝の上に跨る私を白いシーツが優しく包み込む。
明日が終わって、それから、巨人を駆逐してー。
そしたら、この白いシーツがいつか、白いドレスになるー。
私も、リヴァイ兵長の背中に手をまわした。
汗ばむ肌が、さっきまで熱く交わっていた時間を思い出させる。
「結婚式は、海がいいな。」
「あぁ、いいな。海でしよう。
俺が必ず、お前を海に連れて行ってやる。」
「ふふ、楽しみです。」
「俺もだ。」
どちらからともなく唇を重ねる。
そっと唇が離れれば、リヴァイ兵長はいつものように私の髪に指を絡めて遊び出した。
くすぐったそうに笑えば、リヴァイ兵長の目がもっと優しくなる。
「本当に切らなくていいのか?邪魔にならねぇか。」
「ダメですよ。結婚式のときに可愛くヘアセットするのには、髪が長い方がいいんです。」
「そんなもんなのか。」
「そうですよ。それに、リヴァイ兵長に髪の毛で遊んでもらうのが好きなんです。
ずっとずっと、遊ばれるために、伸ばすんです。」
「なんだそりゃ。」
リヴァイ兵長が可笑しそうに口元に小さな笑みを作る。
最近、少しずつ増えてきた笑顔が、私をもっともっと深みにはめていく。
どんどん愛おしくなって、愛していく。
こんなに誰かを愛したことはないと、誰よりも深い愛だと信じていた私に、この愛の深さに終わりはないと教えてくれる。
だから私はー。
「必ず、生きて帰りましょうね。」
「あぁ、生きて帰ろう。そして、帰ってきたら結婚式だ。」
ギュッと抱きつけば、リヴァイ兵長も強く抱きしめてくれる。
あぁ、とても安心する。
生きて帰りたい、必ず生きて帰る。
私に心から誓わせてくれる。
「ねぇ、リヴァイ兵長。私、泣きそうです。」
ゆっくりとベッドに寝かされながら、私はリヴァイ兵長の頬を撫でていた。
「ん?どうした?」
私の前髪を優しくかき上げるリヴァイ兵長は、とても愛おしそうに見つめてくれる。
だから私は、素直に甘えられる。
我儘だって言える。
本当に、出逢えてよかったー。
「こんな幸せな人生、何度生まれ変わったって来ないんだろうなって思ったら、
少し寂しくなっちゃいました。」
「馬鹿だな。俺に未来を全部くれんだろ。なまえの未来の命も俺のもんだ。
何度だって、俺がなまえを幸せにしてやるよ。心配すんな。」
「そっか…。よかった。」
「だからって死ぬんじゃねぇぞ。今のなまえの命だって、俺のだ。」
「はい、約束します。リヴァイ兵長を残して死んだりしない。
だって私は、ずっとずっと、一緒にいたいもの。」
「ならよかった。」
また唇が重なる。
明日の私達は笑っているだろうか。
どんな風に過ごしているのだろうか。
あぁ、愛してる。心からー。
「リヴァイ、生まれてきてくれて、ありがとう。」
私だけに愛を語ってくれる大好きな瞳をそっと撫でる。
明日の私達は、きっと笑っている。
だって、リヴァイ兵長はずっとずっと苦しみの中で必死に生きてきたのだから。
もう幸せになっていいはずだからー。
せっかく、生まれてきたのだからー。
「俺は幸せだ。なまえに出逢えて、よかった。」
優しく抱きしめる腕を知っているリヴァイ兵長は、優しい愛を知っている人だ。
だから私は今、こんなに幸せだ。
心から愛している、明日もその先の未来も、永遠に一緒にいたいと思えるほどー。
何度生まれ変わったって、きっと愛してしまうのだろうと、信じられるくらい、私は貴方を愛してる。
人類の命運をかけた戦いを前にして、私が想うのは、人類の未来ではなくて、愛する人のことばかりだったー。
肉にハシャぎ過ぎたエレン達がリヴァイ兵長から猛烈なパンチを食らってからいくつか時間が過ぎていた。
窓の外では、今夜も月が優しくこの世界を照らしている。
「俺のために白いドレスを着てるなまえを見れるまで、あと少しだな。」
ベッドの上で、生まれたままの姿でリヴァイ兵長の膝の上に跨る私を白いシーツが優しく包み込む。
明日が終わって、それから、巨人を駆逐してー。
そしたら、この白いシーツがいつか、白いドレスになるー。
私も、リヴァイ兵長の背中に手をまわした。
汗ばむ肌が、さっきまで熱く交わっていた時間を思い出させる。
「結婚式は、海がいいな。」
「あぁ、いいな。海でしよう。
俺が必ず、お前を海に連れて行ってやる。」
「ふふ、楽しみです。」
「俺もだ。」
どちらからともなく唇を重ねる。
そっと唇が離れれば、リヴァイ兵長はいつものように私の髪に指を絡めて遊び出した。
くすぐったそうに笑えば、リヴァイ兵長の目がもっと優しくなる。
「本当に切らなくていいのか?邪魔にならねぇか。」
「ダメですよ。結婚式のときに可愛くヘアセットするのには、髪が長い方がいいんです。」
「そんなもんなのか。」
「そうですよ。それに、リヴァイ兵長に髪の毛で遊んでもらうのが好きなんです。
ずっとずっと、遊ばれるために、伸ばすんです。」
「なんだそりゃ。」
リヴァイ兵長が可笑しそうに口元に小さな笑みを作る。
最近、少しずつ増えてきた笑顔が、私をもっともっと深みにはめていく。
どんどん愛おしくなって、愛していく。
こんなに誰かを愛したことはないと、誰よりも深い愛だと信じていた私に、この愛の深さに終わりはないと教えてくれる。
だから私はー。
「必ず、生きて帰りましょうね。」
「あぁ、生きて帰ろう。そして、帰ってきたら結婚式だ。」
ギュッと抱きつけば、リヴァイ兵長も強く抱きしめてくれる。
あぁ、とても安心する。
生きて帰りたい、必ず生きて帰る。
私に心から誓わせてくれる。
「ねぇ、リヴァイ兵長。私、泣きそうです。」
ゆっくりとベッドに寝かされながら、私はリヴァイ兵長の頬を撫でていた。
「ん?どうした?」
私の前髪を優しくかき上げるリヴァイ兵長は、とても愛おしそうに見つめてくれる。
だから私は、素直に甘えられる。
我儘だって言える。
本当に、出逢えてよかったー。
「こんな幸せな人生、何度生まれ変わったって来ないんだろうなって思ったら、
少し寂しくなっちゃいました。」
「馬鹿だな。俺に未来を全部くれんだろ。なまえの未来の命も俺のもんだ。
何度だって、俺がなまえを幸せにしてやるよ。心配すんな。」
「そっか…。よかった。」
「だからって死ぬんじゃねぇぞ。今のなまえの命だって、俺のだ。」
「はい、約束します。リヴァイ兵長を残して死んだりしない。
だって私は、ずっとずっと、一緒にいたいもの。」
「ならよかった。」
また唇が重なる。
明日の私達は笑っているだろうか。
どんな風に過ごしているのだろうか。
あぁ、愛してる。心からー。
「リヴァイ、生まれてきてくれて、ありがとう。」
私だけに愛を語ってくれる大好きな瞳をそっと撫でる。
明日の私達は、きっと笑っている。
だって、リヴァイ兵長はずっとずっと苦しみの中で必死に生きてきたのだから。
もう幸せになっていいはずだからー。
せっかく、生まれてきたのだからー。
「俺は幸せだ。なまえに出逢えて、よかった。」
優しく抱きしめる腕を知っているリヴァイ兵長は、優しい愛を知っている人だ。
だから私は今、こんなに幸せだ。
心から愛している、明日もその先の未来も、永遠に一緒にいたいと思えるほどー。
何度生まれ変わったって、きっと愛してしまうのだろうと、信じられるくらい、私は貴方を愛してる。
人類の命運をかけた戦いを前にして、私が想うのは、人類の未来ではなくて、愛する人のことばかりだったー。